航空写真家 中野 耕志氏が
α6000 × FEレンズを試す
突き抜けるようにクリアな青い空、日没間近の美しいグラデーションの空。もちろん主題は飛行機ですが、まさに風景と一体となった写真が撮れました。そしてツァイスらしい、ハイコントラストな描写力が、機体を立体的に写してくれました。如何でしょう?とても気持ちが良いスカっとする描写だと思いませんか?
もうお気付きかと思いますが、2枚とも雲ひとつない空です。こうした空は美しくも、諧調描写力を大いに試される空でもあります。レンズのパワーもありますが、一方APS-Cとは思えないほど美しい空色が撮れています。背景の空が美しく撮れているからこそ、機体も引き立ちます。
やはり飛行機撮影は望遠レンズが基本になります。これまでα7Rやα7IIで数多く使ってきたSEL70200Gですが、α6000と組み合わせればテレ端が300mm相当となりボディの高速AFとも相俟って、よりその使い勝手は向上します。さらにこのレンズの特性であろう、機体の質感が克明に描写されていること、そして機体表面の文字が精細に写っていることに驚きました。