ソニーは、4K(水平4,096×垂直2,160画素)映像を投写する4Kホームシアタープロジェクター「VPL-VW500ES」「VPL-VW1100ES」の2機種を発売します。「VPL-VW500ES」は大幅な小型・軽量化を図り、また「VPL-VW1100ES」は最上位機種としてさらに高画質化しました。
型名 | 発売日 | メーカー希望小売価格 |
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4Kホームシアタープロジェクター 「VPL-VW500ES」 |
2013年11月15日 2013年11月25日 |
840,000円 (税抜価格800,000円) |
4Kホームシアタープロジェクター 「VPL-VW1100ES」 |
2013年12月5日 | 1,785,000円 (税抜価格1,700,000円) |
両機はソニー独自の4K SXRD™(Silicon X-tal Reflective Display)パネルや、フルHD映像を高精細でリアルな4K映像に変換する「データベース型超解像処理LSI(リアリティークリエーション)」など、世界初の家庭用4Kホームシアタープロジェクター「VPL-VW1000ES」の高画質技術を搭載し、高精細な4K映像を投写します。
また、新たに4K/60p※1映像を伝送できるHDMIの最新規格バージョン2.0に対応※2したため、映画のみならずスポーツやドキュメンタリーなど動きの速いコンテンツもなめらかな映像で視聴できます。
さらにコンテンツのマスターに4K解像度の高画質映像を使用してオリジナルの4Kに迫るクオリティーの「Mastered in 4K」ブルーレイソフト※3を最適に表現する「Mastered in 4K」モードの搭載や、広い色再現領域を持つ「トリルミナス® ディスプレイ」への対応など最新の機能を採用し、画質性能を高めています。
「VPL-VW500ES」は上記の機能に加え、非球面プラスチックレンズを採用することでレンズを小型・軽量化し、光学系部品の設置レイアウトを工夫するなど、長年培った光学設計と製造技術により本体の大幅な小型化(幅495.6×高さ195.3×奥行き463.6mm/VPL-VW1000ES比:容積約33%減/質量約30%減)を実現しました。これにより家庭での設置自由度が向上し、4Kプロジェクターをより身近なものとします。
また、4K SXRDの高い光の利用効率や新開発の265W高圧水銀ランプの採用により1,700lm(ルーメン)の高輝度を実現し、リビングシアターなどでも明るく鮮鋭度の高い4K映像を映し出します。さらに、プロジェクターの使用時間に伴う色バランスのずれを本体で自動補正する「オートキャリブレーション機能」を新たに搭載するなど、使用環境や使用時間に関わらず高品位な4K映像を堪能できます。
「VPL-VW1100ES」は共通機能に加え、4Kデジタルシネマプロジェクター用レンズの技術を受け継いで、高い解像力を持ち、投写画面のすみずみまで高精細映像を再現する大口径4K「ARC-F(オールレンジクリスプフォーカス)レンズ」の採用や、専用カラーフィルター搭載によるDCI※4の色再現の実現など、デジタルシネマの領域で培ったテクノロジーが結集されています。
2,000lm(ルーメン)の高輝度とあわせ、緻密でリアルな映像をお楽しみいただけます。
ソニーは、4Kプロジェクターをより身近なものにすることを目指した「VPL-VW500ES」と、フラッグシップモデルとして最上の画質を追求した「VPL-VW1100ES」の2機種を投入することで、4Kの感動的な映像美をより多くの方に楽しんでいただけるよう、提案します。
ソニーは2004年にデジタルシネマ用の1.55型4K SXRDを開発し、4K SXRD搭載のデジタルシネマプロジェクターは全世界の数多くの映画館で採用されてきました。
「VPL-VW500ES」「VPL-VW1100ES」に搭載の0.74型4K SXRDは、微細化技術によりパネルサイズを小型化しながら1.55型4K SXRDと同じ解像度「有効885万画素(水平4,096×垂直2,160画素)」を達成し、高精細な映像表現が可能になりました。
この4K SXRDは、シリコン駆動基板の表面を平坦化し、液晶層の厚みを均一化することで、光の乱反射を抑え表示輝度ムラの少ない高コントラストな画質を実現しています。また、放送業務用カメラのイメージャー固着技術を4K SXRD固着に使うことでパネルの精度が向上し、画素の色ずれが原因で発生する色の濁りやにじみの少ない正確な色再現を可能にしました。
漆黒を再現すると共に、なめらかで奥行き・臨場感のある高精細な4K映像を映し出します。
ソニーが十数年培ってきた超解像技術開発に伴うノウハウに新規技術を加えた、「データベース型超解像処理LSI(リアリティークリエーション)」を搭載しています。
これにより、フルHD解像度の映像信号(3Dを含む)をより高精細な4K(水平4,096×垂直2,160画素)信号に変換します。
ソニー独自の「データベース型超解像」は、パターン分類手法を“学習型” に進化させることで、分類性能をさらに向上させ、入力された信号を「どのような特性を持つ映像なのか」を解析し、画像に合わせた最適な超解像処理をします。これにより、きめ細やかで滑らかな4K映像の生成を実現します。2D映像信号に加え、3D映像信号もフルHD解像度から4K解像度に変換し高精細な映像を堪能頂けます。
さらに、4Kの映像入力信号をより高精細な4K映像に作り替える機能も有しており、ネイティブな4K映像がさらに美しい映像に生成され、投写されます。
また、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの提供する「Mastered in 4K」ブルーレイソフト※に最適な「Mastered in 4K」モードを新たに搭載しました。4K解像度の高画質マスターファイルをフルHD解像度にダウンコンバートし収録した「Mastered in 4K」ブルーレイソフトに対して、ダウンコンバート時と同一のフィルターでアップスケーリング処理を行うことにより、オリジナル4Kマスターに限りなく近い高品位な映像クオリティーで楽しめます。
広い色再現領域を持つトリルミナスディスプレイに対応しました。さまざまな赤の色合い、エメラルドグリーンの海や人の肌の中間色など、これまで表現の難しかった繊細な色を色彩豊かに再現します。
「データベース型超解像処理LSI(リアリティークリエーション)」の高精度なカラーマネジメントと併せて、従来以上にリアルで質感の高い映像を実現しています。また、トリルミナスカラー対応のソニー製カメラで撮った写真や映像をトリルミナスディスプレイ対応の「VPL-VW500ES」「VPL-VW1100ES」で再生すれば、豊かで自然な色のまま大画面で思い出を楽しめます。
HDMIの最新規格 バージョン2.0※1に対応し、4K/60p※2映像の信号伝送が可能になりました。
デジタル4Kビデオカメラレコーダーで撮影した動画や、将来の4K放送映像、4K動画配信サービスなどの4K/60p※2コンテンツを再生する際にも、既存のハイスピードHDMI ケーブル1本で入力しお楽しみいただけます。動きの速いスポーツコンテンツなどもなめらかな4K高画質で表現でき、プロジェクターで楽しむコンテンツが拡がります。
光学エンジンのレイアウトを最適化することで、光の利用効率悪化による画質低下を招くことなく、屈曲光学系採用によるコンパクト化を実現しました。「VPL-VW1000ES」比で容積を約33%削減(幅495.6×高さ195.3×奥行き463.6 単位mm)しています。
また、内部の空気を逃がす排気口を前面に配置し背面は吸気口のみとすることで、壁に近い位置での設置が可能になりました。さらに、ランプ交換口をボディ天面に配置することで天吊り状態でのランプ交換も可能にするなど、設置性・メンテナンス性に配慮した筐体設計としています。
さらに、4Kホームシアタープロジェクターの意匠であるレンズ周囲のゴールドの造形、前面の鏡面仕上げなど、「VPL-VW1000ES」の高品位なデザインエッセンスを受け継いでいます。
高い光の利用効率を誇る4K SXRDや新開発の265W高圧水銀ランプの採用により、1,700lm(ルーメン)の高輝度を実現しました。また高輝度を生かして、映像表示モードに、バランスのとれた豊かな色彩と明るさを両立させた「ブライトシネマ」「ブライトTV」モードを搭載し、完全遮光のできないリビングシアターなどでも、くっきりとした高品位な映像を楽しめます。加えて、入力された映像の明るさに応じてランプから投写する光の量をアイリス(絞り)で自動制御する「アドバンストアイリス3」や、シーン毎の信号成分をリアルタイムに分析し、最適な階調、コントラストが得られるように映像の明るい部分・暗い部分のレベルを自動的に補正する「コントラストエンハンサー」などにより、階調表現に優れた高コントラストな映像を実現しています。
長時間使用する中で少しずつズレが発生するプロジェクターの色バランスを補正する「オートキャリブレーション」機能を新たに搭載しました。本体に内蔵されたカラーセンサーが投写光を解析し、初期状態からの色バランスのズレを判定し、本体メニュー画面から「オートキャリブレーション」→「調整」を選択するだけで、ホワイトバランスなどのカラーマネジメントを補正します。別売の光学センサーやパソコン等は不要なため手間なく簡単に補正が可能で、高品位な4K映像を末永くお楽しみいただけます。
4Kの高画質で3D映像を快適に楽しんでいただくために、3Dメガネの通信方式に無線方式を採用しました。障害物で信号が遮られたり、角度により受信範囲を制限されることがなく、高い安定性を実現します。
また「VPL-VW500ES」は業界標準規格「フルHDグラス・イニシアチブ」対応のため、同規格対応の3Dメガネを幅広くご使用いただけます。
レンズシフト機能の搭載により、本体の設置場所はそのまま、投写画面を上下左右に移動できます。
4Kプロジェクターの高解像度な映像を正確に投写するために、4Kデジタルシネマプロジェクター用レンズの技術を受け継いだ大口径4K「ARC-F(オールレンジクリスプフォーカス)レンズ」を採用しました。レンズの数は業務用4Kデジタルシネマプロジェクターと同様の18枚で、フローティングフォーカス方式を採用しました。
これはフォーカス時に2つのレンズ群を可動させるもので、画面の中心部から周辺部、また近距離投写時から遠距離投写時まで安定した結像性能を実現しました。さらに、レンズ素材には、緑/青/赤の屈折率の違いを考慮した特殊低分散ガラスを使用し、色にじみの少ない鮮明な結像が得られます。4K SXRDの画素間ピッチ4μmという緻密な画素からの映像も忠実に解像して、投写画面のすみずみまで高品位な映像を再現します。
専用カラーフィルターの搭載により色再現域を大幅に拡大し、DCI※の色再現を可能にしました。現在のデジタルシネマ映像の規格と同等の広色域で映画館のスクリーンに描かれる豊潤で美しい色合いをご家庭で堪能できます。さらに信号処理技術の組み合わせでAdobe RGBを始めとする各種モードへの切替えも可能です。
これまで難しかった高輝度と広色域を高い次元で両立させています。
高い光の利用効率を誇る4K SXRDやハイパワーな330W高圧水銀ランプの採用により、2,000lm(ルーメン)という豊かな光量を実現しました。この余裕ある光量により、大型スクリーンでの力強い映像表現と純度の高い色再現が可能になりました。迫力とリアリティーに満ちた4K映像をお楽しみいただけます。
レンズシフト機能の搭載により、本体の設置場所はそのまま、投写画面を上下左右に移動できます。
2013年10月18日(金)より開催される、「オーディオ・ホームシアター展 2013」のソニーのブースにて、本製品をご視聴いただけます。「オーディオ・ホームシアター展 2013」出展情報は、こちらをご覧ください。
VPL-VW1100ES | VPL-VW500ES | |
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パネル | ハイフレームレート対応 0.74型 SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)、 約2,654万画素(8,847,360画素×3枚) |
ハイフレームレート対応 0.74型 SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)、 約2,654万画素(8,847,360画素×3枚) |
3D機能 | 対応(赤外線方式、3Dシンクロトランスミッター内蔵) | 対応(無線方式、3Dシンクロトランスミッター内蔵) |
光源用ランプ | 330W高圧水銀ランプ | 265W高圧水銀ランプ |
レンズ | 2.1倍ズームレンズ(電動) f21.3-46.2mm/F2.9-3.9 |
2.06倍ズームレンズ(電動) f21.7-44.7mm/F3.0-4.0 |
レンズ シフト量 |
V:+/-0.80V(電動)、H:+/-0.31H(電動) | V:+0.85V/-0.80V(電動)、H:+/-0.31H(電動) |
投写サイズ | 60〜300型(対角・17:9) | 60〜300型(対角・17:9) |
輝度 | 最大2,000ルーメン | 最大1,700ルーメン |
ダイナミック コントラスト比 |
最大1,000,000:1 | 最大200,000:1 |
主な対応信号 | 480/60i、576/50i、480/60p、576/50p、720/60p、720/50p、1080/60i、1080/50i、1080/60p、1080/50p、1080/24p、3840×2160/24p 、3840×2160/25p、3840×2160/30p、3840×2160/50p、3840×2160/60p、4096×2160/24p、4096×2160/25p、4096×2160/30p、4096×2160/50p、4096×2160/60p | 480/60p、576/50p、720/60p、720/50p、1080/60i、1080/50i、1080/60p、1080/50p、1080/24p、3840×2160/24p 、3840×2160/25p、3840×2160/30p、3840×2160/50p、3840×2160/60p、4096×2160/24p、4096×2160/25p、4096×2160/30p、4096×2160/50p、4096×2160/60p |
コンポーネント入力 | 1系統(Y Pb/Cb Pr/Cr) | - |
INPUT A | 1系統(アナログRGB:HD D-sub 15ピン) | - |
HDMI入力 | 2系統(デジタルRGB/Y CB(PB) Cr(PR)) | 2系統(デジタルRGB/Y CB(PB) Cr(PR)) |
TRIGGER端子 | 2系統(ミニジャック:DC 12V、最大100mA) | 2系統(ミニジャック:DC 12V、最大100mA) |
REMOTE端子 | 1系統(RS-232C:D-sub 9ピン) | 1系統(RS-232C:D-sub 9ピン) |
LAN端子 | RJ-45端子(10BASE-T/100BASE-TX) | RJ-45端子(10BASE-T/100BASE-TX) |
IR IN端子 | ミニジャック | ミニジャック |
3D SYNC端子 | RJ-45端子 | - |
USB端子 | - | DC 5V、最大500mA |
電源 | AC100V 50/60Hz | AC100V 50/60Hz |
消費電力 | 480W(待機時:0.3W/スタンバイモード(標準)選択時:4W) | 最大375W(リモートスタート(切)時:0.5W/リモートスタート(入)時:7W) |
外形寸法 | (幅)520×(高さ)200×(奥行き)640mm | (幅)495.6×(高さ)195.3×(奥行き)463.6mm |
質量 | 約20kg | 約14kg |
ファンノイズ | 約23dB※ | 約26dB※ |
主な付属品 | リモートコマンダー『RM-PJ22』、プロジェクター用電源コード、CD-ROM、3Dメガネ『TDG-PJ1』×2、USB充電ACアダプター | リモートコマンダー『RM-PJ24』、レンズキャップ、プロジェクター用電源コード、CD-ROM |
別売アクセサリー | 3Dメガネ『TDG-PJ1』 オープン価格 大きさ:約 幅174×高さ44×奥行185(mm) 3Dシンクロトランスミッター『TMR-PJ2』 オープン価格 大きさ:約 幅154×高さ26×奥行28(mm) |
3Dメガネ『TDG-BT500A』 オープン価格 大きさ:約 幅147mm×高さ46mm×奥行170(mm) |
天井取り付け金具『PSS-H10』 メーカー希望小売価格 80,850円(税抜価格 77,000円) 交換用プロジェクターランプ『LMP-H330』 メーカー希望小売価格 52,500円(税抜価格 50,000円) |
天井取り付け金具『PSS-H10』 メーカー希望小売価格 80,850円(税抜価格 77,000円) 交換用プロジェクターランプ『LMP-H260』 メーカー希望小売価格 49,875円(税抜価格 47,500円) |
TEL 0120-777-886(フリーダイヤル)
TEL 0466-31-2546(携帯電話・PHS・一部のIP電話などフリーダイヤルがご利用になれない場合)
受付時間 月〜金:9:00〜18:00 土日祝:9:00〜17:00