2000年 9月 21日
新商品
ESシリーズの中核をなす
スーパーオーディオCDプレーヤー 発売
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スーパーオーディオCDプレーヤー『SCD-555ES』
ソニーマーケティング(株)(社長:林 誠宏、本社:東京都港区)は、ソニーの高級オーディオコンポーネントとしてオーディオファンの方にご好評いただいている“ESシリーズ”のラインアップの中核となる、スーパーオーディオCDプレーヤー『SCD-555ES』を発売します。
型名 | 発売日 | 価格(税別) | 当初月産 |
スーパーオーディオCDプレーヤー 『SCD−555ES』 | 10月21日 | 18万円 | 800台 |
本機は、ダイレクトストリームデジタル(DSD)デコーダー、スイッチングひずみを抑えるACPシステム、及びパルス波形を生成するS-TACTパルスジェネレーターで構成される高精度な信号処理プロセスを、上級機である「SCD-1」(99年発売、希望小売価格50万円、税別)に準じています。ディスクの信号を読み取る光学系ユニットには、新たに開発した2レーザードライブユニットを採用、レンズ系は共用しながらも、スーパーオーディオCDと通常のCDとで独立したレーザーダイオードを配置しました。この結果、ピックアップ部の小型化、及び光学性能の向上を両立させることができました。また、光学ピックアップ用のベースユニットは剛性の高いユニットを新たに開発し、トレース精度を高めることでより一層の高速アクセスを可能にしました。
本機は、本体構造においても、ESシリーズのCDプレーヤーで用いられているフレーム(Frame=枠)とビーム(Beam=梁)で筐体を一つの箱として剛性を高めたFBシャーシをさらに改良し、ビームからリアパネルにかかる締め付け圧を最適化して、ビームの鳴き(振動)を効果的に抑えました。その結果、シャーシ全体の振動が大きく低減して回路の不要共振が抑制され、スーパーオーディオCDの高音質再生に寄与しています。なお、ローディング方式には、お手持ちのオーディオシステムに組み込みやすいセンタートレイを採用しています。
●『SCD-555ES』の主な特長
- 1.スーパーオーディオCDの原音再現能力を引き出す高精度信号処理技術
- 本機は、ダイレクトストリームデジタル(DSD)録音方式でスーパーオーディオCDに記録されているデジタル信号を高精度に処理し、原音に忠実な再生を可能とする各種信号処理技術を採用しています。
- (1)DSDデコーダー:スーパーオーディオCDから読み出されたデジタル信号から、1ビットのオーディオ信号を生成します。
- (2)ACP(Accurate Complementary Pulse density modulation)システム:DSDデコーダーから出力されるパルス信号に付随して発生するスイッチング歪みの影響を除去し、1ビットのオーディオ信号の形を整えます。
- (3)S-TACT(Synchronous Time Accuracy Controller)パルスジェネレーター:ACPシステムで整形されたオーディオ信号を、オーディオ波形を表すパルス信号として出力します。本回路は、デジタルノイズの影響を低減するため、デジタル演算部から完全に分離されており、時間軸精度の高いパルス信号の出力が可能です。出力されたパルス信号は、カレントパルスD/Aコンバーターを用いてアナログ信号に変換されます。
- 2.1レンズにレーザーピックアップを2つ搭載した新開発の光学系ユニット
- 1つのレンズに、発光波長650nm(スーパーオーディオCD用)と780nm(CD用)の2種類のレーザーダイオードを配置しました。再生するディスクに合わせて、発光するレーザーダイオードを切り替える方式で、ピックアップ部全体の小型化を図っています。この結果、ディスクの信号面を捉えるレンズの動きが少なくてすむのに加え、回路の小型化により、音を汚す原因となるサーボ電流の変動も減少しました。
- 3.高剛性ドライブユニットを採用
- 上記2の光学系ユニットを支えるベースユニットには、本機のために新たに開発した高剛性トレイ使用のユニットを採用しました。外部の振動に強く、サーボ電流の変動が少ないため高音質再生を可能にするとともに、トレース精度が高まり、高速アクセスも実現します。
- 4.改良型FBシャーシを採用
- 十分な強度と厚みを持ったメタル材を使用し、外周を取り囲むフレームと前後に渡したビームで結合し、シャーシ全体を一つの箱として剛性を高めた「FBシャーシ」をさらに改良しました。ビームとリアパネルシャーシ(フレーム)を直接結合せず、インナーシャーシでまず結合してから、リアパネルに「点接点」で結合しています。これにより、ビームからリアパネルにかかる締め付け圧が均一となり、ビームの鳴きを効果的に抑えることにより、音質劣化の原因となる内部回路の不要振動を低減します。
●主な仕様
スーパーオーディオCD再生時 |
再生周波数範囲 | 2Hz〜100kHz |
周波数特性 | 2Hz〜50kHz(−3dB) |
ダイナミックレンジ | 105dB以上(可聴帯域内) |
全高調波ひずみ率 | 0.0012%以下 |
ワウ・フラッター | 測定限界(±0.001%W-Peak)以下 |
CD再生時 |
周波数特性 | 2Hz〜20kHz(EIAJ) |
ダイナミックレンジ | 100dB以上(EIAJ) |
全高調波ひずみ率 | 0.0017%以下(EIAJ) |
ワウ・フラッター | 測定限界(±0.001%W-Peak)以下 |
総合 |
チャンネル数 | 2チャンネルステレオ |
デジタル出力 | 光/同軸(ともにCD再生時のみ) |
アナログ出力 | アンバランス(ピンジャック) |
出力レベル | デジタル(光):−18dBm(固定) デジタル(同軸):0.5Vp-p(固定) アナログ(アンバランス):2Vrms(固定) ヘッドホン:10mW |
電源 | AC100V、50/60Hz |
消費電力 | 22W |
外形寸法(幅×高さ×奥行き) | 430×130×380mm |
質量 | 約14.5kg |
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