ZX100 Project Member’s Voice 世代を重ねることで進化した、 軸のあるプレミアムサウンド
ハイレゾ・オーディオの火付け役となったNW-ZX1の後継機「NW-ZX100」。先代を超える音質だけでなく、音楽専用機に求められるユーザビリティーをも追求した開発メンバーに、ZXシリーズ3作目ゆえのアドバンテージと重圧、そして高音質への変わらぬこだわりを聞いた。
ZX1の後継機として。音楽専用機として。高音質を心おきなく楽しめるように
田中 光謙[商品企画]
昨今、モバイルのハイレゾ・オーディオ市場が盛り上がりを見せていると思います。手前みそながら、2013年12月に発売したNW-ZX1(以下“ZX1”)がまさに火付け役になり、これまで市場をけん引してきたモデルだと我々は捉えています。
今、このZX1と2015年2月に発売したNW-ZX2(以下“ZX2”)の2モデルで、ZXシリーズというラインアップを構成しています。
そして今回リリースするNW-ZX100(以下“ZX100”)はZX1の後継機種という位置づけで、音質をはじめ音楽再生の本質的なところの進化を目指し、市場のさらなる活性化と、ZX2とともにウォークマンの高音質ブランディングを担うモデルとして開発されました。
田中 光謙[商品企画]
機能やデザインももちろん異なりますが、大きな違いは、音の性質の違いです。ZX1はスピード感があって「エッジのきいた元気で楽しいサウンド」。ZX2はフラッグシップモデルということもあり、アコースティックなサウンドの響きというのもさらに追求して、「より上品でなめらかなテイスト」を意識した音作りになっています。
田中 光謙[商品企画]
第一に音質です。ZX100の音作りの方向性はZX1を踏襲して、その上で先代を超える高音質を目指しました。そして、そのプレミアムサウンドをいつでもどこでも心おきなく楽しめる「音楽専用機」というコンセプトで開発を進め、スタミナやメモリー拡張性の向上、またハイレゾ再生に対応したノイズキャンセリング機能の搭載など、モバイルでの音楽再生環境の充実化も図りました。
田中 光謙[商品企画]
そうですね。手のひらに自然となじむこのサイズ感により「高音質を手軽に持ち歩ける」という高いユーザビリティーを提供できるのも、ZX100の魅力のひとつと言えるでしょう。
関根 和浩[プロジェクトリーダー]
もともとウォークマンは、「音楽を持ち歩く」ということを実現した画期的な製品でした。そこからどんどん小さくすることにフォーカスしていって、カセットテープタイプもCDウォークマンもMDウォークマンも、メディアサイズに向かっていったわけです。さらにその後メモリータイプになって、コンパクト化は行き着くところまで行きました。
そして今、我々に求められていること、ユーザーの皆さまに提供できるベネフィットは「外でもいい音で聴ける」ということになると思います。ソフトであるハイレゾ音源も充実してきているので、ZX1以上の高音質をこの持ちやすいサイズに凝縮させたZX100を通して、外出先で感動のサウンドを体験していただきたいと思います。
関根 和浩[プロジェクトリーダー]
さきほど話に出たように音楽専用機としてのウォークマンにこだわったので、今回はAndroidではない、マルチアプリケーション対応ではない選択肢が最適解だと考え、LinuxベースのOSを採用しました。
関根 和浩[プロジェクトリーダー]
いろいろ恩恵はあるのですが、例えばバッテリーの持ちが約45時間*と非常に長くなりました。それと、待機時の消費電力が断然少ないことも利点ですね。1週間ほうっておいても、ほとんど減らないと言ってもいいぐらいです。
このように音楽を聴きたいときにいつでも、バッテリー残量をあまり気にせずに楽しめることは、音楽専用機としてはずせない性能だと思います。
* FLAC 192kHz/24bit。設定条件により異なります
ウォークマンZXシリーズ
NW-ZX100
未体験の、心震える感動を