<報道資料>

プレスリリース 目次
2000年 6月 22日

新商品

録画中の番組でも録画済み部分の再生が可能など
新世代“タイムシフト”を提案
家庭用ハードディスクビデオレコーダー 発売

ハードディスクビデオレコーダー『SVR-715』



 ソニーマーケティング(株)(社長:林 誠宏、本社:東京都港区)は、内蔵するハードディスク(HD)を記録媒体とするハードディスクビデオレコーダー“Clip−On”『SVR−715』を発売します。
 本機は、30GバイトのHDを内蔵し、記録時間は選択する記録モードにより、最長で約20時間まで可能です。(※モード別録画時間−LP:約20時間、 SP:約10時間、HQ:約5時間)
記録媒体をパソコンの記憶装置として普及しているHDにすることで、放送中の番組を録画しながら録画済み部分を再生する「追いかけ再生」や、録画済みの別番組を再生するなど、従来のテープメディアなどでは実現できなかった各種再生機能がお楽しみいただけます。

型  名発売日価格(税別)
ハードディスクビデオレコーダー“Clip−On”
『SVR−715』(30Gバイト)
8月20日198,000円


 ソニーは、家庭でテレビが不可欠な存在となったとき、放送局から時間を定めて送られてくる番組を一時記録し、個人が好きな時間に視聴することができれば、ライフスタイルの革新が可能であると考えました。当時(1975年)このコンセプトを“タイムシフト”と呼び、家庭用VTRを開発・発売しました。四半世紀を経て、VTRを利用したライフスタイルと利便性は広く受け入れられ、国内では現在約80%の世帯普及率(ソニー調べ)を実現するにいたっております。
 今回発売するハードディスクビデオレコーダーでは、好きな時間に好きな番組が楽しめ、番組プログラム時間の制約から解放されるという従来の“タイムシフト”に加えて、番組を録画しながら、録画済の部分を再生視聴できるなど、さらに進んだ新世代の“タイムシフト”コンセプトを提案しています。これは、物理的にリニア録画・再生しか出来ないテープメディアに代わって、ハードディスク(HD)を記録媒体として活用することで初めて実現したものです。
 HDは既にパソコンの記憶装置として広く普及し、高速アクセスや大容量化が可能なメディアです。ディスクなのでテープのように巻き戻す必要がなく、ランダムアクセスが可能、録画・再生も瞬時に動作し、快適な操作性を実現しています。録画済番組の情報を文字だけでなく、番組の画像(一部)を静止画で一覧表示するなど、デジタルならではの検索機能も搭載しています。録画には、DVDビデオ等の映像圧縮に採用されているMPEG2方式を採用し、デジタル変換した映像データを内蔵するHDに記録します。また、ソニー独自開発の画像処理IC「MIP(エムペグ・イメージ・プロセッサー)」を用いることにより、高画質な記録・再生を実現しています。
 また本機では、放送電波とともに送信されるGガイドシステム*1を用いたEPG(電子番組表)データに対応しており、データ受信可能地域*2では電子番組表を利用した簡単な番組予約や個人の好みに応じた便利な検索など、多彩な機能をお楽しみいただけます。

*1:Gガイドシステムはジェムスター社のライセンスに基づいて生産しております
*2:Gガイドサービスは2000年6月1日現在、関東エリア(ホスト局TBSの電波受信可能地域)・関西エリア(ホスト局MBS、ABCの電波受信可能地域)で利用可能ですが、順次エリアを拡大する予定になっております。



●主な特長


1.GUIによる先進的操作性
従来のビデオデッキにはなかったGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)により機器の操作を行います。TV画面を見て手元を確認せずにジョイスティックを上下左右に動かして決定ボタンを押すだけで主な操作が可能です。また、必要なメッセージが画面上に表示されるので、より確実に操作ができます。

2.追いかけ再生機能
録画の途中でもその番組の再生をすることができます。予約録画の途中で帰宅した場合などに、録画の終了を待たずに、録画を続けながら番組を冒頭から再生することができます。追いかけ再生中も通常の再生と同様に変速再生をすることができます。
また、番組の録画中に録画済の他の番組を再生することも可能なので、本機が録画状態であるか否かを気にすることなくいつでも再生することができます。

3.ビジュアルサーチ機能
・タイトルサーチ
録画済番組の一部の静止画を一覧表示して中身を確認、再生することができます。
録画されているコンテンツを視覚的に確認することが可能です。
・インデックスサーチ
録画済の番組内に自動的にインデックスを打ち、インデックスポイントの静止画を一覧表示して番組内容の確認とサーチができます。

4.再生タイトルリスト表示機能
録画済の番組を番組名や時間、チャンネルで一覧し選択、再生ができます。ジャンルに応じた分類マークや、未視聴を示すマーク等が表示され、コンテンツの属性を確認することができます。

5.EPG(電子番組表)予約機能
ジェムスター社が開発したGガイドシステムを採用し、地上波放送、アナログBS放送の電子番組表を一覧し簡単に録画予約することができます。
(サービスの提供は(株)インタラクティブ・プログラム・ガイド)
時間ごとに一覧する時刻別番組表、チャンネルごとに一覧するチャンネル別番組表、ジャンル別番組表と用途に応じた3種類の番組表が用意されています。

6.キーワード検索機能
全体の番組表データの中から好みの番組だけを検索する機能です。番組表の詳細情報の中から任意のキーワードを抜き出して登録、検索することができます。番組表データの中からそのキーワードに一致する内容の番組が一覧表示されます。

7.お好み番組表・お好み自動録画機能
登録済のキーワード、ジャンル、放送時間帯を検索条件として設定しておくことで検索結果をお好み番組表として一覧表示させておくことができます。また、その検索結果を自動的に録画させることもできるので、番組表を確認して、一番組ずつ録画予約をする手間が省けます。

8.新開発MIP(エムペグCメージvロセッサー)搭載による画質改善機能
デジタル映像をより美しく表現するため、ソニー独自のMPEG画像処理用IC「MIP」を記録時及び再生時用に2個使用。記録時には、電波状態によって生じる弱電界ノイズやソースノイズを低減し、再生時には、MPEG2方式の圧縮伸張により発生するブロック状ノイズ、フリッカー状ノイズを、録画モードに応じて自動的に制御し、高画質の映像を再現します。

9.変速再生機能
自然に近い音声のまま、映像を早送りする1.5倍速の′僑で時間を短縮して番組を楽しむことができます。さらに、ノイズの入らないピクチャーサーチやフィールド単位のきめ細やかなコマ送りなど、美しい特殊再生が可能です。



●主な仕様

 『SVR-715』
【システム】
信号方式NTSCカラー、EIA標準方式
録画方式MPEG2
録音方式MPEG1(LAYER2)
最大録画時間HQ:約5時間、SP:約10時間、LP:約20時間
受信チャンネルVHF : 1-12ch、 UHF:13-62ch、BS: 1,3,5,7,9,11,13,15 ch 、
CATV: C13-C35ch
【入出力端子】
アンテナ入出力VHF/UHF1軸 75ΩF型コネクター、BS-IF: 75ΩF型コネクター
出力端子(映像・音声)コンポジット映像2系統、S映像2系統、アナログ(L/R)音声2系統
入力端子(映像・音声)コンポジット映像2系統、S映像2系統、アナログ(L/R)音声2系統
デコーダー入力(映像・音声)コンポジット映像1系統Aナログ(L/R)音声1系統
検波出力ピンジャック75Ω 0.67Vp-p
検波入力ピンジャック75Ω 0.67Vp-p
ビットストリーム(入力・出力)ピンジャック75Ω 0.5 Vp-p
AFC入力ピンジャック75Ω
【電源部その他】
電源AC100V50 / 60Hz
消費電力40W(BSコンバーター用電源「切」時)、7W(電源「切」時)
補助電源コンセント連動 / 非連動 (最大200W)
時計方式クオーツクロック
停電補償時間1回 約1時間以内
最大外形寸法幅430 x高さ 68x奥行き296mm (最大突起部含む)
付属リモコンRMT-V300 (電源:DC3V 単三形(R6)乾電池2個付属)
本体質量約5kg
ハードディスク容量30Gバイト


※お客様からのお問い合わせ:
ソニーマーケティング(株)お客様ご相談センター
TEL 0570-00-3311(ナビダイヤル) TEL 03-5448-3311
(携帯電話・PHSからの問合せ)