<報道資料>

プレスリリース 目次

2003年 6月 10日

 

QUALIA 015


見る者の心に訴える"漆黒"と"深紅"の色再現、
コントラスト感と暗部の階調再現を目指して新開発したCF(カラーフィルター)付き
FDトリニトロン管搭載のトリニトロンカラーモニター 発売





 ソニーマーケティング株式会社は、発売35周年を迎えるソニー独自のトリニトロン方式ブラウン管の画質の良さを最大限に生かした、CF(カラーフィルター)付きスーパーファインピッチFDトリニトロン管搭載の「QUALIA 015」(トリニトロンカラーモニター『Q015-KX36』)を発売します。
本機は、新開発のブラウン管と合わせて、デジタル統合画像処理システムである"ベガエンジン"や、新開発のSFCデジタル・コンバージェンス回路など、最新の高画質技術を結集しています。これにより、コントラスト感や暗部の階調再現に優れ、これまで再現が難しかった"漆黒"と"深紅"の色再現を可能にした、見る者の心に訴えるような映像・画像再現を実現しています。
 また、本体並びに付属の専用スピーカー、専用フロアスタンドは、形状や素材から視聴スタイルまでを十分に吟味し、置かれる空間を心地良く変えるような「たたずまい」を持たせることを目指してデザインしています。

型 名 QUALIA販売価格(税別) 受注開始日
QUALIA 015
トリニトロンカラーモニター『Q015-KX36』
(専用のリモコン、スピーカー、フロアスタンドを付属)
1,300,000円 6月24日





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新開発36型CF(カラーフィルター)付き「スーパーファインピッチFDトリニトロン管」搭載
  蛍光体とカラーフィルターを層状に印刷した、新開発の熱転写フィルム「Fine Image Transfer Film」をブラウン管の前面パネルガラスに直接熱転写して、蛍光面とカラーフィルターを同時に形成するという、全く新しいプロセスを開発しました。3次元形状を持ったパネルガラスへフィルムを均一に転写するのは難易度の高い技術ですが、本プロセスは熱転写フィルムと同時に熱転写装置自体の開発も手がけることにより、実現しました。数層で構成されている「Fine
Image Transfer Film」の各層を露光感度、接着感度に対して最適化することで、36型という大型のブラウン管でありながら、全面に均一なカラーフィルター付き蛍光面を形成することができました。


赤と青の蛍光体の前面にそれぞれ赤色と青色のカラーフィルターを設けることによって、以下の4点を実現しました。
(1) ブラウン管の外光反射率を約50%低減し、コントラスト感のある、引きしまった"黒"を再現します。"黒"の再現だけでなく、暗部の階調もより滑らかに再現します。
(2) カラーフィルターの透過特性をそれぞれの蛍光体の発光色にあわせて選ぶことにより、より色純度の高い青色、赤色が再現できるようになりました。特に、赤色に関しては蛍光体自身の持つオレンジ色などの不要な色の成分を効果的にカットすることにより、より深い赤色の再現が可能になります。
(3) 熱転写方式により、蛍光体の厚みを最適にコントロールすることで、発光効率と画面全体の均一性を向上し、さらに熱転写方式のアルミ反射膜を採用することで、カラーフィルターによる輝度の低下分を最小限に押さえました。
(4) 熱転写方式の蛍光面作製プロセスでは、従来方式(回転塗布方式)に比べ、乾燥工程などの電力消費を押さえるばかりでなく、蛍光体材料などの無駄も減り、省資源、省エネルギー化を図っています。
ソニー独自の統合デジタル高画質システム"ベガエンジン"を搭載
  地上波放送やDVDからデジタルハイビジョン放送まで、入力されるさまざまな映像信号を、高品質なデジタル信号に変換することで、システムを構成する各種高画質回路の性能を十分に引き出す統合デジタル高画質システム"ベガエンジン"を搭載しました。CF付き「スーパーファインピッチFDトリニトロン管」の映像再現特性に合わせて専用のチューニングを施すとともに、「広帯域VM回路」や「広帯域映像出力回路」とあわせてより鮮鋭度の高いリアリティー
豊かな高画質映像を実現します。
新開発SFCデジタルコンバージェンス回路
  新開発の1チップデジタルICによる「SFCデジタルコンバージェンス回路」を搭載しました。
コンバージェンスとランディングおよび画歪を高精度で補正し、色ずれや歪のきわめて少ない画像再現を可能にしています。
高級感あふれるプレミアムデザイン
  従来のテレビのデザインとは大きく異なる"高剛性フレーム構造"を採用しました。
アルマイト処理を施したアルミフレームで全体の骨格を構成し、各面にパネルを張り込むことにより、十分な強度と素材自体の持つ高級感を出しています。さらに、フロアライフでゆったりとお楽しみいただくことを想定して、本体自体を10度上向きにした「スラントデザイン」を採用。ソファーなどに腰掛けて視聴するときに、リラックスした姿勢と視線で視聴ができます。また、それ自体がオブジェとしても新鮮であること、美しいことを目指しました。
専用リモコン、専用スピーカー、専用フロアスタンドを付属
手触り感や機能にこだわったアルミ製の専用リモコン、本体との統一感を持たせた専用スピーカーシステム、チルト角度の調整が可能な専用フロアスタンドを付属しています。
静止画再生(JPEG)に加え、動画再生(MPEG1)も実現したメモリースティック・スロット搭載
デジタルスチルカメラやデジタルハンディカムなどで「メモリースティック」に撮った静止画を高画質に映し出すだけでなく、MPEG1方式で記録された動画も、インデックス表示やスライドショー機能などで手軽に再生できます。パソコンのモニターでは味わえない大画面、高画質での静止画鑑賞の魅力が味わえます。
   


Fine Image Transfer Film 技術説明図
 



●『Q015―KX36』の主な仕様
商品名 Q015-KX36
対応信号フォーマット
ブラウン管
1125i,750p,525p,525i
CF(カラーフィルター)付きスーパーファインピッチFDトリニトロン管 102度偏向 36型(16:9)
映像部 ベガエンジン(CCP、DRC-MFV1、MID-XU)
広帯域映像回路

広帯域VM回路
偏向部 セパレート方式高圧発生回路
SFCデジタルコンバージェンス回路
音声部 音声最大出力 7.5W + 7.5W
入出力端子 ビデオ入力4系統4端子(S2入力、ビデオ入力、音声入力L/R)
コンポーネント入力3系統3端子(D4映像入力2系統2端子、ピン端子1系統1端子)
AVマルチ(RGB/Y色差)入力1系統1端子
ビデオ出力端子1系統1端子 (S2出力、ビデオ出力、音声出力L/R)
音声出力(2ch:固定)1系統1端子
コントロールS入力1系統1端子(ミニジャック)
コントロールS出力1系統1端子(ミニジャック)
ヘッドフォン端子(ステレオミニ)

メモリースティック・スロット
(“メモリースティックPRO”対応(高容量のみ))
定格消費電力 204W(スタンバイ時0.07W)
年間消費電力量 244kWh/年
質量 96 kg
外形寸法(cm)
(幅×高さ×奥行き)
93.8×65.6×66.1(本体のみ)
93.8×78.3×69.7(専用スタンドに10度上向きで設置した際)
付属品 ○専用リモコン『RM-Q015』
○専用スピーカー『SS- Q015』(バスレフ型2Way 3スピーカー)
 8cmウーファー×2、3cm ドームツイーター×1、
 最大入力:15W(JEITA)
 外形寸法:13.9×57.2×13.8cm (幅×高さ×奥行き)
 質量:4.2kg(1本)
○専用フロアスタンド『SU-Q015』
 チルト角度:2度〜10度(上向き)角度調整可能
 外形寸法 (cm):84.6 × 13.2×64.2(幅 × 高さ×奥行き)
 質量:29.5kg


 

※お客様からのお問い合わせ先 :「QUALIAコールカウンター」
TEL 0570-09-0099(ナビダイヤル)0466-38-4920(携帯電話・PHSからのお問い 合わせ)
※ソニードライブURL http://www.sony.co.jp/SonyDrive