<報道資料>

プレスリリース 目次
1999年 9月 21日

新商品

ヘッドホンで映画の5.1chサラウンドの臨場感を楽しめる
デジタルサラウンドヘッドホンシステム 発売

−バーチャルドルビーデジタル*1及び 世界初DTSバーチャル5.1*2 認証を取得−
MDR-DS5100

デジタルサラウンドヘッドホンシステム『MDR−DS5100』



 ソニーマーケティング株式会社(社長:林誠宏、本社:東京都港区)は、DVDビデオの標準音声フォーマット“ドルビーデジタル” *3に加え、DVDビデオのオプション音声フォーマット “DTS”*4にも対応した、ヘッドホンをかけるだけで、映画館のような5.1チャンネルサラウンドと同様の臨場感を手軽に家庭でも楽しめる“デジタルサラウンドヘッドホンシステム”『MDR−DS5100』を発売します。

型  名発売日価格(税別)当初月産
デジタルサラウンドヘッドホンシステム
『MDR−DS5100』
11月 1日50,000円5千台


 DVDソフトならびに、DVD関連機器出荷台数の増加に伴い、家庭でも映画館のようなサラウンド音場を求めるユーザーが増えてまいりました。通常5.1チャンネルのサラウンド音場を楽しむには、サラウンド方式に対応したAVアンプや5台のスピーカーと1台のサブウーファーの設置が必要でしたが、本システムは、ソニー独自の“バーチャルホンテクノロジー”により、スピーカーで再生される5.1チャンネルのサラウンド音場と同様のサラウンド効果を、ヘッドホンシステムで実現しています。この技術によって再生されるサラウンド音場は、ヘッドホンシステムとして世界初の“バーチャルドルビーデジタル”認証を取得。さらに今回は、デジタルシアターシステムズ社より、“DTSバーチャル5.1”の認証を世界で初めて取得しました。
 本システムは、プロセッサーとコードレスヘッドホンで構成されています。プロセッサー部には、ドルビーデジタルおよびDTSデコーダーを内蔵しており、DVDプレーヤーとケーブル1本で接続するだけで、手軽にお楽しみいただけます。さらに、従来のドルビーサラウンド(プロロジック)にも対応しており、ビデオ、レーザーディスクなどの映画ソフトも臨場感のある音声で楽しめます。ヘッドホン部は、軽量なオープンエア型を採用した赤外線コードレスヘッドホンなので、コードの煩わしさがなく、長時間でも快適に視聴できます。さらに、別売のヘッドホンを増設することにより、赤外線信号が受信可能な範囲なら複数の人数で同じサラウンド効果を楽しむことができます。
 今回発売する “デジタルサラウンドヘッドホンシステム”『MDR−DS5100』では、前機種「MDR−DS5000」に比べ、バーチャルホンテクノロジーの心臓部である“ロジック3Dプロセッサー”の処理能力を大幅に向上し、今まで以上に自然に広がるサラウンド音場を、より自然な音質、より量感のある低音で再現します。
 また、最新の音声フォーマットとして話題のDTSデコーダーを本機種から新たに搭載し、より多くのソフトへの対応が可能となりました。加えて、ヘッドホン端子からの出力を別売りのフルオープンエア型ヘッドホン「MDR−F1」に最適化。「MDR−F1」を接続することで、より高音質にサラウンドがお楽しみいただけます。

*1バーチャルドルビーデジタル:
「5.1チャンネルのドルビーデジタルと同様のサラウンド空間を、2つのスピーカーやヘッドホンで再現している」とドルビーラボラトリーズが認証した製品に、「バーチャルドルビーデジタル」のロゴをつけることが許される。
*2DTSバーチャル5.1:
「DTSフォーマットによる5.1チャンネルと同様のサラウンド空間を、2つのスピーカーやヘッドホンで再現している」とデジタルシアターシステムズ社が認証した製品に、「DTSバーチャル5.1」のロゴをつけることが許される。
*3ドルビーデジタル:
ドルビーラボラトリーズが開発した劇場用音声フォーマットで、DVDの標準音声フォーマットとして採用されています。
従来のドルビーサラウンド(プロロジック)と比較して、リアチャンネルをステレオ化、広帯域化するとともに、低域専用のサブウーファーチャンネルも独立させて5.1チャンネルとしています。各チャンネルが独立した形でデジタル記録されているため、ダイナミックレンジやセパレーションがきわめて良好であり、劇場同等の臨場感を家庭でも再現できます。
*4DTS
デジタルシアターシステムズ社が開発した劇場用音声フォーマットです。チャンネル数はドルビーデジタルと同じ5.1チャンネルですが、メディアに記録する際の圧縮率がドルビーデジタルと比較して低いため、情報量が多いのが特徴です。DTSの音声を楽しむためには、DTSソフトおよびDTS対応プレーヤーが必要です。



●主な特長

1. 周囲を気にせず、好みの音量でサラウンドが楽しめる
せっかくのサラウンドも、小さな音量では魅力が半減します。ヘッドホンなら、たとえ深夜でも、お好みの音量でサラウンド効果が楽しめます。

2. “バーチャルドルビーデジタル/DTSバーチャル5.1”認証取得ヘッドホンシステム
ソニー独自の“バーチャルホンテクノロジー”により、ヘッドホンでありながら5.1チャンネルのサラウンド音場が再現されますので、ヘッドホンをかけるだけでDVDなどの映画や音楽ソースを迫力の臨場感でお楽しみいただけます。

本システムではドルビーデジタル/DTSのデコーダー認証のみにとどまらず、“バーチャルホンテクノロジー”によって再生される5.1チャンネルサラウンド音場に対しても “バーチャルドルビーデジタル”(ドルビーデジタル、ドルビープロロジックソース再生時)および“DTSバーチャル5.1”(DTSソース再生時)の認証を、ドルビーラボラトリーズおよびデジタルシアターシステムズ社より取得しています。

3. ロジック3Dプロセッサーの能力向上
バーチャルホンテクノロジーの心臓部ともいえる“ロジック3Dプロセッサー”の処理能力を125MIPS(*)と当社従来比約3倍に向上。より臨場感の高いサラウンド音場、より自然な音質、より量感のある低音が楽しめます。
(*)MIPS:Million Instructions Per Second
  1MIPSは1秒間に100万回の演算能力を表します

4. 簡単接続、簡単操作のヘッドホンシステム
●簡単接続:プロセッサー部とDVDプレーヤーを光ケーブル1本で接続するだけ。
 赤外線コードレスヘッドホンを採用しているので、コードの煩わしさがありません。
●簡単操作:電源、入力切り替え(デジタル/アナログ)、エフェクトモード(シネマ・ミュージック)の選択、出力モードの4つのボタンで簡単に操作が可能です。
●部屋のどこでも最適なサラウンド効果:赤外線信号が受信できる範囲であれば、部屋のどこで視聴しても、常に最適な条件のサラウンド効果が得られます。別売の専用ヘッドホンを増設すれば、複数の人数で同じ効果を楽しむこともできます。「MDR−IF5000」希望小売価格¥15,000(税別)

5. ヘッドホン端子をフルオープンエア型ヘッドホン「MDR−F1」に最適化
プロセッサー部には赤外線出力のほか、ヘッドホンジャックも設けています。より高音質にこだわる方には、別売りのフルオープンエア型ヘッドホン「MDR−F1」希望小売価格¥25,000(税別)でも最適なサラウンド効果がお楽しみいただけます。


●主な仕様

【ヘッドホン部】
形式オープンエアダイナミック型
ドライバーユニット口径40mm、CCAWボイスコイル採用
再生周波数帯域12〜24,000Hz
質量約280g(付属充電池含む)
電源充電式ニカド電池2本(付属)、または単3形乾電池2本(別売り)
電池持続時間充電式ニカド電池(付属):約30時間
単3形マンガン乾電池:約45時間
単3形アルカリ乾電池:約90時間

【プロセッサー部】
デコーダー機能ドルビーデジタル 5.1ch/2ch、ドルビープロロジック、DTS
バーチャルサウンド機能OFF/バーチャルフロント/バーチャルサラウンド
伝送帯域20〜20,000Hz
赤外線最長到達距離正面10m
電源ACアダプター 9V
質量約1,000g
入力端子光角型×1、ステレオピンジャック×1
外形寸法幅85mm×高さ190mm×奥行き180mm

【付属品】
光デジタル接続ケーブル×1、ACパワーアダプター×1、充電式ニカド電池×2、充電器×1

※ドルビー、DOLBY、PRO LOGIC、ドルビーデジタル(AC−3)およびバーチャルドルビーデジタルはドルビーラボラトリーズの商標です。
※DTSおよびDTSバーチャル5.1はデジタルシアターシステムズ社の商標です。


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