商品情報・ストアヘッドホン The Headphones Park 体験者の声 石野卓球×EXTRA BASS

User's voice 石野卓球×MDR-XB950 DJ/プロデューサー

89年にピエール瀧らと“電気グルーヴ”を結成。95年、初のソロアルバム『DOVE LOVES DUB』をリリース。この頃より本格的にDJとしての活動もスタートさせ、98年にはベルリンで行われる世界最大のテクノ・フェスティバル“Love Parade”のFinal Gatheringで150万人の前でプレイするという偉業を成し遂げる。99年からは1万人以上を集める日本最大級の屋内レイヴ“WIRE”をスタートさせた。ソロ活動として国内外でのDJをはじめ、プロデュースワーク/REMIXなどで数多くの作品を手掛けている。

  • 1967年、静岡県出身
  • オフィシャルサイト

石野卓球vsソニー開発陣、低音/クラブ・ミュージックを語る。驚きの重低音を再生、EXTRA BASSシリーズ。

石野卓球写真

中央:ソニーV&S事業本部 V&S事業部 サウンド1部 MDR設計2課 潮見俊輔氏
右側:ソニー ホームエンタテインメント&サウンド事業本部 V&S事業部 サウンド1部 MDR設計 4課 井出賢二氏

MDR-XB950

迫力の重低音を鳴らすMDR-XB950

井出: このEXTRA BASSシリーズは、今回、ヘッドホンでクラブの音場を空間ごと身体で体感していただきたいと考えて開発したシリーズです。そうなると、ここは絶対に石野卓球さんにご感想を伺いたいなと。

石野: クラブの感覚をヘッドホンでというのは、つまりどういう音響を目指したんですか?

潮見: 私もたまにクラブに行くんですが、そのときに感じる重低音を浴びてどっぷり浸かっているような感覚を、ぜひお客様にも感じて欲しいな、と。このヘッドホンでは、そのようなパンチの効いた重低音を頭の中に直接響かせられるよう音響設計しました。

石野: なるほど。(MDR-XB950を試聴)確かにものすごく低音が響いてますね。ゴリゴリで、だけど伸びやかに低音が鳴らされているんじゃないかな。

井出&潮見: 良かったです!

井出: どちらも低域の立ち上がりを最適化する“ベースブースター”が搭載されていて、重低音をさらに強調して再生できるようになっているんですよ。

石野: (試聴、そして驚いて)すごい低音ですね。ブリブリいってますよ。
潮見: そうですね、このヘッドホンを聴いて、重低音の楽しさをもっと感じて味わって、その魅力にどっぷり浸ってほしいな、と。

石野: どういう構造になっているんですか?

潮見: ドライバーユニットから鼓膜までの気密を高めつつ、ハウジング上に設けたダクトで低域の振動板の動作を最適化するようになっています。圧倒的な低音の量感を正確なリズムで捉えることで、重低音のグルーヴ感をダイレクトに伝達するようにしよう、と。

石野: なるほどね、グルーヴとともに低音をくらえと。

井出: (笑)ですね。

MDR-XB450

カラバリ豊富なMDR-XB450

石野: (MDR-XB450を試聴)こちらはカラーバリエーションも豊富で、主張がある感じでいいですね。カラバリがいろいろあるのもいいと思います。一種のファッションアイテムにもなっているから。装着感もしっかりしているし、低音はもちろん、デザイン含めて、ここまでキャラクターが立っているヘッドホンは久々に聴いたかも。面白いですね。

ヘッドホン開発者の秘密に石野卓球が迫る。
今回のEXTRA BASSシリーズのコンセプトは
重低音の量感とヴォーカルのクリアリティ。

石野: 開発者の方々にお伺いしたいんですけれど、実際、ひとつのヘッドホンは、企画から製品化までどれくらいかかるものなんですか?

井出:およそ半年程度が平均的ですが、今回お聴きいただいたMDR-XB950BTやMDR-XB450Bのように電気回路設計も併せて必要なモデルは1年近くかかることもあります。

石野: ヘッドホンの企画・設計というものは、“こういうシーンで使えるようなヘッドホンを作ろう”という感じで始まるんですか?それとも“こういう音にしよう”、という目標値みたいなものがあるんですか?

潮見:ケースバイケースではありますが、まずはヘッドホンのキャラクターというか、コンセプトを決めるところから始まりますね。それから求められる音を想定して設計していく感じです。

石野: となると、今回のEXTRA BASSシリーズの開発過程というのはどういうものになるんですか?

潮見: このEXTRA BASSはまずクラブ音響を体感できるヘッドホンを作ろうというのが第一のコンセプトですね。そして、そのための音のキャラクターを設定します。今回は、重低音の量感とヴォーカルのクリアリティ(明瞭さ、鮮明さ)をテーマに置き、その実現したい音のためにいろいろと試行錯誤を重ねていった、という感じです。

石野: その開発のためのデータとか、こうすれば音はこうなる、というノウハウはあるんですか?

潮見: ありますね。例えば一般的に、重低音をブーストするとベースがヴォーカルに被って、クリアリティを損ないがちです。今回のモデルはドライバーユニットを耳の角度に対向させて配置するイヤーコンシャスデザインというものを採用しており、ドライバーユニットを耳の角度に対向させて配置することで、重低音再生下でもヴォーカルをダイレクトにクリアに再生させる工夫も行っています。

井出: それ以外にも目指すべき音質を実現するための条件や工夫はたくさんありまして、その都度データを採りながら、何度も試作を繰り返して最終的な製品に追い込んでいきます。

石野: それは大変ですね。一番苦労するのはどういうときですか?

井出: やっぱり音の最適値を探すところですね。材料とか装着感とか、いろいろな要素と音質との兼ね合いを計りながら音を理想に近づけていくわけなので。

石野: その最新の苦心の結果が今回のEXTRA BASSシリーズなんですね。

井出&潮見: そうなんです(ハモる)。

クラブの音響/低音とは。
世界のクラブの最前線を行く石野卓球の証言。

石野卓球

井出: 世界のクラブを廻っている卓球さんにお伺いしたいんですが、いろいろハコによって、その音はそれぞれ違いがあると思うんです。その中で、どのように理想の音に近づけていくものなんでしょう?

石野: それは毎回違うので、一概には言えないんですけど。やっぱりハコごとに音のキャラクターは違いますから。プレイを始めて、フロアの空気を見ながら徐々に自分がいいと思えるように変えていくわけなんだけど、でも困るのは、DJの俺が音を一所懸命調整しているのに、PAの人が自分の好みにそれをまた戻しちゃう時とかですよね。何度直しても直されちゃう。あれは困りますね。

潮見: (笑)フロアの空気を変えるために、音のどの要素が一番のキーになっている、というようなことはありますでしょうか?

石野: それもまた一概には言えないんですが、究極を言うと、結局は音量とトーンコントロールのふたつなんですよね。

潮見: そのトーンのなかではどの部分が一番“効き”ますか?

井出 潮見

石野: もちろん全部がそれぞれ必要なんですが、低音には人を興奮させる作用がありますから、やっぱりすごく重要ですよね。低音が効いてないハコとか、ちょっと辛いんで。

井出: 卓球さんにとって、低音の役割はどういうものになりますか?

石野: 無意識にテンションを底上げするためのものかな。文字通りの体感というか。特にクラブだと音を浴びるわけだし。実際、低音で内臓が震えたり、脳にも作用すると聞いたことがありますね。

潮見: EXTRA BASSシリーズでは低音の再現性を追求していて、お客様にもこのヘッドホンが生み出す重低音に興奮していただけると嬉しいな、と。

石野: 確かにここまでブイブイいってるヘッドホンは初めてかも。このヘッドホンの低音を聴くとみんな興奮しちゃうのかな。それを見るのも面白いかもですね(笑)。

日常をブーストさせる重低音が、
ワイヤレスでも聴けるMDR-XB950BT。

石野卓球

石野: 僕はこのワイヤレスモデルのXB950BTの音が一番好みでしたね。こういうふうに使ってほしいというような部分はあるんですか?

井出: このモデルではエレクトロ・ベース・ブースター機能を搭載しています。名前の通り、内蔵アンプを使用して電気的に重低音をブーストする機能です。EXTRA BASSシリーズはクラブの重低音の再現を目指した音作りをしていますが、もっともっと重低音が欲しい!という“低音中毒者”の方におススメですね。また、ワイヤレスなのでそれを気軽に持ち出せますし、新たな音楽の楽しみ方を見つけていただけると嬉しいです。

潮見: たとえば月曜日の朝、ちょっと辛い出勤時にも、この低音とワイヤレスの軽快さでテンションを上げてくれるような人がいればいいなあと。

石野:日常も低音で盛り上がってほしい、と。音楽の重低音をより引き出して、音楽にはこんな側面もあるんだよ、というヘッドホンなんですね。

潮見: そうなんです、盛り上がっていただけると嬉しいですね。

石野卓球が思う、EXTRA BASSシリーズに合う音楽とは。

井出: このEXTRA BASSシリーズ全体をご試聴いただいて、卓球さんはどういう音楽に合うように思われますか?

石野: そうですね、特にダブステップ、ベースミュージックにこのシリーズは活かされるでしょうね。

井出: エレクトロ・ミュージックをより楽しく聴けるように作ったつもりなので、卓球さんにそう仰っていただいて嬉しいです。

石野: でもね、実はジャズを聴いても面白そうだなと思った。ウッドベースの細かい部分も聴きやすくなるんじゃない?そして映画も面白いかもね。より迫力が増した感じで楽しめそうな気がする。低音は、確かに「音」のすごく大きな役割を果たす部分ですからね。

潮見: なるほど。いろいろ、僕ら開発者が考えもしなかったような楽しみ方を見つけていただきたいですね。

井出: そうですね。音楽、そして重低音の楽しみ方をよりブーストするためのヘッドホンシリーズですから。

石野: 僕もいろいろ聴いて試してみます。今日はどうもありがとうございました。

井出&潮見: こちらこそありがとうございました!

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    MDR-XB950

    EXTRA BASS専用40mmドライバーユニットがスケール感あふれる重低音を再生。ベースブースターが重低音のグルーブ感をダイレクトに伝達

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