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プレスリリース

2008年12月24日

大学生がリーダーシップ 社会貢献につながるボランティア活動を支援する
『ソニーマーケティング学生ボランティアファンド』
第8回助成対象に27グループを決定

ソニーマーケティング株式会社は、大学生を中心に活動する学生ボランティアのグループに対して助成を行う『ソニーマーケティング学生ボランティアファンド』の第8回の助成対象となるグループ活動を公募し、応募69件の中から審査により27件を助成対象グループとして決定いたしました。


審査委員(五十音順)

・田中 晴規 (ソニーマーケティング株式会社 取締役 専務)
・原田 勝広 (日本経済新聞社 編集委員)
・松原 康雄 (明治学院大学 副学長)
・宮下 次衛 (ソニーマーケティング株式会社 代表取締役 社長)
・若林 之矩 (学校法人 明治学院 理事長)



講評 ソニーマーケティング学生ボランティアファンド 審査委員長 原田 勝広

百年に一度あるかないかの金融危機で、経済は大混乱。こういう時こそ、若い感性を生かしたボランティアの健全な活動が社会をチェンジ(変革)してくれるのだと期待したい。ことし8回目を迎えたソニーマーケティング学生ボランティアファンドだが、経営的に厳しい時代にあっても揺るぎない信念で、学生の皆さんを支援していきたいと考えている。

さて、今回の応募件数をみてみると昨年の84件から69件(Aコース54件、Bコース15件)に減少している。これは前回と違い、特定の大学、あるいは先生の指導による組織的な応募がなかった影響と思われるが、東京が減り、全国からまんべんなく応募がきている点からすると、むしろ歓迎すべきかもしれない。ちなみに、ことし初めて応募があったのが香川県。残る未応募県は、秋田、福島、福井、和歌山、島根、愛媛の6県を残すのみとなった。

活動地域を分析しよう。国内57件に対し、海外13件となっており、海外は大半が東南アジアで、フィリピン、タイ、ベトナムなどが多いが、1件だけアフリカ(ケニア)もあり、横浜で開催されたTICAD(アフリカ開発会議)でこの地域が注目された影響がうかがえる。

分野別では、例年通り、子ども、地域コミュニティ、教育が多数を占めた。まず身近なテーマからというのは自然だし、そういう問題意識の持ち方、誰もが気軽に参加できることこそ、ボランティア本来のあるべき姿であり歓迎したい。興味深いのは、ボランティア振興・啓発が初めて1位になったことである。ボランティア活動の活発化に伴い、これを支援する団体、拠点づくりの組織が求められているのが原因だろう。学生ボランティアセンターなどは、NPO(非営利組織)でいえば中間支援組織に当たるもので、今後のボランティアの一層の活発化につながるものと期待される。また、昨年まで多かった「環境」は、件数そのものは減少したものの、質的にみると内容が向上している。数だけでは評価はできないと感じた。

このように評価できる点が多い一方で、心配なこともある。例えば、ファンドをほとんど交通費に充当しようといういささか安易とも思われる応募がいくつかあった。ボランティア活動を通して、社会に貢献する、他の人たちの役に立つということ自体もちろん重要だが、そこにいたるプロセスもまた大事であることを是非理解していただきたい。まずは、皆さんが、創意工夫して可能な限りの努力をしていただきたい。大学の仲間、街の住民、企業の人たち、行政関係者、実はそういう人たちの多くが、皆さんのボランティア活動に関心を持ち、応援したいと考えているのである。そういう人たちの善意を引き出し、それをつなぐことで、ボランティアのもうひとつの側面、すなわち、連帯とか共感、ネットワークの重要性に気づくことができるはずである。いろんな支援も得られるであろう。さらに必要なものも出てくる。自分たちでできること、周りに応援してもらえること、そして、ソニーマーケティングが支援できることを、立体的に考えたらどうだろう。そうすることで、このファンドの意味も出てくるし、学生時代を有意義に過ごし、社会に出ても前向きに生きられる何かを得ることができる、そう信じたいと思う。

助成対象グループ活動Aコース(助成金 上限25万円)

※五十音順
グループ名
ILPボランティア
代表者在校大学 プール学院大学
活動企画名称 『学内外での活動を対象とした学生ボランティアセンターの設立と運営』
活動概要 学内にボランティアセンターを設置し、外部団体の協力を得て集めたボランティア募集情報の提供を行う。具体的には、学内掲示板などを通じて学生に情報を伝えるほか、「ボランティア」、「発達障がい」などに関する勉強会を開催しボランティアの基礎を築く。

グループ名
あちょみだLesson
代表者在校大学 明治学院学院大学
活動企画名称 『あちょみだ夢計画★2009』
活動概要 タイ北部に住む山岳少数民族であるアカ族の“あちょみだ”(少女を意味する)への教育支援、生活支援などに取り組む。現地で過ごしニーズを探った結果から、健康管理や性教育に関する授業を学校で実施する。

グループ名
岩手県立大学学生ボランティアセンター
代表者在校大学 岩手県立大学
活動企画名称 『Donabenet(ドナベネット)〜鍋は地域交流のツールだ!!〜』
活動概要 今までは、地域からのさまざまな依頼に応える形での活動を中心としていたが、今後は、依頼されたボランティア活動の実行に留まらず、地域住民と学生とで鍋を囲み、ボランティアニーズを探った上で自らの活動につなげていく。鍋を囲む場で生まれたつながりを住み良い、安心な地域づくりに貢献する。

グループ名
オフィス・ブルーバード
代表者在校大学 京都大学
活動企画名称 『1万人のストレス・プチうつ・パニック症状を支えるウェブサービス「こころ優し。(仮)」』
活動概要 うつやパニック障がいなどのストレス疾患の問題解決に取り組み、「街で一番ネガティブな人」を「街で一番ハッピーオーラを放つ人」に変えることをめざす。市内の精神科医・心療内科医のドクターインタビューを無料配信して、精神科受診の敷居を低くし、こころのケア解決を望む人のニーズに応える。

グループ名
community-lab
代表者在校大学 青森公立大学
活動企画名称 『障がい者施設の新商品開発支援事業』
活動概要 知的障がい者施設の経営支援に取り組む。経営マネジメント支援、および商品販売戦略立案を課題に据え、当該施設が生産するシイタケに関し収益性を上げるため、販売経路の拡大や新商品のパッケージを提案する。

グループ名
自立のための道具の会・京都(TFSR-Kyoto)
代表者在校大学 立命館大学
活動企画名称 『2009年春カンボジア派遣』
活動概要 「必要な人に必要なものを提供する」理念のもと活動する。カンボジア・プノンペン近郊で、化学肥料の値段の高さに苦労する農民に対し、化学肥料に代わる安価で健康にも良いコンポスト、および炭による土壌改良の提案を企画する。2009年春、現地でより詳細な調査を行い事業を実行するためのベースをつくる。

グループ名
続・よんちゃんず
代表者在校大学 三重大学
活動企画名称 『三重大学附属病院の小児科で病気と闘っている子どもやご家族の方々に笑顔を届けるボランティア』
活動概要 長期入院を強いられている子どもたちやその家族に対し、毎月楽しいイベントを実施して安らぎを提供する。季節に合わせた企画を実施し、子どものストレスや不安を軽減するほか、コミュニケーションが不足しがちな状況で、子どもたちが協調性や社会性を育んでいけるようにする。

グループ名
棚田LOVER's
代表者在校大学 兵庫県立大学
活動企画名称 『商店街での棚田米試食による棚田ボランティア促進事業』
活動概要 農山村地域での少子高齢化や過疎化による棚田の荒廃を危惧し、棚田でのボランティア活動に取り組む。地域の商店街での棚田米試食会を通し、棚田に関する啓発・普及を図るほか、小学生によるふるさとの絵の展示・有機野菜の販売などを行い、大学周辺地域の活性化をもめざす。

グループ名
ハビタットMGU
代表者在校大学 明治学院大学
活動企画名称 『フィリピン・パートナーシップ・プロジェクト』
活動概要 フィリピン、インドなどのアジアで現地NGOなどと協力し、住居建設とそれに伴うコミュニティ活動を展開している。今回は新しい支援活動として、フィリピン・アガペ村に対して継続的に支援プロジェクトを実行し、フェアトレード商品の製作や井戸などのインフラを整備して地域の自立・活性化を促す。

グループ名
阪大ベンチャーファクトリー
代表者在校大学 大阪大学
活動企画名称 『地域で小・中学生をメインターゲットとした協力・参加型謎解きゲームの提供』
活動概要 大教室にさまざまな仕掛けを施し、複数の参加者がモノを手にとって考え、パズルを解いたり問題に答えることで部屋の出口を集団でめざす参加型思考ゲームを企画・実施する。当初、学園祭の大人向け企画として始まったゲームへの反応の高さから、地域の子どもに対して不思議を感じ自分で考える機会を提供しようと合計60回の公演を計画する。

グループ名
フィリピン情報教育支援プロジェクト
代表者在校大学 関西大学
活動企画名称 『開発途上国における情報教育の促進』
活動概要 フィリピンの教育現場で、PC不足や教員のスキル不足によりPCによる授業が困難という問題の解決をめざす。大学で専攻する情報教育の知識を生かし、フィリピン教育現場のニーズを踏まえたPC研修を行う。また、PCなどの機材が整っていない状況を改善するため、環境整備も行う。

グループ名
フレンズ国際ワークキャンプ九州委員会
代表者在校大学 九州大学
活動企画名称 『フィリピン・レイテ島の村でのコンクリート橋建設プロジェクト』
活動概要 ワークキャンプを通じて現地住民とともに問題解決に取り組んでいる。今回は、レイテ島で村民とともにコンクリートの橋を建設し、川の水かさが増えても安全な通行を可能にしようというもの。プロジェクト実施にともない、村民のニーズは本当に高いのか、作業終了後村の活性化が実現できるかなどを検証する。

グループ名
ボランティアサークル lief
代表者在校大学 専修大学
活動企画名称 『各種施設の入所児童へ、社会参加へのきっかけを提供』
活動概要 児童養護施設などにいる子どもが社会問題に関心を持つ機会を設け、将来社会の一員として参加できることをめざす。施設を定期的に訪問するほか、環境をテーマにしてミュージアム見学および施設周辺の清掃活動を企画する。

グループ名
Matahari
代表者在校大学 京都産業大学
活動企画名称 『バリ島孤児院での食育プロジェクト』
活動概要 孤児院の生活向上をめざし、日々の食事改善のために食育活動を行う。自分たちでも育てて食料にすることができる小松菜を孤児院の空き地で栽培するとともに、小松菜の調理方法を覚えてもらい、継続的に野菜を摂れるようにすることで、子どもたちの健康的な生活基盤をつくる。

グループ名
ミニ☆大阪プロジェクト 実行委員会
代表者在校大学 四天王寺大学
活動企画名称 『子どもがつくる子どものまち「ミニ☆大阪」』
活動概要 独・ミュンヘン市で開催される子どもの文化プロジェクトをモデルに、大阪で子どものための仮想都市を作ろうと立ち上げた。まちの中で必要な職業やルールは、子どもがすべて考え運用していく。今年5月に実行した第1回の「ミニ☆大阪」をベースに、次の回を開催して子ども自身が主体的に活動する機会を作り、その成長に寄り添う。

グループ名
立命館大学国際部 国際協力学生実行委員会
代表者在校大学 立命館大学
活動企画名称 『発展途上国の農村地域における教育・地域コミュニティーの活性化』
活動概要 スマトラ沖地震・インド洋大津波を機に発足し、被災地での教育・防災・保健衛生の向上に取り組む。インドネシア農村の被災地で、現地教員とワークショップを開催して教育の質を高めるほか、地域のリーダーを集めた防災ワークショップを通じて防災への啓発を図る。

グループ名
レインボーの会
代表者在校大学 徳島文理大学
活動企画名称 『知的障がい者のための 科学教室の開催』
活動概要 高等教育を受ける機会の乏しい知的障がい者の方に対して、大学の設備や顕微鏡、プロジェクター、パソコンのほか、遺伝子実験装置などを利用して実験の機会を設ける。

 

助成対象グループ活動Bコース(助成金 上限10万円)

※五十音順
グループ名
大空
代表者在校大学 清泉女子大学
活動企画名称 『絵本を通じて、地域のいろいろな場所で継続的なボランティア活動を!』
活動概要 児童センターや高齢者施設などで絵本の読み聞かせを行い、地域社会との交流を深める。

グループ名
沖縄大学エコキャンパスクラブ
代表者在校大学 沖縄大学
活動企画名称 『(1)エコ学園祭(2)エコツアー(3)楽しいエコライフの提案(4)ギャザリングへの参加』
活動概要 沖縄の環境を守るため、リユース食器の使用などにより学園祭のゴミを減らす。地域の住民の方々にも声をかけ沖縄の自然を体感するツアーを実施するとともに、マイバッグ・マイ箸の持参などを呼びかけて環境問題の啓発を促進する。

グループ名
COS(Circle of Shirokanaise)
代表者在校大学 明治学院大学
活動企画名称 『NEXT 1 〜さらなるhappy cycle, happy circleを目指して〜』
活動概要 多くの学生にボランティアの楽しさを訴えることをめざし、大学および周辺地域のクリーン活動やペットボトルのキャップ回収を実施する。他のファンド助成団体と交流をも図るため、互いの活動地域での清掃も企画する。

グループ名
東北福祉大学 学生サークル『ジャグリコ』
代表者在校大学 東北福祉大学
活動企画名称 『「笑顔倍増プロジェクト」 〜ふれあいまShow!〜』
活動概要 子どもたちにジャグリング、バルーンなどの遊びを通じて、「自分の目で見て、直接触れ、感動する」体験を提供し、健やかな成長をサポートする。

グループ名
特定非営利活動法人 JUNKO Association ミャンマープロジェクト
代表者在校大学 明治学院大学
活動企画名称 『ミャンマーと日本の学生の文通を通した国内啓発活動』
活動概要 ミャンマーと日本の学生との文化交流を図るため、ミャンマーの学生140名から希望のあったペンパルを広く募る活動を実施する。

グループ名
奈良地域取材班 若芽
代表者在校大学 大阪大学
活動企画名称 『障がい者との喫茶店等共同取材とそれに関する冊子発行事業』
活動概要 障がい者が気軽に立ち寄ることができる喫茶店などの店舗に関する情報を掲載した、地域密着型福祉情報誌「Wakamedia」を発行する。継続的な情報発信により、視覚障がい者向けの点字メニュー設置などの効果を生み出すほか、気軽に立ち寄る場所を増やして地域コミュニティ作りに貢献する。

グループ名
なんとかなるさ
代表者在校大学 明治学院大学
活動企画名称 『戸塚商店街でのフェアトレード商品販売』
活動概要 戸塚駅周辺の商店街にフェアトレードショップを出店し、フェアトレード商品の販売やフェアトレードに関するフリーペーパー配布を行う。この活動を通じて、フェアトレードについての理解を深めてもらうとともに、活動を広げる基盤づくりをめざす。

グループ名
ひまわり
代表者在校大学 明星大学
活動企画名称 『社会福祉施設でのボランティア』
活動概要 メンバーが教育・福祉に関する授業で学んだことを生かし、大学近辺の社会福祉施設の子どもたちを対象に、定期的に体操やゲーム、工作を一緒に行ったり、絵本の読み聞かせを実施し、子どもが楽しいと思える活動を実現する。

グループ名
ふりーえほん
代表者在校大学 慶應義塾大学
活動企画名称 『社会問題などの絵本をオリジナルで作成し、読み聞かせ、ワークショップ、配布までを行う』
活動概要 「たくさんの子どもたちに絵本を届けたい」という思いを実現するため、社会問題・環境問題などにも子どもが関心を持てるようなオリジナルの絵本を制作して、大学近隣の幼稚園・保育園・小児科などに絵本を配布、読み聞かせも実施する。

グループ名
やっぱ愛ダホ! Idaho-net
代表者在校大学 東京農工大学
活動企画名称 『性的マイノリティの人権を啓発し、共生を探る』
活動概要 社会の偏見を恐れて本当の自己を表現できずにいる性的マイノリティ当事者が、性的マイノリティであることを明らかにし、「すべての人が性に関して自分らしく」ポジティブに発信できるようにする。インターネットなどで集めた「一言メッセージ」を読み上げる街頭アピールのほか、メッセージ展を行い、孤立しがちな当事者をつなぐきっかけを提供する。

今後の予定:対象グループ活動の活動報告会を、2009年夏に開催する予定です。

関連情報

お客様からのお問い合わせ

ソニーマーケティング学生ボランティアファンド 事務局(担当 武村)

東京都港区白金台1-2-37 明治学院大学ボランティアセンター内
TEL&FAX:03-5421-5131 ※月〜金 10時〜17時
E-Mail:svolfund@mail.meijigakuin.ac.jp

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