ラジオやテレビといったさまざまなメディアを通じ、世界中の音楽を日本に紹介してきたピーター・バラカンさん。ラジオ番組での選曲の仕事を通し、日ごろから音楽やライブ映像を視聴する機会の多いバラカンさんに、4K液晶テレビのブラビア「KJ-55X9300D」と、ハイレゾ対応サウンドバー「HT-MT500」をご自宅で2週間使っていただき、その感想をうかがいました。
ピーター・バラカンさんは、ラジオパーソナリティーとして、世界中の様々なジャンルの音楽と深く関わってきました。自宅にお邪魔すると、その一端が垣間見えます。
書斎へとつながる廊下の壁面棚には、CDがびっしりと収められ、仕事部屋にあるCD収納のために特注した何本もの引き出し棚も、中は名盤でぎっしり。そして、図書館の資料室を思わせる背の高いスライド式の棚などには、DVDやVHS、レコードのアナログ盤、レーザーディスク、カセットテープ……が。まさに、近代の音楽史を網羅する圧巻のコレクションです。
「何枚あるのか、自分でも正確には分かりません。CDだけでも2万枚はあるでしょうか。そしてパソコンの中には、デジタル音源がおそらく1万曲以上はあると思います。めったに聴かないCDも多いのですが、それでも捨てられない理由があります。日本の放送局は、J-POPの音源は少なからず所有していますが、“洋楽の音源”になると、極端に数が少ないのです。自分の番組で流したいと思った曲も、音源がなければ流せません。なので、稀少な音源は自分のライブラリーで確実に保管するようにし、選曲作業の際に困らないよう気をつけています」
古今東西の音楽はさまざまなメディアに記録されており、当然、それを再生するプレーヤーも必要になってきます。バラカンさんの自宅には、海外向けの“PAL方式”も再生できるVHSプレーヤーや、レーザーディスクプレーヤーも残してあり、視聴が必要になるケースに備えています。
さらに、身近な仕事道具であるオーディオは、当然、サウンドにこだわったシステムが組まれています。
「音楽の楽しみとは、その曲と出会うまでのプロセスや、アーティストの背景を重ね合わせることなど、さまざまな側面があり、決して“音質”だけではないと思っています。そのため、僕自身は、マニアックに高音質を追求したオーディオシステムを組んでいるわけではありません。でも、音楽関連の仕事をしていることもあり、オーディオに詳しい友人たちがいろんなアドバイスをしてくれます。必然的に、それなりに良い音楽環境に仕上がっていると思います」
ただし、仕事場に置かれているのは、CDやレコードなどをプレーヤーで再生し、楽曲を聴くだけの環境。DVDやBD(ブルーレイディスク)といった映像コンテンツは、50v型クラスの液晶テレビと米国製のオーディオを使い、リビングで視聴しているそうです。
「地上波のテレビ番組を見ることはほとんどありませんが、ライブ映像を見たり、配給会社から届くサンプル映像をチェックしたりと、テレビは私の仕事になくてはならないものとなっています。プライベートでは、しばしば妻と新作映画のビデオなどを楽しんでいますよ」
今回、そんなバラカンさんのご自宅リビングに、55v型4K液晶テレビのブラビア「KJ-55X9300D」と、テレビ用のサウンドバー「HT-MT500」を設置させていただき、実際に2週間使用いただきました。
55v型4K液晶テレビのブラビア「KJ-55X9300D」と、ハイレゾ音源の再生にも対応したサウンドバー「HT-MT500」にサブウーファーも設置。
「ブラビアがわが家のリビングに届いた日、ちょうど仕事で見る予定だったジャズシンガーのグレゴリー・ポーターのライブ映像(BD版)を見ようということになって、妻といっしょに視聴しました。ブラビアの映像のクリアさに、まずはびっくりしましたね。そして何より、サウンドバーから聞こえてくる音が、驚くほど洗練されたものでした。サブウーファーの低音も素晴らしくパワフルで、ふたりで思わず『うわぁ!』とうなって驚いてしまいました。それと、製品自体がコンパクトなのにも感心しました。ホームシアターといえば、普通はもっと大それたものを想像してしまいますよね? 部屋中にいくつもスピーカーを配置して、配線も面倒で。それがこのサウンドバーは、小さなバースピーカーとサブウーファーだけ。それぞれコンセントに接続するだけで、自動でお互いワイヤレスで接続されますし、機械にあまり強くない僕でも簡単に設置できました」
サブウーファーは、基本的には、どこに置いてもパワフルな低音を体感できる。さらにスリムなサイズであるため、ソファの下やテレビ台の横などに省スペースで設置することが可能。
バラカンさんは、画質やサウンドだけでなく、ブラビアとサウンドバーの洗練されたデザインにも注目されたようです。
「リビングは、基本的には“家族と過ごすスペース”です。最近では、テレビやスピーカーなどの選び方も、画質や音質より、住空間に合わせた圧迫感のないものを選ぶ傾向にありますね。この点から見ても、ブラビアは本当に薄い! 薄さだけでなく、画面周辺のベゼル部が狭く、枠と画面の大きさがほとんど同じというすっきりデザイン。テレビ特有の圧迫感がなく、とても気に入りました」
バラカンさん曰く、ソニー製品のデザインは昔からシンプルでカッコいいものが多かったのだそうです。何しろ、バラカンさんが日本に来て初めて自分で購入されたブラウン管テレビも、デザインが気に入って買われたというソニーの「サイテーション」。
さらにカセットテープレコーダー「プレスマン」のヘビーユーザーでもあったそうです。
「ブラビアやサウンドバーのように、自らを主張しないデザインは、住空間と馴染みやすいですよね。それでいて、ブラビアの画質は驚くほどに良く、サウンドバーの音質も素晴らしい。この組み合わせは、特に部屋が狭くオーディオの配置に悩んでいる方にもおすすめしたいですね。このサウンドバーは、音楽好きの人でも十分満足できるパフォーマンスだと思いますよ」
今回、バラカンさんに「サウンドバーで聴いてみたいアルバム」を6タイトル選んでもらいました。前編ではそのうちの3タイトルをご紹介。バラカンさんの選曲コメントとともにご覧ください。
すべての音源は音楽配信サイト「mora」(http://mora.jp/)で試聴&購入できます。Bluetooth対応のPCまたはスマートフォンとサウンドバーを接続し、moraからダウンロードした楽曲をお楽しみください。。
「20世紀の音楽しか演奏しないという、アメリカでは有名な弦楽四重奏団です。新作では、フォーク畑のボーカリストをフィーチャーした英語圏の民謡を素材としています。特にヴォーカルのひとり、リアノン・ギデンズの声が非常に素晴らしいです」(バラカンさん)
http://mora.jp/package/43000008/075597938708/「デレク・トラックスが奏でるスライドギターの素晴らしさを感じられる作品。例えば、インド音楽の譜面に表せない雰囲気を、スライドギター1本で再現します。まさに天才ですね。この1枚でゴスペルからジャズ、ブルーズ、ちょっとレゲエっぽいものまで、いろんなタイプの曲を楽しめます」(バラカンさん)
http://mora.jp/package/43000001/4547366084115/「彼女はアイルランドの歌手で、デビュー以来、ロカビリーのような曲を歌っていました。それが今回、T・ボーン・バーネットという優秀なプロデューサーに見出され花開いた1枚です。これまで目立たなかった彼女の繊細なヴォーカルが前面に出ていて、素晴らしい1枚に仕上がっています」(バラカンさん)
http://mora.jp/package/43000006/00602557296341/後編では、ピーター・バラカンさんによる4Kブラビアの音声検索や動画配信サービスの活用方法、さらに「ブラビアで聴きたい6曲」の続きなどをご紹介します。
※ピーター・バラカンさんには4K液晶テレビ“ブラビア”(KJ-55X9300D)、
サウンドバー(HT-MT500)を使っていただきました。
ピーター・バラカンさんが語るブラビアと音楽の楽しみ方(後編)
前編に引き続き“ブロードキャスター”のピーター・バラカンさんに、仕事における音楽との関わりと、インターネットと接続することで広がるブラビア&サウンドバーの楽しみ方についてうかがいました。食育インストラクター和田明日香さんのブラビアでの動画の楽しみ方(前編)
ブラビアで見られるインターネット動画、ハンディカムやブルーレイディスクレコーダーを使った動画の楽しみ方を、3児の母であり、食育インストラクターの和田明日香さんにお話しいただきました。食育インストラクター和田明日香さんのブラビアでの動画の楽しみ方(後編)
前編に引き続き、3児の母であり、食育インストラクターやモデルとしても活躍する和田明日香さんに、仕事や子育てにおけるテレビの役割の変化などについてお話しいただきました。