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最高の機材と共に最高の野鳥写真を追い続ける
〜嶋田忠氏とαの物語〜

α Universe editorial team

これまで数々の写真集の出版、そして数々の世界的な賞を受賞してきた嶋田忠氏は誰もが納得する野鳥写真における第一人者だ。それでも飽くなき探求心、挑戦心は衰えるどころかむしろ加速している。 「プロは道具で負けては絶対にダメ。プロは常に最高の撮影機材を使い続けるべき。」と言い切る彼が今手にしているのはソニーα。嶋田氏にとってのαとは、話をお聞きした。

嶋田忠 / 自然写真家 1949年、埼玉県大井村(現ふじみ野市)に生まれる。武蔵野の自然の中で野鳥とともに過ごす。日本大学農獣医学部卒業後、動物雑誌「アニマ」(平凡社)創刊に参加。以後、野鳥を中心に独自の世界を開拓している。1980年、北海道千歳市へ移住。1993年より7年間、テレビ朝日・ニュースステーション特集「嶋田忠の野生の瞬間」シリーズのため、海外で映像作品を制作。2000年より、NHKの自然番組をハイビジョンにて制作。最近は北海道を中心に、海外の極楽鳥など、熱帯雨林の生きものもデジタルカメラで撮影している。2014年12月、千歳市蘭越に常設ギャラリー、嶋田忠ネイチャーフォトギャラリーをオープン。 写真集・写真絵本
『カワセミ清流に翔ぶ』『火の鳥アカショウビン』
『炎のカムイ』『鳥 野生の瞬間』
『鳥のいる風景』『森に生きる』
『ウトナイの鳥』『カムイの夜シマフクロウ』
『闇のカムイ・シマフクロウ』『北の野鳥』
『鳥のいる風景・水と原野』
『バシリスク・水上を走る忍者トカゲ』
『凍る嘴・厳冬のハンター ヤマセミ』
『雪の妖精・シマエナガ』
『LAST PARADISE・精霊の踊る森』
『野生の瞬間・華麗なる鳥の世界』
『カワセミ・青い鳥見つけた』
『アカショウビン・火の鳥に出会った』
など多数 写真作品の受賞
太陽賞、日本写真協会新人賞、日本鳥学会特別表彰、日本写真協会年度賞、日本絵本賞大賞など 映像作品の受賞
IBA国際放送広告賞、アメリカ国際映像フェスティバル自然部門グランプリ、アジア・テレビ祭自然番組部門最優秀賞など 日本写真家協会、日本写真協会、日本鳥学会、日本鳥類保護連盟、日本野鳥の会会員

ネイチャーフォトギャラリー・ザ バードウォッチングカフェ

北海道千歳市に嶋田忠氏のネイチャーフォトギャラリー・ザ バードウォッチングカフェがある。フォトギャラリーにはカフェスペースが併設されており、キレイで落ち着いた店内と美味しい食事やドリンクに何とも癒されるのだが、それだけではなくここでは、食事をしながら、絶え間なく訪れる野鳥を店内から観察できてしまうのだ。市街地から決して遠く離れた場所ではないにも関わらず、観察できる野鳥の数は実に驚くべきもので圧倒される。 その数は年間で60種以上とのことで、さながら夢の世界にいるかのような錯覚を覚える不思議な空間だ。聞けば水浴び場、石、苔、枯れ木、実のなる木々など、野鳥が訪れたくなる環境や仕掛けを嶋田氏自らがプロデュースしているようで、まさに世界中で様々なものを見てきた彼だからこそできる技といえるだろう。

すべて嶋田氏自らがプロデュースし、様々な工夫が凝らされている
エサ台にやってきたヤマガラも店内で簡単に撮影できる
店内は実におしゃれで快適な空間。窓を隔ててすぐ外にはたくさん野鳥がいる。

そしてここでの魅力はまだある。カフェスペースの奥には野鳥撮影スペースがあり、なんとこの数々の野鳥たちをそのまま撮影できてしまうのだ。そこでは窓の代わりにカモフラージュネットがかかっているので、そっと息を潜め隙間からレンズを出してシャッターを切る、気分はまるでプロ写真家、そんな体験が誰でも気軽に出来てしまう。素敵な写真を見て、かわいい鳥たちに癒され、おいしい食事をしながらプロ気分に浸れる、そんな唯一無二の場所が「嶋田忠 ネイチャーフォトギャラリー・ザ バードウォッチングカフェ」なのだ。

見慣れぬカメラが増えてきた

そんなバードウォッチングカフェには一般の方からプロまで幅広い人が訪れるが、近年撮影スペースでは“見慣れぬカメラ”を使用している人が増えてきたことに嶋田氏は気づいた。そしてある日同じくプロとして活動し、そこに訪れていたカメラマンからそのカメラを借りてみた。それがソニーのミラーレスカメラαだった。そこでαに興味を持った嶋田氏は、すぐさまα9を借りてみた。正直ミラーレスカメラは軽いことは魅力的だが性能はまだまだダメ、という先入観があったが、それは大きく間違っていたことに気づかされたそうだ。
一眼レフと同等の性能どころかそれ以上の価値をミラーレスに感じ、本格的に使ってみることにした。嶋田氏には「使い慣れよりも性能主義」というゆるぎないポリシーがあり、それは「同じ道具を使ってはじめて腕の差が出るのだから、プロは道具で負けては絶対にダメだ」という哲学に基づく。
そんな彼がこれまでにない革新的性能を詰め込んだようなα9と出会ったのは必然だったのかもしれない。

気軽に本格的な撮影ができる観察小屋。野鳥たちはまさに目の前、緊張感とワクワク感が同居する。
写真ギャラリーと嶋田忠さん。迫力のある作品の数々に圧倒される。

α9を使ってみて

α9を使って「これを使わざるを得ない」と強く感じたのは、サイレントシャッターとブラックアウトフリーの最高約20コマ/秒の高速連写だったそうだ。嶋田氏の撮影スタイルはとにかく「隠れて撮る」こと。「野鳥撮影は追いかけるの ではなく、待つことが大事」と言う。 4〜5歳の幼少期から隠れて野鳥の観察をするのが大好きだったそうだが、野鳥の警戒心が高く、常に周囲を意識していることは誰よりも知っている。そんな彼だからこそシャッター音がない、しかも動体歪みを抑えたアンチディストーションシャッターということは革命的だったようだ。その上で高速AF、高速連写となればまさに野鳥を「隠れて撮る」には最適のカメラという訳だ。

嶋田氏がαで撮影した作品

α9,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS+1.4X Teleconverter 560mm相当,F8,1/8000秒,ISO4000

シマエナガほど雪の似合う鳥はいない。見た目とは違い、めまぐるしく動き回り、枝にとどまるのはわずか1〜2秒だが、α9とG Masterでの俊敏性、軽快性はその瞬間を逃さない。

α9,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 173mm,F5.6,1/10000秒,ISO6400

シマエナガは日本の鳥の中で二番目に軽い鳥で、体重わずか8g。軽いだけにすばしっこく、飛翔速度も速い。α9の最高約20コマ/秒の高速連写が最も威力を発揮する瞬間だ。

α9,FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 452mm,F6.3,1/8000秒,ISO4000

紅葉を背景にヤマガラの飛翔を狙った。枝に止まった瞬間、前ピンにしタイミングを合わせてシャッターを切る。α9の速写力が瞬間を捉えた。

α9,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 300mm,F5.6,1/125秒,ISO3200

頭部の冠羽を開いてメスに求愛するカンムリニワシドリのオス。ニューギニアの暗い熱帯雨林では速いシャッターを使えない。こんな時、光学式5軸ボディ内手ブレ補正がものをいう。

α9,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 282mm,F5.6,1/100秒,ISO4000

腹部の飾り羽をスカートのようにひろげて、メスに求愛するタンビカンザシフウチョウのオス。ニューギニアの極楽鳥の中で最も愉快な求愛ダンスを踊る。熱対雨林の地面は暗く、一日中光が入ることがない。しかし、α9とミラーレス専用設計レンズの描写力が救ってくれた。

嶋田氏にとってα9/α9 IIは「現時点ではこれまでのベストカメラ」だと言う。もともとビデオカメラでソニーを使用していたこともあり、センサーの強みを中心とした製品づくりには信頼を置いている。今後は高画素モデルでトリミング耐性に強いα7R IVも使ってみたいとのこと。 新しい機材でこれまでになかったような写真を、嶋田氏の挑戦はまだまだ続いていく。

嶋田氏によるトークイベントを開催します。
αで撮影した作品とともにαの魅力を語って頂きます。

<イベント情報>

場所:ソニーストア札幌
日時:2020年1月25日(土)
詳細は以下URLにて:
詳細はこちら
※予約満席の場合でも、立ち見で参加可能です。

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