ソニーは、ハイレゾリューション・オーディオ^※1（以下、ハイレゾ音源）ファイルの再生に対応した^※2、ホームオーディオ商品全6機種を発売します。パーソナルコンピューター（以下、PC）内の音源を快適に高音質で楽しめるHDDオーディオプレーヤー2機種『HAP-Z1ES』『HAP-S1』やUSB DACアンプ『UDA-1』、ステレオインテグレートアンプ『TA-A1ES』、スピーカーシステム2機種『SS-HA1』『SS-HA3』など、様々なオーディオ商品を組み合わせて、ハイレゾ音源のもたらす高音質で豊かな音の広がりを、ご家庭内で楽しむスタイルを提案します。

HDDオーディオプレーヤー『HAP-Z1ES』および『HAP-S1』では、本体にハードディスク（以下、HDD）を内蔵し、さらに、専用のPCアプリケーション「HAP Music Transfer」^※3を使って、PC内の音源を、本機のHDDに自動でコピー^※4できます。また、DSDを含むハイレゾ音源から圧縮音源まで高音質で再生する、D/A変換技術やDSEE^®技術などの信号処理技術を搭載。特に、『HAP-Z1ES』では、新開発の「DSDリマスタリングエンジン」が、圧縮音源を含む様々な音源をDSD信号に変換し、より高音質な音楽再生を可能とします。なお、『HAP-S1』は、最大出力40W＋40W^※5のL/R独立型広帯域パワーアンプを内蔵した一体型のプレーヤーシステムです。
USB DACアンプ『UDA-1』では、PCと本機をUSBケーブル1本で接続するだけで、DSDを含むハイレゾ音源から圧縮音源まで、簡単に、高音質な音の広がりを再現します。最大出力23W＋23W^※5L/R独立型広帯域パワーアンプを搭載し、左右の音が干渉しにくいクリアなサウンドをお楽しみいただけます。
ステレオインテグレートアンプ『TA-A1ES』は、プリ部でインピーダンス整合や音質チューニングをより細やかに行い、またパワー部では、より音の濁りがなく原音に近づけた音楽再生を実現する新技術を搭載しています。
スピーカーシステム『SS-HA1』『SS-HA3』は、広指向性をもつ「WDスーパートゥイーター」を前面・上面の２箇所に搭載し、左右に加え上方向にも広いリスニングエリアで高音域の再生を実現します。

ソニーは、アーティストやクリエーターが本来伝えたい音や思いを余すところなくお客様に届け、より原音に忠実な音楽を楽しんでいただくため、新しいオーディオ商品の開発や、CDやSACDのフォーマット導入など、常に、オーディオ技術の革新に取組んでいます。昨今、圧縮音源をインターネットからダウンロードして聴くスタイルが主流である一方で、情報インフラの高速化などにより、ハイレゾ音源を楽しむ環境も整いつつあり、音楽を楽しむ方法が多様化してきています。
この度の全6種類のホームオーディオ商品の導入を通じて、ソニーは、ハイレゾ音源のもたらす高音質で豊かな音の広がりを、ご家庭で存分にお楽しみいただく機会を提供してまいります。

本機はHDDを搭載し、大量の音源の記録を可能としました^※6。専用のPCアプリケーション「HAP Music Transfer」^※3をインストールすれば、PC内のHDDやネットワークハードディスクで管理する楽曲を、本機のHDDに自動でコピーできます^※4。これにより、本機へPC内の音源をコピーした後は、PCを立ち上げずに、圧縮音源からハイレゾ音源（〜DSD5.6MHｚ、192kHz/24bit）まで、快適に再生して楽しめます。従来のネットワークプレーヤーでは、PC内の音源を楽しむ際、複雑な初期設定、再生機器の検索速度の遅さ、ネットワークに左右された不安定な音楽再生環境などが課題でしたが、本機のHDDおよび本アプリケーションを使えば、これらの課題が解消され、快適に音楽が楽しめます。さらに、本機はWi-Fi（IEEE802.1 1b/g/n）通信に対応しています。

本体のジョグダイヤルを回し、本機のHDDに保存された楽曲タイトルを、待ち時間を要せず、スムーズに閲覧し音楽再生できます。さらに、専用のモバイルアプリケーション「HDD Audio Remote」をスマートフォンやタブレット端末^※7にインストールすれば、これらの端末を用いて、本機のHDD内の楽曲を高速で閲覧でき、本機を快適に操作できます。

豊かな情報量を持つハイレゾ音源ファイルをより高音質で再生するには、高精度なD/A変換回路が重要です。DSD音源のD/A変換方式として理想的なアナログFIRフィルターを含む高性能フィルターを採用、左右チャンネル独立で搭載しています。この回路により、DSD信号に含まれる可聴帯域外の超高域のノイズを効果的に低減し、原音の情報をあまさずに表現します。

様々な形式の音楽データを5.6MHzのDSD信号に変換する「DSDリマスタリングエンジン」を搭載。上記のアナログFIRフィルターの高品位なD/A変換へつなげ、高品位な音楽再生を実現します。

デジタルデータで提供される音源は、非圧縮のリニアPCMやロスレス圧縮、MP3やAACなどの不可逆圧縮音源など多種多様です。DSEEでは、MP3やAACなどの不可逆圧縮音源に対しては、圧縮によって失われがちな高音域や消え際の微小な音を復元し、広がりのある自然な音質を実現し、リニアPCM音源やロスレス圧縮音源でも、デジタル化によって失われた微小領域の信号を復元させ、より原音に近い自然な音質を再現します。

最大出力40W＋40W^※5のパワーアンプでは、L/Rのスピーカーを独立して駆動させるツインモノ方式を採用し、左右の音が干渉しにくいクリアなサウンドを実現しています。また、高域までの位相変化がなく広帯域の音の応答性に優れ、原音を忠実に再現します。なお、スピーカーシステム『SS-HA1』等と組み合わせることで、ハイレゾ音源の音の広がりをより高品位にお楽しみいただけます。

本機に500GBのHDDを搭載^※6。高音質にD/A変換を行う技術やDSEEなどの音響信号処理技術を搭載し、圧縮音源からハイレゾ音源（〜DSD5.6MHｚ、192kHz/24bit）まで高音質で再生します^※8。また、本体の大きさは、幅約265mm、高さ約88mm、奥行き約304mm^※9と、コンパクトなサイズを実現しています。

大型の電源ブロックコンデンサ、振動に強くノイズを低減するガラスエポキシ基板を搭載。筐体構造を強化するため、フロントパネルから天板にかけて一体型の厚さ3mmのアルミニウムを採用。アンプ回路への不要な振動の伝わりを抑えて、安定した力強い音を出力します。

PCに専用USBドライバーをインストールして、USBケーブルと本機をつなぐだけでセットアップが完了。普段お使いのMedia GoなどのPC用音楽プレーヤーをそのまま使って楽しめます。無料の「Hi-Res Audio Player」^※10をPCにインストールすれば、DSD方式の音源^※11の再生も可能です。なお、PC以外にも、ウォークマン^®『NW-ZX1』や『NW-F880』と本機を専用のケーブル^※12で接続して、再生することも可能です。

最大出力23W＋23W^※5のパワーアンプは、L/Rのスピーカーを独立して駆動させるツインモノ方式を採用し、左右の音が干渉しにくいクリアなサウンドを実現しています。また、高域までの位相変化がなく広帯域の音の応答性に優れ、原音を忠実に再現します。
なお、スピーカーシステム『SS-HA3』等と組み合わせることで、ハイレゾ音源の広がりをより高音質でお楽しみいただけます。

192kHz 32bit対応のD/Aコンバーターのアナログ出力を、セレクターやコネクターを一切介さず直接に出力する端子を搭載。本機は、USBの入力に加え、オプティカル、コアキシャル入力も備えているため、様々なオーディオ機器に接続してお使いいただけます。

安定した力強い音を実現する高剛性シャーシ、酸化防止の金メッキ処理を施したヘッドホン端子やRCA端子、高品質のスピーカー端子など厳選したパーツを採用。細部までこだわりの高音質設計を施しています。

プリアンプ部には、新たにFETによるバッファーアンプ回路を設計し、優れた電気的特性を実現します。再生機器側のアンプの能力に関わらず音質を保ち、ボリューム位置による音質の変化を少なくし、原音の魅力をさらに豊かに表現します。

パワー部には、新開発の「シングルPP&Hi CURRENT AMP」を採用しました。トランジスタの温度上昇に伴う不具合等を避けるために不可欠なエミッタ抵抗を、回路を工夫することで削除し、音の濁りのない、より純度の高い音楽再生を可能にします。1組のトランジスタで最大80W＋80W^※5の出力を実現します。

小音量再生時には、無駄な発熱をせずに、大音量再生時には、A級動作領域を拡大して高音質を保つ「スマートバイアスコントロール」を開発しました。音楽再生時の多くの場合において、音質的に優位なA級動作領域で楽しむことができます。

本機では、スピーカーの駆動だけでなく、ヘッドホンの性能を最大限に引き出すために、独立した基板に構成したヘッドホンアンプを搭載しました。様々なインピーダンスの幅をもつヘッドホンとの組み合わせを想定し、3段階のインピーダンスの切り替えが可能です。

「WDスーパートゥイーター」を、前面と上面の２箇所に搭載することで、左右、上方向にも指向性が拡大しました。聴く位置や高さが変化しても音色の変化が少なく、広いエリアでハイレゾ音源など高音質な音楽をそのままの自然な音で楽しめます。

音の濁りの原因となるバッフルの回折（ディフラクション）を排除する形状とすることで、ハイレゾ音源の音の広がりを細やかに再現します。指向特性を改善し、自然で広い音場を実現しました。

マイカをパルプや合成繊維を配合して発泡させ強度を高めたMRC（Mica Reinforced Cellular）振動板を採用。しっかりとした低音と密度の高い中域音の再生を実現しています。内容積を確保するため、キャビネット材には剛性の高いアルミを採用しています。

本製品の先行展示を、9月27日（金）より、銀座・ソニーショールーム、ソニーストア 大阪、ソニーストア 名古屋にて行います。ソニーショールーム発売前先行展示情報は、以下をご覧ください。

2013年10月18日（金）より開催される、「オーディオ・ホームシアター展 2013」のソニーのブースにて、本製品をご試聴いただけます。「オーディオ・ホームシアター展 2013」出展情報は、こちらをご覧ください。