1999年 4月 22日

新商品

独自の高画質技術「DRC-MF」搭載の“WEGA(ベガ)" DRシリーズに、
BSデジタル放送に備えた「D端子」を装備した新モデル8機種 発売


WEGA（ベガ）“DRシリーズ”
『KV-36DRX9』（左）『KV-29DRX5』（中央）『KV-28DR7』（右）

　ソニーマーケティング株式会社（社長：小寺淳一、本社：東京都港区）は、平面ブラウン管搭載テレビ“ＷＥＧＡ（ベガ）”の新商品として、ソニー独自のテジタル信号処理で、通常のテレビ放送などのＮＴＳＣ映像を、ＨＤ映像に近い「リアル4倍密映像」につくりかえる高画質技術「ＤＲＣ−ＭＦ（デジタル・リアリティー・クリエーション：マルチファンクション）」を搭載した“ＤＲシリーズ”８機種を発売します。
　今回発売する８機種のうち「ＤＲＸ」５機種『KV-36DRX9』『KV-32DRX9』『KV-28DRX9』（36、32、28型ワイド）と『KV-34DRX5』『KV-29DRX5』（34、29型4:3）は、ＨＤ映像処理回路を搭載し、ＨＤ映像をオリジナルの高画質で再現するだけでなく、ＮＴＳＣ映像も、ＨＤ映像と同じ走査線１１２５本で統合処理することにより信号処理の精度を高めた“ＤＲシリーズ”のプレステージモデルです。
　「ＤＲ７」３機種『KV-36DR7』『KV-32DR7』『KV-28DR7』（36、32、28型ワイド）は、スタンダードワイドテレビに「ＤＲＣ−ＭＦ」を標準搭載し、手軽に高画質が楽しめるモデルです。
　なお、全機種に、将来発売が予定されているＢＳデジタル放送受信アダプターなどを1本のケーブルで高画質かつ簡単に接続できる「Ｄ端子」を装備しています。
　弊社は、“ＤＲシリーズ”の商品構成を拡充し、デジタルの高画質映像時代に向けて、高画質テレビを一層推進してまいります。

型 名	発売日	価格（税別）	当初月産
WEGA（ベガ）“DRシリーズ”
ワイド『KV-36DRX9』　(2画面/モジネット/M-Nコンバータ内蔵)	7月5日	385,000円	合計 5万台
『KV-32DRX9』　(2画面/モジネット/M-Nコンバータ内蔵)		325,000円
『KV-28DRX9』　(2画面/モジネット/M-Nコンバータ内蔵)		255,000円
４：３　『KV-34DRX5』　(M-Nコンバータ内蔵)		300,000円
『KV-29DRX5』　(M-Nコンバータ内蔵)		215,000円
ワイド 『KV-36DR7』　(2画面内蔵)	6月10日	290,000円
『KV-32DR7』　(2画面内蔵)	5月20日	230,000円
『KV-28DR7』　(2画面内蔵)		170,000円

●全機種共通の主な特長

1.　歪みのない自然な映像が楽しめる平面ブラウン管「ＦＤトリニトロン」搭載

フラット画面により、通常の映像表示はもちろん、多画面表示や文字情報の表示においても、画面全域で歪みのない均一な画像表示が可能です。「ＦＤトリニトロン」は、上下・左右どの方向から見ても自然な映像を映し出します。

2.　ＨＤに近い映像を実現するソニー独自の高画質回路「ＤＲＣ−ＭＦ」搭載

「ＤＲＣ−ＭＦ(デジタル・リアリティー・クリエーション：マルチファンクション)」は、通常のテレビ放送、ビデオ、ＤＶＤなどのＮＴＳＣ映像を、独自のデジタル信号処理アルゴリズムにより、４倍の情報量をもつ、ＨＤに近い高画質映像につくり換えます（「ＤＲＣリアル４倍密映像」）。信号のつくり換えは、リアルタイムでの処理を行っており、動画部分の輪郭のブレやボケがない自然で美しい映像を再現します。

また、インターレースモード（「ＤＲＣ４倍密（標準）」モード）及びプログレッシブモード（「ＤＲＣプログレッシブ」モード）をリモコンのボタンで簡単に切り替えることができ、映像の状態に応じたモードの選択が可能です（マルチファンクション機能）。

3.　自然でリアルな音像を実現する「２ウェイスピーカー」システム/音像定位エンハンサー

前面キャビネットに直付けした「ＢＯＸ型フルレンジスピーカー」と「大容量ＢＯＸ付ウーファー」の2ウェイシステムを左右に搭載し、音抜けの良さと、低域から中高域までバランスのとれた音を再現します。さらに、新開発の音像定位エンハンサーの搭載により、音像をテレビの前面に定位させ、映像との一体感を高めています。

●『ＤＲＸ９』『ＤＲＸ５』の主な特長

1.　新開発マルチイメージドライバー「ＭＩＤ-Ｘ」による統合処理で、映像信号の処理精度が向上

デジタル時代の高画質放送に対応し、走査線1125本のＨＤ映像をオリジナルの高画質で映し出す高性能な映像処理回路を搭載。また、ＤＲＣ高画質化されたＮＴＳＣ映像も、今回新開発の「ＭＩＤ−Ｘ」統合処理により、走査線1125本で処理が可能になり、ＨＤ映像と同じ映像処理回路で処理します。これにより、映像信号の処理精度が向上しています。

2.　より鮮鋭度の高い映像を実現する「セパレート方式高圧レギュレーター」搭載

従来のテレビでは一般的に一体構成であった水平偏向回路と高圧発生回路をそれぞれ独立化しました。加えて、高圧の変動を抑える高精度な高圧レギュレーターを採用し、フォーカス、コントラスト、明るさなどを高めた、より鮮鋭度の高い映像を実現しています。

3.　外光の管面反射を大幅にカットする「ＡＲ.ｔスクリーン」で見やすい画面

太陽光や蛍光灯などの外光のブラウン管面での反射を大幅にカットする「ＡＲ.ｔ(Anti-Reflection　Treatment:反射防止処理）スクリーン」を採用し、輝度や解像度を落すことなく、コントラストを大幅に改善しています。

4.　ノイズの少ないクリアな音を実現する「マルチアンプシステム」

フルレンジとウーファー用に別々のアンプを使用し、左右システムの電源ラインを分けることで、より透明感のあるきめ細かい音の再生を可能にしています。

5.　メイン画面でＤＲＣ高画質を楽しめる2画面/多画面機能 (KV-36/32/28DRX9のみ)

前述の新マルチイメージドライバー「ＭＩＤ−Ｘ」により、2画面時/多画面時ともに、メイン画面の映像のＤＲＣ高画質化を実現しました。画面分割時も1画面時と同じ高画質でお楽しみ頂けます。さらに、左右の画面の大きさが自由に変えられる2画面機能（フレキシブル2画面機能）や、親画面を大きく見ながら、他の番組を映像のままスクロールさせて簡単にチェックできる多画面機能（スクロールインデックス機能）を搭載し、高画質だけでなく使い勝手も大幅に向上させました。

6.　番組選局が簡単で文字が綺麗な「標準目次」対応の「モジネット」機能(KV-36/32/28DRX9のみ)

「標準目次」に対応した「モジネット（文字放送）」により、番組番号を気にすることなくニュース／スポーツ／天気などの統一されたカテゴリーから簡単に番組を検索することができます。さらに、独自の高品位グラフィック／フォントを採用することにより、文字の画面も高画質で美しくお楽しみ頂けます。

7.　ＤＲＣ高画質でハイビジョン番組が楽しめる「Ｍ−Ｎコンバータ」搭載

ＢＳ９チャンネルのハイビジョン番組（ＮＴＳＣにダウンコンバートされた信号）をＤＲＣ高画質で気軽に楽しめます。

8.　業界統一規格のＤ３端子など、将来の拡張に対応可能なトータル10系統の豊富な入力端子

将来発売が予定されているBSデジタル放送受信アダプターなどを1本のケーブルで高画質かつ簡単に接続できるＤ３映像入力端子（1125i、525p、525iの放送信号を直接入力）2系統を含む、トータルコンポーネント入力３系統搭載をはじめ、将来にわたり増加する接続機器にも余裕をもって対応できるトータル10系統の入力端子を搭載しています。「プレイステーション」を高画質に映し出す、ＡＶマルチ入力も搭載しています。

9.　その他の主な特長

・16：9映像をオリジナルの画角で高画質に映し出す「高画質ワイドモード（V圧縮）」機能

(KV-34/29DRX5のみ)

・地上波のゴーストを低減する「ゴーストリダクション」機能

・リモコンの「消費電力」ボタンによる節電機能や、「オフタイマー」「オートシャットオフ」機能による低消費電力設計

・ 深みのある光沢感を実現する「高品位パール塗装」仕上げ

●『ＤＲ７』の主な特長

1.　子画面まで高画質な２画面/多画面機能

マルチイメージドライバー（MID）の画像処理技術により、親画面から子画面に至るまで高画質を実現します。左右の画面の大きさを自由に変えられる2画面機能（フレキシブル2画面機能）や、「1+12」分割画面で周囲の12画面から選択したチャンネルを中央の画面にズームアップして確認する多画面機能（ピックアップインデックス機能）など、楽しい画面の使い方が可能です。

2.　業界統一規格のＤ１端子など、将来の拡張に対応可能なトータル６系統の豊富な入力端子

将来発売が予定されているBSデジタル放送受信アダプターなどを1本のケーブルで高画質かつ簡単に接続できるＤ１入力端子（1125i、525p、525iの放送信号を525i方式で入力）をはじめ、将来にわたり増加する接続機器にも十分対応できるトータル６系統の入力端子を搭載しています。「プレイステーション」を高画質に映し出す、ＡＶマルチ入力も搭載しています。

3.　その他の主な特長

・地上波のゴーストを低減する「ゴーストリダクション」機能

・リモコンの「消費電力」ボタンによる節電機能や、「オフタイマー」「オートシャットオフ」機能による低消費電力設計

・ 深みのある光沢感を実現する「高品位パール塗装」仕上げ

●『ＤＲＸ９』『ＤＲＸ５』の主な仕様

	KV-36/32/28DRX9	KV-34/29DRX5
対応信号	<1125i,525p,525i(NTSC)/TD>
ブラウン管	FDトリニトロン管 102度偏向36/32/28型 （16:9）	FDトリニトロン管 105度偏向34型（4:3） FDトリニトロン管 104度偏向29型（4:3）
受信チャンネル	VHF:1〜12ch UHF:13〜62ch CATV:C13〜C35 BS:1,3,5,7,9,11,13,15
映像部	地上波ダブルチューナー、BSチューナー 文字多重デコーダー、M-Nコンバーター ディテールエクストラクター （三次元Y/C分離回路）	地上波チューナー、BSチューナー M-Nコンバーター ディテールエクストラクター （三次元Y/C分離回路）
音声部	音声多重回路、 音声実用最大出力（EIAJ準拠）：フルレンジスピーカー 7W×２(1KHz,10%,8Ω) ウーファー 7W×２(100Hz,10%,8Ω)
入出力端子 （TV部）	ビデオ入力 5系統5端子（S映像入力4系統4端子） 　　　　　　　　　　*ビデオ5入力はBSデコーダー入力と兼用 コンポーネント入力3系統3端子（D3映像入力２系統2端子） AVマルチ入力端子1系統1端子 BS/ビデオ出力 1系統1端子、ヘッドホン端子
入出力端子 （BS部）	MUSE入力1系統、 AFC入力、検波出力、ビットストリーム出力
定格消費電力 （スタンバイ時）	KV-36DRX9 255W (0.4W) KV-32DRX9 232W (0.4W) KV-28DRX9 233W (0.4W)	KV-34DRX5 255W (0.4W) KV-29DRX5 230W (0.4W)
年間消費電力量	KV-36DRX9 345KW・h/年 KV-32DRX9 313KW・h/年 KV-28DRX9 317KW・h/年	KV-34DRX5 342KW・h/年 KV-29DRX5 305KW・h/年
質量	KV-36DRX9 約89.4Kg KV-32DRX9 約69.8Kg KV-28DRX9 約50.4Kg	KV-34DRX5 約83.6Kg KV-29DRX5 約54.9Kg
外形寸法〔mm〕 （幅×高さ×奥行き）	KV-36DRX9 958x613x592 KV-32DRX9 874x563x572 KV-28DRX9 754x496x525	KV-34DRX5 871x667x576 KV-29DRX5 746x569x526
付属品	多機能リモコン『RM-J233』	多機能リモコン『RM-J236』
別売専用スタンド	『SU-F300P』（税別価格35,000円） （36/34/32インチ用） 『SU-F200P』（税別価格26,000円） （29/28インチ用）

●『ＤＲ７』の主な仕様

	KV-36DR7	KV-32DR7	KV-28DR7
対応信号	525i(NTSC)
ブラウン管	FDトリニトロン管 102度偏向36型（16:9）	FDトリニトロン管 102度偏向32型（16:9）	FDトリニトロン管 102度偏向28型（16:9）
受信チャンネル	VHF:1〜12ch UHF:13〜62ch CATV:C13〜C35 BS:1,3,5,7,9,11,13,15
映像部	地上波ダブルチューナー、BSチューナー ディテールエクストラクター （三次元Y/C分離回路）
音声部	音声多重回路、 音声実用最大出力（EIAJ準拠） ミッドハイレンジスピーカー 5W×２(1KHz,10%,8Ω) ウーファー 5W×２(100Hz,10%,8Ω)	音声多重回路、 音声実用最大出力（EIAJ）： 7W×２
入出力端子 （TV部）	ビデオ入力 4系統4端子（S映像入力3系統3端子） 　　　　　　　　　　*ビデオ4入力はBSデコーダー入力と兼用 コンポーネント入力1系統2端子（D1映像入力1系統1端子） AVマルチ入力端子1系統1端子 BS/ビデオ出力 1系統1端子、ヘッドホン端子
入出力端子 （BS部）	AFC入力、検波出力、ビットストリーム出力
定格消費電力 （スタンバイ時）	200W (0.4W)	185W (0.4W)	185W (0.4W)
年間消費電力量	257KW・h/年	235KW・h/年	235KW・h/年
質量	約86.9Kg	約67.4Kg	約48.8Kg
外形寸法〔mm〕 （幅×高さ×奥行き）	958x613x592	874x563x572	754x496x525
付属品	多機能リモコン『RM-J231』
別売専用スタンド	『SU-F300P』 （税別価格35,000円）		『SU-F200P』 （税別価格26,000円）