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プレスリリース

2010年3月30日

Media Backbone

放送局や制作会社などの映像制作市場向けに
オープンなプラットフォームで統合的に業務の効率化を実現する
「メディアバックボーン (Media Backbone)」を導入

ソニーは、映像制作の領域において、コンテンツの1.制作システム機器へのインジェスト (取り込み)から 2.編集、3.配信、4.アーカイブ(保存)までの一連の作業を統合的に管理、運用することで、業務効率を向上させるソリューション「メディアバックボーン」を導入します。「メディアバックボーン」は、システムソリューションとして提供されるため、お客様へのコンサルティングからソフトウェアのシステムへの組み込み(インテグレーション)、アフターサービスまでの一連の業務を含みます。また、プラットフォームにはオープンなシステムを採用しているため、自社製品だけでなく他社製のシステムやソフトウェアとも連携して構成することができます。

メディアバックボーンのコアとなるプラットフォーム「メディアバックボーンコンダクター」※1は、映像制作における取り込みから保存までのプロセスと既存の経理等の社内業務システムとの連携をとり、全社的な作業の効率化を図ります。2010年10月に発売します※2

※1
システム構成により、価格は異なります。
※2
英語版をベースとし、日本語対応は案件毎に対応を検討します。

ソニーは、長年培った映像制作技術のノウハウを活かし、ITベースの業務システムとも連携し、映像制作プロセスの一層の効率化を提案します。

なお、本製品群は、「NAB (National Association of Broadcasters) Show 2010」
(4月12日〜15日・米国・ラスベガスコンベンションセンター)に出展を予定しています。


「メディアバックボーン」の構成例

「メディアバックボーン」の構成例

  • メディアバックボーン
    自社製品に限らないハードウェア、ソフトウェアなどのシステム構成物に加えて、コンサルティング、インテグレーション、アフターサービスなどの活動を全て含むシステムソリューションです。
  • メディアバックボーンコンダクター
    システムのコアとなるプラットフォームを構成するソフトウェアです。

    また、当社は、インジェスト(取り込み)等のコンテンツ制作ワークフローの各プロセスでは、ニーズに合わせたシステム製品を揃えています。インジェストやアーカイブ(保存)を行うシステム製品の一つとして、新たに「メディアバックボーンアンサンブル」※1を2010年7月に発売します※2
  1. 「メディアバックボーンコンダクター」の概要

「メディアバックボーンコンダクター」は、映像コンテンツを制作する各プロセスを繋ぎ、経理システムなどの社内業務システムとの連携を可能にするプラットフォームとなるソフトウェアです。お客様のニーズに合わせて、ソニー製だけでなく他社製品にも対応します。
ワークフローをシステム上で一元的に管理できるため、プロジェクトの進捗状況を常時把握することが可能です。



1.映像制作のワークフローにおける各システムを繋ぎ、映像ファイルを管理

映像制作のワークフローを構成する各プロセスを繋ぎ、インジェスト(取り込み)から配信、アーカイブ(保存)までの過程の効率的な運用を可能にします。映像制作現場において、サイズの大きい映像ファイルを各システム間でスムーズに共有するために、独自に開発した「メディアバスマネージメント」機能を搭載しています。「メディアバスマネージメント」は、メディアバスと呼ばれるネットワークおよびストレージ上でファイルサイズの大きい映像ファイルを効率的に伝送するため、長時間を必要とする伝送の際ネットワークに不具合があっても途中から伝送を再開したり(伝送マネジメント)、ファイル伝送の優先順位を設定したり(プライオリティマネジメント)、割り込んで伝送したりする(ジョブキュー)などの機能を実現しています。


2.作業の進捗状況を関係者に通知する「ワークフロー・オーケストレーション機能」搭載

ワークフローの各プロセスをどのように進行させ、誰がいつ承認するといったビジネスルールを設定することにより、ワークフロー過程のある業務が終了したら、自動的に次の作業者に通知する「ワークフローオーケストレーション機能」を搭載しています。これにより、異なる作業者による業務の連携を支援します。

ワークフロー・オーケストレーション機能


3.スケジュールを可視化する「ダッシュボード機能 」搭載

各プロセスのスケジュール進捗や機材などの使用状況をグラフで表示する「ダッシュボード機能」を搭載し、簡単に全体状況を把握することができます。

ダッシュボード機能


4.SOAに対応した社内業務システムとも連携が可能

IT業界で一般的なアーキテクチャーである、SOA(Service Oriented Architecture)を採用し、オープンな環境でITベースの社内業務システムやソフトウェアと連携ができます。そのため、映像ファイルの納品と請求を連携させるなどの全社的な効率化を実現します。また、お客様の要望に応じて、納品後に自動的に売り上げを計上するなど、ビジネスプロセスのルール設定をカスタマイズすることもできます。




  1. 「メディアバックボーンアンサンブル」の概要

「メディアバックボーンアンサンブル」は、「メディアバックボーンコンダクター」に繋がるコンテンツ制作プロセスの中で、インジェスト(取り込み)とアーカイブにおいて、コンテンツを効率的に管理するシステム製品です。


1.インジェスト(取り込み)ソリューション

映像制作の市場には様々な記録フォーマットが存在し、編集においても多様なノンリニア編集ソフトウェアがあり、メタデータの保持の方法などがそれぞれ異なります。そのため、お客様の目的に合わせて、コンテンツを取り込むことが必要です。「メディアバックボーンアンサンブル」は、映像コンテンツや付随するメタデータを要望の方式に変換して取り込み、編集のプロセスへ転送することができます。また、マルチフォーマットインジェストステーション“ELLCAMI(エルカミ)”を使うことで、高速変換処理を実現します。

「メディアバックボーンアンサンブル」は、現在MPEG HD 422、MPEG HD、MPEG IMX、DVCAMの4つのフォーマットに対応していますが、今後高ビットレートフォーマットにも順次対応を予定しています。また、取り込み後の作業をより効率化する画像抽出機能(同一画像の検索、顔認識など)の搭載も予定しています。


2.アーカイブ(保存)ソリューション

ファイルサイズの大きい高解像度映像ファイルから生成した、低解像度のプロキシ映像ファイル、メタデータをデータベース上で管理し、元素材の保存場所であるテープライブラリー(デジタルテープを格納する大容量記憶装置)との間で、ファイルのやり取りをします。「メディアバックボーンアンサンブル」には検索機能があり、ノンリニア編集による編集者の端末より、保存されている映像ファイルを検索して、プレビューやメタデータを閲覧することが可能です。検索した映像ファイルは、転送指示を行うことで、テープライブラリーに保存された高解像度映像ファイルを読み出し、編集者の端末に自動で転送し、保存された映像を効率的に活用することができます。


Media Backbone、ELLCAMIおよびエルカミは、ソニー株式会社の商標です。
その他、記載されている会社および商品名は、各社の商標または登録商標です。なお、本文中ではTM、®マークは明記していません。

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