1999年 9月 1日
新商品
非接触で IC搭載タグ/カードに書き込まれた情報の読み出しなどが可能
図書館やレンタルビデオ/CD/DVDの管理に最適な
非接触データキャリアシステム“Tele-File(テレファイル)”発売
- 積極的に情報開示し 各社とアプリケーションソフトウェアを開発/市場開拓推進 -
非接触データキャリアシステム『Tele-File(テレファイル)』
ハンディリーダ/ライタ 『MLU-200』
ソニーマーケティング株式会社(社長:林誠宏、本社:東京都港区)は、独自開発の1kバイトICを搭載したタグやカードに、非接触で人や物の属性/履歴等の情報の書き込み/読み出し/データ管理を行える非接触データキャリアシステム『Tele-File(テレファイル)』を発売します。
例えば、図書館でICタグにその本の著者、題名、保管場所などの情報を書き込んで本に貼付し、ICカードには図書カードとしてカード所持者の氏名や何の本をいつから借りているかなどの情報を書き込めば、本体搭載の液晶画面で確認でき、図書館管理を迅速/正確に効率良く行えます。
この他に、ビデオ/CD/DVDレンタル店での管理、在庫管理、アーカイブ(蓄積)システム、IDカードシステム、イベント管理等にも展開が期待されています。
型 名 | 発売日 | 価格(税別) |
非接触データキャリアシステム“Tele-File” |
非接触ICタグ(シール無し) 『MLB-1T-100』 非接触ICタグ(シール有り) 『MLB-1TS -100』 | 99年12月 | オープン価格 |
非接触ICカード 『MLB-1C -100』 |
ハンディリーダ/ライタ 『MLU-200』 | 22万円 |
専用ターミナル 『MLT-200』 | 8万円 |
※ソフトウェアは別売。
今回発売する『Tele-File』は、非接触で読み書きを行う32ビットCPU搭載のハンディリーダ/ライタ『MLU-200』と専用ターミナル『MLT-200』、薄さ0.5mmの非接触ICタグ(シール無し)『MLB-1T-100』/非接触ICタグ(シール有り)『MLB-1TS-100』 、非接触ICカード『MLB-1C-100』、画面表示やデータフォーマットの設定を行うソフトウエアで構成されています。
また、ハンディリーダ/ライタは、メモリースティック*1対応(専用スロットを標準装備)で、64MBのメモリースティックを使用すれば6万4千件のデータ格納が可能、各フロア/コーナー別にデータを保管したり、分散処理に最適です。
【市場動向および商品化の背景】
最近では、非接触ICカードは交通システムや電子マネー等の分野*2で実用化されつつあります。
一方、非接触ICタグの登場により、在庫管理を含む流通システム、図書館、レンタルビデオ/CD、/DVDの管理用途など、幅広い分野での応用が見込まれています。
データキャリア(情報を自由に持ち運びできる記録媒体)市場は、磁気カードを中心とした会員カード、社員証などの従来の市場に加え、このような新技術の登場により新しい市場創造が期待され、2002年には国内で数兆円規模に成長するだろうとの予測もでています。
このような市場背景の中、ソニーは、既に放送業務用および民生用(一部)VTRのICメモリー付きカセットラベルとして非接触ICメモリー実用化*3の実績があり、本システムはその実績をもとに業界動向にいち早く対応、商品化を実現しました。現在、図書館システム向けに本システム採用したソフトウェアを株式会社富士通東北システムエンジニアリングと共同開発中です。
ソニーは、今後もシステムインテグレーター各社に積極的に情報開示を行い、アプリケーションソフトウェア開発を進め、新市場を創造し、積極的にビジネス展開してまいります。
※1 | ソニーが提唱する小型・薄型・高信頼性のIC記録メディア。現在家庭用デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、パーソナルコンピューターなどに搭載。 |
※2 | ソニーは、非接触ICカード「FeliCa(フェリカ)」を開発し、交通システムや電子マネー事業分野へのビジネスに取り組んでいます。 |
※3 | 放送業務用HDTV VTR用にメモリーラベル「Tele-File」を98年春に発売、民生用VTR用には「Smart File」を98年夏に欧米でVHSに、99年7月に国内でD-VHSに搭載。 |
●『Tele-File』の主な特長
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1. 独自開発の非接触ICタグ/カード
- ・ 新開発IC(容量:1kバイト、書き換え可能)を搭載。
- ・ ICタグは0.5mmの薄型設計。シール付で貼付に便利。(金属への貼付は不可)
- ・ 大容量のデータ処理を可能にする約200kbpsの高転送速度。
- ・複数のパスワード、パーミッション機能でデータの読み書き制限が可能。
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2. 小型・軽量のハンディリーダ/ライタ
- ・ 32ビットCPU、512kバイトフラッシュメモリー内蔵したインテリジェントモバイル端末なので、必要に応じて業務に合わせたオリジナルプログラムソフトを追加で搭載することが可能、幅広い業務をサポートします。
- ・ ジョグダイヤル、大型LCDディスプレイ採用で、優れた操作性を実現。
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3. IC記録メディア“メモリースティック”*1(4MB、8MB、16MB、32MB、64MB)対応
- ハンディリーダ/ライタに直接差し込める専用スロットを装備。
- 最大6万4千件の大容量データの保管が可能(64MBメモリースティク使用時)。
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4. ソニーのIDカードプリンターに対応
- 「UP−D6500」などのソニーのデジタルカラープリンターで印字が可能、IDカード等の作成ができます(一部対応できないデザインもあります)。
●『Tele-File』の主な仕様
非接触 ICタグ
サイズ | 49mm×18mm×0.5mm |
メモリー | EEPROM |
記憶容量 | 約1k Bytes(ユーザーエリア) |
印刷内容 | ソニー標準デザイン |
非接触ICカード
サイズ | 54mm×85.6mm×0.76mm |
メモリー | EEPROM |
記憶容量 | 約1k Bytes(ユーザーエリア) |
印刷内容 | 印刷なし(白)、ソニー製デジタルカラープリンターにて印字可 印刷あり(デザイン指定可) |
ハンディリーダ/ライタ
サイズ | 103mm×230mm×27mm |
質量 | 約270g(使用時) |
通信結合方式 | 電磁誘導(周波数13.56MHz) |
通信速度 | 約200kbps |
通信距離 | 約20mm |
記憶媒体 | メモリースティック(別売) |
インターフェース | IrDA |
電源 | 電圧3.6V、リチウムイオンバッテリーパック(別売) |
使用環境温度 | 5〜40℃ |
専用ターミナル
サイズ | 87mm×284mm×78mm |
質量 | 約250g |
インターフェース | USB or RS−232C |
電源 | 電圧8.4V、ACアダプター(同梱) |
使用環境温度 | 5〜40℃ |
●メモリースティックの商品構成
・IC記録メディア“メモリースティック”(4MB) 『MSA-4A』 (既発売) 価格3,300円
・IC記録メディア“メモリースティック”(8MB) 『MSA-8A』 (既発売) 価格4,400円
・IC記録メディア“メモリースティック”(16MB)『MSA-16A』(既発売) 価格7,700円
・IC記録メディア“メモリースティック”(32MB)『MSA-32A』(9月21日発売) 価格12,000円
・IC記録メディア“メモリースティック”(64MB) 『MSA-64A』 (11月21日発売)価格20,000円
※お客様からのお問い合わせ先: |
ソニーマーケティング(株)情報システムマーケティング本部 電話:03-5792-2449 |
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