2001年 9月 20日
ご参考
大容量2.3GBを達成した3.5型MOディスク発売
――“GIGAMO(ギガモ)2.3GB”規格に準拠――
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3.5型MOディスク『EDMG23C』
ソニーマーケティング株式会社(社長:小寺 圭、本社:東京都港区)は、ソニー株式会社と富士通株式会社が共同で開発したフォーマット規格“GIGAMO(ギガモ*1)2.3GB”に準拠した、容量2.3GB(ギガバイト)のMOディスク『EDMG23C』を発売します。
型 名 | 発売日 | 希望小売価格 |
3.5型MOディスク 『EDMG23C』 | 10月10日 | オープン価格 |
リムーバブルな記録メディアで大容量のデジタルデータを扱えるMOディスクは、パソコンの急速な普及を背景に、データバックアップや、デジタル画像・動画の編集・保存・管理用として、2001年度、約2980万枚の市場が見込まれています。
本ディスクは、光学限界よりも微小な磁気情報を識別する磁気超解像(MSR)技術*2と、大容量記録を可能とするランド/グルーブ記録方式*3を採用し、従来のMOディスクドライブの光学系を大きく変えることなく線記録密度、トラック密度を向上、3.5型サイズにおいて2.3GBの容量を実現しました。大容量のデータバックアップ作業や、大容量データの編集などの用途で手軽にお使い頂けます。
当社は、3.5型MOディスクのラインアップ(128MB、230MB、540MB/640MB、1.3GB)に、今回新たに2.3GBタイプを加えることで幅広いお客様のニーズに対応し、市場の更なる活性化を図ってまいります。
※3.5型MOディスク国内市場規模(JRIA)
| 2000年(実績) | 2001年(推定) | 2002年(予測) |
3.5型MOディスク | 約2690万枚 | 約2980万枚 | 約3210万枚 |
*1 GIGAMO(ギガモ):
富士通株式会社とソニー株式会社が共同で開発した1GBを超える大容量3.5型MO
(光磁気)のフォーマット規格名称。1.3GBに加え、今年3月に2.3GBへの拡張を発表。
*2 磁気超解像(MSR:Magnetically induced Super Resolution)技術:
1991年に当社が開発した超解像技術“アイリスター(IRISTER:IRIS Thermal Eclipse Reading)”に基づく光信号再生技術。2層以上の磁性層からなる媒体を用い、再生光照射時のビームスポット内温度分布と磁性を利用したマスク効果により光学限界よりも微小な磁気情報を識別することが可能。
*3 ランド/グルーブ記録方式:
ディスクのランド部とトラッキング案内溝(グルーブ部)の両方に記録する方式。
●主な特長
- 1.“GIGAMO 2.3GB”規格に準拠
- 2.MSR技術、ランド/グルーブ記録方式採用により容量2.3GBを実現
- GIGAMO 1.3GBで採用した磁気超解像(MSR)技術と、ディスクのランド部とトラッキング案内溝(グルーブ部)の両方に記録するランド/グルーブ記録方式を採用することで大容量化を達成。ドライブの光学系を大きく変更することなく、ディスクの線記録密度、トラック密度を向上し、3.5型サイズにおいて2.3GBの容量を実現しました。
- 3. 様々な使用環境下でデータ保管が可能な高信頼性
- ・傷や埃からディスクを守る、当社独自の帯電防止ハードコートを採用しました。
- ・ マグネシウム充填率の高いアルミニウム/マグネシウム合金シャッター採用により、スムーズな開閉動作と、軽量・高強度、耐摩耗性を実現しました。
- 4.「メディアID」機能対応
- ディスク1枚1枚に固有番号(メディアID)を付加。「メディアID」を利用したアプリケーションと組み合わせることで、デジタル化された様々な情報の保護が可能です。
●主な仕様
フォーマット | 論理トラック数(トラック面) | 64,944 |
物理トラック数(トラック面) | 28,050 |
セクターサイズ(バイト/セクター) | 2048 |
トラックピッチ(μm) | 0.67 |
バンド数 | 12 |
アンフォーマット時 記憶容量(MB) | 2,261 |
機械特性 | カートリッジ寸法(W×D×H・mm) | 90×94×6 |
質量(g) | 40 |
記録・再生特性 | 繰り返し記録・再生サイクル | 1×106以上 |
繰り返し再生サイクル | 1×108以上 |
記録寿命(推定) | 50年以上 |
再生寿命(推定) | 50年以上 |
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