16mm(35mmフルサイズ)
(APS-Cサイズの場合の焦点距離:約11mm)
遠近感の強調により、背景の物は小さく広く写り、手前のテーブルの端は狭く、大きく写る。
28mm(35mmフルサイズ)
(APS-Cサイズの場合の焦点距離:約18mm)
16mmに比べると遠近感の強調は弱くなるが、実際の見た目よりは、まだ遠近感が残っている。
50mm(35mmフルサイズ)
(APS-Cサイズの場合の焦点距離:約33mm)
目で見た感じに近い表現ができている。
100mm(35mmフルサイズ)
(APS-Cサイズの場合の焦点距離:約67mm)
遠近感はあまり感じられなくなり、平行線が強調される。
レンズの焦点距離が短いほど広い範囲が写る。メインとなる被写体の大きさが同じになるように撮影しようとすると、カメラからメインの被写体までの撮影距離は、焦点距離が短いレンズの場合ほど近くなる。その結果、メインの被写体より手前にあるものは遠近感により大きく、背景にあるものは小さく写りこむ。
※表示の焦点距離は、35mmフルサイズにおける焦点距離。
16mm(35mmフルサイズ)
APS-Cサイズで同じ画角になる焦点距離は、
約11mm程度となる。
24mm(35mmフルサイズ)
APS-Cサイズで同じ画角になる焦点距離は、
約16mm程度となる。
35mm(35mmフルサイズ)
APS-Cサイズで同じ画角になる焦点距離は、
約23mm程度となる。
50mm(35mmフルサイズ)
APS-Cサイズで同じ画角になる焦点距離は、
約33mm程度となる。
100mm(35mmフルサイズ)
APS-Cサイズで同じ画角になる焦点距離は、
約67mm程度となる。
200mm(35mmフルサイズ)
APS-Cサイズで同じ画角になる焦点距離は、
約133mm程度となる。
400mm(35mmフルサイズ)
APS-Cサイズで同じ画角になる焦点距離は、
約270mm程度となる。
人物の大きさが同じになるように撮影距離を変えながら、レンズの焦点距離の違いによる写り方の違いを比較する。
広角レンズでは背景の写る範囲は広くなり、望遠になるほど狭くなる。また、絞り値が同じでも、焦点距離と撮影距離によって背景のボケが異なる。
注目したいのは、人物の顔の描写も違ってくること。焦点距離の短い場合は、撮影距離が近くなるため、遠近感により顔の前面が誇張され、反対に焦点距離が長くなると撮影距離が離れるため、遠近感が軽減され、圧縮効果により平面的な感じに写る。
これを応用して子どもの元気な顔を強調してユニークな表現をしたい場合は広角レンズで近づいて撮ると効果的。
また、標準レンズや85mmなどの中望遠レンズは、自然な表情と背景のボケが相まって女性の撮影などに向いている。それ以上の望遠レンズは、被写体がさらに背景から浮かび上がるような雰囲気を表現したい場合に有効。
24mm
テーブルの上の皿を基準に撮影。24mmの遠近感の誇張性により、テーブルの手前が大きく伸びたように写っている。
35mm
皿を24mmと同じ大きさになるよう撮影距離を変えて撮る。24mmよりテーブルの手前の伸長度合は少なくなったが、目で見る感じとはまだ遠近感が異なっている。
50mm
50mmでさらに撮影距離を開けて撮る。ほとんど目で見た感じのように自然な遠近感となった。ただし、狭い部屋での撮影では被写体までの距離が必要。
70mm
70mmで撮影。遠近感がかなり弱まり、反対に前後の距離感が圧縮されてくる。