<報道資料>

プレスリリース 目次

2003年 4月 25日

 

新商品



放送業務用光ディスクを用いた、制作用カムコーダーと
スタジオデッキ・モバイルデッキなど 全5機種を発売
〜ネットワークを活用したワークフローの改善により、番組制作業務の大幅な時間短縮を実現〜




 ソニーマーケティング株式会社は、青紫色レーザーを用いた光ディスク(直径12cm)を記録媒体に採用した、放送業務用光ディスク・システム製品"PDWシリーズ"全5機種を発売します。
今回発売するのは、放送業務用カムコーダー『PDW-510』(DVCAM記録)・『PDW-530』(MPEG IMX記録/DVCAM記録の切換)と、A4サイズでディスプレイ一体型の再生専用モバイルデッキ『PDW-V1』、記録・再生が可能なコンパクトデッキ『PDW-1500』、スタジオデッキ『PDW-3000』の合計5機種です。

型 名 発売日 希望小売価格(税別)
放送業務用光ディスクカムコーダー『PDW-510』 2003年10月1日 220万円
放送業務用光ディスクカムコーダー『PDW-530』 2003年10月1日 350万円
放送業務用光ディスクプレーヤー
              モバイルデッキ『PDW-V1』
2003年10月1日 85万円
放送業務用光ディスクレコーダー
            コンパクトデッキ『PDW-1500』
2003年10月1日 175万円
放送業務用光ディスクレコーダー
            スタジオデッキ 『PDW-3000』
2004年1月 300万円

【PDWシリーズ共通の特長】
 本シリーズで採用している放送業務用光ディスクは、制作用途の映像記録フォーマットとして広く普及しているDVCAM圧縮とMPEG IMX圧縮の二つの記録方式に対応※1しています。容量23GBの光ディスクに、DVCAM圧縮(25Mbps)で90分、MPEG IMX圧縮 (50Mbps)で45分の記録が可能です※2

 また、メタデータ(撮影環境・撮影者・映像の特徴などの付帯情報)の一種として、プロキシA/Vデータ(低解像度画像・音声)が、DVCAM /MPEG IMXフォーマットとは別に同時記録できます。
プロキシA/Vデータとは、低解像度の映像(MPEG4)・音声からなるA/Vデータで、最大60倍速※3の高速ネットワーク転送が可能です。例えば、このプロキシA/Vデータを用いて現場でオフライン編集(事前編集)を行い、そこで作成したEDLデータ(編集点情報)とともにオンライン編集(本編集)システムにネットワークを通じて高速転送すると、収録や編集に関わる作業時間の大幅な短縮を実現します。
 さらに、PDWシリーズの製品をネットワーク接続することができ、そのプロキシA/Vデータを遠隔地のパソコンで再生し、映像素材を確認することが可能です。
 
 光ディスク・システムは、記録した映像素材へのランダムアクセスが可能なほか、映像をファイルデータとして記録するのでネットワーク経由での転送に適しています。ディスクならではの特長を活かし、制作時間の大幅な短縮を実現、ネットワークを活用した新しい運用形態を提案します。

※1:「PDW-V1」での記録はネットワークインターフェースを介して可能。「PDW-510」はDVCAMフォーマット記録再生専用。
※2:家庭用青紫色レーザー商品(ブルーレイディスク)との互換性はありません。
※3:カムコーダーおよび「PDW-V1」では最大約30倍速となります。






●放送業務用光ディスクカムコーダー『PDW-510』『PDW-530』の主な特長
 
『PDW-510』『PDW-530』 ↑ (光ディスク挿入時)
※レンズ・バッテリー・ワイヤレスマイクロフォンレシーバー・マイクは別売りです。
 
1. 100万画素 高感度CCD採用による高画質・高感度
  新開発2/3型100万画素Power HAD EX型CCD採用により、-135dBの低スミアと感度F11(@2000 lx)の高画質・高感度を実現しています。
2. メモリースティックスロット、カラーLCDモニター搭載
  ソフトのバージョンアップやセットアップ状態の保存用途として、メモリースティックスロットを搭載。本体側面にカラーLCDモニターを搭載し、撮影中の映像確認やカムコーダーで簡易編集が可能です。
 
 
●モバイルデッキ『PDW-V1』の主な特長
 
『PDW-V1』
 
3. 3.5インチLCDディスプレイ、JOGダイヤルを標準装備 〜バッテリー駆動によるモバイル運用〜 
  A4サイズの筐体に、3.5インチLCDディスプレイや、フレーム単位の画像確認や編集操作用のジョグダイヤルを標準装備。この一台で、光ディスクの再生と簡易編集が可能です。
バッテリー駆動に対応しており、特にロケ先などモバイル環境で使用に適しています。
4. 多彩な映像出力に対応
  SDIとアナログコンポジットの映像出力に加え、i.LINK(AV/C・SBP2)に対応。
MPEG IMXで記録されたフォーマットを、i.LINK 端子よりDVCAMフォーマットで出力することも可能です。ノンリニア編集システムでのフィーダーとして幅広くご利用いただけます。
また、VGA出力端子を装備し、コンピューターモニターを用いて収録素材の確認も可能です。
 
 
●コンパクトデッキ『PDW-1500』・スタジオデッキ『PDW-3000』の主な特長
 
『PDW-1500』 『PDW-3000』
  
コンパクトデッキ『PDW-1500』は、ノンリニア編集環境におけるレコーダーおよびリニア編集環境におけるプレーヤー用途として、スタジオデッキ『PDW-3000』は多彩な入出力端子を装備し、ボイスオーバー編集機能なども持ち、ノンリニア/リニア編集環境における編集用レコーダー用途にも対応しています。
また、ネットワーク対応として1000Base-TXを標準装備し、MXFファイルフォーマットにおける素材転送にも対応しています。
1. 映像素材転送の高速化
   オプティカルヘッド2基搭載によるデータの書き込み/読み出し速度の高速化と、1000Base-TXインターフェースの装備により、デッキ間転送ではDVCAMフォーマットで約4倍速、MPEG IMXフォーマットで約2倍速での高速転送を実現しました。
2. VTRシステムとの親和性
   ソニー9Pinプロトコル端子を装備。VTR用の編集機からのコントロールが可能です。さらに「PDW-3000」は標準でアナログコンポーネント入出力、オプションでSDTI/QSDI入出力にも対応。既存のVTRシステムへの導入やVTRからの置き換えをスムーズに行なうことができます。


●『PDW-510』『PDW-530』の主な仕様
 

●『PDW-V1』『PDW-1500』『PDW-3000』の主な仕様

 
 




 

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