プレスリリース

2020年11月18日
2020年11月26日改訂
  • 新商品

フルサイズイメージセンサー搭載でシネマの印象的な映像表現を実現する
Cinema Line新商品 コンパクトな映像制作用カメラ『FX6』発売

左から『VENICE』、『FX9』、『FX6』
左から『VENICE』、『FX9』、『FX6』
『FX6』
『FX6』

ソニーは、デジタルシネマ制作で培った映像表現力と、最先端のデジタルイメージング技術を生かした映像制作用カメラ商品群Cinema Line(シネマライン)の新商品として、35mmフルサイズ裏面照射型イメージセンサー搭載のコンパクトなレンズ交換式カメラ『FX6』を発売します。
『FX6』は、CineAltaカメラ『VENICE』で培ったシネマの映像表現と、映像技術にさまざまな革新をもたらしたデジタル一眼カメラα (Alpha)の技術を融合した、αブランド製品初のプロフェッショナル用動画機です。35mmフルサイズ有効約1026万画素 裏面照射型CMOSイメージセンサーExmor R(エクスモアアール)搭載による高感度性能とシネマの描写力を併せ持ち、浅い被写界深度を生かした印象的なぼけ描写を実現します。さらに、高解像度4Kで最大120fps※1のハイフレームレート動画撮影に対応するなど最新の動画性能を発揮します。

商品名 型名 発売日 メーカー希望小売価格
Cinema Line カメラ 『ILME-FX6V』 12月11日 726,000円+税
『ILME-FX6VK』
(レンズ SEL24105G付属)
869,000円+税

本機は、『VENICE』の開発において映画制作現場の知見を得て培った画作りであるS-Cinetone(エスシネトーン)の搭載により、人肌の中間色を表現力豊かに、被写体を美しく際立たせた自然なトーンで撮影できます。また、αの技術は画像処理エンジンから、リアルタイム瞳AFなどの最先端機能に至るまで幅広く生かされています。さらに、Eマウント対応で幅広いレンズと組み合わせることができ、多くのクリエイターの新しい映像表現のニーズに応えていきます。
『FX6』は放送局や制作会社でのサブカメラとしてだけでなく、昨今の配信サービスやSNS等ウェブ動画コンテンツの制作機会の多様化・増加に伴い、様々な分野で印象的な映像表現を志向するクリエイターにも幅広く活用いただけます。

Cinema Lineとは

Cinema Lineとは、デジタルシネマ映像制作で培われたルック※2と多様なクリエイターの異なる要望に応える高い操作性と信頼性を兼ね備えた映像制作用カメラの総称です。ルック※2にはフィルムのような豊かな映像表現が含まれています。また、操作性・信頼性の面では、本体デザイン、耐久性、高い機能拡張性、バッテリーライフなどクリエイターの快適な映像制作を意識した使い勝手に配慮しています。同商品群には、映画制作業界で高く評価されているCineAltaカメラ『VENICE』や、昨冬発売したドキュメンタリーやドラマ制作のためのカムコーダー『FX9』が含まれます。今後、同商品群を幅広い映像クリエイターに提案していきます。

  • ※1:QFHD (3840×2160)。約10%画角がクロップされます。CFexpress Type Aメモリーカードが必要です。
  • ※2:ルックとは、映像の色やトーン、シャープネスなど含む映像表現のことです。
主な特長
1. フルサイズセンサー搭載 シネマ制作で培った表現力とαの技術を融合し、印象的な映像を実現
浅い被写界深度を生かした印象的なぼけ描写
浅い被写界深度を生かした印象的なぼけ描写

35mmフルサイズ有効約1026万画素 裏面照射型CMOSイメージセンサーExmor Rや、『α7S III』で初搭載した画像処理エンジンBIONZ XR(ビオンズエックスアール)を採用。プロフェッショナル用動画機として『VENICE』 、『FX9』に次ぐ3機種目のフルサイズセンサー搭載モデルで、浅い被写界深度を生かした印象的なぼけ描写を可能にします。

幅広い感度域で広いダイナミックレンジを実現 階調豊かな映像表現

最大ISO409600の高感度性能を実現。S-Log3撮影時には、標準の基準感度はISO800で、暗所環境用の高感度設定としてISO12800の選択も可能です。また、15ストップを超える豊かなダイナミックレンジをもち、野外の明るい環境から夜景までさまざまなシーンで、白とびや黒つぶれの少ないなめらかな階調で映像を記録します。

映像制作現場の知見を得て培った画作り S-Cinetone

『VENICE』の開発において、映画制作現場の知見を得て培った画作りであるS-Cinetoneを『FX9』同様に搭載しています。人肌の中間色の表現力を高めて、色あいはよりソフトに、ハイライトの描写は被写体を美しく際立たせる自然なトーンで撮影できます。

2. 高解像度4Kハイフレームレート動画撮影など進化した動画表現
なめらかなスローモーションを実現する4K・120fps※1ハイフレームレート動画撮影

フルサイズセンサーExmor Rと最新の画像処理エンジンBIONZ XRを採用することで、従来機では実現できなかった高解像度4Kで最大120fps※1のハイフレームレート動画の本体内記録が可能です。

被写体をとらえ続ける最新のAF性能

最新の像面位相差検出AFとコントラスト検出AFを併用したファストハイブリッドAFシステムを搭載。高密度かつ広範囲(撮像エリアの水平方向約約95%/垂直方向約94%をカバー)に像面位相差AFセンサーを配置しています。浅い被写界深度を保ちながら動きの速い被写体やリアルタイムで瞳にフォーカスを合わせ続けることも可能です。4K・120fps撮影時にはAFも同時動作※3するため、被写体を逃さずに印象的な映像制作がより容易に実現します。

  • ※3:AF同時動作には、システム周波数とフレームレートとの組み合わせに一部制限があります。
様々な撮影環境に容易に対応可能な電子式可変NDフィルター

ソニー独自の電子式可変NDフィルター内蔵により、被写界深度を変えずに露出の調整が可能です。さらにオート設定によりカメラ側で常に適した光量に自動調整し、屋内から屋外へ移動しながら撮影する際など、様々な撮影環境に容易に対応します。

3. 小型軽量ボディで、高い機動力と高い操作性を発揮
小型軽量ボディで、高い機動力と高い操作性を発揮

フルサイズイメージセンサー搭載の動画専用機でありながら、本体質量約0.89kgの小型軽量を実現。片手での手持ち撮影で様々なアングルでの撮影に瞬時に対応できるほか、スタビライザーやドローンを使った撮影などにおいて、高い機動力を発揮します。

また、撮影用途に応じて必要なパーツを組み合わせて使うことができるモジュラーデザインを採用しています。スマートグリップとスマートハンドルに、多彩なボタンとダイヤルが配置され、カメラを握った状態で様々な操作や設定変更ができ安定したカメラワークと操作性を実現します。

ハンドル・グリップ・モニターでパーツを構成
ハンドル・グリップ・モニターでパーツを構成
スマートグリップは握る角度を回転して調整可能
スマートグリップは握る角度を回転して調整可能

さらに、タッチUIを採用した取り外し可能な高解像度3.5型液晶パネル(画素数 1280×720)により、直感的な操作が可能です。

タッチUI画面のイメージ
タッチUI画面のイメージ
4. プロ用動画機としての充実の機能や信頼性も兼備
多彩な記録方式や接続系統に対応
  • ハイダイナミックレンジ・広色域での記録が可能なS-Log3/S-Gamut3に対応。
  • XAVCフォーマット、MXFラッパーでの本体内記録に対応。
  • DCI4KとQFHD解像度でXAVC-I 422 10bit Class300での本体内記録も可能。
  • RAW出力にSDI経由で対応。
  • 1本の同軸ケーブルで4K映像を伝送する映像インターフェース「12G-SDI」に対応。
  • CFexpress Type AカードとSDXCカード両方に対応したスロットを2基搭載。
信頼性

2020年11月末リリース予定のCatalyst Version 2020.1のアプリケーションソフトウェアCatalyst Browse(カタリストブラウズ)(無償)/Prepare(プリペア)(有償)で下記機能に新たに対応します。

  • メタデータを活用した強力かつ高精度な手ブレ補正を加えた映像の書き出し
  • 素材に付加されたクリップフラグを活用した素材検索とフィルタリング
  • カメラの回転メタデータを元にした、サムネイル表示時とプレビュー時の自動回転表示
<先行展示 および Inter BEE 2020 ONLINEにおけるコンテンツ・セミナーについて>

『FX6』の先行展示を、ソニーショールーム / ソニーストア 銀座にて、11月18日(水)から行います。なお、ソニーストア 名古屋、ソニーストア 大阪、ソニーストア 福岡天神では、期間を限定して先行展示を行うほか、ソニーストア 札幌では、発売日以降展示を行う予定です。日程の詳細は、ソニー商品情報サイトの先行体験・展示一覧ページをご参照ください。

また、メディア総合イベント「Inter BEE 2020 ONLINE」および、併せて開設される「ソニー Inter BEE 2020スペシャルサイト」にて、『FX6』のコンテンツおよびオンラインセミナーを予定しています。
詳細はこちらをご参照ください。

<主な仕様や詳細に関しては、下記の商品サイトからご確認ください>
  • ※:α、Alpha、Exmor R、BIONZ XR、S-Cinetoneは、ソニー株式会社の商標です。
  • ※:その他記載されている会社および商品名は、各社の商標または登録商標です。

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