2001年 7月 25日
新商品
音楽鑑賞の楽しみを広げるマルチチャンネル再生対応
スーパーオーディオCDプレーヤーとDVDプレーヤー 発売
|
スーパーオーディオCDプレーヤー『SCD-XA777ES』(左)、スーパーオーディオCD /DVDプレーヤー『DVP-NS900V』(右)
ソニーマーケティング(株)(社長:小寺 圭、本社:東京都港区)は、原音に忠実で卓越した表現能力を持つスーパーオーディオCDソフトを、マルチチャンネルで再生できるプレーヤー4機種、及びDVDプレーヤー『DVP−NS900V』を発売します。
型 名 | 発売日 | 価格(税別) | 当初月産 |
スーパーオーディオCDプレーヤー 『SCD−XA777ES』 『SCD−XA333ES』 『SCD−XB7』 『SCD−XE6』 | 9月1日 9月1日 10月10日 10月10日 | オープン価格 | 計1,000台 |
計2,000台 |
スーパーオーディオCD/DVDプレーヤー 『DVP−NS900V』 | 10月21日 | 2,000台 |
スーパーオーディオCDは、1999年5月に1号機を発売して以来、原音を忠実に再現し、演奏現場の臨場感や空気感までをも伝えるピュアオーディオシステムとして、オーディオファンの方を中心にご支持いただいています。このたび発売する5機種では、マルチチャンネルで録音されたスーパーオーディオCDソフトを再生することができ、コンサートホールなどでの各楽器の立体的な定位音や、ホールの空間の大きさまでをリアルに再現することが可能です。スーパーオーディオCDマルチチャンネルは、マルチチャンネル再生に対応したプレーヤーと複数のチャンネル出力を持つパワーアンプ、及び6本のスピーカーという構成で再生を行います。6本のスピーカーは、左右のフロントスピーカーにセンタースピーカー、リアのサラウンドスピーカー(左右)、及び低音域専用チャンネルから構成されます。DVDビデオ再生の5.1chスピーカーシステムをお持ちの方は、そのままのスピーカーの配置で、スーパーオーディオCDをマルチチャンネル再生していただくことが可能です。先に発表したDVDシステム「DAV−S800」(9月10日発売予定)「DAV−S500」(8月21日発売予定)と合わせ、スーパーオーディオCDの市場普及を図っていきます。
スーパーオーディオCDプレーヤー『SCD−XA777ES』『SCD−XA333ES』は、ピュアオーディオファンのための“ESシリーズ”で、新開発の「スーパーオーディオD/Aコンバーター(SA DAC)」を搭載しました。この「SA DAC」は、複数の1ビット電流源で構成されるマルチレベルD/Aコンバーターを採用しています。特に『SCD−XA777ES』は、SA DACを6個搭載し、ステレオ2チャンネル再生時はチャンネルあたり3個ずつの「SA DAC」を使用するという、高音質に配慮したゆとりのある回路構成をとりました。マルチチャンネル再生時にはコンバーターごとに1チャンネルずつ処理します。
『SCD−XB7』『SCD−XE6』は、上級機と同様に、マルチチャンネル再生を可能にする「SA DAC」を3個ずつ搭載しました。前面パネル中央のインジケーターが、マルチチャンネル再生時に青く点灯します。なお、今回発売するスーパーオーディオCDプレーヤー4機種いずれでも、スーパーオーディオCD、通常のCD以外に、CD−R/RWを再生することもでき、音楽再生の楽しみが広がります。
『DVP−NS900V』は、マルチチャンネルのスーパーオーディオCD再生対応のほか、DVDプレーヤーとして充実した機能を搭載しています。プログレッシブ出力(D2端子)を装備、プログレッシブ対応(D3/D4端子搭載)のテレビとつなぐことで高精細な画質をお楽しみいただけるほか、ソニー独自の画質調整機能により高精細なプログレッシブ映像をよりきれいに再生できます。また、DVD−RW/R、CD−RW/R、音楽CD、ビデオCDなどさまざまなディスクフォーマットの再生に対応しています。
●5機種共通の特長
- 1.マルチチャンネルのスーパーオーディオCD再生が可能
- マルチチャンネルのスーパーオーディオCDを再生することができます。マルチチャンネルで録音されたディスクには、各チャンネルがステレオ2チャンネル記録の場合と同じサンプリングレート、2.8224MHzの1ビット・パルス信号で記録されています。コンサートホールなどで録音された各楽器の立体的な定位音、ホールの空間の大きさまでをリアルに再現することが可能になります。
●スーパーオーディオCDプレーヤー共通の主な特長
- 1.新開発の「スーパーオーディオD/Aコンバーター(SA DAC)」搭載
- 新たに開発されたD/Aコンバーターを採用。同D/Aコンバーターには、スーパーオーディオCD用のDSDフィルター、CD用デジタルフィルター、駆動する電流源の個数でアナログレベルを表現するマルチレベル方式のD/Aコンバーターが統合されています。従来の方式に比べて歪みをより抑えることができるため、マルチチャンネルの持つ臨場感を正確に伝えることができます。
- 2.TRI POWER DACシステム採用(「SCD-XA777ES」のみ)
- スーパーオーディオD/Aコンバーター(SA DAC)をチャンネルごとに計6個搭載、ステレオ2チャンネル再生時は片側チャンネル3個のSA DACを使用してS/N比、ダイナミックレンジの向上を図ります。スーパーオーディオCD、通常のCDの再生でさらにクオリティの高い再生を実現します。
- 3.デジタル回路、アナログ回路用に専用トランスを搭載(「SCD-XE6」を除く)
- オーディオ回路へのデジタルノイズの干渉を抑えるため、オーディオ回路とデジタル回路に別々のトランスから電源を供給しています。『SCD-XA777ES』『SCD-XA333ES』には、さらに漏洩磁束と振動の少ないRコアトランスを搭載し、高音質化を図っています。
● 『DVP-NS900V』の主な特長
- 1. 質感あふれる映像を実現するプログレッシブ出力などの高画質再生が可能
- プログレッシブ映像への変換には、ソニー独自の高精度変換方式「バイ・ピクセル・アクティブIP変換」を採用。24コマ/秒のフィルム素材と60フィールド/秒のビデオ素材とを画素データから判別し、これらが混在しているソフトにおいても素材の変わり目に応じて変換処理を高速で切り換えるので、素材の種類に関わらず自然で安定したプログレッシブ再生を実現します。また、プログレッシブ用には12ビット・54MHz、インターレス用には10ビット・54MHzと独立したビデオD/Aコンバーターを搭載し、それぞれにおいて最適な高画質D/A変換を実現します。
- 2. スーパーオーディオCD用DSD入力対応の192kHz/24bitオーディオD/Aコンバーター搭載
- DVDビデオのリニアPCM、96kHz/24bitの2倍の情報量を持つ192kHz/24bitの信号まで処理できる、高性能オーディオD/AコンバーターとスーパーオーディオCD用DSDフィルター、DSDインターフェースを一体化。DVDビデオ再生時、スーパーオーディオCD再生時ともに安定した高音質再生を実現します。また、オーディオ回路専用にRコアトランスやビデオ回路をオフできる機能など、一層の高音質化を図りました。
- 3. さまざまなフォーマットのディスク再生に対応
- DVDビデオのドルビーデジタル※1/DTS※25.1ch出力対応をはじめ、スーパーオーディオCD、音楽CD、ビデオCDの再生が可能です。さらに、CD-RW/Rディスクや、DVDレコーダー「RDR-A1」(9月21日発売予定)などで記録したDVD-RWディスク(VRモード/ビデオモード)、DVD-Rディスクも本機で再生することができます。
- ※ 1:ドルビーデジタルは、米国ドルビーラボラトリーズの商標です。
- ※ 2:DTSは、デジタルシアターシステムズ社の登録商標です。
- 4. ビデオイコライザー機能搭載
- ソフトや視聴機器、お好みに合わせて映像を最適にチューニングできるように、ビデオイコライザー機能を搭載しました。輝度信号については、当社のDVDプレステージモデル「DVP-S9000ES」(既発売)と同様に、ディスプレイの特徴に応じたガンマ補正が可能です。
- 5.新開発の液晶付きスクロールキーリモコンを付属
- 基本操作以外のボタンをスクロールキーに集約、多機能でありながらリモコンをすっきりと使いやすくしました。スクロールキーによる機能選択は、バックライト付きの液晶表示で暗い場所でも操作が可能です。
●『SCD-XA777ES』『SCD-XA333ES』『SCD-XB7』『SCD-XE6』の主な仕様
| SCD-XA777ES | SCD-XA333ES | SCD-XB7 | SCD-XE6 |
スーパーオーディオCD再生時 |
再生周波数範囲 | 2Hz〜100kHz |
周波数特性 | 2Hz〜50kHz(−3dB) |
ダイナミックレンジ | 108dB以上 | 106dB | 104dB |
全高調波ひずみ率 | 0.0012%以下 | 0.0015% | 0.0018% |
ワウ・フラッター | 測定限界(±0.001%W-Peak)以下 |
CD再生時 |
周波数特性 | 2Hz〜20kHz(JEITA) |
ダイナミックレンジ | 100dB以上 | 100dB | 99dB |
全高調波ひずみ率 | 0.0017%以下 | 0.0018% | 0.002% |
ワウ・フラッター | 測定限界(±0.001%W-Peak)以下 |
総合 |
チャンネル数 | 5.1チャンネル/2チャンネルステレオ |
デジタル出力 | 光/同軸(ともにCD再生時のみ) | 光(CD再生時のみ) |
アナログ出力 | マルチチャンネル(5.1チャンネル)、 アンバランス(ステレオ2チャンネル、ピンジャック) |
出力レベル | デジタル(光):−18dBm(固定) |
デジタル(同軸):0.5Vp-p(固定) | − |
アナログ(アンバランス):2Vrms(固定) ヘッドホン:10mW(32Ω負荷) |
電源 | AC100V、50/60Hz |
消費電力 | 27W | 23W | 22W | 21W |
外形寸法 (幅×高さ×奥行き)mm | 430×130×380 | 430×115×290 | 430×95×290 |
質量 | 約16kg | 約9.5kg | 約5.7kg | 約3.9kg |
『DVP-NS900V』の主な仕様
形式 | SACD/DVDプレーヤー |
信号方式 | JEITA標準、NTSCカラー方式 |
水平解像度 | 約500本 |
音声周波数特性 | DVD(PCM96kHz再生時):2Hz〜44kHz(44kHz時:-2dB±1dB) SACD再生時:2Hz〜100kHz(50kHz時:-3dB±1dB) CD再生時:2Hz〜20kHz(±0.5dB) |
音声S/N比 | 115dB、DVD VIDEO(LINE OUT AUDIO L/R端子のみ) |
全高調波歪み率 | 0.002% |
音声ダイナミックレンジ | DVD VIDEO/SACD:103dB CD:99dB |
ワウ・フラッター | 測定限界(±0.001% W PEAK)以下 |
出力端子(映像系) コンポーネント映像 S映像 コンポジット映像 | |
ピン/D2出力端子各1系統 |
2系統 |
2系統 |
出力端子(音声系)
光デジタル 同軸デジタル マルチチャンネル(5.1ch) ステレオ(L/R) | |
1系統 |
1系統 |
1系統 |
2系統 |
電源 | AC100V、50/60Hz |
消費電力 | 26W |
外形寸法(W×H×D) | 430×113×343(mm) |
質量 | 約5.3kg |
|