アナログでは得られない緻密なフィルター特性により、ノイズキャンセリング機能を大幅に向上。デジタルイコライザーが理想的な周波数特性を実現し、静寂の中で高音質なサウンドを再生します。また、場面によって特性の異なる環境音に合わせて、キャンセル量をコントロールするフィルター特性の切り換えが可能。高精度なノイズキャンセリングをさらに効果的に行えます。
*当社規定の航空機シミュレートノイズ下におけるノイズキャンセリングモードA時と、ヘッドホン非装着時との比較による値。総騒音抑制量(当社測定法による)約20dBは音のエネルギーで約99%の騒音低減に相当
ヘッドホンに内蔵されたマイクで拾った騒音をデジタル化して、その騒音を打ち消す効果のある逆位相の音を発生させます。
音楽信号はデジタルイコライザーで高音質化。従来のアナログノイズキャンセリング方式に比べて、より静かな環境での音楽再生が可能です。
広いキャンセル帯域を得るためには、ドライバー出力からノイズ検出マイク入力の時間遅れを最小にとどめることが必要になります。そのために、検出マイクをドライバーユニットと一体化しました。安定、かつ高帯域のキャンセル性能を実現しています。
キャンセル量をコントロールするフィルター回路をデジタル化してソフトウェアで制御し、フィルターの特性の切り換えを可能にしました。ボタンひとつで騒音を分析して、3つのモードの中から最適なモードを自動で選択。環境によってさまざまな特性をもつ騒音に合わせて、効果的なノイズキャンセリングを実行します。
*AIノイズキャンセリングモードボタンを1秒以上押し続けると、マニュアルでも切り替えられます。
一般的なノイズキャンセリングヘッドホンでは、良好なキャンセリング性能を実現するために低音域を持ち上げた音響を特性としていたため、再生音もキャンセリング機能の影響を受けていました。デジタルイコライザーはこの音質に対する影響を抑えるとともに、ドライバーユニットの性能を最大限に高める処理をして高音質化。低域の重厚感から高域の伸びやかさまで、臨場感豊かな音質で再生します。
ハウジング、ハンガー部にはマグネシウムを使用。ヘッドバンド部には超々ジュラルミンを採用。質量約195gの軽量で、自然なかけ心地です。
クッション材に低反撥(ていはんぱつ)発泡ウレタンを使用。長時間の使用でも疲れを感じません。また、イヤーパッドの表面やクッション材には遮音性に優れた素材を使用してノイズキャンセリング性能を高めています。
ノイズキャンセリング性能の評価方法は各社によって異なります。ソニーのノイズキャンセリングヘッドホンでは、特定の周波数におけるキャンセリング性能ではなく、可聴帯域すべてにわたって総合的に音のエネルギーがどれだけ減少したかを示す総騒音抑制量を指標として採用。さまざまな使用シーンにおいて、より人間の耳で聴いた感覚に近い性能評価が可能になりました。