ソニーは、レンズ交換式HDビデオカメラとして世界で初めて^※135mmフルサイズCMOSイメージセンサー搭載の“ハンディカム”シリーズの最上位機種『NEX-VG900』と、有効約1610万画素の“Exmor (エクスモア)”APS HD CMOSイメージセンサー搭載の『NEX-VG30』の2機種を発売します。

両機は、映画のような24p記録と、フィルム調の色合いを表現できるシネマトーンガンマ™やシネマトーンカラー™に加えて、AVCHD Ver.2.0（プログレッシブ）に準拠した高精細な1920×1080/60pの記録モードにも対応しており、よりクリエイティブな映像表現が可能なビデオカメラです。

『NEX-VG900』に搭載した新開発35mmフルサイズの有効約2430万画素の“Exmor(エクスモア)”CMOSイメージセンサーは、レンズ交換式HD“ハンディカム”シリーズに従来から採用しているAPS-Cサイズのイメージセンサーと比較して、約2.3倍もの面積を持つ撮像素子です。本機は、この大型のイメージセンサーと、大容量・高画質データを高速処理すべく最適化した画像処理エンジン“BIONZ（ビオンズ）”を連携させることにより、高感度かつ低ノイズで階調表現に優れた画質を実現しました。さらに多彩な35mmフルサイズ対応レンズと組み合わせ、レンズ性能を生かし切ることで、大判のイメージセンサーならではの美しいぼけ味のある、映画のような表現力豊かな映像撮影を可能にしました。

ズームレンズキット『NEX-VG30H』は、Eマウント規格の新開発の高倍率電動ズームレンズ『E PZ 18-200mm F3.5-6.3 OSS』を同梱しています。本ズームレンズは、独自開発の小型モーター構造により、静かで滑らかにズームやフォーカスが駆動するため、より手軽に高品位な撮影が可能です。

両機ともに、高解像度・高コントラスト・視野率100%の有機ELを採用した電子ビューファインダー“XGA OLED Tru-Finder（トゥルーファインダー)”に加えて、電動ズームレンズや電子ズーム（ズーム倍率最大2倍）の操作が可能なズームレバーを新たに搭載するなど、映像制作の現場に求められる高い操作性を備えています。さらに、マイクカプセルを4つ配置したことにより臨場感あふれる音場を捉えることが可能なステレオ/5.1chサラウンドサウンドマイクロホン（Quad Capsule Spatial Array Microphone）を採用するなど、映像制作に対する要求が高いビデオ愛好家に加えて、映像クリエーターのサブカメラとしても最適なモデルとなっています。

ソニーは、長年に渡るビデオカメラ開発のノウハウを生かした画作りや動画撮影に適した筐体、撮影スタイル提案によって、大判のイメージセンサーならではの高画質や交換レンズの個性に応じたクリエイティブな映像表現を具現化する『NEX-VG900』、そして『NEX-VG30』を商品化しました。
ソニーはこれからも、ビデオカメラで動画を撮る楽しみを広げていく商品を提供していきます。

同シリーズは、レンズマウントに「Eマウント」^※2を採用していますが、同梱した新開発のマウントアダプター『LA-EA3』により、『NEX-VG900』はAマウントレンズを装着することも可能です。35mmフルサイズ対応レンズを始めとする多彩なレンズの中から、用途に応じて豊富な交換レンズの個性を活かしたクリエイティブな映像表現を楽しむことができます。なお、35mmフルサイズ対応レンズ以外の現行のEマウントレンズやAマウントDTレンズを使用する場合は、“APS-Cモード”での撮影も行なえます。

マニュアルダイヤル、アイリス、シャッタースピード、ゲインなどの操作ボタンを外側に配置することで、液晶モニターを閉じてビューファインダーを覗いたままでも、急な撮影状況の変化にも素早く露出設定などの変更が行なえます。また、新たにシーソー式のズームレバーを搭載し、単焦点レンズを使用する場合でも手もとのレバーで滑らかな低速電子ズーム（ズーム倍率最大2倍）を行うことができるため、映像表現の幅が広がります。

『NEX-VG30』は、新開発のEマウント規格の高倍率電動ズームレンズ^※3『E PZ 18-200mm F3.5-6.3 OSS』を同梱しました。本レンズは、広角から望遠までの幅広い撮影を可能にする光学約11倍のズームレンズであり、独自開発のレンズ構造によって静かで滑らかなズーム駆動やフォーカス駆動などが可能なため、より手軽に撮影が行なえます。
また、「トランスルーセントミラー・テクノロジー」とオートフォーカス（AF）センサーが搭載されたマウントアダプター『LA-EA2』（別売）を使用することで、多様なAマウントレンズ^※4を装着することが可能です。さらに、高速・高精度な位相差検出方式AFが働くため、動きの速い被写体も確実にAF追随し、スムーズで高速なピント合わせを実現しています。また、レンズのマニュアルフォーカスリングを用いることで、手前の被写体から奥の被写体へとゆっくりとフォーカスが移っていくという印象的な映像表現を叶えるぼけ味と交換レンズの性能を融合させた映像表現も楽しむことができます。

• 光学約11倍ズーム。
• レンズ側面のズームスイッチにより、電動ズーム操作が可能。ズームスピードは6段階で設定可能。
• カメラからの電源供給でズーム操作可能。
• アクティブモード対応の光学式手ブレ補正内蔵。
• レンズ駆動音を低減した静かで滑らかな動作を実現。

動画撮影時に操作しやすい位置に、新たにシーソー式のズームレバーを搭載しました。レンズキット『NEX-VG30H』に同梱の電動ズームレンズ^※3を使用する場合などはレンズが動作する光学ズームを操作でき、電動ズーム未対応レンズを使用する場合は電子ズーム（ズーム倍率最大2倍）を行うことができます。これにより、マニュアルのレンズ操作では困難な滑らかな低速ズームを行うことができ、映像表現の幅を大きく広げます。

APS-Cサイズの有効約1610万画素イメージセンサーを搭載しています。既存の“ハンディカム”に搭載されている1/2.88型のイメージセンサーの受光部の面積と比べて約19.5倍大きいため、大型イメージセンサーならではの高感度かつ低ノイズでクリアな映像撮影が可能です。また、被写体を際立たせるためにその周辺をきれいにぼかすという美しいぼけ味を生かした撮影も可能です。

映画のような24p記録とフィルム調の色合いを表現できるシネマトーンガンマ™・シネマトーンカラー™に加えて、AVCHD Ver.2.0（プログレッシブ）に準拠した高精細な1920×1080/60pの記録モードにも対応しており、よりクリエイティブな映像表現を実現することができます。また新たに、動画撮影時にも使用できるピクチャーエフェクトにも対応します。例えば、トイカメラやポップカラーなど9種類^※5のエフェクトの中から、撮りたい映像に応じて選択できるため、撮影後に改めて映像に効果を加えるなどの編集作業は必要がありません。

音声は美しいハイビジョン映像の魅力を倍増させる非常に重要な要素です。両機ともに、『HDR-CX720』と比べ、マイクカプセルを4つ配置したことで約6dBも指向性が向上し、臨場感溢れるクリアで高音質のステレオ/5.1chサラウンドサウンドマイクロホン（Quad Capsule Spatial Array Microphone）を搭載しました。また、音量のモニターを可能にするレベルメーターを液晶パネルに表示させ、好みに合わせて調整することができます。さらに、撮った映像を5.1chのホームシアターシステムで再生すれば、かつてないほどの高音質で迫力のサラウンドサウンドを美しい映像と共に体験することができます。
新たにマルチインターフェースシューを搭載したことにより、高音質マイクに多く採用されているXLR端子が接続できるXLRアダプター（別売）に対応します。これにより音の表現の幅が飛躍的に向上し、よりノイズが少なく高音質に、また表現したい映像に最適な各種設定が可能となりました。

• 高解像度・高コントラスト・視野率100％のXGA有機ELビューファインダー“XGA OLED Tru-Finder”搭載
  高解像度・高コントラストの有機ELを採用した、電子ビューファインダー“XGA OLEDTru-Finder”搭載。自発光方式ならではの高コントラストかつ約235.9万ドットの高解像力により、電子ビューファインダーならではの多彩な表示を実現。イメージセンサーに捉えた映像を、そのまま設定どおりに表示することができるため、各種設定やぼけ味のファインダーでの事前確認、画面を拡大して被写体の細部まで映し出すなど、光学ファインダーでは不可能な機能を実現しています。
• 安定した動画撮影を可能にする機能的で扱いやすい本体デザイン
  動く被写体を長時間追い続ける撮影などにも、安定した持ち方ができるよう、カメラのグリップを右手でしっかりと掴むように持ち、左手でレンズリングの操作ができるというビデオ撮影に適したシューティングスタイルを提供できるデザインです。また、野花など地面に近い被写体の撮影や、低い位置から高い建物のような被写体を見上げるように撮影する場合などでも、本機上部にあるハンドルを掴んでカメラを構え、液晶モニターを回転させて映像を確認できるため、様々なアングルでの撮影も容易に行なえます。
• 充実したマニュアル機能
  絞り、シャッター速度、ホワイトバランス、ゲインなどをマニュアルで操作可能です。また絞り調整をサポートするゼブラパターン表示にも対応し、マニュアルフォーカスによるピント合わせにおいても、ピーキング機能を対応するなど豊富なマニュアル機能を搭載し、撮影者の表現力を具現化する映像表現が可能です。
• タッチパネル採用の3.0型高精細液晶モニター「エクストラファイン」液晶を搭載
  解像度約92.0万ドット、3.0型の「エクストラファイン液晶」を搭載。深みのある黒を再現し、コントラストのある美しい映像を実現しています。被写体の細部や微妙なグラデーションまで鮮明に映し出すため、液晶モニターでのピント合わせも快適に行うことができます。
• ヘッドホンジャック搭載
  音声が適切に記録されているかどうかを確実にチェックできるよう、ヘッドホンジャックを搭載。ヘッドホンを使い、イメージ通りの音声で記録されていることを確認しながら、安心して撮影が可能です。
• マルチインターフェースシュー採用
  アクセサリーシュー（ISO518準拠のシュー）を備えたソニー製のアクセサリーも装着可能で、フラッシュやマイクなど、静止画や動画撮影等のための多様なアクセサリーの制御・電源供給機能に対応した新開発のアクセサリーシューを採用。ソニー製のカメラ（デジタルスチルカメラ/レンズ交換式デジタルHDビデオカメラレコーダー/レンズ交換式デジタルカメラなど）に共通のシューを新たに開発することにより、アクセサリーの互換性を拡大し、幅広い撮影体験の提供を実現しました。
• 長時間撮影を可能にする高容量“インフォリチウム”Vバッテリーを採用
  高容量“インフォリチウム”Vバッテリーの採用で、約5時間分以上^※6の連続撮影が可能です。また、記録メディアは大容量タイプ“メモリースティック PRO デュオ”、“メモリースティック PRO-HG デュオ” 、“メモリースティック XC-HGデュオ”に加え、SDメモリーカード、SDHCメモリーカードやSDXCメモリーカードにも対応しています。“メモリースティック PRO-HGデュオ”を使えば、『NEX-VG30』で撮影した動画をパソコンに高速で転送・バックアップすることが可能です。

『NEX-VG900』、『NEX-VG30』、『NEX-VG30H』の予約受付は、全国の販売店にて2012年10月10日（水）より随時開始予定です。

『NEX-VG900』のお客さま向け先行展示を、銀座・ソニーショールームで9月13日（木）から、ソニーストア 名古屋、ソニーストア 大阪で9月15日（土）から実施します。またデジタルイメージング新商品体験会を9月15日（土）より全国7都市で順次開催予定です。体験会場においては、本日発表の『NEX-VG900』および“α99”のハンズオンコーナーに加えて、『DSC-RX1』の展示を行います。また、写真家や評論家の方々による、“α99”を中心とした新製品の魅力を語っていただくトークショーを予定しています。