<報道資料>

プレスリリース 目次
2000年 8月 28日

新商品

BSデジタルハイビジョン用 超高精細平面ブラウン管(36型/32型)や
新開発D.D.C.(デジタル・ダイレクト・コネクション)ハイビジョンシステムを搭載した
“デジタルベガ”BSデジタルハイビジョンテレビ3機種発売

−BSデジタルハイビジョン放送、BSデータ放送、BSラジオ放送全てに対応−
HD700Series

“デジタルベガ”BSデジタルハイビジョンテレビ『HD700シリーズ』
『KD-36HD700』(左)『KD-32HD700』(中央)『KD-28HD700』(右)



 ソニーマーケティング株式会社(社長:林 誠宏、本社:東京都港区)は、本年12月より本放送開始のBSデジタル放送に対応し、BSデジタルハイビジョン用に開発した超高精細平面ブラウン管や、新開発D.D.C.(デジタル・ダイレクト・コネクション)ハイビジョンシステムの搭載で、高品位なデジタルハイビジョン映像を画面の隅々まで高精細に再現するBSデジタルハイビジョンテレビ“デジタルベガ”『HD700シリーズ』3機種を発売します。

型名発売日価格(税別)当初月産
“デジタルベガ”BSデジタルハイビジョンテレビ
『HD700シリーズ』
『KD-36HD700』(スーパーファインピッチFDトリニトロン搭載)
『KD-32HD700』(スーパーファインピッチFDトリニトロン搭載)
『KD-28HD700』(FDトリニトロン搭載)
11月25日オープン合計
5万台


 BSデジタル放送は、多チャンネル化に加え、高画質、高音質、データ放送などの特徴を持ち、今後これらを利用した新しいサービスの提供が予想されます。これらによりテレビは、「放送受信機」から、より美しい映像を楽しみ、多彩な情報サービスを活用するインタラクティブ性も備えたホームターミナルとして、今後デジタルエンタテインメントの中心的役割を担うことが期待されています。

 今回発売する『HD700シリーズ』は、このBSデジタル放送開始に向けた“ベガ”デジタル化の取組みとして、高画質映像ソースをより忠実に再現すべく、超高精細平面ブラウン管「スーパーファインピッチFDトリニトロン」を搭載(36/32型のみ)。また、新開発「D.D.C.(デジタルダイレクトコネクション)ハイビジョンシステム」では、HD MPEGデコードLSI、多重信号分離/グラフィックスLSIを搭載し、独自のデジタル技術「DRC(デジタルリアリティークリエーション)」や統合画像処理回路「MID-X」の各LSIを直接つなぐことにより、BSデジタルの各フォーマット(1125i、750p、525p、525i)に加え、地上波放送も高精度なデジタル信号処理を行います。
 さらにデジタルハイビジョンの30MHzの広帯域映像に対応する映像出力回路を搭載。映像の入口から出口までデジタルハイビジョン映像スペックにフル対応し、デジタルハイビジョン映像から従来のNTSC映像まで、画面の隅々まで高精細映像で再現することができます。
 音質面では、BSデジタル放送の高音質を存分に楽しめる「3ウェイ6スピーカー&マルチアンプシステム」とバーチャルサラウンド「TruSurround DIGITAL 5.1CHTM*」システムを採用。BSデジタル5.1chサラウンドステレオ放送も、本体内蔵のスピーカーで、立体音場を気軽に楽しめます。
 デザイン面では、デジタルテレビ時代の新しい提案として最高機種にふさわしい「フローティングスクリーン」デザインと高光沢塗装を採用。新しさを感じさせるスタイリッシュで先進的なデザインと、高級感ある仕上げで、専用台とも一体感のある斬新なフォルムです。
 データ放送には当社独自開発のBMLブラウザを搭載し、快適な操作性を実現しています。

 当社は、BSデジタル放送のコンテンツを存分にお楽しみいただけるBSデジタルテレビ“デジタルベガ”『HD700シリーズ』の発売により、BSデジタルテレビの普及を推進してまいります。
はSRS Labs,Inc.の商標です。




● 主な特長

【高画質化技術】
1.BSデジタルハイビジョン用に開発した 超高精細平面ブラウン管「スーパーファインピッチFDトリニトロン」搭載
「スーパーファインピッチFDトリニトロン」は、従来センターピッチ36型0.77mm/32型0.65mmに対し、36型0.47mm/32型0.42mmという大幅な高精細化により、水平方向のスリット本数が当社比で約6割向上。デジタルハイビジョン映像を高精細画質で再現します。また、コーナーピッチも、従来36型0.97mm/32型0.90mmに対し、36型0.61mm/32型0.58mmと大幅に向上させていますので、データ放送の文字、画像情報なども、画面の隅々までクリアに表示します。(36型、32型のみ)

2.新開発「D.D.C.(デジタル・ダイレクト・コネクション)ハイビジョンシステム」採用
従来の地上波放送や外部入力からのアナログ映像と、BSデジタル放送のデジタル映像との融合を図った高画質システムを採用。BSデジタルチューナーからのデジタル信号を多重信号分離するLSI、MPEGデコーダー、DRC-MF、MID-Xの各LSIをダイレクトにデジタルで接続。BSデジタル放送も地上波放送も、劣化させることなく高画質に再現出来ます。また2画面の際も、BSデジタル放送と地上波放送を同時に高画質で表示することが出来ます。

3.新開発 デジタルハイビジョン対応「高画質HD MPEGデコードLSI*1」搭載
高画質MPEGデコードLSIは、高速1.6Gbyte/sec.のバススピード、大容量128MbitのDirect RDRAM*2を搭載することでデジタルハイビジョンの高画質ソースを、余すところなくそのままの高画質で再現致します。さらに独自開発の多重信号分離/グラフィックスLSIは、高速LSI技術により、BSデジタル放送のMPEG2ストリームのデコード処理に余裕で対応します。
*1:NECとの共同開発です。
*2:Direct RDRAMは米国ラムバス社の商標です。

4.デジタルハイビジョン対応「広帯域(30MHz対応)映像出力回路」搭載
デジタルハイビジョン放送の30MHz映像帯域にまで対応する新開発の映像出力回路を搭載。
映像の入口から出口まで、デジタルハイビジョン映像にフル対応した信号処理を行います。

【高音質設計】
5.デジタルの高音質を存分に楽しめる「TruSurround DIGITAL 5.1CH」搭載
BSデジタルの立体音場を、本体内蔵のスピーカーだけで再現出来る「TruSurround DIGITAL 5.1CH」機能を搭載。気軽にBSデジタルの5.1chサラウンドステレオをお楽しみ頂けます。

6.「3ウェイ6スピーカー」「総合出力30Wのマルチアンプ」システム採用
音質性能を飛躍的に向上させる「3ウェイ6スピーカー」システムを新開発。「5×9cmミッドレンジスピーカー」と「5cm丸型ツイーター」を前面パネル左右に直付けし、自然なステレオ感とすっきりとした音抜けを、「大口径12cm 丸型ウーファー&大容量4.5リットルBOX」2個で、低域から中、高域までバランス良いダイナミックな音を再現します。また、「ツイーター&ミッドレンジ」と「ウーファー」を別々のアンプで駆動させる総合出力30Wの「マルチアンプシステム」で、透明感あるきめ細かな音を再生します。更に、BBE回路を搭載。「ダイナミック」「ナチュラル」の音切換えができ、お好みの音質を楽しめます。
*BBEとBBEのシンボルは、BBE Sound, Inc.の登録商標です。

7.映画館の臨場感を再現する5.1chアナログ音声出力端子装備
通常の2chのアナログ音声出力に加え、本格的に5.1chサラウンドステレオを楽しみたい方のために、現在お持ちのAVアンプの5.1ch入力に対応する、5.1chアナログ音声出力端子を搭載。BSデジタルの5.1ch放送を映画館なみの臨場感でリアルにお楽しみ頂けます。

【デザイン】
8.スタイリッシュな「フローティングスクリーン」デザインと高光沢塗装の採用
スタイリッシュで先進的なイメージの「フローティングスクリーン」デザインを採用。本体キャビネットと専用スタンドには、高光沢(ハイグロスシルバー)塗装を施し、高級感溢れ、一体感のあるデザインに仕上げました。

【データ放送対応/操作性など】
9.画面が見える10チャンネルシースルー電子番組表(EPG)
放送中のBSデジタル放送の10チャンネル分を一度に表示でき、一覧性に優れた方式を採用。横スクロールにより1週間先(8日分)の番組まで見ることが出来ます。また、シースルー表示によって、映像を確認しながら素早く簡単に操作できます。

10.使い易さを追求したBSデジタルワンタッチリモコン
手になじむ薄型の新デザインを採用し、使い勝手と高級感を両立しました。従来の地上波放送用ダイレクト選局ボタン(12ポジション)に加え、BSデジタル放送用に12ポジションのダイレクト選局ボタンを配置。BSラジオチャンネルやBSデータチャンネルなどもお好みに合わせてプリセットできます。

11.BSデジタル放送サービス全てに対応
当社独自開発のBMLブラウザを搭載し、BSデータ放送で予定されているインタラクティブサービスや天気予報、スポーツ、ニュースをはじめ、BSデジタルハイビジョン放送、BSデジタルデータ放送、BSデジタルラジオ放送の全てをお楽しみいただけます。

12.業界統一規格のD4端子など、将来の拡張に対応可能なトータル7系統の豊富な入力端子
D4映像入力端子(1125i、750p、525p、525iの放送信号を直接入力*1)をはじめ、将来に備えたトータル7系統の豊富な入力端子を搭載。“プレイステーション*2”を高画質に映し出す、AVマルチ入力も搭載しています。
*1:750p映像は1125iに変換して表示します。
*2:“プレイステーション”は(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントの商品です。

【その他】
・ NTSC映像もHDに近い映像で楽しめるソニー独自の高画質回路「DRC-MF」搭載
・ マルチイメージドライバー「MID-X」による統合画像処理
・ 左右画面サイズをスムーズに切り換える、フレキシブル2画面機能
・ スタンバイ時電力0.3Wなどの低消費電力設計
・ データ放送映像などを正確に表現する「セパレート方式高圧レギュレーター」搭載
・ 外光の管面反射を大幅にカットする「AR.tスクリーン」で見やすい画面
・ B-CASカードの同梱で有料放送に対応
・ 地上波のゴーストを低減する「ゴーストリダクション」機能
・ デジタルハイビジョン番組を美しく録画できる「ベースバンド方式HD-NTSCコンバーター」搭載
・ BSデジタル放送の裏録画/予約録画のための「BS録画固定」機能




●主な仕様


 KD-36HD700KD-32HD700KD-28HD700
対応信号1125i,750p,525p,525i
ブラウン管スーパーファインピッチFDトリニトロン管
102度偏向36型(16:9)
スーパーファインピッチFDトリニトロン管
102度偏向32型(16:9)
FDトリニトロン管
102度偏向28型(16:9)
受信チャンネルVHF:1〜12ch UHF:13〜62ch CATV:C13〜C35
BSデジタル:000〜999ch
映像部BSデジタルチューナー、地上波ダブルチューナー、ゴーストリダクション
ディテールエクストラクター(三次元Y/C分離回路)
音声部音声多重回路、
音声実用最大出力(EIAJ準拠):フルレンジ7.5W×2、ウーファー7.5W×2
入出力端子ビデオ入力 4系統4端子(S2映像入力4系統4端子)
コンポーネント入力2系統2端子(D4映像入力1系統1端子)
AVマルチ入力端子1系統1端子
BS/ビデオ出力1系統1端子(S2映像出力1系統1端子)
5.1ch音声出力端子(フロント右/左、リア右/左、センター、ウーファー)
光デジタル音声出力端子(PCM出力)
ヘッドホン端子cWュラー端子(電話回線)2400bps
定格消費電力
(スタンバイ時)
275W
(0.3W)
250W
(0.3W)
242W
(0.3W)
質量約96kg約76kg約57kg
外形寸法〔cm〕99.4×62.2×59.2
(幅×高さ×奥行)
89.8×57.6×56.4
(幅×高さ×奥行)
80.4×51.4×56.4
(幅×高さ×奥行)
付属品多機能リモコン『RM-J400』, B-CASカード, テレホンコード(10m), モジュラーテレホンコードカプラーなど
別売専用スタンド『SU-36HD』(36型用)
(税別価格52,000円)
『SU-32HD』(32型用)
(税別価格48,000円)
『SU-28HD』(28型用)
(税別価格45,000円)



※お客様からのお問い合わせ:
ソニーマーケティング(株) お客様ご相談センター
TEL 0570-00-3311(ナビダイヤル)、03-5448-3311(携帯電話・PHSの場合)
※ ソニードライブ(ホームページ):
URL http://www.sony.co.jp/SonyDrive