2009年2月3日
2009年3月2日改訂
新商品
ソニーは、FOMA回線※1やインターネット回線を利用して、安定した高品質映像をリアルタイムに伝送する中継システム“ロケーションポーター(LocationPorter)”に、機動性を高めたリアルタイム・ビデオトランスミッター『RVT-SD100』を発売します。
型名 | 発売日 | 希望小売価格 |
---|---|---|
リアルタイム・ビデオトランスミッター 『RVT-SD100』 |
6月1日※ | オープン価格 |
“ロケーションポーター”は、放送局が行う事故現場からの報道映像の中継、自治体などが行う災害や事故時に映像によって行う情報収集など、緊急性と即時性が要求される場面において、中継車や多数の人員等を必要としなくても中継可能な送信側端末と受信側端末で構成される機動性の高いシステムです。従来のシステムは映像の送信、受信機器として、専用アプリケーションのインストールされたパソコンを使用していました。
しかし、現場での機動性を高めるというニーズに対応し、今回発売する『RVT-SD100』は、部品の最適化を行って専用のハードウェアを開発し、小型化と簡単な操作を実現しました。
本機は、事前に送信側・受信側のいずれかに設定します。送信側の本機にビデオカメラを繋げば、現場では映像送信のスタート、ストップのボタン操作だけで、FOMA回線※1等を介して手軽に映像を受信側の本機に伝送できます。
伝送には、H.264/AVC映像コーデックを採用し、QoS機能により、揺らぎの激しいモバイル回線でも、高画質・高音質で安定して伝送が可能です。
当社は、高品質を保ちながら機動性を確保した“ロケーションポーター”の提案により、中継の活用用途の可能性を広げていきます。
<主な特長>
送信側の“ロケーションポーター”にビデオカメラ、FOMAカード※1をつなぐだけの装備で、手軽にリアルタイムの映像伝送を実現します。電源は、ACアダプターからだけでなく、バッテリー※2駆動も可能なため、機動性を重視する場面に適しています。“ロケーションポーター”は、ビデオカメラから入力された映像と音声をエンコードし、FOMA回線を通じて、受信側の“ロケーションポーター”にリアルタイムに伝送します。受信側では、伝送されたデータをデコードし、外部モニター等に出力することができます。
希望小売価格: 84,000円(税抜価格 80,000円)
発売日: 6月1日
希望小売価格: 115,500円(税抜価格 110,000円)
発売日: 6月1日
本体はA5サイズ相当の小型サイズで、バッテリー※2駆動でも約1.5kgの軽量を実現しており、機動性の高いシステムです。ショルダーストラップ※2による肩掛けスタイルも可能です。
FOMA端末※1を2台収納できるショルダーストラップ
希望小売価格: 16,800円(税抜価格 16,000円)
発売日: 6月1日
映像圧縮コーデックには、MPEG2の2倍以上の圧縮効率を実現するH.264/AVCを採用し、高画質伝送を可能にしています。また、ソニー独自開発のコーデックエンジンにより、低ビットレート伝送時のブロックノイズを低減しています。
音声圧縮コーデックにも、圧縮効率の高いATRAC3plusを採用し、低ビットレート伝送時にも自然でクリアな音声伝送を実現しています。
品質制御技術QoS(Quality of Service)により、利用状況によって帯域が変動するモバイル回線においても、ネットワークのブレを吸収し、高品質で安定したリアルタイム伝送が可能です。インターネット回線上では、ARC、Real-time ARQ、FECの3つの機能で構成されたQoS機能により、回線状況に応じた安定伝送を実現します。
ソニー独自のアルゴリズムで、ネットワークの帯域状態により、最適な映像の伝送レートとフレームレートを自動的に判断し、安定したリアルタイム伝送を実現する仕組みです。
伝送時に損失したパケットをソニー独自のアルゴリズムで特定し、そのパケットのみを再送する仕組みです。(送信側でLAN回線使用時)
送信側であらかじめ映像・音声データにパリティデータを付加することにより、受信側で映像・音声の一部データが欠落した場合でも、残りのデータとパリティデータを使用して、欠落したデータを復元する仕組みです。(送信側でLAN回線使用時)
「2X FOMA」モード時は、FOMA回線を最大2回線同時に使用し、映像ビットレートを最大2倍に向上し、映像の高画質伝送を実現します。音声は、二重化伝送されるので、たとえ1回線が不安定でも、もう1回線でバックアップし、信頼性の高い音声の伝送が可能です。
映像:352x240/5-15fps/64-160kbps 音声:32kbps ステレオ、16/32kbps モノラル
映像:352x240/5-15fps/64-320kbps 音声:32kbps ステレオ、16/32kbps モノラル
現場では、映像送信のスタート・ストップはボタンによる簡単操作です。
片手での操作も可能ですので、素早く中継をスタートすることができます。
コンテンツの音声とは別に、送信側と受信側の連絡用としてヘッドセット(別売)による音声通話が可能です。
用途に応じて、同一端末で送信と受信を選択して設定できます。本体に搭載された設定ツールを使用し、送信機と受信機の設定を行います。
型名 | RVT-SD100 | ||
映像・音声 | 映像圧縮方式 | H.264/MPEG-4 AVC Main Profile | |
解像度/ フレームレート/ 映像ビットレート |
FOMAモード | 352×240 / 5〜15fps / 64〜160kbps | |
2X FOMAモード | 352×240 / 5〜15fps / 64〜320kbps | ||
LANモード | 352×240 / 5〜30fps / 192〜1024kbps | ||
音声圧縮方式 | ATRAC3plus | ||
音声ビットレート | FOMAモード | 32kbps(ステレオ)、16/32kbps(モノラル) | |
2X FOMAモード | 32kbps(ステレオ)、16/32kbps(モノラル) | ||
LANモード | 32/64kbps(ステレオ) | ||
音声通話用 | 音声圧縮方式 | MPEG-4 HVXC | |
音声ビットレート | 2kbps | ||
インターフェース | ビデオ/オーディオ | ビデオ入出力 | BNC x1(Composite IN/OUT) |
オーディオ入出力 | ステレオミニジャック×1(Line IN/OUT) | ||
音声 | ヘッドセット入出力 | ステレオミニジャック ×1(Mic. IN) ステレオミニジャック ×1(Phone OUT) |
|
ネットワーク | FOMA通信端末※1 接続用 |
USB(TypeA)×2 | |
LAN接続用 | RJ-45×1(100BASE-TX) | ||
その他 | キーボード・マウス・USBメモリー等接続用 | USB(TypeA)×2 | |
ディスプレイ出力 | D-sub 15ピン×1 | ||
その他 | 電源 | DC IN | AC100〜240V(付属ACアダプター) |
バッテリー | 専用リチウムイオンバッテリー 『RVTA-BT100』(別売) | ||
消費電力 | 最大60W(AC駆動でバッテリー※2充電時) | ||
外形寸法 (W×H×D) | 約143×80×222mm | ||
質量 | 約1.5kg(『RVTA-BT100』装着時) |
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