2001年 4月 3日
新商品
ハイビジョン(HDTV)から現行放送(SDTV)方式まで幅広い用途に対応
HDCAM/MPEG IMXの採用により長時間素材を効率よくストレージに記録
ネットワーク運用も視野に入れたノンリニア制作システム 発売
−NAB 2001(全米放送事業者連盟主催の放送機器展)に出品−
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HDTV/SDTVノンリニア制作システム“XPRITM”『DMW-S02NL』(液晶モニター、VTR、スピーカー別売)
ソニーマーケティング株式会社(社長:小寺 圭、本社:東京都港区)は、デジタルコンテンツ制作機器群“XPRITM”(エクスプリ)の第一弾として、ハイビジョン(HDTV)と現行放送(SDTV)の両方式に対応した制作システムを発売します。
型 名 | 発売日 | システム価格(税別) |
HDTV/SDTVノンリニア制作システム『DMW-S02NLシステム』 | 2001年5月 | 2200万円※1〜 |
SDTVノンリニア制作システム『DMW-S01NLシステム』 | 1500万円※2〜 |
※1 ストレージユニット2台を含むシステム価格
※2 ストレージユニット1台を含むシステム価格
ソニーは、ブロードバンド時代における魅力的な映像コンテンツ制作ツールとして、デジタルネットワーク環境での運用も視野に入れたコンテンツ制作機器群“XPRITM”を商品化します。
その第一弾となる『DMW-S02NLシステム』『DMW-S01NLシステム』は、SDTVとHDTVが混在する今後の番組制作において、どちらにも活用できるマルチユースなノンリニア制作システムです。従来のHDノンリニアシステムがHD非圧縮のみの対応で、主にCMや合成用途などで使用されていたのに対して、本システムは最高画質が必要とされる用途にはHD非圧縮、SD非圧縮にて対応し、番組制作のような長時間の素材を扱う場合はHDCAM、MPEG IMXフォーマットを使用することでストレージを効率的に活用します。また、ソニーが長年培ってきたテープ編集システムのノウハウとノンリニアの技術を融合。ジョグダイヤルやオーディオフェーダーなどの専用コントロールパネルを用意し、優れた操作性を実現しています。しかもSDTV用システムを導入した場合でも、後で段階的にHDTV対応へアップグレードできるシステムとなっています。
BSデジタル放送によるハイビジョン放送の本格化で、映像制作システム市場はハイビジョン対応が急務となっています。一方、現行放送も継続されているため、ハイビジョンと現行放送の両方の制作に対応する環境が求められています。加えて、Webキャスティング(インターネット放送)やDVDなど、完成作品の2次利用も多くなり、「ワンソースマルチユース」の観点から各種オーサリングシステムやサーバーシステムとの連携を視野に入れたネットワーク環境への対応も必須条件となってきています。
当社は、従来よりHD機器の積極的な商品導入を行ない、HDCAMを始めとする「HDワールド」を提案してまいりました。今回これからのブロードバンドネットワーク時代を見据えた本システムを導入することで、ポストプロダクションや放送局、CATVなどを主なターゲットに、HDCAMやモニター、サーバーシステムなどとのトータルソリューションの提供を中心に、積極的にビジネス展開を図ってまいります。
なお、本システムは、4月23日から4日間米国ラスベガスで開催される「NAB2001(世界最大の放送の総合展示会)」に出品する予定です。
●主な特長
- 1.HDTVからSDTVまで幅広い用途に対応
- NTSC/PALはもちろん1080/60i,1080/50i、さらに1080/24pにも対応し、1つのシステムで現行放送からHDTVまでの映像制作を実現します。さらにSDTVシステムを導入後にHDTVとSDTV両方に対応したシステムへアップグレードが可能です。
- 2.長尺(長時間)番組制作を実現
- 大容量の専用ストレージユニットとHDCAM/MPEG IMXフォーマットを採用することで、SDTV(MPEG IMX:ストレージユニット1台)で約6時間、HDTV(HDCAM:ストレージ2台)で約5時間の長時間記録が可能。非圧縮による高画質編集に加えて、多くの素材を使用する長尺番組の編集に最適です。
- ストレージユニットは最大24台まで増設できます。
- 3.テープ編集システムのノウハウを活かした優れた使い勝手を実現
- ソニーが長年培ってきたテープ編集システムのノウハウとノンリニアの技術を融合。ジョグダイヤルやオーディオフェ―ダーなどの専用コントロールパネルを用意し、直感的で優れた使い勝手を実現しました。
- 4. ソニーオリジナルの高性能エフェクトソフトウエアを搭載
- 放送用エフェクターDME-7000をベースにした高性能エフェクトソフトウエアを搭載。オンライン編集と同じ品質のエフェクトがHDTV/SDTV双方の環境で使用可能です。
- また、他社製エフェクトソフトについてもプラグインが可能です。
- 5. ネットワークでの運用が可能
- SAN※へ対応することで、複数の“XPRITM”システム間での素材やストレージの共有が可能となります。さらにソニーサーバーシステムやオーサリングシステムなどとの連携も可能。将来、システムの応用範囲が広がります(2001年度下期対応予定)。
- ※Storage Area Network。ファイバーチャネルをネットワーク・インフラとし、主にデータ転送を目的とするLANから独立したサーバ、ストレージ間の専用ネットワーク
●主な仕様
| ワークステーション |
OS | Windows 2000 Professional |
記録フォーマット | HD非圧縮*1、HDCAM*1、SD非圧縮、MPEG IMXTM(50Mbps) |
対応周波数 | SDTV NTSC/PAL
HDTV*1 1080/59.94i,1080/50i,1080/24PsF |
入出力端子 | HD SDI*1, SDI, Y/R-Y/B-Y, Y/C, Composite, AES/EBU, Analog Audio |
リモート端子 | RS-422A×2 |
タイムライン | ビデオ 48トラック、オーディオ 48トラック |
電源 | AC 100〜120V/200〜240V, 50/60Hz |
消費電力 | 4A |
外形寸法 | 440×661×221mm(幅×高さ×奥行、突起含まず) |
質量 | 約28kg |
※1 SDTVシステムはオプション。
| コントロールパネル |
インターフェース | USB |
電源 | AC 100〜120V/200〜240V, 50/60Hz |
消費電力 | 0.9A |
外形寸法 (幅×高さ×奥行き) | メディアバーコントロールパネル :265×74×94.5mm(突起含まず)
ジョグ・シャトルコントロールパネル :210×68.3×264.1mm(突起含まず)
オーディオコントロールパネル :267×65.2×207mm(突起含まず)
トラックボールコントロールパネル :210×58.8×225.9mm(突起含まず) |
質量 | メディアバーコントロールパネル :約0.7kg ジョグ・シャトルコントロールパネル :約0.9kg オーディオコントロールパネル :約1.7kg トラックボールコントロールパネル :約0.7kg |
| ストレージユニット |
主記憶装置 | 18GB HDD×10 |
インターフェース | ファイバーチャネル |
データ転送速度 | 800Mbps(1ポート当たり) |
接続可能台数 | 最大24台 |
電源 | AC 100〜120V/200〜240V, 50/60Hz |
消費電力 | 4A |
外形寸法 | 445×154×642mm(幅×高さ×奥行、突起含まず) |
質量 | 約36kg |
別売オプション
・ SDTIインターフェースボード『DMW-IF01』(予価未定、2001年夏発売予定)
・ HDTVインターフェースボード『DMW-IF02』(希望小売価格364万円※:税別、同時発売)
・ ストレージユニット『DMW-ST001』(希望小売価格383万円※:税別、同時発売)
※別途インストール費などが必要です。
※お客様からのお問い合わせ: |
ソニーマーケティング(株)情報システム営業本部 電話:046-230-5932 |
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