2001年 3月 6日
新商品
コンパクトな筐体にドライブ最大4台、テープ30巻を収納し、3.9TBの大容量記録を実現
データストレージ“AIT-2”テープライブラリ 発売
-AITラインナップを強化し、システム志向のビジネスを積極的に推進-
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AIT-2テープライブラリ『LIB-304/A2』
ソニーマーケティング株式会社(社長:林 誠宏 本社:東京都港区)は、8ミリ幅テープを採用した“AIT-2(Advanced Intelligent Tape)” 規格準拠のテープライブラリ『LIB-304/A2』を発売します。
型 名 | 発売日 | 希望小売価格(税別) |
AIT-2テープライブラリ『LIB-304/A2』 | 4月21日 | 330万円 |
8ミリ幅カセットテープを用いたテープドライブシステム"AIT"規格は、1996年の商品化以来、累計販売台数約20万台(2001年1月現在)に達しています。"AIT-2"規格は1998年にソニーが商品化、大容量テープドライブシステムとしてビジネスを展開しています。
今回発売する『LIB-304/A2』は、“AIT-2”規格に準拠したハイコストパフォーマンスなテープライブラリです。コンパクトな筐体にドライブ最大4台※1、テープ30巻を収納し、圧縮時※23.9TB、非圧縮時1.5TBにおよぶ大容量を収納可能。最大86.4GB/h※3という高速データ転送を実現しています。
一般企業(情報システム部門および一般オフィスサーバーのバックアップ)、学校/官公庁など主としてWindowsNTおよびUNIXサーバーのバックアップに最適です。
当社は、2000年7月に“AIT-2”単体テープドライブ/オートローダー、2000年12月に“AIT-1”単体テープドライブ/オートローダーおよび内蔵ドライブを発売し、ソニーブランドのAIT商品ラインナップを拡充してまいりました。今回、新たな展開としてテープライブラリ商品群をラインアップに加えることで、“”のコンセプトの元、よりシステム志向の強いビジネスを展開し、AITフォーマットのより一層の普及に努めてまいります。
※1 | :標準ではドライブ2台
| ※2 | :2.6:1圧縮時 |
※3 | :SDX-500C/304を2台追加し、ドライブを4台に増設した場合。非圧縮時
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●主な特長
- 1. 3.9TB(2.6:1圧縮時)、1.5TB(非圧縮時)の大容量記録を実現
- コンパクトな筐体にAIT-2カセット30巻を収納し、3.9TB(2.6:1圧縮時)、1.5TB(非圧縮時)の大容量記録を実現。記録媒体に8ミリビデオテープと同サイズのカセットテープを採用し、テープドライブ、カセットテープともにコンパクトなAITだからこそ実現できた高密度テープストレージです。
- 2.AIT-2テープドライブを最大4台まで搭載可能
- 『LIB-304/A2』は標準でAIT-2テープドライブを2台、さらにオプションの増設ドライブ『SDX-500C/304』を追加すれば最大4台までのテープドライブを搭載できます。AIT-2テープドライブを4台搭載した場合、非圧縮でも86.4GB/h、2.6:1圧縮時には224.6GB/hの高速データ転送が可能です。
- 3.19インチラックに搭載可能
- オプションのラックマウントキット『KIT-RK304』を使用することにより、『LIB-304/A2』を19インチラックに搭載することが可能です。わずか5Uのスペースに3.9TB(2.6:1圧縮時)の大容量を収納できますので、省スペース性に優れた効率の良いストレージシステムを構築できます。
- 4.着脱可能なカセットマガジン2基を装備
- 『LIB-304/A2』では30巻のカセットテープを収納できますが、このうち20巻は着脱可能なマガジン方式を採用しています。(残り10巻は本体内固定スロットとなります。)
- フロントパネルをオープンすることにより、10巻収納のカセットマガジン2基を取り出すことができますのでマガジン単位でカセット管理を行うことが可能です。
- 5. リモートモニタリングプログラムを標準添付
- テープライブラリ本体に標準装備のイーサーネットポート(100BaseTX/10BaseT自動切換)を介し、テープライブラリの動作を監視可能な専用リモートモニタリングプログラムを標準添付。ネットワークを通じてテープライブラリおよび内蔵されているAIT-2テープドライブの動作状況等を確認することができます。
- 6. カセット管理用のバーコードリーダーを標準搭載
- Code39に対応したバーコードリーダーを標準搭載しています。バーコードに対応したアプリケーションソフトウェアをご利用いただくことにより、カセット管理が容易に行えます。また、180巻分のバーコードラベルも標準で付属しています。
- 7.主要なバックアップソフトウエアに対応予定
- ソニー製バックアップソフトウエア『PetaBack』Ver2.1およびソニー製HSM(階層型ストレージマネージメント)ソフトウエア『PetaServe』Ver2.1(いずれも2001年3月末リリース予定)にて『LIB-304/A2』をサポートします。
- また、主要な他社製バックアップソフトウエアでも『LIB-304/A2』がサポートされる予定です。
●『LIB-304/A2』の主な仕様
ドライブ搭載台数 | 標準2台(増設ドライブにより最大4台) |
搭載ドライブ | AIT-2テープドライブ |
カセット搭載巻数 | 30巻(10巻マガジン×2、10巻固定スロット) |
最大記録容量 | 1.50TB(非圧縮時)、3.90TB(2.6:1圧縮時) |
最大転送レート(4ドライブ搭載時) | 86.4GB/h(非圧縮時)、244.6GB/h(2.6:1圧縮時) |
カセットアクセス時間 | 10秒以下 |
インターフェース | Ultra Wide LVD SCSI |
バーコードリーダー(テープ管理用) | Code39 Barcode Reader標準搭載 |
カセット挿入/排出ポート | 1巻×1 |
MEBF | 50万回以上 |
MTTR | 30分以内 |
外形寸法(mm) (幅×高さ×奥行) | 439×220×613 *突起部を含まず |
質量 | 30kg(2ドライブ搭載時)/34.5 kg(4ドライブ搭載時) |
電源 | AC100〜240V±10% 50/60Hz |
消費電力(4ドライブ搭載時) | 150VA |
安全規格 | FCC Part15クラスB、UL1950、VCCIクラスBほか |
◆標準内蔵ドライブおよびオプション増設ドライブ『SDX-500C/304』の主な仕様※
記録フォーマット | AIT-2規格 |
記録メディア | AMEテープ 36GB/50GB |
記録容量 | 50GB(非圧縮時)、130GB(2.6:1圧縮時) |
データ転送速度 | 6MB/秒(非圧縮時)15.6MB/秒(2.6:1圧縮時) |
サーチ速度 | 720MB/秒(非圧縮時)1.87GB/秒(2.6:1圧縮時) |
データ圧縮方式 | ALDC:圧縮率1/2.6(平均) |
エラーレート | 1×10 -17 以下 |
質量 | 2.1 kg |
※ドライブ1台あたり
主なオプション(希望小売価格:税別)
● 専用増設テープドライブ『SDX-500C/304』(60万円)
● 19インチラックマウントキット『KIT-RK304』(7万円)
● 専用カセットマガジン『KIT-MZ304』(3万6千円)
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