2007年11月7日
新商品
ソニーは、楽器演奏や自然音などの高音質録音に最適な、リニアPCMレコーダー『PCM-D50』(4GBフラッシュメモリー内蔵)を発売します。
本体の筐体に合わせてチューニングを行った内蔵エレクトレットコンデンサーマイクロホンで集音した臨場感豊かな音声は、リニアPCM(非圧縮デジタル音声)方式と徹底した高音質・低ノイズ設計により、CDを超える音質(サンプリング周波数96kHz/量子化ビット数24bitまで対応)で原音に忠実に記録されます。
上位機種『PCM-D1』に比べ、本機は可動式マイクを搭載したことで、音源に合わせて集音範囲を変えられ、よりシチュエーションに合わせた録音が可能になりました。
また、堅牢な筐体でありながら365gの軽量化を実現し、手軽に高音質録音していただけるように商品化しました。さらに、高音質録音をサポートするアクセサリーを4機種同時発売します。
なお、本製品は、銀座・ソニーショールーム、お台場・ソニースタイルショールーム、大阪・ソニースタイルストアにて11月8日(木)より先行展示し、お客様にご覧いただけます。
型 名 | 希望小売価格 | 発売日 |
リニアPCMレコーダー『PCM-D50』(4GBフラッシュメモリー内蔵) | オープン価格 | 11月21日 |
1.
DATの音質を超える「リニアPCM 96kHz 24ビット」の高音質録音
2.
音源に合わせて集音範囲を変えられる、可動式高感度ステレオマイク内蔵
3.
高感度ステレオマイクの性能を生かす、高音質・低ノイズ録音を追求した設計
4.
高音質で長時間録音が可能な、4GBフラッシュメモリー採用
5.
長時間録音が可能なスタミナ設計
録音時に音を圧縮せず、純粋な音のまま録れるリニアPCM録音により、音の織り成す表情や存在感までもリアルに記録できます。 本機は、レコーディングスタジオのスタンダードフォーマットとして使用されている96kHz 24ビットでの録音が可能なので、DAT(48kHz 16ビット)や音楽CD(44.1kHz 16ビット)を超える密度の高い音質での録音を実現しています。
出力感度約-35.0dB/Pa 1kHzの高感度エレクトレットコンデンサーマイクロホンを内蔵。
周波数特性に優れ、中低音域が豊かで伸びのある音質で録音できます。
マイクの左右の角度は可動式なので、音源からの距離や録音する内容に合わせて、集音範囲の異なる2つのポジションから選択が可能です。
例えば、ソロ演奏や2〜3人のセッションなど、音源がマイクから近い距離での録音では「X-Yポジション」を選択。自然で奥行きのあるステレオ感を得られます。また、オーケストラやコーラスなど大人数の演奏を広い場所で録音するときは「ワイドステレオポジション」を選択。
臨場感にあふれた広がりのある音を集められます。
このようにマイクポジションを変えることで、シチュエーションに合わせて最適なステレオ感で録音をお楽しみいただけます。
1.
ノイズを抑える、独立した回路構造
回路基板を入力用回路、出力用回路、記録用デジタル回路、電源回路の4種類で構成。
それぞれの回路に独立した電源を配置することで、電流の干渉を防ぎ、ノイズの発生を抑えています。これにより、93dB以上という高いSN比を実現しています。
2.
剛性の高いボディ構造
マグネシウム(側面)とアルミパネル(前面・背面)を組み合わせたボディを採用。
軽量かつ高い剛性のため振動にも強く、アウトドアでの録音も快適です。
テープやディスクのようなメカ駆動ノイズが発生しないフラッシュメモリーを採用しているので、音を圧縮しないリニアPCMの豊かで繊細な音本来の質感を、高感度内蔵マイクでありのままに長時間録音できます。 CD同等の44.1kHz 16ビットで約6時間25分、DAT(48kHz 16ビット)を超える96kHz 24ビットの高音質でも、本体に約1時間55分の録音が可能です。 また、“メモリースティックPRO-HGデュオ“(別売)へも直接録音が可能です。
録音・再生時の省電効率を高める回路設計を行ったことで、単3形アルカリ乾電池4本で 約24時間の長時間録音が可能となりました。※1さらに、ACアダプターを付属しているので、屋内での余裕を持った録音も可能です。
1.
本録音開始時の5秒前から録音を開始する「プリレコーディング機能」搭載
「プリレコーディング機能」をONに設定後、録音を一時停止にしておけば、常に5秒間分の音をメモリーに保存し、RECボタンを押した際に、5秒前の音から録音を始めます。
フィールドレコーディングなどにおいて、急な録音機会を逃すことがありません。
2.
大音量による音のひずみを防止する「デジタルリミッター」を独自開発
上位機種の「PCM-D1」でご好評いただいている独自開発の「デジタルリミッター」を本機にも搭載しました。
1チャンネルに2つのADコンバーターを使い、通常の音声と共に12dB※2低い信号を常に確保。
最大入力レベル以上の大きな音が突然入力された場合でも、音の過大な部分を最大入力レベルの範囲内で最適なレベルに調整し、過大入力時の音のひずみを防止しています。
3.
16ビット録音で20ビット相当の音質を記録する「Super Bit Mapping」技術搭載
量子化ノイズをコントロールすることで、16ビット録音でありながら聴感として20ビット相当の高音質を実現する、ソニーの独自技術「Super Bit Mapping」を搭載。
人の可聴帯域内でも特に耳につきやすいノイズを減らし、聴覚上のダイナミックレンジを飛躍的に拡大します。※3
録音レベルを液晶表示のピークメーターとピークLEDで確認しながらRECボリュームで調整することが可能です。 ピークLEDは左右各チャンネルの入力信号に応じて適正レベル(-12〜-1dB)は緑に、レベルオーバー時(-1dB以上)は赤く点灯します。
再生フォーマットとしては WAV(リニアPCMによる録音フォーマット)に加えてMP3に対応しました。 お手本となる音源を再生して楽器練習をする場合に、より多くのファイルに対応できます。 また、周波数特性に優れた高性能ヘッドホンアンプを搭載しているので、高音質な音楽プレーヤーとしても活用できます。
音程は自然なまま再生速度だけを変えられます。 例えば音楽ファイルを取り込んで自然に近い音程で遅聞きできるので、楽器の練習などに最適です。 WAV、MP3いずれのフォーマットにもお使いいただけます。
MDやCD、DATなどの音源をデジタルで記録できます。※4 また、デジタルシンクロ録音に対応し、CDの曲間やDATスタートID毎に自動的に新しいファイルとして録音します。
同梱のサウンド編集ソフト「SonicStage Mastering Studio Recorder Edition」を使って、パソコンに取り込んだ音に対して、分割、削除、曲間の音量を調整するノーマライズ、フェードイン/アウトなどの編集・加工ができます。 さらに、「Super Bit Mapping」を利用した高音質CDや、録音した音声をより原音に近い状態で記録するDSDディスク※5を作成できます。 「PCM-D50」本体に記録した音源の曲順やタイトルを編集する「Playlist Editor for PCM-D Series」も同時にインストールされます。
写真 | 型 名 | 発売日 | 希望小売価格 | 特 長 |
リモートコマンダー 『RM-PCM1』 |
11月21日 | オープン価格 | 本体操作のタッチノイズを防止。録音開始・分割・停止などの遠隔操作が可能。2mコード長のワイヤード接続。 | |
キャリングケース 『CKL-PCMD50』 |
高級感のある本革仕様。腰に付けられるベルトストラップ付き。簡易スタンドとしても使用可能。 | |||
三脚 『VCT-PCM1』 |
自由な角度で設置しテーブルなど設置面からのノイズを軽減させる。堅牢なアルミ製で、円柱状に足を閉じて手持ちの録音にも使用可能。 | |||
ウインドスクリーン 『AD-PCM1』 |
野外での録音時に、低周波数の風切音を約20dB低減。長さ15mmの密度の高い繊維素材を使用。 |
録音方式(ステレオ録音) | リニアPCM(WAV)44.1/48/96kHz 16/24bit、22.05kHz 16bit | |
再生方式 | リニアPCM(WAV)44.1/48/96kHz 16/24bit、22.05kHz 16bitMP3(対応ビットレート:32〜320kbps、VBR) | |
記録メディア | 内蔵4GBフラッシュメモリー使用、「メモリースティックPRO-HGデュオ」(別売) | |
周波数範囲 (録音再生時LINE INジャックより入力) |
22.05kHz 20〜10,000Hz(0〜-2dB) | |
44.10kHz 20〜20,000Hz(0〜-2dB) | ||
48.00kHz 20〜22,000Hz(0〜-2dB) | ||
96.00kHz 20〜40,000Hz(0〜-2dB) | ||
信号対雑音比(SN比) | 93dB以上(1kHz IHF-A)24ビット時 | |
最大入力音圧(内蔵マイク) | 120dBSPL | |
固有雑音(内蔵マイク) | 20dBSPL(A) (平均値) | |
全高調波ひずみ率 (LINE INジャックより入力) |
22.05kHz 16ビット、44.10kHz 16/24ビット | 0.01%以下(1kHz、22kHz LPF) |
48.00kHz 16/24ビット、96.00kHz 16/24ビット | 0.01%以下(1kHz、22kHz LPF) | |
ワウ・フラッター | 測定限界(±0.001%W.PEAK)以下 | |
入出力端子 | ||
MICジャック(ステレオミニ) | 入力インピーダンス22kΩ、規定入力レベル2.5mV、最小入力レベル0.7mV | |
ヘッドホンジャック(ステレオミニ) | 規定出力レベル400mV、最大出力レベル25mW+25mW以上、負荷インピーダンス16Ω | |
LINE IN/光DIGITAL INジャック | (LINE IN時)入力インピーダンス40kΩ、規定入力レベル2.0V、最小入力レベル450mV (光DIGITAL IN時)入力レベル:-24.5〜-14.5dBm、受光波長:630〜690nm |
|
LINE OUT/光DIGITAL OUTジャック | (LINE OUT時)出力インピーダンス220Ω、規定出力レベル1.7V、負荷インピーダンス22kΩ (光DIGITAL OUT時)出力レベル:-21〜-15dBm、発光波長:630〜690nm |
|
その他の入力端子 | DC IN 6Vジャック(極性統一型プラグ)、USB端子(Hi-Speed USB、マスストレージ対応)、“メモリースティックデュオ"スロット※6 | |
最大録音時間 | ||
サンプリング周波数/ビット数 | 内蔵フラッシュメモリー(4GB) | “メモリースティックPRO-HGデュオ"4GB(別売) |
22.05kHz/16ビット | 約12時間55分 | 約12時間50分 |
44.10kHz/16ビット | 約6時間25分 | 約6時間25分 |
44.10kHz/24ビット | 約4時間15分 | 約4時間15分 |
48.00kHz/16ビット | 約5時間55分 | 約5時間55分 |
48.00kHz/24ビット | 約3時間55分 | 約3時間55分 |
96.00kHz/16ビット | 約2時間55分 | 約2時間55分 |
96.00kHz/24ビット | 約1時間55分 | 約1時間55分 |
一般 | ||
電源 | ACパワーアダプター(AC 100V、50/60Hz)(付属)、単3型アルカリ乾電池4本(付属)、単3形ニッケル水素充電池NH-AA 4本(別売) | |
消費電力 | 0.75W | |
最大外形寸法 | 約72.0×154.5×32.7mm (幅×高さ×奥行き) | |
質量(電池含む) | 約365g | |
電池持続時間(連続録音時) | ||
電池の種類 | 96.00kHz 24ビット | 44.10kHz 16ビット |
ソニーアルカリ乾電池(付属) | 約20時間(モニターなし) 約12時間(モニターあり) |
約24時間(モニターなし) 約14時間(モニターあり) |
ニッケル水素充電池(別売) | 約20時間(モニターなし) 約13時間(モニターあり) |
約25時間(モニターなし) 約15時間(モニターあり) |
付属品 | ACアダプター(6V)、USBケーブル、単3形アルカリ乾電池4本、CD-ROMサウンド編集ソフト「SonicStage Mastering Studio Recorder Edition」「Playlist Editor for PCM-D Series」 |
「PCM-D50」との接続に必要なパソコンのシステム
・OS
Windows Vista(R) Home Basic
Windows Vista(R) Home Premium
Windows Vista(R)Business
Windows Vista(R)Ultimate
Windows(R) XP Home Edition (Service Pack 2 以降)
Windows(R) XP Professional (Service Pack 2 以降)
Windows(R) XP Media Center Edition 2005 (Service Pack 2 以降)
Windows(R) XP Media Center Edition 2004 (Service Pack 2 以降)
Windows(R) 2000 Professional (Service Pack 4 以降)
MAC OS X ver.10.2.8 - 10.4
日本語版標準インストール
・以下の性能を満たしたWindows(R)コンピューターまたはMacintosh(R)
USBポート
「SonicStage Mastering Studio Recorder Edition」に必要なパソコンのシステム
・OS
Windows Vista(R) Home Basic
Windows Vista(R) Home Premium
Windows Vista(R) Business
Windows Vista(R) Ultimate
Windows(R) XP Home Edition (Service Pack 2 以降)
Windows(R) XP Professional (Service Pack 2 以降)
Windows(R) XP Media Center Edition 2005 (Service Pack 2 以降)
Windows(R) XP Media Center Edition 2004 (Service Pack 2 以降)
・CPU: インテルPentium(R)lll 800MHz以上
・RAM: 256MB以上(Windows Vista(R)の場合:512MB以上)
・HDDの空き容量:1GB以上(扱う音声データの量などに応じて必要な空き容量は変化します)
・書き込み可能なCDドライブ
・オーディオデバイス:OSの項に記載されたWindows(R)に対応のもの
・USBポート
・ディスプレイ:1024×768以上の画面解像度をサポートするディスプレイ
・インターネット接続環境(音楽CDのデータベースサービスを利用の場合)