Vol.11 ℃-uteインタビュー

7月に、両A面シングル『悲しき雨降り/アダムとイブのジレンマ』を発売。9月には、通算8枚目となるアルバム『⑧ Queen of J-POP』をリリースする℃-ute。9月9日-10日には、初の日本武道館も決定。その後、全国ツアー「℃-uteコンサートツアー2013秋『Queen of J-POP〜たどり着いた女戦士〜』」もスタート。

このインタヴューでは、両A面シングル『悲しき雨降り/アダムとイブのジレンマ』と最新アルバム『⑧ Queen of J-POP』の魅力や聞きどころをお届けします。

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meet「Music Unlimited」

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meet「Music Unlimited」

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meet「Music Unlimited」

Music Unlimitedを体験!!ここは、新しい情報をチェック出来る音楽の発信地?!

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———まずは、Music Unlimitedを体験してみての感想から聞かせていただけますか?!

萩原さん なんか、時代は進みましたね。
矢島さん ホント、進化しすぎだよー!
岡井さん よく、お気に入りのアルバムを聞いてても、どうしても好きな歌ばかりを選んで聞いちゃうんだけど。これを使えば、自分の好きな曲だけを選んで「自分のお気に入りのプレイリスト」を作れるから、それが嬉しいよね。
萩原さん テレビやラジオで流れて気になった曲とかって調べたくなるじゃない。そのときにMusic Unlimitedがあったら、すぐに検索して聞けるし。そのアーティストの他の楽曲もいっぱい聞けちゃうから、そこがすごくいいなと思った。
中島さん そうだね。これを使えば、好きなアーティストでも、まだ聞いたことのない歌もいろいろ聞けるのが嬉しいなぁ。しかもこれって、好きになったアーティストと関連したアーティストたちも紹介してくれるんですよね。そうやって聞き始めたら、(追求が)止まんなくなっちゃいそう。
萩原さん それって、メチャクチャいいじゃん!!(画面を見ながら)「ウェディングソング企画」とかあるんですね。そうやって、いろんなジャンルに分けて聞けるのもいいですね。
岡井さん さっき説明受けたときに思ったんだけど。1500万曲とか、それだけ聞けるってすごくない?!

———1500万曲を24時間再生しっぱなしにしても、一通り聞き終わるまで76年はかかりますからね。

中島さん あっ、今ならまだ全部聴くまで間に合うかな?!でも、毎週のように新曲もたくさん増えてくから、さすがに全曲聴くことは一生賭けても無理そうです。だけど、それくらい曲が入ってるってすごいことだよね。
萩原さん わたし、メチャクチャ音楽が好きで、いろんなジャンルの音楽を聞きたいと思ってしまうから、こうやってジャンル分けされてると聞きやすくて便利だなーと感じた。
鈴木さん (画面をいじりながら)あー、「GReeeeN特集」とかやってる。(開きながら)あーっ、懐かしい曲がいっぱい入ってる。ここって、いろんな特集も多いし、昔の曲も本当にたくさん入ってるんですね。
矢島さん Music Unlimitedって洋楽系が強いじゃないですか。洋楽を流すラジオ番組を担当しているわたしにとっては、ここをチェックしていると、いろんな洋楽曲を知れるから「便利だなー」って感じました。

———みなさんも、普段からいろんな音楽を聞いてます??

岡井さん メンバーみんな音楽好きなのはもちろんですけど。たとえば撮影のときに、誰かのお気に入りの歌をスタジオに流してみんなで聞いてたりとか。そうやって、みんなでそれぞれの音楽的な趣味を共有していけてくことも楽しいんです。
中島さん 誰かがハマってる曲に、メンバーみんながハマッちゃったりね。

メンバーそれぞれが感じた、Music Unlimitedの魅力について。そして、℃-uteの未来へ向けて。

———では改めて、「Music Unlimitedを使っての感想」「9月4日に発売になる最新アルバム『⑧ Queen of J-POP』について」「9月9日-10日に行われる日本武道館公演への意気込み」を語っていただけますか??

矢島さん わたし、けっこう機械オンチなんですけど。わたしのような人でもわかりやすく使えたし。何よりもここは、つねに新しい情報を更新してくれるじゃないですか。時代の先端を感じてくうえでも、これを使ってるとすごく便利だなと思いました。
 アルバム『⑧ Queen of J-POP』なんですけど。ここには、いろんなジャンルの音楽が入ってるし。メンバーそれぞれの歌に関しても、可愛い曲から、爽やかだったり格好良かったりと、それぞれのキャラクターに合った歌が入っているように、その人の気分に合わせて楽しめる1枚にもなりました。
日本武道館公演は、私たちがズッと抱いてた遠い夢の地でした。その場所に立てるなんて、今でもビックリなんですけど。日本武道館公演では、その場に足を運んだ人たちみんなが幸せな気分になれるようなステージを見せたいと思っています。
鈴木さん 最近では、ネットで音楽を購入する人も増えていますけど。Music Unlimitedのようなシステムを知ってこの便利さを感じたら、いろんな音楽を探すために使う人が一気に増えそうな気がしました。今はまだ℃-uteの楽曲は入ってないけど。むしろ、℃-uteの歌もここに加えてもらえるように私たちが頑張らなきゃいけないと思ったように、Music Unlimitedを使ったことによって、また新たな目標が生まれました。それとわたし、流行についていくのが遅いタイプなので、Music Unlimitedを使って、音楽の流行にもついていきたいです。
アルバムの『⑧ Queen of J-POP』は、ちょうど日本武道館公演の前に発売になります。ぜひ、このアルバムも聞き込んで、楽曲のノリ方などをつかんだうえで日本武道館や、その後に続く全国ツアーに足を運んでもらえたらなと思っています。

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岡井さん Music Unlimitedってジャンル分けしていろんな曲を紹介してくれるから、知らない歌をたっくさん知れるいい機会になる場だなと感じました。きっとこの中に℃-uteの歌も流れるようになったら、気にしてくれる人も増えるのかな?!個人的には、たとえばみんなでバーベキューをしたりとか、そういうみんなでワイワイ騒ぐ場で、Music Unlimitedを流しっぱなしにして楽しみたいなーと思いました。
アルバムの『⑧ Queen of J-POP』はですね、メンバー一人一人のフューチャー曲もあれば、何時もの℃-uteとは違う感じの歌詞や曲調の歌も多いから、これまでのステージとはまた違った雰囲気を、これからのライブでも出していけたらなーと思っています。

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萩原さん 何が嬉しいって、いろんなジャンル分けをされてることなんです。今日の取材は、OTODAMAのライブの日にやってるんですけど。Music Unlimitedには「DRIVE SONG」などもジャンル分けされてるじゃないですか。「そういうのを聞きながら、会場まで来たかったなー」と思ったし。わたし自身が、いろんなスタイルの音楽を聞きたいから、このジャンル分けはすっごく便利だなーと思いました。
アルバムの『⑧ Queen of J-POP』は、本当に私たちの等身大な想いが詰まった作品になりました。私たちと同世代前後な中高生や20代前半の人たちは、とくにリアルに聞いてもらえる歌ばかりを収録しています。
そして日本武道館公演ですが。この2日間の中、何時、どんな時代に歌った楽曲が飛び出すのか心の準備をしながら、そこも楽しみにしていてください。
中島さん わたし、流行りの音楽とか、みんなほどチェック出来てないんですね。だからMusic Unlimitedを使って最新音楽をチェックしておけば、わたしもみんなの会話へすぐにノッていけるのかな?!って感じました。
アルバムの『⑧ Queen of J-POP』はですね、ジャケット写真に注目して欲しい。きっとこの写真を観た瞬間、みんな「えっ、これが℃-uteなの?!」と驚くくらいに、まったく新しい感覚だし。「とってもお洒落な感じだなー」と受け止めてもらえたら嬉しいです。
萩原さん 背伸びしてるっていうか…どっか違った世界へイッちゃった感じ?!
中島さん ホントにがっつりメイクでドレスアップしてるから、まるでアートっぽいんです。楽曲もそうだけど。アートワークもぜひ、チェックしてください。

Music Style

『悲しき雨降り』と『アダムとイブのジレンマ』に抱いた、5人の想い。

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———今年の夏に出演する数多くのイベントでも披露中。最新シングル『悲しき雨降り』と『アダムとイブのジレンマ』の魅力や聞きどころについて、まずは聞かせてください。

矢島さん 受験勉強の時間と彼との時間のどっちを取るかで受験勉強を優先していくうちに、彼の気持ちが離れてしまい、主人公の女の子は後悔しちゃったり…。『悲しき雨降り』を歌ってると、「この子、振られちゃうのかなぁ」みたいに、歌詞の情景がリアルに頭の中へ浮かぶんですよ。わたし自身が、歌っててホントに切ない気持ちになるし。「こういう経験をしたことのある人たちも、じつはたくさんいるのかなぁ」とも感じたように、この想いに共感してくれる人たちも多いと思います。
逆に『アダムとイブのジレンマ』のほうは、歌詞の内容があまりにも大人すぎるから、わたしにはまだ理解するのは難しかったです。
鈴木さん 以前までは、『悲しき雨降り』や『アダムとイブのジレンマ』のような楽曲を歌うたびに、「背伸びしてるよね」「大人っぽい曲を歌ってるんだね」という印象を持っていただくことが多かったんですけど。私たちの年齢も上がってきましたし。とくに『悲しき雨降り』の歌詞には受験勉強の風景が出てくるように、「今の私たちにピッタリな歌が増えてるな」というのは感じています。
『アダムとイブのジレンマ』に関しても、つんくさんが男性と女性のことをアダムとイブに例えて恋の(駆け引き?!の)模様を歌詞に書いたんですけど。あえて抽象的にも記してあるから、いろんな風に想像も広がっていくと思います。
岡井さん 最近、若い子たちの中でヒットしている歌って、歌詞にどれだけ共感するかで支持されてゆく傾向が強いじゃないですか。西野カナさんや加藤ミリヤさんの歌詞なんて、とくに共感度が高いと思うんですけど。今回収録した『悲しき雨降り』も『アダムとイブのジレンマ』も、私たちと同世代前後はとくに、歌詞に共感してもらえる人たちが多い歌になっているなと感じました。
とくに『悲しき雨降り』の歌に登場してくる主人公は、わたしたちの年齢的にもそんなに離れてないし。たとえ年齢が上の方たちでも、きっと「こういう経験してきたな」と感じてもらえると思います。とくに学生の人たちには、「こういうことがあり得そう」という場面や心情がたくさん詰まっている歌だから、ぜひ、その風景を思い浮かべながら聞いて欲しいです。
萩原さん 『悲しき雨降り』の一番では今の心境を歌い、二番で過去のことを歌っていくんですけど。「今の気持ちの背景には、こんな切ない経験や想いがあったんだ」というのが見えてくるように、このストーリーを味わいながら聞いてもらいたいです。
『アダムとイブのジレンマ』は、過去の恋愛にまでジェラシーを覚えちゃうくらい、ちょっと重たい恋をしていく女の子の歌。この女の子はすごく「愛が欲しい」と思ってるんですけど、そんな重い女の子の心情だからこそ、じつは共感しちゃうんです。こういう女の子の心理も、可愛いなって感じました。
中島さん わたし、『アダムとイブのジレンマ』に関しては、その心情が重すぎて、共感という面ではちょっと難しかった。でも、この子くらい「一途に愛してく気持ち」はすごいなと思います。
『悲しき雨降り』も『アダムとイブのジレンマ』も、そうだけど。女の子って、心の中ではいろんなことを思ってるけど、それを口に出すことが難しかったりもするじゃないですか。そういう女の子の気持ちを、この歌で察知してくれたら嬉しいです。

「愛したい?」「愛されたい??」

———『アダムとイブのジレンマ』では、主人公の女の子が「愛したい?」「愛されたい??」という心情を問いかけてきます。みなさんは、どちらのタイプですか??

萩原さん 愛したいほうかなぁ…でも愛して欲しいし、愛されたいし、両方かな?!(笑)
岡井さん だけど、愛されすぎちゃっても、なんか引いちゃわない??(トルツメ)
中島さん 愛しすぎて引かれちゃうのは嫌だから。だったら、愛されたいほうがいいのかなぁ。
萩原さん 『アダムとイブのジレンマ』の歌詞に、♪50:50(フィフティーフィフティー)な恋愛は♪って出てくるんですけど。そのことについてメンバー内で話したことがあったんですね。そのときはメンバーのほとんどが「50:50のほうが、気持ちがおんなじくらいだから一番楽しかったりするんだろうね」って話をしてたんですけど。千聖が「50:50じゃつまんなくない?!」って言ってきたんだよね。
岡井さん 50:50じゃたぶん刺激がないっていうか、本当に、ただの友達関係だけで終わっちゃいそうじゃない?!それよりも、少しくらいは秘密があるほうがいいのかなって思う。

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鈴木さん 確かに50:50だと安定な感じはするよね。
萩原さん 50:50だとズッと友達みたいな関係でいれそうなように、それくらいな距離感のほうが、ふざけあったり出来るから楽しいと思うんだけど…。でも千聖ってさぁ、発言が大人だよね。
岡井さん だって、全部知りすぎてると良くないことあるのかなぁって想像しちゃうから。

「最新アルバム『⑧ Queen of J-POP』。そこには等身大の彼女たちの?!

———9月4日には、通算8枚目となるアルバム『⑧ Queen of J-POP』が発売になります。

萩原さん 今回は、背伸びした歌というよりも、何時もの℃-uteにはない感じの曲たちをたくさん詰め込んだアルバムになりそうです。
鈴木さん セリフ系も多いよね。
中島さん ひと言も含め、曲の中にセリフを挟んでる歌が今回は多いと思う。
矢島さん 一人一人のフューチャー曲も入ってるんですけど。そこも一人一人「らしさ」と「新しさ」があるって感じじゃない?!
岡井さん メンバーそれぞれのキャラクターに合ってる曲調なんだけど。歌詞も含めて、全体的に不思議な感じっていうか。聞いてくれる一人一人によって、歌詞の受け止め方も違って聞こえてきそうな気がする。
矢島さん わたし、自分のフューチャー曲に関しては、普段思ってるようなことが書いてあったから、「すごい、わたしの心を読まれてる」と思ってしまったくらいなんです。
鈴木さん つんく♂さんはよく、マックとかへ行って女子高生の話を盗み聞きしては、それを参考にしながら歌詞に反映していくそうなんですけど。今回のアルバムへ収録した曲たちこそ、まさにリアルな女子高生の気持ちを聞かないと書けないような内容ばかりだなって感じました。
萩原さん なんか、等身大だなって思う。

———さすが、現役女子高生(笑)。

萩原さん ℃-uteって18歳から21歳のメンバーまでいるように、その年齢の人たちなら「わかる」と共感してゆく歌が入ってるから、そこの年齢前後の人たちにはとくに、等身大な歌として響いていくんじゃないかと思います。

そして、℃-uteの日に行う日本武道館公演に向けて…。

———「℃-uteの日」でもある9月10日には、初の日本武道館が決定!!しかもチケットはソールドアウトということから、9月9日の追加公演も決まったように、2日間連続での日本武道館公演になりました。

鈴木さん 日本武道館公演が決定したときは、「早いなー、もう日本武道館までたどり着いたんだー」と感じたっていうか。正直、決まった当時はあまり実感が沸かなかったんです。
中島さん メンバー内では「来年や、2年後の結成10周年のときに日本武道館公演が出来たらいいよね」という話をしていたら、まさか今年出来るとは…。しかも2日間なんで、不安がつのるばかりです。
萩原さん 1日目がソールドアウトしたことは、すっごく嬉しかったんですけど。そのあとに追加公演が発表になって、「日本武道館公演は2日間になりました」と言われたときには、一気に焦りが出てきました。だから、今でもすっごく不安なんですけど、思いきり楽しみたいなとも思っています。

———それだけ世の中の人たちが、℃-uteを求めてるということだよね。

矢島さん その気持ちが嬉しいんです。まわりの方々が℃-uteに期待を持ってくれてるからこそ、私たち自身もっともっと上達しなきゃいけないですからね。

———7月にはフランスに足を運んでライブを演っているように、今や℃-uteを支持してくれる輪は世界中に広がっているんじゃない?!

矢島さん フランスでライブを演ったとき、現地の人たちが「待ちに待ったー」みたいな感じで、その喜びを思いきり…ダイレクトに私たちへ届けてくれたんですね。あの声援を感じれたときは、ホント嬉しかった!!
鈴木さん あの声援を受けてたら、また海外へ行けるようにがんばらなきゃって思うよね。

———℃-uteとして一つの夢だった日本武道館公演を間近に控えた今、次なる目標は何処に設定しているのでしょうか??

矢島さん ℃-uteとしてズッと夢だった日本武道館公演。その夢を一つ叶えた今、「この先、何処を目標にする?!」と話しあった中、出てきたのが「何時かは東京ドームに立ちたいよね」ということでした。

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———じゃあ、デビュー10周年の年には…。

鈴木さん 無理ですよぉ!!
中島さん 私たちが目標を決めたときに、東京ドームの箱の大きさも調べたんですね。そうしたら、日本武道館の3倍は動員しなきゃいけないんですよ。そうとうハードルは高いです。

———2年後には、デビュー10周年。ここまでの8年間の日々、メンバーによっては10代から20代へ世代を跨いだ人もいるように、ここまでアッと言う間でした??それとも長かった?!

矢島さん ここまでの8年間、正直短かったなーと感じました。
岡井さん アッと言う間に10年も経ちそうじゃない??
矢島さん 確かにいろんな変化や成長はしてるんですけど…。
萩原さん 見た目もサイズ感も、最初の頃とはだいぶ違うしね(笑)。
中島さん でも、早い時期から活動を始めて、今、この年齢になって8年目を迎えられているのが嬉しいんです。最近では同い年前後を含め、女の子のファンたちも一気に増えてるんですけど。「いろんな経験を重ねながらも、今、この年齢になったからこそ、同性の人たちにも共感してもらえる感覚が増えたのかなぁ」と感じてるし。「このタイミングで日本武道館のステージに立てることになったのも、ホント良いタイミングだったな」と今になって実感しています。日本武道館公演後からは全国ツアーもスタートしますから。ぜひ、会いに来てください。

PHOTO:藤城貴則/TEXT:長澤智典