<報道資料>

プレスリリース 目次
1999年 10月 4日

新商品

より多くのオーディオファンにスーパーオーディオCDの
優れた原音再生能力を味わっていただくために、
ESシリーズのスーパーオーディオCDプレーヤー発売

〜スーパーオーディオCD対応プリメインアンプも併せて発売〜
SCD-777ES

スーパーオーディオCDプレーヤー『SCD-777ES』

TA-FA777ES

ステレオプリメインアンプ『TA-FA777ES』



 ソニーマーケティング株式会社(社長:林誠宏、本社:東京都港区)は、ピュアオーディオを多くの方に楽しんで頂きたいというコンセプトで展開している“ESシリーズ”で、音楽の微妙なニュアンスや雰囲気までも忠実に再現する“スーパーオーディオCD”再生機能を搭載した『SCD-777ES』(2チャンネルステレオ)を発売します。
 また、スーパーオーディオCDの高音質再生を実現するプリメインアンプ『TA−FA777ES』も併せて発売します。
 “ESシリーズ”は、ソニーの高級オーディオコンポーネントとしてオーディオファンの方々に高い評価を得ており、高音質設計思想、並びに高級感あふれるデザインに沿って商品化されています。今回、優れた原音再現能力を備えたスーパーオーディオCDプレーヤー搭載機をラインアップに加えることで、当社は、より多くのオーディオファンの方々にスーパーオーディオCDの高音質をお楽しみ頂くとともに、オーディオ市場の更なる活性化を図ってまいります。

型  名発売日価格(税別)当初月産
スーパーオーディオCDプレーヤー
『SCD-777ES』
11月10日35万円700台
ステレオプリメインアンプ
『TA-FA777ES』
20万円200台


 『SCD-777ES』は、スーパーオーディオCDプレーヤーのリファレンスモデルとして5月に発売した「SCD-1」で用いられた、DSDデコーダーをはじめとする高精度な信号処理技術、高音質設計思想を踏襲しており、高品位なサウンドを提供する精度の高い技術と美しいデザインとのバランスがとれたモデルです。また、現行CDの再生においても高音質再生が可能です。
 『TA-FA777ES』は、スーパーオーディオCDの持つ優れた原音再現能力を十分に引き出せるよう、トランスや電解コンデンサーなどに厳選した高音質パーツを用いました。スーパーオーディオCD以外の音楽ソースでも、音の質感、帯域感を豊かに再現するESシリーズアンプのリファレンスモデルです。


●主な特長

【SCD−777ES】
1. スーパーオーディオCDの原音再現能力を引き出す高精度信号処理技術
『SCD−777ES』は、DSD録音方式でスーパーオーディオCDに記録されているデジタル信号を高精度に処理し、原音に忠実な再生を可能とする各種信号処理技術を採用しています。
(1)DSDデコーダー:スーパーオーディオCDから読み出されたデジタル信号から、1ビットのオーディオ信号を生成します。
(2)ACP(Accurate Complementary Pulse density modulation)システム:スイッチング歪みの影響を低減することで、1ビットのオーディオ信号の形を整えます。
(3)S-TACT(Synchronous Time Accuracy Controller)パルスジェネレーター:ACPシステムで整形されたオーディオ信号を、オーディオ波形を表すパルス信号として出力します。本回路は、デジタルノイズの影響を低減するため、デジタル演算部から完全に分離されており、時間軸精度の高いパルス信号の出力が可能です。出力されたパルス信号は、カレントパルスD/Aコンバーターを用いてアナログ信号に変換されます。

2. ツインピックアップ光学系固定メカニズム
ディスクの信号を読み取る光学系ユニットには、スーパーオーディオCD用とCD用にそれぞれ最適な信号読み取りができる、ツインピックアップ光学系固定メカニズムを採用しています。振動の影響を受けやすいピックアップを固定し、重量のあるディスク側をゆっくりと水平移動させるため、サーボ電流の変動を低減し、安定したディスクの読み取りを可能にします。さらに、スピンドルモーターの回転部の接点に、ルビーボール(回転軸側)とサファイア(軸受け側)を採用。回転の摩擦ロスを低減し、サーボ電流を減少させています。

3. シンプルな構造ながら、高い強度を実現するBP(Base and Pillar)シャーシ
本体構造には、シンプルな構造ながら高い強度を実現するBPシャーシを採用。ベースシャーシ上に、鋳鉄の支柱を7本立てることにより、外部振動や部品の振動を抑える高い剛性を実現します。また、シンプルな構造のため、広い内部スペースを確保することができ、各ブロックの干渉を抑えた理想的なレイアウトが可能になりました。

4. 信号の純度を保ち、高音質を支えるGIC型ローパスフィルター
最終的にアナログ信号が出力されるアナログローパスフィルターには、より純度の高い音質を保つことが可能なGIC(General Impedance Converter)型ローパスフィルターを採用しました。

【TA−FA777ES】
1. 金メッキ・パワーMOS-FET構成
スーパーオーディオCDのハイクオリティサウンドを再現できるよう、歪みが少なくなめらかな音質を得られる音響用増幅素子として、パワーMOS-FETを出力段に採用。さらに、MOS-FETのベースプレートとリード線には非磁性の金メッキ処理を施しました。繊細な広がり感と、パワー感のある低音をバランスよく表現します。
*Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor

2. 大容量トーラストロイダルトランス搭載
電源トランスには、550VAと余裕のあるトーラストロイダルトランスを搭載、低音域の力強さを表現します。また、巻線には一次側、二次側ともに無酸素銅線(OFC=Oxygen Free Copper)を用い、繊細な音質の表現を可能にします。

3. スペシャルチューニングを施した電解コンデンサー搭載
『TA-FA777ES』専用にスペシャルチューニングを施した電解コンデンサーを搭載し、強力な電源を構成します。

4. FB(Frame & Beam)シャーシを強化
スーパーオーディオCDの高音質でスピード感のある音に対応すべく、FBシャーシをさらに強化して銅メッキを施しました。各部のグラウンド電位で生じる渦電流を減少させ、ノイズを抑えます。

5. オプション製品の使用が可能なAC入力端子
パーツをカスタマイズしたいというご希望にお応えできるよう、AC入力端子はオプション製品も使用可能なインレットタイプを採用しました。本体側は金メッキ仕上げとなっています。


●主な仕様

【SCD-777ES】
スーパーオーディオCD再生時
再生周波数範囲2Hz〜100kHz
周波数特性2Hz〜50kHz(−3dB)
ダイナミックレンジ105dB以上(可聴帯域内)
全高調波ひずみ率0.0012%以下
ワウ・フラッター測定限界(±0.001%W-Peak)以下
CD再生時
周波数特性2Hz〜20kHz(EIAJ)
ダイナミックレンジ100dB以上
全高調波ひずみ率0.0017%(EIAJ)
ワウ・フラッター測定限界(±0.001%W-Peak)以下
総合
チャンネル数2チャンネルステレオ
デジタル出力光/同軸(ともにCD再生時のみ)
アナログ出力アンバランス
出力レベルデジタル(光):-18dBm(固定)
デジタル(同軸):0.5Vp-p(固定)
アナログ(アンバランス):2Vrms(固定)
電源AC100V、50/60Hz
消費電力30W
外形寸法(幅×高さ×奥行き)430×149×436mm
質量約25kg

【TA-FA777ES】
実効出力120W+120W(4Ω、2Hz〜20kHz)
入力感度/インピーダンスLINE:150mV/50kΩ
PHONO MM:2.5mV/50kΩ
PHONO MC:0.17mV/100Ω
出力レベル/インピーダンスREC OUT:150mV/1kΩ
全高調波ひずみ率0.008%以下(10W出力時、8Ω)
混変調ひずみ率0.008%(定格出力時、8Ω)
周波数特性2Hz〜100kHz+0/−3dB(LINE)
20Hz〜20kHz±0.2dB(MM)(RIAA)
SN比LINE 105dB
PHONO MM 87dB
PHONO MC 78dB
入力端子SACD/CD×1、TUNER×1、TAPE×3、AUX×1、PHONO×1、
BALANCED(AUX)×1
出力端子REC OUT×3、PRE OUT×1、スピーカー×2(バイワイヤリング)、
ヘッドホン×1
消費電力230W
外形寸法(幅×高さ×奥行き)430×175×455mm
質量約23kg



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