<報道資料>

プレスリリース 目次
2000年 2月 21日

新商品

高度な撮影テクニックに応える多彩なマニュアル機能を装備
高画質デジタル映像の撮影が可能な3CCDカメラシステム搭載の
DV方式デジタルビデオカメラ 発売

〜業務用ビデオカメラに迫る高画質を実現〜

DCR-VX2000

DV方式デジタルビデオカメラ『DCR−VX2000』



 ソニーマーケティング(株)(社長:林 誠宏、本社:東京都港区)は、高度な撮影テクニックに応える多彩なマニュアル機能を装備し、高画質デジタル映像の撮影を可能にするDV方式デジタルビデオカメラ『DCR−VX2000』を発売します。
 本機は、総画素数38万のCCDを3個用いた“3CCDカメラシステム”やフィルター径58ミリの大口径レンズの搭載などにより、家庭用として最高レベルの高画質撮影を実現します。

型  名発売日価格(税別)当初月産
DV方式デジタルビデオカメラ
『DCR−VX2000』
5月10日38万円2千台


 今回発売する『DCR−VX2000』は、新開発1/3型38万画素CCDを3個用いた“3CCDカメラシステム”を搭載。“アドバンスト ハッド”テクノロジーを採用した本CCDは、黒い被写体や暗い環境下での撮影時のノイズを大幅に低減します。レンズも新開発のフィルター径58ミリの大口径タイプを採用。高画質を維持しながら迫力ある映像を撮影できる光学12倍の高性能ズームや、CCDの有効画素をフルに活用する光学式の“アクティブプリズム方式手ブレ補正機能”などを併せて搭載することにより、業務用ビデオカメラに迫る、高解像度(水平解像度530本)と忠実な色再現のデジタル高画質を様々な状況において実現します。
 本機は、色合いやシャープネスなどを調整しお好みの画像作成をサポートする“カスタムプリセット機能”や、明るさダイヤル、シャッタースピード調整、スポットライトボタン、逆光補正ボタンなど、撮影者の意図や周囲の状況に応じた多彩なマニュアル露出調整を可能としています。さらに、レンズ外周部にはフォーカスとズームを調整するリングをそれぞれ装備し、操作性の向上を実現。加えて、剛性と質感に優れた“マグネシウム合金ダイカストキャビネット”の採用や、2.5型カラー液晶モニターを新たに搭載するなど、使い勝手を考慮した設計を図っております。
 本機は、これらの特長によりご家庭で手軽に高画質撮影を楽しみたいお客様をはじめ、機動性、信頼性を必要とするビデオジャーナリストの方々の取材用途にもお使いいただけるビデオカメラです。
 また、本機は“メモリースティック”スロットを装備。DVテープへの動画記録に加え、小型・薄型で高信頼性のIC記録メディア“メモリースティック”への静止画記録が可能です。
CCDは動画撮影時にインターレース方式(*1)、静止画撮影時にプログレッシブ方式(*2)を選択可能としており、動画・静止画それぞれに最適な画質での撮影が行なえます。
*1:1フィールド(1/60秒)を奇数フィールドと偶数フィールドの交互に記録する方式
*2:1フレーム(1/30秒)のすべての画像の記録・読み出しをする方式



●主な特長


1.DV方式の性能を最大限に引き出す“3CCDカメラシステム”
新開発の総画素数38万の1/3型CCDを3個用いた“3CCDカメラシステム”は、DV方式の性能を最大限に引き出す新設計のもので、高解像度(水平解像度530本)、忠実な色再現、高感度(従来機「DCR−VX1000」比2倍)、低スミア(同1/3)、S/Nの改善(同2dBの改善)を実現します。さらに、“アドバンスト ハッド”テクノロジーを採用、低照度下における画像ノイズを大幅に低減します(同6dBの改善)。

2.フィルター径58ミリの大口径レンズの採用、光学式手ブレ補正
新たに開発したフィルター径58ミリの大口径レンズを採用(従来機「DCR−VX1000」は52ミリ)。“光学12倍ズーム”を装備(「DCR−VX1000」は光学10倍)し、ズーム倍率の向上を達成しながらも、周辺のMTF(Modulation Transfer Function)を2倍に、かつ、従来機と同レベルの明るさの維持と歪みの低減を実現しております。また“アクティブプリズム方式手ブレ補正機能”により、高画質を維持しながら画角変化を抑え、手ブレを効果的に補正します。
* MTF(Modulation Transfer Function/Factor)とはコントラストの再現性を表す指標です。


3.2.5型液晶モニター搭載
映像の確認や撮影情報の把握をサポートし,メニューの設定を容易にする2.5型カラー液晶モニターを搭載。フレキシブルな撮影アングルを可能とするだけでなく、本体格納時にも動作確認やメニュー設定が行えるよう配慮しました。

4.高度な撮影テクニックに応える多彩な“マニュアル機能”
フォーカスにはオート/マニュアル/ワンプッシュオート/無限遠の各モードを装備した他、レンズ外周部には,従来からの“フォーカスリング”に加え“ズームリング”を装備、操作性を向上させ、微妙な調整が可能です。シャッター、明るさ(ゲイン・アイリス)、ホワイトバランスは、ダイヤルにより任意にマニュアル調整が可能です。さらに、光量を最適化して“小絞りぼけ”を防ぐ2段階の“NDフィルター”や、美しいぼけ味が得られる“6枚羽根絞り”は、本機の優れた光学性能を生かした映像表現に効果的です。

5.“メモリースティック”スロット装備
“メモリースティック”を直接挿入し、静止画*1を記録できる他、テープ上の映像から好みのシーン(静止画)を記録することも可能*2。記録モードは用途に応じて3モード (スーパーファイン/ファイン/スタンダード)を選択できます。さらに、撮影中の動画と“メモリースティック”に記録されたイラスト枠などの静止画とを合成し、DVテープに記録する“メモリーミックス”を搭載。
       (*1)静止画像ファイルは、統一規格“DCF”(Design rule for Camera File system)に対応。
       (*2)テープからメモリースティックに記録する際は、640×480ドットサイズとなります。
記録モードメモリースティックへの記録枚数
スーパーファイン640×480ドット 4MB:約20枚/ 8MB:約40枚/ 16MB:約82枚/ 32MB:約164枚/ 64MB:約329枚
ファイン640×480ドット4MB:約40枚/ 8MB:約81枚/ 16MB:約164枚/ 32MB:約329枚/ 64MB:約659枚
スタンダード640×480ドット4MB:約60枚/ 8MB:約122枚/ 16MB:約246枚/ 32MB:約494枚/ 64MB:約988枚


6.インターレース/プログレッシブ切り替え可能なソニー独自の3CCDを搭載
CCDは、インターレース方式/プログレッシブ方式で任意に切り替えが可能。インターレース方式で放送方式(NTSC)に適した動画を、プログレッシブ方式ではより鮮明な静止画を撮影することができ、目的に応じて撮影方式を選択できます。

7.高音質かつ多彩なオーディオ部
16ビット/12ビットのPCMデジタル録音/再生に対応し、クリアなデジタルサウンドを実現します。撮影時、録音レベルをボタンとダイヤルでマニュアル調整可能です。
マニュアル録音時には、ビューファインダー/LCDパネルにピークホールド付きレベルメーターを表示、録音レベルの監視に有効です。また、12ビットモードにて撮影されたテープには、BGMやナレーションをライン入力またはマイク入力からアフレコ可能です。

8.剛性に優れた“マグネシウム合金ダイカストキャビネット”
業務用ビデオカメラでも使用される“マグネシウム合金ダイカストキャビネット”を採用。高級機にふさわしい堅牢なボディーによる質感、耐久性が得られます。

9.9時間のスタミナ連続撮影
本体の低消費電力化と新開発の小型・高容量バッテリー(別売のNP-F960)により、9時間のスタミナ連続撮影を実現。また、インフォリチウム機能により、撮影・再生中のバッテリー残量の分単位での確認が可能です。
*120分以上撮影するには、テープ交換が必要
*連続撮影時間はEIAJ測定方法に基づく


10.高精度なプログラム編集が可能な“デジタルプログラムエディット”
本機の再生側としてお好みのシーンの編集がケーブル一本で可能。DV入出力端子(i.LINK)搭載機器の他、赤外線リモコンに対応したビデオ機器を録画機として最大20プログラムまでの編集をお楽しみいただけます。

11.表現を広げる多彩なエフェクト機能
撮影時に、多彩な映像演出が可能なスチル、フラッシュ等 5モードの“デジタルエフェクト” 、およびネガアート、セピア等6モードの“ピクチャーエフェクト”を搭載しています。

12.その他の主な特長
・ デジタル高画質映像/音声の入出力と、外部機器からのコントロールを可能にするDV入出力端子(i.LINK)を装備
・ お手持ちの8ミリテープの映像などをDVテープに録画できる“アナログ入力端子”を装備
・ アナログ信号をデジタル信号に変換してDV入出力端子(i.LINK)から出力する“デジタル変換機能”
・ 撮影時に任意のポイントを記録し再生時に容易に呼び出すことが可能な“インデックス打込み機能”
・ DVテープに高画質静止画記録ができる“フォトモード”搭載
・ SPモードの1.5倍の録画時間を可能にする“LPモード”
・ 専用アクセサリーを装着し、電源供給や撮影状況などの情報伝達が行なえる“インテリジェントアクセサリーシュー”
・ 撮影中に、被写体の建物などと重ねて、水平、垂直を合わせる目安となる“ガイドフレーム”を液晶モニターやビューファインダーに表示可能



主な仕様


規格DV方式(民生用デジタルVCR SD規格)
使用カセットミニDVカセット
映像記録方式回転2ヘッドヘリカルスキャンデジタルコンポーネント記録
映像サンプリング周波数
/量子化ビット数
輝度信号 13.5MHz、8ビット
R-Y信号 3.375MHz、8ビット
B-Y信号 3.375MHz、8ビット
録音方式PCMデジタル記録 12ビット32kHz / 16ビット48kHz
レンズ仕様f=6.0~72.0mm(35ミリ換算f=43.2~518.4mm)、F1.6-2.4
フィルター径φ58mm
ズーム倍率光学12倍/デジタル48倍
最低被写体照度4ルクス(シャッタースピード1/4時0.3ルクス)
シャッタースピード1/4, 1/8, 1/15, 1/30, 1/60, 1/90, 1/100, 1/125, 1/180,
1/250,1/350, 1/500, 1/725, 1/1000, 1/1500, 1/2000, 1/3000, 1/4000, 1/6000, 1/10000 sec
撮像素子1/3型38万画素CCD(有効画素34万)×3
ビューファインダー0.44型18万ドットカラービューファインダー
液晶モニター2.5型20万ドット
入出力端子S映像入出力×1、ビデオ入出力×1、音声入出力×L/R各1、
DV入出力端子(i.LINK)×1、LANC端子×1、
ヘッドホン端子×1、マイク入力×1(マイク/ライン切り換え付き、
プラグインパワー対応)、DC入力×1、
バッテリーシステムリチウムイオン(インフォリチウムLシリーズ対応)
電源電圧ACアダプター8.4V、バッテリーパック7.2V
消費電力4.0W(VF撮影時)
最大外形寸法115×145×342mm(幅×高さ×奥行き)
本体質量約1.4kg(NP-F960装着の撮影時質量 約1.7 kg)


●『DCR−VX2000』の主な付属品
 サンプル素材入りIC記録メディア“メモリースティック”(4MB)、
 ワイヤレスリモコン(RMT-811)、レンズフード、大型アイカップ

●『DCR−VX2000』を使用するのに必要な別売アクセサリー
・ アクセサリーキット『ACCKIT-D9』 5月10日発売 希望小売価格31,000円
 内容: NP-F960,AC-VQ850,DK-215,クリーニングキット

●『DCR−VX2000』がさらに便利に使える別売アクセサリー
・ ワイドコンバージョンレンズ(0.7×)『VCL-HG0758』 5月10日発売 希望小売価格36,000円
・ テレコンバージョンレンズ(1.7×)『VCL-HG1758』 5月10日発売 希望小売価格36,000円
・ 偏光フィルターキット『VF-58PK』 5月10日発売 希望小売価格9,000円
・ キャリングケース『LCH-VX2000』 5月10日発売 希望小売価格36,000円
・ レインジャケット『LCR-VX2000』 5月10日発売 希望小売価格5,000円
・ リモコン三脚『VCT-1170RM』 5月10日発売 希望小売価格55,000円
・ USB対応メモリースティックリーダー/ライター『MSAC-US1』3月20日発売 希望小売価格7,800円
・ メモリースティック用PCカードアダプター『MSAC-PC2N』3月発売 希望小売価格7,800円
・ メモリースティック用フロッピーディスクアダプター(既発売)『MSAC-FD1A』希望小売価格12,000円

※お客様からのお問い合わせ:
テクニカルインフォメーションセンター
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