<報道資料>

プレスリリース 目次
2000年 8月 21日

新商品

6.1chサラウンドをバーチャル3D技術で再現するとともに
著名音楽ホールの音響特性を再現するAVレシーバー発売

〜既発売のプリアンプ「TA-E9000ES」をバージョンアップできるキットも発売〜
STR-V555ES

ドルビーデジタル内蔵AVレシーバー『STR-V555ES』



 ソニーマーケティング(株)(社長:林 誠宏、本社:東京都港区)は、ソニーの高級オーディオコンポーネント“ESシリーズ”のチューナー搭載AVアンプで、6.1chサラウンドを再現する「デジタルシネマサウンド」を搭載した『STR-V555ES』を発売します。また、既発売のESシリーズのAVプリアンプ「TA-E9000ES」でも、6.1chサラウンドが実現できるよう、バージョンアップキット『VUCD-E9000A』も発売します。

型名発売日価格(税別)当初月産
ドルビーデジタル内蔵AVレシーバー
『STR-V555ES』
10月10日138,000円2千台
バージョンアップキット
『VUCD-E9000A』
9月21日15,000円1千台


 当社は、映画館のような臨場感がご家庭で再現できるよう、デジタルオーディオ技術を結集した「デジタルシネマサウンド」技術をAVアンプやDVDビデオプレーヤーに搭載し、ご好評を頂いております。「デジタルシネマサウンド」には、複数のサラウンドスピーカーを持つ映画館独特の音場や残響を再現し、さらに映画館前方のスクリーンの奥にあるスピーカーまでの距離感を再現するモード(シネマスタジオEXモード)などがありましたが、今回これに加えて、バーチャル3D技術により“リアセンター”の音場を創り出し、実際スピーカーを追加しなくても6.1chを再現できる「バーチャル・マトリクス6.1」モードを開発しました。また、当社の残響再現技術とバーチャル3D技術を応用することにより、世界的に著名なヨーロッパの音楽ホールの反射音・残響音を測定し、その音響効果を再現できる「デジタル・コンサートホールA/B」モードも併せて開発しました。
 『STR-V555ES』は、今回新たに開発した上記の「バーチャル・マトリクス6.1」「デジタル・コンサートホールA/B」モードを搭載したAVアンプで、ドルビーデジタル※1デコーダー及びDTS※2デコーダーを内蔵しています。また、ピュアオーディオ用のプリメインアンプとしても十分機能を発揮できるように、CDなどをアナログ入力で聴く際、DSP(デジタル・シグナル・プロセッシング)回路をすべてバイパスしたうえで、さらにDSP部への電源供給も停止する機能を搭載しました。
 『VUCD-E9000A』は、上記の「シネマスタジオEX」「バーチャル}トリクス6.1」モードを当社のESシリーズのハイエンドAVプリアンプ、「TA-E9000ES」において実現するためのアップグレード用パソコンアプリケーションで、CD-ROM・RS-232Cケーブル・バージョンアップ対応リモコンの3つが入っています。「TA-E9000ES」は、当社の「デジタルシネマサウンド」技術を搭載した、ESシリーズのプレステージAVアンプであり、また、ピュアオーディオ用のアンプとしても高い評価を頂いています。パソコン※3からRS-232Cを介して「デジタルシネマサウンド」をバージョンアップすることで、当機種をお持ちのお客さまに「シネマスタジオEX」モードと「バーチャル・マトリクス6.1」モードを楽しんでいただくことが可能になります※4※5

※ 1:ドルビーデジタルは、米国ドルビーラボラトリーズの商標です。
※ 2:DTSは、デジタルシアターシステムズ社の登録商標です。
※ 3:パソコンをお持ちでないお客さまでバージョンアップをご希望の方には、本キットとTA-E9000ES本体をソニーサービスステーションにお持ちいただくことにより、有償(1万円、税別)でバージョンアップ対応を行います。
※ 4:追加される「シネマスタジオEX A/B/C」モードでは、「EQバンク機能」はご使用になれません。
※ 5:追加される「バーチャルマトリクス6.1」モードでは、「サラウンドEQ機能」はご使用になれません。



● 主な特長


1. 6.1chサラウンドを実現する新「デジタルシネマサウンド」を搭載
  (『VUCD-E9000A』は「TA-E9000ES」のバージョンアップ対応)
ソニー独自の「デジタルシネマサウンド」をより一層進化させ、「バーチャル・マトリクス6.1」モードを新たに追加し、搭載しました。このモードは、新開発の6.1チャンネルデコーダーにより生成されるリアセンター成分を、バーチャル3D技術により仮想スピーカーから再生し、実スピーカーを追加することなく、6.1chサラウンドを実現します。また同時に、シネマスタジオEXモード同様、映画館の音場再現処理技術も実現します。

2. 著名な音楽ホールの音場を立体的に再現する、「デジタル・コンサートホールA/B」モードを搭載(『STR-V555ES』のみ)
CDなどの2ch音源を聴く際、音楽ホールで聴くような立体感のある反射・残響を再現します。Aはアムステルダムのコンセルトヘボウ、Bはウィーンのムジークフェラインザールで測定した音響効果を、それぞれ実測データに基づき再現します。

3. 3DSP構成のデコード部・音場処理部(『STR-V555ES』のみ)
上記1、2の「デジタルシネマサウンド」の音場処理を行うために、ソニー独自で開発した32ビット高性能DSPを2個搭載しました。また、ドルビーデジタル5.1ch及びDTS(Digital Theater Systems)をデコードするために、デコード専用の24ビットDSPを採用しています。

4. デジタル入力すべて96kHz/24ビット対応(『STR-V555ES』のみ)
すべてのデジタル入力(同軸2系統・光4系統)が、96kHz/24ビットの信号に対応しています。入力された信号は、D/Aコンバーターでダウンサンプリングすることなく、そのままのレートでオーディオ波形に変換されます。

5. 「アナログダイレクトキー」搭載、ピュアオーディオ用としての性能も充実
  (『STR-V555ES』のみ)
CDなどをピュアオーディオとして楽しみたいお客さまのご要望にお応えするため、DSP回路をバイパスする「アナログダイレクトキー」を搭載しました。本機能がONになっていると、アナログ入力信号は直接、ボリュームコントローラー、パワーアンプ段へと導かれます。また、「アナログダイレクトキー」ON時、DSP部及びビデオ回路への電源供給を停止させることができるので、ピュアオーディオアンプ並みの高いS/Nを得ることができます。




●主な仕様

【STR-V555ES】
実用最大出力総合750W:フロント150W+150W、センター150W、リア150W+150W(いずれもEIAJ、6Ω)
スピーカー適合インピーダンス6Ω、またはそれ以上
高調波ひずみ率(2ch.STEREO時)
フロント0.05%以下(6Ω負荷、100W+100W、20Hz〜20kHz)
周波数特性
(ANALOG DIRECT時)
10Hz〜100kHz+0.5/-3dB
SN比LINE:96dB(サラウンドEQ OFF時、150mV入力ショート)
PHONO:86dB(5mV入力ショート)
チューナー仕様受信周波数:FM76〜90MHz、AM531〜1,602kHz
アンテナ端子:FM75Ω不平衡型、AM外部アンテナ端子
サラウンドモード数28プログラム
音声入力デジタル:光4系統、同軸2系統
アナログ:LINE8系統、5.1ch入力1系統、PHONO(MM)1系統、
RF AC3 1系統
音声出力デジタル:光1系統
アナログ:REC OUT4系統
PRE OUT:フロント1系統、センター1系統、リア1系統、サブウーファー2系統
2nd A/V OUT:1系統
映像入出力S映像入出力:入力5系統、出力2系統、モニター出力1系統
コンポーネント映像入出力:入力2系統、出力1系統
電源:
消費電力:
外形寸法:
質量:
AC100V、50/60Hz
350W
W430×H175×D405mm
約17.0kg

【VUCD-E9000A】
OSWindows 98/95、WindowsNT4.0/2000対応、PC/AT互換機(DOS/V機)専用
メモリー24MB以上(32MB以上推奨)
その他・ CD-ROMドライブ
・ シリアルポート
・ RS-232Cケーブル・バージョンアップリモコン付属
※記載されている会社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。


※お客様からのお問い合わせ:
ソニーマーケティング(株)お客様ご相談センター
TEL 0570-00-3311(ナビダイヤル)03-5448-3311(携帯電話・PHSの場合)