2011年10月3日
新商品
−新開発 4K“SXRD”、4K映像表示デバイス向けデータベース型超解像処理LSIなどの技術を結集−
ソニーは、世界初、フルHD(1920×1080画素)の4倍を超える約885万画素の4K(4096×2160画素)映像※2を投影する4Kホームシアタープロジェクター「VPL-VW1000ES」を発売します。
本機は、ソニー独自のハイフレームレート対応フルHDパネル “SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)”に4K映像投影用のさらなる改良を加えた新開発4Kディスプレイデバイス “SXRD”※3や、フルHD解像度の映像を高精細でリアルな4K映像に変換する、新開発「4K映像表示デバイス向けデータベース型超解像処理LSI」※3など、高画質・高精細な臨場感あふれる4K映像投影を実現する様々な技術を導入しています。
型名 | メーカー希望小売価格 | 発売日 |
4Kホームシアタープロジェクター「VPL-VW1000ES」 | 1,680,000円 (税抜き1,600,000円) | 2011年12月下旬 |
業務用デジタルシネマプロジェクターに搭載している4K“SXRD”などのノウハウをベースに、従来の7μmから4μmへと画素ピッチを微細化することで、民生機に適したデバイスのコンパクト化も実現しました。
この新開発4K“SXRD”の搭載により、近距離の映像視聴でもなめらかで奥行き・臨場感のある高精細な4K映像を映し出します。
ソニーが十数年培ってきた超解像開発に伴うノウハウに新規技術を加えた新開発「4K映像表示用デバイス向けデータベース型超解像処理LSI」を搭載し、フルHDの映像を高精細でリアルな4K映像に変換することを可能としました。また、4Kカメラで撮影された素材や、CGなど4K解像度の映像に対しても、画質や色の再現を4K特性に最適化させ、より高品位な映像に変換します。
新開発の“大口径”4K「ARC-F(All Range Crisp Focus Lens)」レンズを搭載。画面のすみずみまで高品位な画質が得られます。
2,000ルーメンの高光出力を有し、さらに光量を自動制御する「アドバンスドアイリス3」技術と新開発4K “SXRD”との組み合わせによる1,000,000:1の高コントラスト比※3を実現し、4K映像再生にふさわしい解像力と表現力を実現しています。
ソニーは、業務用の分野で2004年に1.55型4K SXRDパネルの出荷、2005年にプロジェクター単体、2006年にDCI準拠のデジタルシネマシステムを出荷して以来、業務用4Kデジタルシネマプロジェクターを全世界の映画館に展開し、2011年9月には累計出荷台数1万台を達成するなど、4K視聴環境を整えてきました。また4K映像を生成できるシネアルタカメラ「F65」をはじめとした映像制作機器を取り揃えるとともに、業界の映像制作機器メーカー各社と4Kフォーマットのオープンプラットフォーム化によりコンテンツが潤沢、スムースに創出されるよう、制作環境も整えてきました。
ソニーはプロフェッショナルの領域で培ってきた4Kに関する様々な技術を結集して製品化した「VPL-VW1000ES」で、ご家庭へ臨場感ある迫力の4K映像を提供します。
ソニーは2003年に0.78型フルHDプロジェクター用デバイス「SXRD」を開発し商品化しました。さらに、2004年にデジタルシネマ用1.55型「4K“SXRD”」、2005年には0.61型「フルHD“SXRD”」を世に送りだして以来、高精細・高コントラストな映像を提供してきました。
本機に搭載した新開発の0.74型「4K“SXRD”」は、画素ピッチを従来の7μm (0.61型「フルHD“SXRD”」において)から4μmへと微細化し、0.74型で有効885万画素(水平4,096×垂直2,160画素)を達成しています。
また、液晶層を均一化し、表示輝度ムラの少ない画質を実現しています。
この4K“SXRD”の搭載により、漆黒を再現すると共に、高画質かつ、なめらかで奥行き・臨場感のある高精細な4K映像を映し出します。
ソニーが十数年培ってきた超解像技術開発に伴うノウハウに新規技術を加えた、新開発「4K映像表示デバイス向けデータベース型超解像処理LSI」を搭載しています。
このことにより、フルHD解像度の映像信号(3Dを含む)をより高精細な4K(水平4,096×垂直2,160画素)映像信号に変換します。
これにより、メッシュ感、ジャギーが軽減され、きめ細やかで滑らかな4K解像度の映像を生成することが可能となります。また、フルHD解像度の3D映像信号をより高精細な4K信号に変換することで、4K解像度の3D映像をご堪能頂くことができます。
さらに、この新開発のLSIは4Kの映像入力信号に対しても、より高精細な4K映像に作り替える機能も有しており、ネイティブな4K映像はより4Kに相応しく、さらに美しい映像に生成され、投影されます。
4Kプロジェクターの高解像度な映像を投写するには、レンズの性能も重要になります。
フルHD“SXRD”プロジェクターレンズ技術と4Kデジタルシネマ用レンズ技術を融合させて“大口径”4K「ARC-F(All Range Crisp Focus Lens)」レンズを新開発しました。
フォーカス時に、2つのレンズ群を可動させることで、中心部から周辺部まで、また近距離投射時から遠距離投射時まで安定した4Kプロジェクターにふさわしい結像性能を達成しました。
さらに4Kパネルアライメント技術の開発とレンズに特殊低分散硝材を使用することで、色にじみの少ない鮮明な結像が得られます。4K“SXRD”の画素ピッチ4μmという緻密な画素からの映像も忠実に解像して投写し、画面のすみずみまで高品位な画質が得られます。
高出力な330Wの高圧水銀ランプの採用や、4K“SXRD”のきわめて高い光の利用効率と合わせて2000lm(ルーメン)という豊かな光量を確保しました。この余裕ある光量により、大型スクリーンでの力強い映像表現と、純度の高い色再現が可能になりました。さらに、輝度レンジを変更することにより、部屋の明るさや各種コンテンツに応じた様々な設定でお楽しみ頂けます。
また、入力される映像信号の輝度レベルに応じて、光量を自動で最適化する光学絞りと、よりピーク白と暗部の諧調表現を最適化する信号処理の複合技術「アドバンストアイリス3」によりダイナミックレンジを拡大しました。
さらに高コントラスト性能を持つ新開発4K“SXRD”との組み合わせにより、最大1,000,000:1のダイナミックコントラストを実現しました。
これにより、引き込まれるような奥行き感、暗いシーンから明るいシーンまで精彩感のある映像を描きだします。
新カラーフィルター搭載により色再現域を大幅に拡大し、DCI※色再現域を実現しました。現在のデジタルシネマ映像の規格と同等の広色域を実現し、映画館のスクリーンに描かれる豊潤で美しい色合いをご家庭で堪能できます。さらに信号処理技術の組み合わせでAdobe RGBを始めとする各種モードへの切替が可能です。
これまで実現が難しかった高輝度と広色域を高い次元で両立させました。
R・G・Bの各色に0.74型4K“SXRD”パネルを配した3板式を採用。VPL-VW1000ESでは、プロ用カメラのイメージャー固着技術をベースに4K“SXRD”固着に展開し、パネルを高解像度化することで各パネルの精度を向上しました。さらにパネルを高精細化する事で要求されるパネルアライメントの高度な精度を満たすための高度な光学部品設計を行いました。
これにより、画素の色ずれが原因で発生する色の濁りやにじみの少ない、正確な色再現を可能にしました。
プロジェクターで投写されているスクリーンに近づくと、投写デバイスの画素が目立つため臨場感や奥行き感が損なわれますが、4K“SXRD”プロジェクターでは、画素が微細なため、スクリーンの高さの1.5倍まで近づくことが可能となりました。例えば、120インチサイズ(16:9)の場合は約2.3メートルとなります。
この距離におけるスクリーンに対する視野角は60度です。頭を振らずに視野いっぱいに映像が入り、人間工学的見地からも理想的な位置で視聴でき、映像への没入感を生みだします。
レンズシフトにより、本体の設置場所はそのまま、投写画面を上下左右に移動できます。
◯上下方向80%:スクリーンの高さの80%をセンターから上下に動かすことが可能です。
◯左右方向31%:スクリーンの幅の31%をセンターから左右に動かすことが可能です。
高解像度の静止画をご家庭において大画面映像にてお楽しみ頂けることも4Kホームシアタープロジェクターの特長の一つです。あたかも美術館に居合わせたように、ご家庭で美しい高解像の滑らかな映像をご堪能頂けます。カメラで撮影した4K静止画をPS3®経由で高品位投写が可能となるアプリケーションソフトを開発中で、2012年年初を目途に提供して参ります。
なお、本商品は、銀座・ソニーショールーム、ソニーストア 大阪にて下記日程にて、先行体感会を実施致します。
銀座・ソニーショールーム:10月22日(土)〜10月23日(日)
ソニーストア 大阪:11月12日(土)〜11月13日(日)
型名 | VPL-VW1000ES |
パネル | ハイフレームレート対応 0.74型 SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)、約 2,654万画素( 8,847,360画素×3枚) |
3D機能 | 対応(3Dシンクロトランスミッター内蔵) |
光源用ランプ | 330W 高圧水銀ランプ |
レンズ | 2.1倍ズームレンズ(電動) f21.3〜46.2mm/F2.9〜3.9 |
レンズシフト量 | V: +/- 0.8V、 H: +/- 0.31H |
投影サイズ | 60〜300型(対角・ 17:9) |
輝度 | 最大 2,000ルーメン |
ダイナミックコントラスト比 | 最大 1,000,000:1 |
対応信号 | ビデオ信号 480/60i、576/50i、480/60p、576/50p、720/60p、720/50p、1080/60i、1080/50i、以下HDMI入力端子のみ 1080/60p、1080/50p、1080/24p、3840x2160/24p、3840x2160/25p、3840x2160/30p、4096x2160/24p
コンピューター信号 fH: 19〜72kHz, fV: 48〜92Hz, 最大解像度: 1920×1080 fV: 60Hz |
ビデオ入力 | - |
Sビデオ入力 | - |
コンポーネント入力 | 1系統 (Y Pb/Cb Pr/Cr) |
INPUT A | 1系統(アナログRGB/コンポーネント:HD D-sub 15ピン) |
HDMI入力 | 2系統(デジタルRGB/Y CB(PB) Cr (PR)) |
TRIGGER 端子 | 2系統(ミニジャック:DC 12V、 最大100mA) |
REMOTE端子 | 1系統(RS-232C:D-sub 9ピン) |
LAN端子 | RJ-45端子 (10BASE-T/100BASE-TX) |
IR IN端子 | ミニジャック |
3D SYNC端子 | RJ-45端子 |
電源 | AC100V 50/60Hz |
消費電力 | 480W(待機時:0.3W/スタンバイモード(標準)選択時:4W) |
外形寸法 | (幅) 520×(高さ) 200×(奥行き) 640mm |
質量 | 約20kg |
ファンノイズ | 約22dB※ |
主な付属品 | 3Dメガネ 『TDG-PJ1』x2、USB充電ACアダプター、リモートコマンダー『RM-PJ 22』、 |
別売アクセサリー | 3Dメガネ『TDG-PJ1』 オープン価格 大きさ:約 幅174×高さ44×奥行185(mm) 3Dシンクロトランスミッター『TMR-PJ1』 オープン価格 大きさ:約 幅154×高さ26×奥行28(mm) 天井取り付け金具『PSS-H10』 メーカー希望小売価格 80,850円(税抜価格 77,000円) 交換用プロジェクターランプ『LMPH330』 メーカー希望小売価格 52,500円(税抜価格 50,000円) |
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