<報道資料>

プレスリリース 目次

2004年 4月21日

 
QUALIA 010

 
人の可聴帯域を越える高音域も余すことなく再現。
「音質」と「装着感」を徹底的に追求した“QUALIA”ステレオヘッドホン 発売

 
“QUALIA 010”ステレオヘッドホン『Q010-MDR1』




 ソニーマーケティング株式会社は、高音質と装着感を徹底的に追及したステレオヘッドホン“QUALIA 010”『Q010-MDR1』を発売します。
 本機は、口径50mmの大口径フルレンジユニットに新開発のナノコンポジット振動板を使用することで、5Hz〜120kHzの再生周波数帯域を実現。スーパーオーディオCD(SACD)に記録された100kHzの高域も余すことなく再生し、原音の微妙な雰囲気、ニュアンス、空気感までも忠実に再現します。
 また、本体に軽量フレームメカニズムや、天然皮革使用の圧力分散大型イヤーパッドを採用。装着感にも徹底的にこだわり、着けていることを感じさせない仕上がりを目指しました。
 「音質」と「装着感」を徹底的に追及した本機により、お客様は、あたかもコンサートホールの客席で音楽を聴いているような臨場感を味わうことが可能です。
 さらに、販売時には、QUALIAストアのコンシェルジュがお客様の頭のサイズや好みに合わせたフィッティングサービスを行い、一人一人に合った最適な装着感を実現させます。

型 名 QUALIA販売価格 受注開始日
QUALIA 010
ステレオヘッドホン『Q010-MDR1』

262,500円
(税抜価格250,000円)
7月1日


ソニーの“QUALIA(クオリア)ムーブメント“について
ソニーは創業以来、エレクトロニクス、ゲーム、映画や音楽などを通じて、人がこれまでに体験したことのない未知なるクオリア(感動、人を惹きつけるも の、驚きや愉しみ)を常に創り出してきました。

ソニーはお客様とソニーをつなぐ全ての活動において、クオリアを生み出す会社であり続けることを目指してまいります。

エレクトロニクスにおいては、人の感性に触れ、感動価値を創造するモノづくり(開発・製造)からマーケティング、サービスまでを通じて、“QUALIAムーブメント”を具現化してまいります。

  QUALIAムーブメントのホームページ
  http://www.sony.co.jp/QUALIA


 
高音質のために
120kHzの再生周波数帯域を実現する新開発ナノコンポジット振動板使用の
ナノコンポジットHDドライバーユニット
新開発HDドライバーユニットは音楽用ヘッドホンとして最適な口径のφ50mmタイプです。
大口径のフルレンジユニットでありながら、今までの常識を破る120kHzに至る再生周波数帯域を実現しています。スーパーオーディオCDや、DVD-Audioに代表される新世代の高音質メディアの豊富な情報量を最大限に活かします。

a. ナノコンポジット振動板材料
音の要となるダイアフラム(振動板)の材質にはヘッドホン用として開発された極薄の特殊ナノコンポジット(複合材料)を採用しました。ミクロンオーダーのフィルム状ポリアミド繊維にナノオーダーのシリカ粒子を打ち込んだものを基本に高剛性かつ軽量、しかも周波数依存性のない内部損失特性を実現する配合としたことでヘッドホンの振動板材料としての理想を追求しました。さらに、内部損失が高く、かつ周波数依存性の少ない特性を実現しています。
これらにより、120kHzを超える超高域での減衰を押さえ、スーパーオーディオCD等のワイドレンジソースに余裕をもって対応するピークディップの少ない音圧レスポンスが実現されます。



ナノコンポジット振動板とPETの周波数
-内部損失特性比較表
- ○ - ナノコンポジット材料 (Q010で使用)
- △ - PET材料 (従来ヘッドホンで使用)
b. ダイアフラム構造
120kHzに至る再生周波数帯域を実現するためには、材料だけでなくダイアフラムの形状や構造も重要な要素です。ナノコンポジットHDダイアフラムはコンピューターによる高域レスポンスのシミュレーションと徹底した試聴、測定を何度も繰り返し生み出されました。まさにソニーの音響ノウハウの結晶です。
   
c. 高磁力ネオジウムマグネット
ドライバーユニットの駆動力の源となるマグネットに440kJ/m3という非常に高いエネルギー密度を誇るネオジウムマグネットを採用。高い感度と共に歪の少ないクリアな音質を実現しています。
多孔質バッフル(遮蔽板)
バッフル部には通気抵抗を最適化したセルロース系多孔質材料を採用しました。非通気性材料によって囲まれた空間が存在することにより発生する不要な共鳴を排除しました。
高音質コード
コードの芯線には、2種類の太さを持つ99.9999%という高い純度を誇る無酸素銅、6N-OFCを採用。この芯線の撚り(より)構造は、測定だけに頼らない徹底した試聴の繰り返しにより、決定されました。また、クッション構造を持つ、布製被覆は振動を適度にダンプ(除去、吸収)することでピュアな音質を実現しています。


4芯構造を採用。グラウンド側の線材を入力プラグ部から左右チャンネル別に分離することにより共通インピーダンスによる音質劣化を最小限に抑えています。本体側のコネクターに信頼性の高さを誇るスイスLEMO社製を採用することで、長期間の使用においても安定した接触抵抗を保ちます。LEMO社製のコネクターは、小さく、軽量でロック機構がしっかりしている最高級品です。

最高の装着感のために
快適な装着感をもたらす、軽量フレームメカニズム
・マグネシウム製軽量フレーム
ヘッドホンが軽量であるのは、装着感を良くする上で最も大きなファクターです。このため、本機では構造材料を面として用いていた通常のヘッドホンの手法を根本的に見直したフレームメカニズムを採用しました。本メカニズムはマグネシウム製軽量フレームを骨格に採用し、前述の音響特性と装着性を両立する多孔質表面材料を配することにより、高い耐久性と質量約200gという大幅な軽量化を達成しました(参考:MDR-R10:400g)。さらに、ヘッドバンドの骨格には、軽量、強度、しなやかさを満たしたカーボンファイバーコンポジット材料を使用。同時にコードにも布製被覆を用いた超軽量タイプを採用することで実使用時の軽さを追求しました。
天然皮革、圧力分散ヘッドパッド
・天然皮革
イヤーパッドおよびヘッドパッド固定部には肌触りの良い天然羊皮を採用しました。羊革は、比類のないやわらかさと柔軟性を持ち合わせており、ヘッドホンのイヤーパッド用として最高の素材と判断し、採用しました。

・圧力分散パッド
ヘッドパッドは布製の広いエリアで頭部に接触する構造とすることで圧力を分散させ長時間の使用でも疲れにくい装着感としました。また、耳介(じかい)を取り囲む様に配置されたイヤーパッドは蒸れの無い開放感に優れた掛け心地が特長です。
お客様の頭部サイズにあわせたフィッティングサービス
お客様は【ヘッドバンドのサイズ】【ケーブル】【イヤーパッドカラー】を好みや頭のサイズによって、計18通りのバリエーションから自由に組み合わせていただけます。
QUALIAストアのコンシェルジュがお客様の頭のサイズや好みに合わせたフィッティングサービスを行い、一人一人に合った最適な装着感を実現させます。
  【ヘッドバンドのサイズ】「S」「M」「L」 の3種類、
  【ケーブル】「5m」「3.5m」「2m」の3種類
  【イヤーパッドカラー】「赤」「青」 2種類  <計18通り>
  イヤーパッドの取り付け位置調整(快適なフィット感)



●主な仕様
型式 オープンエアダイナミック型
ドライバーユニット 直径50mm、ドーム型
最大入力 1,500mW(IEC)
インピーダンス 70Ω(1kHzにて)
音圧感度 100dB/mW
再生周波数帯域 5Hz〜120kHz
コード 6N- OFCリッツ線着脱式
コネクター(ヘッドホン側) LEMO社製
プラグ(機器側) 金メッキステレオ標準プラグ
質量 約200g(コード含まず)
付属品 スタンド





※お客様からのお問い合わせ先: 「QUALIAコールカウンター」
 
TEL  0570-09-0099(ナビダイヤル)
 0466-38-4920(携帯電話・PHSからのお問い合わせ)
※QUALIAストア: 「QUALIA東京」 東京都中央区銀座5-3-1 ソニービル4階
「QUALIA大阪」 大阪市中央区心斎橋筋1-1-10 ソニータワー6階
営業時間: 11:00〜19:00(年末年始及びビルメンテナンス日除く)
※QUALIAのホームページ http://www.sony.co.jp/QUALIA/
※ソニードライブURL http://www.sony.co.jp/SonyDrive