<報道資料>
プレスリリース 目次
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1999年 4月 6日

新商品

“スーパーオーディオCD”の原音再現能力を引き出し
音楽のニュアンスや雰囲気までも忠実に再現する
スーパーオーディオCDプレーヤー 発売


Photo
スーパーオーディオCDプレーヤー『SCD-1』


 ソニーマーケティング株式会社(社長:小寺淳一、本社:東京都港区)は、現時点における最高峰のオーディオシステム“スーパーオーディオCD”の原音再現能力を最大限に引き出すスーパーオーディオCDプレーヤー『SCD-1』(2チャンネルステレオ)の販売を、5月より開始します。
 スーパーオーディオCDの音楽ソフトは、原音の波形を1ビットのデジタル信号として記録する“ダイレクトストリームデジタル(DSD)方式”を用いて収録されています。本機は、音楽ソフトに記録されたDSD信号を忠実に処理し、音楽の微妙なニュアンスや雰囲気までも再現するため、ソニーがCDを始めとするオーディオ機器の開発・商品化で培ってきた信号処理技術、光学系技術などを結集した高音質設計となっています。また、現行CDの再生においても高音質再生を可能とします。

型 名発売日価格(税別)当初月産
スーパーオーディオCDプレーヤー
『SCD-1』
5月21日50万円500台

 本機は、DSD方式でスーパーオーディオCDに記録されているデジタル信号を高精度に処理し、原音に忠実な再生を可能とするDSDデコーダーなどの各種信号処理技術を採用しています。また、光学系ユニットは、スーパーオーディオCD用とCD用にそれぞれ最適な信号読み取りを行うツインピックアップ光学系固定メカニズムを採用。本体構造は、ベースシャーシと支柱の回りに側板と天板をとりつけるシンプルな構造ながらも、高い剛性で外部振動や部品の共振を抑えるBP(Base and Pillar)シャーシを採用しています。

 当社は、スーパーオーディオCDプレーヤーの1号機である『SCD-1』を、究極の音質を求めるオーディオ愛好家の方々を中心に訴求し、スーパーオーディオCDの持つ豊かな音楽性と原音再現能力をお楽しみ頂けるよう提案してまいります。本機の発売に合わせ、ソニービル、ソニータワーを始め、当社とお取り引き頂いている全国のオーディオ専門店にて、試聴のための展示・設置を行う予定です。


●主な特長

1. スーパーオーディオCDの原音再現能力を引き出す高精度信号処理技術
本機は、DSD録音方式でスーパーオーディオCDに記録されているデジタル信号を高精度に処理し、原音に忠実な再生を可能とする各種信号処理技術を採用しています。
(1)DSDデコーダー:スーパーオーディオCDから読み出されたデジタル信号から、1ビットのオーディオ信号を復調します。
(2)ACP(Accurate Complement Pulse density modulation)システム:DSDデコーダーで復調された1ビットのオーディオ信号を整形し、スイッチング歪みの影響を低減します。
(3)パルスジェネレーターS-TACT(Synchronous Time Accuracy Controller):ACPシステムで整形されたオーディオ信号を、オーディオ波形を表すパルス信号として出力します。本回路は、デジタルノイズの影響を低減するため、デジタル演算部から完全に分離されており、時間軸精度の高いパルス信号の出力が可能です。出力されたパルス信号は、カレントパルスD/Aコンバーターを用いてアナログ信号に変換されます。

2. ツインピックアップ光学系固定メカニズム
ディスクの信号を読み取る光学系ユニットは、スーパーオーディオCD用とCD用にそれぞれ最適な信号読み取りを行うツインピックアップ光学系固定メカニズムを採用しています。軽量で外部振動の影響を受けやすいピックアップを固定することにより、サーボ電流の変動を低減し、安定したディスクの読み取りが可能です。さらに、スピンドルモーターの回転部の接点に、ルビーボール(回転軸側)とサファイア(軸受け側)を採用。回転の摩擦ロスを低減し、サーボ電流を減少させています。

3. シンプルな構造ながら、高い強度を実現するBP(Base and Pillar)シャーシ
本体構造には、シンプルな構造ながら高い強度を実現するBPシャーシを採用。鉄とアルミを張り合わせた10mm厚のベースシャーシ上に、7本の鋳鉄の支柱を立てる事により、外部振動や部品の振動を抑える高い剛性を実現しています。また、シンプルな構造のため、広い内部スペースを確保することができ、メカニズム・電源・オーディオ回路などはゆとりを持ってレイアウトされており、機械的・電気的な相互干渉を低減しています。

4. 新開発の偏心インシュレーター採用
インシュレーターには、中高域をクリアーに再現し、重低音を豊かに再現する新開発の偏心インシュレーターを採用しています。

5. 信号の純度を保ち、高音質を支えるGIC型ローパスフィルター
アナログローパスフィルターには、より純度の高い音質を保つことが可能なGIC(General Impedance Converter)型ローパスフィルターを採用。


●主な仕様

スーパーオーディオCD再生時
再生周波数範囲2Hz〜100kHz
周波数特性2Hz〜50kHz(-3dB)
ダイナミックレンジ105dB以上(可聴帯域内)
全高調波ひずみ率0.0012%以下
ワウ・フラッター測定限界(±0.001%W-Peak)以下
CD再生時
周波数特性2Hz〜20kHz(EIAJ)
ダイナミックレンジ100dB以上
全高調波ひずみ率0.0017%(EIAJ)
ワウ・フラッター測定限界(±0.001%W-Peak)以下
総合
チャンネル数2チャンネルステレオ
デジタル出力光/同軸(ともにCD再生時のみ)
アナログ出力アンバランス/バランス(バランスはON/OFFスイッチ付き)
出力レベルデジタル(光):-18dBm(固定)
デジタル(同軸):0.5Vp-p(固定)
アナログ(アンバランス):2Vrms(固定)
アナログ(バランス):4Vrms(固定)
電源AC100V、50/60Hz
消費電力30W
外形寸法(幅×高さ×奥行き)430×149×420mm
質量約27kg


※ お客様からのお問い合わせ先:
ソニー(株)お客様ご相談センター
東京:03-5448-3311
名古屋:052-232-2611
大阪:06-6539-5111