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ソニーマーケティング学生ボランティアファンド

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講評

全体的な応募の状況

第12回「ソニーマーケティング学生ボランティアファンド」では、全部で83件の応募がありました。大学別には、国立大学 12大学・公立大学 6大学・私立大学 33大学、合計 51の大学から応募がありました。

審査方法

予備審査、次いで本審査を経て、対象団体活動Aコース(25万円を上限)19件、Bコース(10万円を上限)7件、合計26件決定しました。

<予備審査>
次の3つの評価基準に基づき書類審査を行い、対象を絞りました。


  1)応募要項の「応募資格」に合致しているか
  2)応募要項の「応募活動」の活動実施期日、報告会への参加条件を満たしているか
  3)費用明細が記されているか、また明細が適切か



<本審査>
予備審査で選出された団体につき、今回、次の6つの項目を評価基準とし、A=3点、B=2点、C=1点で採点しました。5名の審査員による評価合計点を基準に、総合的な評価を加え21団体の活動をファンドの対象として決定しました。


  1)学生ならではの企画であるか
  2) 企画が自己満足に終わっていないか、プログラムに社会性はあるか
  3) 活動のユニークさ、チャレンジ性
  4)企画内容に計画性はあるか
  5)これまでにないような新規性はあるか
  6) ファンドが有効に生かされるか

応募企画に関する講評 審査委員長 原田勝広

日本は政治的にも経済的にも厳しい局面を迎えています。どうすれば日本という国が世界で存在感を示すことができるのか、企業は貢献していけるのか、誰もが知恵をしぼるべき時です。それも、温暖化や貧困、人口爆発、エネルギーなど多くの課題を抱える地球を救うというとてつもなく大きな枠組みの中で解決策を模索しなくてはなりません。

学生として皆さんが今できることは何でしょうか。自らの意思で、身近な小さな問題に取り組み、なんとか解決しようとする姿勢ではないでしょうか。それが、自身の、そして日本の、これからにつながっていくのだろうと思います。
そういう意味で、ソニーマーケティング学生ボランティアファンドは、これまでも大きな役割を果たしてきたし、今後に向けても、果たすべき重要な使命を有していると言えるでしょう。

今回の応募総数は昨年の72件から増加して83件(Aコース67件、Bコース16件)でした。応募の多い地区は東京(39)がダントツで、大阪(5)、京都(4)、福岡(3)が続いています。これまで一度も応募がないのは全国で福井、和歌山の2県ですが、残念ながら、今回も応募はありませんでした。大学別では、立命館(5)、慶応(4)、立教(4)が上位にきました。
活動分野別では、昨年に続き、「東日本大震災」が1位、ついで、「国際支援」「ボランティア振興」「子ども・青少年」「地域コミュニティ」の順となっています。「教育」「障がい者支援」がランクを下げました。
「東日本大震災」は緊急フェーズから復興へと移行しており、被災地のニーズに対応しながら、継続的に支援をしようという意欲が感じられます。内容も多様化しており、例えば、仮設住宅でのマッサージや、子どもの学習支援、被災者の心のケアなど学生らしいものが増えました。また、被災地に留学生を連れていくなどのユニークな企画もありました。
国際支援では、国別の支援先としては、フィリピン(5)、カンボジア(4)、インドネシア(3)が上位を占めました。

昨年同様、新規立ち上げ案件よりも継続案件が多いのが今年の特徴ですが、ややマンネリ化の傾向にあり、前年とほぼ同様の企画内容の応募が複数ありました。活動の成果や反省を踏まえて、活動内容を深化させる工夫がほしいところです。
また、全般的に、「交通費」の支援が目立ちました。確かに必要なもので、一概に悪いとは言いませんが、自分たちの努力である程度は準備してほしいと思います。また、本ファンドは、企画内容そのものを評価したいと考えていますので、内容を豊かにし、創造的なものを生み出すよう工夫していただけることを期待します。

2012年12月25日

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