CLIE＜クリエ＞

「AirEDGE」とは、ウィルコム社の提供するPHS電波を利用した通信サービスです。PHS電波を利用していますので、電波の届く範囲内なら、屋外、建物の中、地下鉄の中など、どこでもネットワーク接続できるのが特徴です。また、定額制の料金設定があるので、一定金額さえ支払えば何時間接続しても料金が変わらないのも魅力の一つです。

「AirEDGE」にはさまざまな料金コースがありますが、下記におすすめの契約内容を記します。ウィルコム社ではPDAでの利用には「パケコミネット」を推薦しています。
また、定額料金制を実現しているのが「つなぎ放題コース」、一番基本料金の安いのが「データパックmini」です。ご自分の利用状況に応じて、最適な料金体系を選んでください。

料金コース	月額基本利用料	データ通信料金		128Kパケット通信
料金コース	月額基本利用料	パケット方式	回線交換方式	128Kパケット通信
つなぎ放題コース	5,176円	使い放題	10.5円/70秒	別途オプション契約が必要
パケコミネット	4,194円	20万パケットまで使い放題以後0.0315円/パケット	10.5円/70秒	○
データパックmini	2,079円	―	15.75円/70秒 1,050円分の無料データ通信を含む	―

※	上記価格は年間契約割引申し込み時の1年目の料金（税込み価格）です。ただし、データパックminiには、年間契約割引の制度はありません。
※	パケット方式とは、送受信するデータをパケット(小包)に細かく分割して転送する技術です。1つの回線を使って同時に複数の端末からデータ通信を行うことが可能となります。
※	回線交換方式とは、音声電話と同様に１回線を占有する通信方式です。上記は同一区域内のアクセスポイントとの接続時の料金です。

「クリエ」で使える「AirEDGE」の通信カードは下記のとおりです。カードにより、パケット通信に対応しないものもありますので、ご注意ください。

PEG-NX80V、NX73Vの場合

AH-S405C、AH-H401C、AH-N401C、RH2000P、CFE-02、CFE-01、CFE-01/TD

PEG-TH55、TJ37、TJ25とHNT-CF1の場合

AH-S405C、AH-H403C、AH-H401C、AH-N401C、CH-S202C/TD

「AirEDGE」で通信するには、対応アクセスポイントに接続する必要があります。自宅で契約しているプロバイダが「AirEDGE」対応アクセスポイントを持っている場合には、そのアクセスポイントに接続します（プロバイダにより、有料の場合と無料の場合があるようです）。ただし、ここではウィルコム社が提供するインターネット接続サービス「PRIN」のアクセスポイントへの接続を例にあげて設定方法を説明します。「PRIN」は契約や登録料は不要で、全国一律同じアクセスポイントを使えるなど、設定が容易なことが特徴です。利用料金は5.25円／分で、月額1,500円を超えた場合でも1,500円以上は請求されません。

ここでは、例として端末に「AH-N401C」を使い、接続先として「PRIN」を使用します。

1.	「クリエ」の「環境設定」の[接続]パネルを開き、設定の「PHSカード（D）」を選択します（画面1）。

2.	[編集]をタップ後、[媒体]を選択します。ここでは、「AH-N401C」を利用するので、ポップアップメニューから[AH-N401C]を選択します。[OK]をタップして[接続]パネルに戻ります（画面2）。

1.	「クリエ」の「環境設定」から[ネットワーク]パネルを開きます。

2.	メニューの[サービス]から[新規]を選択して「PRIN」用の設定を新規に作成します。

3.	[ユーザ名]に[prin]を、[パスワード]もログイン用のパスワード[prin]を入力します。

4.	[接続]で、[PHSカード（D）]を選択します。

[電話番号]には、自分の料金コースにあったアクセスポイントの番号を入力します（画面3）。

つなぎ放題コース	…	0570570711##64
パケコミネット	…	0570570711##64
データパックmini	…	0570570011##4

※電話番号の後ろの「##64」、「##4」は各通信方式で通信を行うために必要な設定です。

6.	[詳細]で[切断までの時間]を設定します。つなぎ放題の契約なら、[なし]でもよいのですが、無駄な電力消費を防ぐためにも[3分]くらいにしておいた方がよいでしょう。データパックminiの場合は、クエリーDNSのチェックを外し、[プライマリDNS：210.196.3.183][セカンダリDNS：210.141.112.163]と入力してください（画面4）。

7.	最後に、入力した文字が、全角と半角で間違っていないか確認します。 ※ユーザー名、パスワード、電話番号などは半角英数文字で入力してください。全角文字で入力されていると、正しく認証されません。

（画面1）

（画面2）

（画面3）

（画面4）

ここでは、例として端末に「AH-N401C」を使い、接続先として「PRIN」を使用します。

1.	「クリエ」の「環境設定」の[接続]パネルを開き、「新規」設定を作成します（画面5）。

[新規]をタップ後、下記の内容を入力します。

接続名	「HNT-CF1」
接続先	「モデム」
媒体	「クレードル／ケーブル」
回線種別	「プッシュ回線」
音量	「小」

[OK]をタップして[接続]パネルに戻ります（画面6）。

1.	「クリエ」の「環境設定」から[ネットワーク]パネルを開きます。

2.	メニューの[サービス]から[新規]を選択して「PRIN」用の設定を新規に作成します。

3.	[ユーザ名]に[prin]を、[パスワード]もログイン用のパスワード[prin]を入力します。

4.	[接続]で、[HNT-CF1]を選択します。

[電話番号]には、自分の料金コースにあったアクセスポイントの番号を入力します（画面7）。

つなぎ放題コース	…	0570570711##64
パケコミネット	…	0570570711##64
データパックmini	…	0570570011##4

※電話番号の後ろの「##64」、「##4」は各通信方式で通信を行うために必要な設定です。

6.	[詳細]で[切断までの時間]を設定します。つなぎ放題の契約なら、[なし]でもよいのですが、無駄な電力消費を防ぐためにも[3分]くらいにしておいた方がよいでしょう。データパックminiの場合は、クエリーDNSのチェックを外し、[プライマリDNS：210.196.3.183][セカンダリDNS：210.141.112.163]と入力してください（画面8）。

7.	最後に、入力した文字が、全角と半角で間違っていないか確認します。 ※ユーザー名、パスワード、電話番号などは半角英数文字で入力してください。全角文字で入力されていると、正しく認証されません。

（画面5）

（画面6）

（画面7）

（画面8）

1.	「クリエ」本体の、またはHNT-CF1のスロットに通信カードを装着します。

2.	「クリエランチャー」や「アプリ起動」など、ソフトウェアのアイコンが並ぶ画面の中から、[NetFront]のアイコンをタップして、Webブラウザ「NetFront」を起動します（画面9）。

（画面9）

3.	画面下にあるオフラインアイコン(「Ｚ」の形をしたアイコン)をタップすれば、プロバイダ（ここではPRIN）へのダイヤルアップ接続が始まります（画面10）。

（画面10）

4.	ログインウインドウが消えて、「NetFront」のオフラインアイコンがオンラインアイコンに変わったら接続成功。「クリエ」がインターネット接続されました（画面11）。

（画面11）

5.	メニューの[ブックマーク]から[クリエホームページ]を選択して[OK]をタップしましょう。クリエホームページが表示されれば成功です（画面12）。

（画面12）

●	AirEDGEのサービス紹介、料金コースなどの詳しい情報はウィルコム社のホームページをご参照ください。
	http://www.willcom-inc.com/ja/index.html

●	PEG-NX80V、NX73Vで使える通信カードや、必要なアップデートプログラムなどの詳しい情報は、クリエホームページ「サポート」をご参照ください。
	http://www.nccl.sony.co.jp/products/peg-nx80v/dousa.html#phscard

●	ハギワラシスコム製CF型通信アダプター(HNT-CF1)に関する詳しい情報や、使える通信カードの情報は、下記をご参照ください。
	https://www.sony.jp/products/Consumer/PEG/Acc/HNT-CF1/index.html

●	「クリエ」活用術 [「クリエ」バイブル]CF通信カードのトラブルをまるごと解決！
	http://www.nccl.sony.co.jp/howto/bible01/03/index.html

2004年6月11日掲載