<報道資料>

プレスリリース 目次

2003年 10月 14日

 
新商品

 
独自技術によるフルデジタル処理回路"S-Master PRO"の採用により
原音を忠実に再現可能なマルチチャンネル・インテグレート・アンプ発売
 


マルチチャンネル・インテグレート・アンプ『TA-DA9000ES』




 ソニーマーケティング株式会社は、スーパーオーディオCD/CDやDVDなどの音声入力信号をフルデジタル処理する独自技術を採用した処理回路"S-Master Pro"や9.1chサラウンドシステムの対応等により、臨場感溢れる高音質の再現を可能にしたホームシアター用マルチチャンネル・インテグレート・アンプ『TA-DA9000ES』を発売します。

型 名 発売日 希望小売価格(税別)
マルチチャンネルインテグレートアンプ
『TA-DA9000ES』
11月21日 600,000円

 本機は、スーパーオーディオCD/CDやDVD等のデジタルソースの音源をクリアに再現可能なフルデジタル処理回路"S-Master"を進化させた高性能デバイス"S-Master PRO"を採用しました。"S-Master PRO"の処理回路は、プレーヤーから入ってきた音源を入力から出力までフルデジタルで処理するため、原音に忠実な表現力と高音質を実現します。さらに"S-Master PRO"に採用した新技術「パルスハイト・ボリューム」により、音量調節の際に音源のデジタルデータ構成を一切変化せずに音量コントロールが可能で、小音量から大音量まで劣化のない高音質でお楽しみ頂けます。
 デジタルインターフェースとしてi.LINK端子を採用しており、スーパーオーディオCDやCDのプレーヤーとの接続の際も、高音質なデジタル信号を劣化せずにデジタルのまま、アンプに入力します。新開発ノージッター・フロー制御伝送技術「H.A.T.S.」により、接続したプレーヤーとアンプ本体との時間的な"ずれ"を防ぐことが実現し、歪みのないクリアな音質を再現します。
 ホームシアターのサラウンド環境を作る際に、5.1chや7.1chに加えて映画の音響を編集するダビングシアターと同じ環境になる9.1chサウンドシステムをつくりあげることも可能です。デジタル入力に加えて、アナログ入力にも対応したスピーカーの距離設定機能や、映像と音声の時間差を補正するリップシンク機能など、好みや設置環境に合わせ細かく調整いただけます。


 ソニーは、既存のAVアンプラインアップ『STR-VZ555ES』『TA-DB990』『TA-DB790』『TA-DE590』に最上位機種として『TA-DA9000ES』を追加し、計5機種で市場の活性化を行ってまいります。
 
※ドルビーデジタルは、米国ドルビーラボラトリーズの登録商標です。
DTSは、デジタルシアターシステムズ社の登録商標です。




●『TA-DA9000ES』の主な特長
1. "S-Master Pro"を使ったフルデジタル・アンプ
"S-Master"は、入力信号を完全デジタル領域で処理する上、スピーカーを直接駆動できる、いわばD/Aコンバーターとパワーアンプが合体したようなデジタル技術です。TA-DA9000ESではこの技術をさらに極めた "S-Master PRO"を搭載し、原音により忠実な音を再現します。
a) 音情報を保持しつつボリュームをより細やかに調整できる「パルスハイト・ボリューム」
S-Master PROの特長の一つであるパルスハイト・ボリュームは、アナログ再生音を含むパルスの高さを変えて音量を調整します。デジタル・ビット領域で音量調整を行う方法に比べ情報量の欠落もなく、より高音質な再生が可能です。
b) 聞き慣れた低音感を実現する「DCフェーズ・リニアライザー」
  アナログ方式のパワーアンプでは数十Hzより下の周波数で位相が回転します。これに対しデジタルパワーアンプは位相回転が起こらずフラットな特性となっています。
現在発売されているスピーカーはこの特性を前提として音作りがされている為、低域の表現がアナログ方式のアンプと違ったものになりがちです。そこで"S-Master PRO"ではアナログアンプ方式の位相特性をデジタル領域の演算で再現し聞き慣れた低音感を得ています。
2. 200Wx7の大出力
S-Master 技術は電力効率が、理論上約90%で、熱による影響をほとんど受けません。このため、大音量のデバイスを作ることが容易となり、且つ、音量が上がっても発熱による音への影響が最小限に食い止められます。TA-DA9000ESでは、1チップ実に200Wという大出力のデバイスを7基も搭載し、原音に忠実で余裕のある音の再現が可能です。
3. 9.1chスピーカーシステム
フロントに加え、サラウンド・スピーカーもA/B/A+B切り替えがあり、用途に応じて、適切なサラウンド環境を構築します。 9.1chスピーカーにした場合、ダビングシアターとほぼ同等の環境を再現することができます。
<右図は、スピーカー設置のイメージ図>
4. i.LINKデジタル入力端子
スーパーオーディオCDのDSD信号をデジタルのまま入力することができ、優れた高音質をより忠実に再現します。1本のケーブルでマルチチャンネル・サウンドの再生が可能です。
5. A/DSD入力
アナログ入力は、従来のA/Dコンバーターではなく、スーパーオーディオCDと同じDSD信号に変換し原音に近いソースのクオリティを保ったまま再生が可能です。
*マルチチャンネル入力端子に対応



あわせて、アンプ(TA-DA9000ES)との接続で高音質を実現するi.LINKを搭載した「SCD-XA9000ES」、ESシリーズ・中核モデル「SCD-XA3000ES」のスーパーオーディオCDプレーヤーを2機種発売いたします。
 
左から 『SCD-XA9000ES』、『SCD-XA3000ES』
型名
発売日 希望小売価格(税別)
『SCD-XA9000ES』 10月21日 350,000円
『SCD-XA3000ES』 10月21日 125,000円

スーパーオーディオCDプレーヤー
『SCD-XA9000ES』『SCD-XA3000ES』共通の主な特長
1. アンプと双方向通信でデータを転送するi.LINKに対応(SCD-XA9000ESのみ)
これまでのスーパーオーディオCD信号の、プレーヤーからアンプへの音声出力はアナログのみしか手段はありませんでした。『SCD-XA9000ES』に装備されているスーパーオーディオCDのマルチチャンネルDSDデータを余裕を持って伝送できる200Mbpsの転送レートを確保した上で、アンプからプレーヤーへの通信も可能です。また、プレーヤーとアンプがデータ蓄積用のメモリーを持ち、「H.A.T.S.(高品質デジタルオーディオ転送システム)」と呼ばれる双方向通信が可能で、アンプとプレーヤーの同期伝送技術を用いることにより、アンプからの出力段階でジッターの少ないデータ転送を実現しています。
2. ホールトーンに包まれる感覚が楽しめるスーパーオーディオCDマルチチャンネル
両機種ともに、原音に忠実で卓越した表現能力を持つスーパーオーディオCDソフトを、マルチチャンネルで再生可能です。通常の2ch(L・R)に加え、チャンネル数にあわせて配置したマルチスピーカーで再生することにより、各楽器は実在感を伴って立体的に定位し、ホール空間の大きさまで感じさせる豊かな響きが広がります。SCD-XA9000ESには、新たな機能として、5.1chアナログ出力時、リアスピーカーから再生する音の遅延時間を調節するディレイタイムアジャストメント機能も装備しました。
3. スーパーオーディオD/Aコンバーター(SA DAC)搭載
スーパーオーディオCD再生用のDSDフィルター、CD再生用のオーバーサンプリングフィルター、スーパーオーディオCD/CD両フォーマットを支える「マルチレベルD/Aコンバーター」を1チップ化したものです。オーディオ回路へのクロックデジタルノイズの影響の低減を実現し、音のひずみを低減しました。
4. ツインRコアトランスを搭載
高音質を支える電源部には、漏洩磁束と振動の少ないRコアトランスを、オーディオ回路系とデジタル制御系のそれぞれ専用に2個搭載。オーディオ回路へのデジタルノイズの干渉を抑え高音質を実現します。
5. さまざまなスピーカー環境に対応するマルチチャンネルマネージメント機能
「フルサイズスピーカー」「小型スピーカー+サブウーファー」など、さまざまなスピーカーの組み合わせを想定したセッティングプログラムを内蔵しています。これらの信号処理はスーパーオーディオCDプレーヤー用に開発した1ビットDSPで行われるため、スーパーオーディオCDの高音質を損なうことなく、スピーカーの音楽信号処理を可能にしています。



●『TA-DA9000ES』の主な仕様
型名 『TA-DA9000ES』
定格出力
(20-20kHz,4/8Ω)
フロント220W+220W/200W+200W、センター220W/200W、
サラウンド220W+220W/200W+200W、
サラウンドバック220W+220W/200W+200W
実用最大出力
(JEITA,4/8Ω)
フロント320W+320W/260W+260W、センター320W/260W、
サラウンド320W+320W/260W+260W、
サラウンドバック320W+320W/260W+260W
高調波ひずみ率
(2ch.STEREO時)
フロント0.15%以下(4/8Ω負荷)220W+220W/200W+200W、(20Hz〜20kHz)
周波数特性 アンプブロック:10Hz〜50kHz ±3dB
SN比 LINE:100dB(サラウンド、EQ全てOFF)
映像系機器
(音声&映像)入力
8系統
映像系機器
(音声&映像)出力
3系統
映像モニター 出力 2系統
S映像入出力 入力:8系統、出力3系統
S映像モニター 出力 2系統
コンポーネント映像入出力 入力:3系統、出力:1系統
D端子入出力 入力:3系統(D5)、出力:1系統(D5)
デジタル入出力 入力:光:7系統・同軸:5系統、出力:光:2系統
オーディオ入力 PHONO(MM):1系統、LINE系:4系統
オーディオ出力 REC OUT:2系統
マルチチャンネル入力 2系統
Video Up Convert to D端子 搭載
リモコン 液晶付リモコン
電源:
消費電力:
外形寸法:
質量:
AC100V、50/60Hz
600W

W430×H238×D430mm
28.5kg


●『SCD-XA9000ES』『SCD-XA3000ES』の主な仕様
型名 『SCD-XA9000ES』 『SCD-XA3000ES』
D/Aコンバーター スーパーオーディオD/Aコンバーター スーパーオーディオD/Aコンバーター
ピックアップ ツインレーザー ツインレーザー
ハイプレシジョンデジタルサーボ
電源トランス Rコアトランス Rコアトランス
シャーシ構造 FB BP
センターメカマウントシステム
偏心インシュレーター
スーパーオーディオCD再生時 再生周波数範囲 2Hz〜100KHz 2Hz〜100KHz
周波数特性 2Hz〜50KHz(-3dB) 2Hz〜50KHz(-3dB)
ダイナミックレンジ 108dB以上 105dB以上
全高調波ひずみ率 0.0012%未満 0.0017%未満
ワウフラッター 測定限界以下 測定限界以下
CD再生時(JEITA) 周波数特性 2Hz〜20KHz 2Hz〜20KHz
ダイナミックレンジ 100dB以上 99dB以上
全高調波ひずみ率 0.0017%未満 0.0019%未満
ワウフラッター 測定限界以下 測定限界以下
デジタル出力(CD再生時のみ) 光/同軸 光/同軸
出力レベル -18dBm -18dBm
同軸 0.5Vp-p 0.5Vp-p
アナログ出力 アンバランス
(金メッキ・ピンジャック)
アンバランス
(金メッキ・ピンジャック)
出力レベル アンバランス 2Vrms 2Vrms
ヘッドホン 10mW(32Ω負荷) 10mW(32Ω負荷)
i.LINK接続  
リモコン RM-SX700 RM-SX700
電源:
消費電力:
外形寸法:
質量:
AC100V、50/60Hz
28W
W430×H127×D387mm
約16.2kg
AC100V、50/60Hz
20W
W430×H124×D390mm
約8.2kg



※お客様からのお問い合わせ先:お客様ご相談センターTEL 0570-00-3311(ナビダイヤル)
03-5448-3311(携帯電話・PHSの場合)
※ソニードライブURL http://www.sony.co.jp/SonyDrive