<報道資料> |
プレスリリース 目次 |
2000年 6月 5日新商品
新蒸着技術を結集し、高出力・低ノイズを実現
ソニーDVカセットのフラッグシップモデル“DV2000”発売
ミニDVカセット『DVM60Z』
ソニーマーケティング(株)(社長:林 誠宏、本社:東京都港区)は、新蒸着プロセス技術を結集し、高出力・低ノイズを実現したミニDVカセット“DV2000”『DVM60Z』を、ソニーDVカセットのフラッグシップモデルとして発売します。
テープには、新蒸着プロセス技術によって開発された「ハイパーエバーティクルIII磁性体」を採用し、従来比約3倍以上の衝撃吸収材を使用した2重構造のケースを採用するなど、高信頼性を実現しました。カセット一つ一つに刻印されたシリアルナンバーが品質の高さを表します。結婚式や旅行など、ここ一番の録画にお使いいただきたいテープです。
型 名 録画再生時間 発売日 価格(税別) ミニDVカセット(ICメモリー付)
“DV2000”『DVM60Z』60分 7月10日 3,400円
●主な特長
1.新蒸着技術により開発した、「ハイパーエバーティクルIII磁性体」を採用
- 新蒸着プロセス技術DSFRES(Dual Super Fine Reactive Evaporation System)によって、新開発した「ハイパーエバーティクルIII磁性体」を採用しました。「ハイパーエバーティクルIII磁性体」では、磁性粒子の方向性を制御しつつ、磁性粒子を可能な限り小さくかつ均一化させることに成功。さらに、テープ表面層の非磁性粒子をコントロールすることでスペーシングロスを低減しました。これらの要因により、残留磁束密度を550mTに高め、従来の磁性体と同様の充填密度で磁性体使用効率が約40%向上、当社DVリファレンステープ比で+3.0dBという高いC/N特性を実現しました。
- 2.経年変化によるテープ収縮率を半分に軽減
- テープの幅寸法精度を高める特殊プロセスにより、経年変化によるテープ収縮率を約半分に抑えました(*1)。LPモードで録画したテープを長期間保存してもトラックずれが最小限に抑えられます。 *1:当社DVリファレンステープ比
- 3.安定したテープ走行を実現する、「DLC保護膜」と「UFSバックコート」を採用
- 新開発の蒸着テープには、「DLC保護膜」をコーティングすることにより、高い耐磨耗性を実現。また、バックコートは、粒子を微細化し、表面の突起部分を均一に分散させて磁性面への転写を極力減らす、UFS(Ultra Fine Stable)バックコートを採用しました。この結果、テープの走行安定性と耐久性が向上しています。
- 4.テープをしっかり保護するカセット及びケースで、信頼性がさらにアップ
- “DV2000”は、構造面においてもテープを保護する工夫が以下のように施されています。
- (1)耐静電:シェル・リッドに金属粒子をコーティングし、帯電する電圧を従来比で約1/25(*2)に低減しました。その結果、録画や再生に影響を及ぼすチリやホコリをほとんど寄せつけず、テープのドロップアウトを抑制します。
- (2)耐力:シェル・リッドの素材に高剛性樹脂を採用し、剛性が約10%(*2)向上。外圧による変形がより小さいため、テープをしっかりと保護します。
- (3)耐輻射熱:シェル・リッドへの金属粒子のコーティングにより、輻射熱によるカセット内部の温度上昇を従来比で約40%(*2)カットしました。
- (4)耐衝撃:ケースを2重構造にし、ケース内側には従来素材比約3倍以上(*2)の衝撃吸収材を採用しました。
- (*2:当社試験条件)
- 5.カセットにシリアルナンバーを刻印
- フラッグシップモデルにふさわしく、品質の高さの証として、カセット一つ一つにシリアルナンバーを刻印しました。
物理特性 カセット外形寸法(W×H×D)(mm) 66×48×12.2 磁性層厚(μm) 0.2 テープ全厚(μm) 7.0 テープ幅(mm) 6.35 テープ長(m) 70 録画再生時間 SPモード:60分/LPモード:90分 磁性特性 保磁力(kA/m) 125 残留磁束密度(mT) 550 角形比(%) 82
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