このたびは、ソニー メモリーカードレコーダー ICD-LX30をお買い上げいただき、ありがとうございます。
以下の説明では、メモリーカードレコーダーICD-LX30のことを「ICレコーダー」と略してご案内します。
この「声の取扱説明書」は、ICレコーダーの主な機能、使いかたを説明したもので、付属の取扱説明書の内容をすべて網羅しているものではありません。
その点をご理解・ご了承いただいた上でお使いくださいますよう、お願い申しあげます。
なお、この「声の取扱説明書」の内容は、2012年8月現在のものです。
このICレコーダーには、次のような特長があります。
・よく使う操作ボタンを前方に集中して配置しています。テーブルなどの上に置いて快適に操作することができます。
・内蔵メモリーはなく、付属や別売りのメモリーカードに録音します。付属の2ギガバイトのSDメモリーカードには、60分カセットテープ約22本分の録音ができます。SDメモリーカードはコンパクトですので省スペースで収納でき、おけいこなどへの持ち運びや録音データの貸し借りにも便利です。
・内蔵の大型ステレオマイクでクリアに録音できます。
・ボタンを押すと「ピッ」「プッ」などの操作音が鳴り、操作の確認に役立ちます。
この「声の取扱説明書」では、次の8つの項目に分けて説明しています。
1. 各部の位置と働き
2. メモリーカードを入れる
3. 電源を準備する
4. 時計を合わせる
5. 録音する
6. 再生する
7. 消去する
8. メニューを使う
安全上のご注意、故障かな?と思ったときの診断情報、主な仕様、メッセージ表示の一覧、表示窓に表示される項目の情報、保証書とアフターサービスの各項目については、付属の取扱説明書をお役立ていただくか、またはソニーの相談窓口、お買い上げ店へお問い合わせください。
ソニーの相談窓口へのお問い合わせは、「使い方相談窓口」フリーダイヤル0120-333-020へお電話ください。携帯電話、PHS、一部のIP電話ではフリーダイヤルをご利用いただけないため、0466-31-2511へお問い合わせください。
電話がつながると、音声ガイダンスが流れます。最初のガイダンスが流れている間に、「303」を押し、次に「#(シャープ)」を押すと、直接、担当窓口へおつなぎします。
では、基本的な取り扱いかたを、8つの項目に分けて説明します。
四隅にゴム状の突起がある面を下にして置きます。出荷時にストラップが取り付けられていますので、ストラップが付いている部分が手前左側になるように置いてください。
このとき上になっている面をおもて面、下になっている面をうら面と呼ぶことにします。
まず、おもて面から説明します。
おもて面の手前側にはボタンが並んでいます。もっとも手前の部分には直径1cmほどの5つの丸いボタンと縦に細長いボタンが一つあります。
丸いボタンは左から、前ボタン、再生/決定ボタン、次ボタン、停止ボタン、録音/一時停止ボタンです。
左から2番目の再生/決定ボタンには小さな突起が付いています。再生の方法については「6. 再生する」で説明します。
再生/決定ボタンの左にある前ボタンは、前のファイルに移動するときに使います。
再生/決定ボタンの右にある次ボタンは、次のファイルに移動するときに使います。
再生/決定ボタンと前ボタン、次ボタンは、時計やメニュー項目の設定のときにも使います。
停止ボタンは、時計やメニュー項目の設定を途中でやめるときにも使います。
左から5番目の少しくぼんでいるボタンが録音/一時停止ボタンです。録音の方法については「5. 録音する」で説明します。
録音/一時停止ボタンの右側に、縦に細長いボタンがあります。これが音量+/−ボタンです。ボタンに小さな突起が付いている側を押すと音量が大きくなり、反対の手前側を押すと音量が小さくなります。
おもて面の奥側には、左につるつるした面があります。これが表示窓です。
その右側にはざらざらした面があり、その内部にスピーカーがあります。
つるつるした表示窓の手前側には横に細長いボタンがありますが、これは中央の小さい溝で2つに区切られていて、溝の左側が早戻しボタン、右側が早送りボタンです。再生中に溝の左側を押し続けると早戻しになり、再生中に右側を押し続けると早送りになります。押し続けたボタンを離すとそこから再生が始まります。
早送りボタンの右側に直径5mmほどの丸いボタンがあります。これは日付検索ボタンです。録音前に時計を合わせておくと、録音した内容を日付で検索することができますが、日付での検索は表示窓を見ながらの操作となりますので、ここでは詳しい説明を省きます。ご了承ください。なお、日付検索ボタンを押した場合、元に戻すにはそのまま1分以上待つか、停止ボタンを押します。「ピピッ」という操作音が鳴り、停止状態に戻ります。
次に、本体側面を説明します。
まず、手前側の側面です。
手前側の側面の中央から少し右寄りに、溝の付いた小さな突起があります。これがホールド・電源スイッチです。電源を入れる方法や切る方法については「3. 電源を準備する」で説明します。
このスイッチを左に止まるまでずらすと、ホールドがかかってすべての操作を受けつけなくなり誤操作を防ぎます。ホールドを解除するには、突起部分を右に少しずらしてカチッという手ごたえのある位置に戻します。その位置がこのスイッチの中央の位置になります。
左側の側面を説明します。
左側面にはストラップ取り付け用の穴とヘッドホンジャック、マイクジャックがあります。
一番手前にあるのがストラップ取付用の穴で、出荷時にはストラップが取り付けられています。その1cmほど奥側にヘッドホンジャックが、さらにその1cmほど奥側にマイクジャックがあります。マイクジャックの近くには小さな突起が付いています。
次に、奥側の側面を説明します。
ここには中央に直径3mmほどの穴があります。これはDC IN 3Vジャックで、ここに別売りのACアダプターAC-E30Lをつなぐと家庭用電源で使うことができます。
奥側の左右両端の角の部分には、少し飛び出ていて左側面や右側面に向かってなだらかにカーブしている部分があります。これが内蔵マイクです。このICレコーダーはステレオ録音ができます。
続いて、右側の側面を説明します。
右側面にはボタンが二つあります。
手前側にあるのがメニューボタン、奥側にある少しくぼんだ部分が消去ボタンです。
手前側のメニューボタンを停止中に押すとメニュー画面が表示されます。
もういちど押すとメニュー画面が消えます。メニューの使いかたについては「8. メニューを使う」で説明します。
奥側の消去ボタンを押すと、ファイルを消すことができます。
消去の方法については「7. 消去する」で説明します。
最後に、うら面を説明します。
ICレコーダーを持ち上げて裏返し、四隅にゴム状の突起のある面を上にして置きます。ストラップが付いている部分が手前右側になるように置いてください。
うら面の手前右側に、長さ1cmほどの細い溝があります。ここに指先をかけて軽く手前に引くとカバーが開き、カバーの下の奥にメモリーカードスロットが現れます。カバーは本体内部とつながっていて、外れることはありません。カバーを軽く上に持ち上げながら、付属のメモリーカードをスロットに差し入れます。
メモリーカードを入れる方法については「2. メモリーカードを入れる」で説明します。
メモリーカードスロットのカバーの溝から4cmほど奥の部分に長さ2cm、幅1cmほどの浅いくぼみがあります。このくぼみにある指がかりの部分を軽く押さえながら奥側にスライドさせると電池ぶたが開きます。電池ぶたは本体内部とつながっていて外れることはありません。電池ぶたの下にある2本の溝に電池を入れます。
このICレコーダーには内蔵のメモリーはなく、付属のSDメモリーカードに録音します。メモリーカードを入れないと録音ができません。
付属のSDメモリーカード以外に、市販のSDメモリーカード、SDHCメモリーカード、microSDメモリーカード、microSDHCメモリーカードも使えます。microSDメモリーカードやmicroSDHCメモリーカードをお使いの場合は、変換アダプタが必要です。また、64MB以下や32GBを超えるメモリーカードには対応していません。
メモリーカードを入れる前に、メモリーカードがロックされていないことを確認します。付属のSDメモリーカードは、四隅の一つが斜めになっています。斜めになっている角を右上としたとき、左上の角から1cmほど下の部分に小さなロックスイッチがあります。ロックスイッチが上になっていれば録音できます。下になっているとロックされて録音ができませんので、スイッチを上にずらしておきます。
では、メモリーカードをICレコーダーに入れましょう。
ICレコーダーのうら面を上にして置きます。ストラップが付いている部分が手前右側になるように置いてください。
うら面の手前右側にある溝に指先をかけて軽く手前に引いて、メモリーカードスロットのカバーを開きます。
カバーを軽く上に持ち上げると、奥に幅2cmほどのメモリーカードスロットがあります。
付属のSDメモリーカードは、斜めになっている角を左の奥側に向けて、端子のでこぼこ部分が奥になるようにメモリーカードスロットに差し入れます。カチッと音がするまで、奥までしっかりと入れたら、カバーを元に戻します。
まっすぐ入らなかったり奥まで入らなかったりしたときは、斜めになっている角や端子のでこぼこ部分の向きを確かめて入れ直してください。
まず、電池を入れます。
このICレコーダーでは、単4形アルカリ乾電池か別売りの充電式ニッケル水素電池をお使いいただけます。付属の電池は単4形アルカリ乾電池です。
付属のアルカリ乾電池を入れるには、うら面を上にして置きます。ストラップが付いている部分が手前右側になるように置いてください。
うら面の中央より右側の少し奥側に、長さ2cm、幅1cmほどの浅いくぼみがあります。このくぼみにある指がかりの部分を軽く押さえながら奥側にスライドさせると電池ぶたが開きます。電池ぶたを軽く上に持ち上げると、電池ぶたの下に電池を入れる溝が2本あります。
乾電池は2本とも、マイナス側が右、プラス側が左になるように持ち、マイナス側から入れます。乾電池のマイナス側が当たる部分にはバネが付いていますので、右に向かってバネを押し込むようにして入れます。
乾電池を入れたら、電池ぶたを下ろして手前側に向かってカチッと音がするまで押し、ふたを閉めます。
乾電池が消耗したら、2本とも新しいものと交換してください。
市販の充電式ニッケル水素電池をお使いの場合は、お使いの電池専用の充電器で充分に充電してからお使いください。ICレコーダーでの充電はできません。
付属のアルカリ乾電池の持続時間は、録音時、スピーカー再生時、ヘッドホン再生時で異なります。
録音時は約32時間、スピーカー再生時は約13時間、ヘッドホン再生時は約31時間です。この時間は再生音量や使用条件によっても異なりますので目安としてお考えください。
別売りのソニー充電式ニッケル水素電池NH-AAA-2BKBをご使用の場合の持続時間も、録音時、スピーカー再生時、ヘッドホン再生時で異なります。
録音時は約22時間、スピーカー再生時は約10時間、ヘッドホン再生時は約20時間です。こちらも再生音量や使用条件によって異なりますので目安としてお考えください。
続いて電源の入れかたを説明します。
電池を入れたら、うら面を下にして置き直します。ストラップが付いている部分が手前左側になるように置いてください。
手前側の側面の中央から少し右寄りに、小さな溝の付いた突起があります。これがホールド・電源スイッチで、電源を入れるには、このスイッチを右に止まるまでずらします。指を離すとスイッチは中央の位置に戻ります。
初めて電源を入れたときには、「ピッ」という操作音が鳴って時計合わせの状態になります。
時計を合わせていないと、電源を入れたときには必ず時計合わせの状態になりますので、そのまま操作を続けたい場合は、停止ボタンを押して操作ができる状態にしてください。時計を合わせる方法については「4. 時計を合わせる」で説明します。
電源が入っているかどうかが分かりにくい場合は、音量ボタンを押してみます。「ピッ」などの操作音が鳴ったら電源が入っています。
電源を切るには、ホールド・電源スイッチを右に止まるまで約1秒ずらしたままにして指を離します。
時計を合わせておくと、録音した日時を記録でき、日付での検索ができるようになります。
これから説明する操作では、何も操作しない時間が1分以上経過すると「ピピッ」という操作音が鳴り、時計を設定する状態がキャンセルされますので、前の操作から1分以内に次の操作をするようにしてください。キャンセルされた場合は、いちど電源を切り、そのあと電源を入れ直してください。
では、時計を合わせましょう。
お買い上げのあと電池を入れて初めて電源を入れると、「ピッ」という操作音が鳴ります。このとき、表示窓には「時計を設定しますか?」という確認の表示と「はい」「いいえ」の選択肢が表示されています。この状態で次ボタンを何度か繰り返し押してみてください。
次ボタンを押すごとに操作音が「ピッ」「ピピッ」と切り換わりますが、「ピッ」と鳴ったときには「いいえ」、「ピピッ」と鳴ったときには「はい」を選んだ状態になっていますので、「ピピッ」と鳴ったことが確認できたら、再生/決定ボタンを押します。
時計を設定する画面に変わります。最初は「2011年1月1日 零時零分」が表示された状態になっています。年、月、日、時、分の順に設定します。
まず「年」を設定します。前ボタンや次ボタンを押して、年を合わせます。最初は「2011年」が表示された状態になっていますので、最初の状態から次ボタンを1回だけ押せば「2012年」になります。
何年が選ばれているのかが分からなくなったときは、前ボタンを繰り返し押してみてください。前ボタンを押すごとに「年」の数字が一つずつ減っていきます。「2000年」が表示された状態になると「ピピッ」という操作音が鳴り、さらに続けて前ボタンを押しても「ピピピッ」という操作音が鳴って数字は変わりません。その状態から改めて次ボタンを繰り返し押して「年」を設定してください。
「年」が設定できたら、再生/決定ボタンを押します。「ピッ」という操作音が鳴って「年」の設定が確定し、「月」の設定ができる状態になります。
以下、「年」の設定と同じように「月」「日」「時」「分」を順に設定します。
「月」の設定では最初は「1月」が表示されています。前ボタンや次ボタンを繰り返し押すと「ピピッ」という操作音が鳴るときがあります。このとき、「1月」が表示された状態になっています。
「日」の設定では最初は「ついたち」が表示されています。前ボタンや次ボタンを繰り返し押して「ピピッ」という操作音が鳴ったときは「ついたち」です。
「時」の設定では最初は夜中の「零時」が表示されています。前ボタンや次ボタンを繰り返し押して「ピピッ」という操作音が鳴ったときは夜中の「零時」です。なお、このICレコーダーの時計は24時間表示です。
「分」の設定では最初は「零分」が表示されています。前ボタンや次ボタンを繰り返し押して「ピピッ」という操作音が鳴ったときは「零分」です。
「分」を設定したあと、再生/決定ボタンを押す前であれば、メニューボタンを押すごとに、「時」、「日」、「月」、「年」の順に設定済みの項目に戻って設定し直すことができます。
「年」の設定中にメニューボタンを押すと、「ピピッ」という操作音が鳴り時計を設定する状態がキャンセルされます。時計を設定し直すには、メニューを使います。メニューの操作については、「8. メニューを使う」で説明します。
「分」が設定できたら、再生/決定ボタンを押します。
「ピー」という操作音が鳴り、日時が確定されます。
設定を途中でやめるときは停止ボタンを押します。「ピピッ」という操作音が鳴り、時計を設定する状態がキャンセルされます。
いったん日時を確定したあとで日時を修正したいときや、時計の設定を途中でやめたあとに再度設定するには、メニューを使います。メニューの操作については、「8. メニューを使う」で説明します。
まず、電源を入れます。ホールド・電源スイッチを右に止まるまでずらし、指を離します。
時計を合わせていない場合は、「ピッ」という操作音が鳴って時計合わせの状態になりますので、停止ボタンを押して操作ができる状態にします。停止ボタンを押すと「ピピッ」という操作音が鳴り、録音できる状態になります。時計を合わせた場合はこの操作は必要ありません。
次に、録音の準備をします。
内蔵マイクで録音するときは、録音したい音のほうにICレコーダーを向けます。効果的にステレオ録音をするためには、内蔵マイクがある奥側の側面を録音したい音のほうに向けるといいでしょう。
外部マイクで録音するときは、停止中にお手持ちの外部マイクをマイクジャックにつなぎます。外部マイクをつなぐと、「ピッ」という操作音が鳴り、「外部入力選択」の画面が表示されます。この画面で次ボタンを繰り返し押すと操作音が「ピッ」「ピピッ」と切り換わりますが、「ピッ」と鳴ったときには「オーディオ入力」、「ピピッ」と鳴ったときには「マイク入力」を選んだ状態になっていますので、「ピピッ」と鳴ったことを確認して再生/決定ボタンを押します。
ラジオなどほかの機器の音声を録音するときは、停止中にほかの機器をICレコーダーにつなぎます。別売りのオーディオコードRK-G136やRK-G139をお使いください。オーディオコードをつなぐと、「ピッ」という操作音が鳴り、「外部入力選択」の画面が表示されます。この画面で次ボタンを繰り返し押すと操作音が「ピッ」「ピピッ」と切り換わりますが、「ピッ」と鳴ったときには「オーディオ入力」、「ピピッ」と鳴ったときには「マイク入力」を選んだ状態になっていますので、「ピッ」と鳴ったことを確認して再生/決定ボタンを押します。
録音を始めるには、録音/一時停止ボタンを押します。
録音/一時停止ボタンを押すと「プッ」という操作音が鳴り、録音が始まります。録音中は録音ランプが赤く点灯し、表示窓に「録音中」の文字が表示されています。
録音を一時停止するには、録音/一時停止ボタンを押します。「プープー」という操作音が鳴り、録音が一時停止します。一時停止を解除するには、もういちど録音/一時停止ボタンを押します。「プッ」という操作音が鳴って録音が再開し、一時停止前の録音に続けて録音することができます。
このICレコーダーでは、録音したファイルを再生するとき、ファイルとファイルの間では操作音は鳴りませんので、録音するときに開始日時や録音する内容が分かるコメントを最初に入れておくと再生時にファイルの区切りが分かり便利です。
録音を止めるには、停止ボタンを押します。「プー」という操作音が鳴り、録音が停止します。
このICレコーダーでは音声はMP3形式のファイルとして保存されます。
録音可能時間は、メモリーカードの種類や容量によって異なります。
2GBのSDメモリーカードでは約22時間20分、4GBでは約44時間40分、8GBでは約89時間25分、16GBでは約178時間、32GBでは約357時間録音できます。
まず、電源を入れます。ホールド・電源スイッチを右に止まるまでずらし、指を離します。
時計を合わせていない場合は、「ピッ」という操作音が鳴って時計合わせの状態になりますので、停止ボタンを押して操作ができる状態にします。停止ボタンを押すと「ピピッ」という操作音が鳴り、再生できる状態になります。時計を合わせた場合はこの操作は必要ありません。
再生を始めるには、再生/決定ボタンを押します。
録音後すぐに再生/決定ボタンを押すと、「プッ」という操作音が鳴り、いま録音したファイルのはじめから再生が始まります。
音量は、音量+/−ボタンを押して調節します。ボタンに小さな突起がある側を押すと音量が大きくなり、反対の手前側を押すと音量が小さくなります。
再生を止めるには、停止ボタンを押します。「プー」という操作音が鳴り、再生が停止します。次に再生/決定ボタンを押したときは、止めたところから再生が始まります。
最後のファイルの再生が終わると、自動的に最後のファイルの頭に戻って停止します。
再生中のファイルの頭出しをするには、前ボタンを短く1回押します。「プププッ」または「ピピッ」という操作音が鳴って再生中のファイルの最初に戻り、再生が始まります。
聞きたいファイルを選ぶには、前ボタンか次ボタンを短く何回か押します。前ボタンを短く繰り返し押すと、「プププッ」または「ピピッ」という操作音が鳴り、押すごとに前のファイル、さらに前のファイルと戻ります。次ボタンを短く繰り返し押すと「ププッ」または「ピピッ」という操作音が鳴り、押すごとに次のファイル、さらに次のファイルと進みます。
録音日時が記録されているファイルを頭出ししたときには、「ププッ」「プププッ」「ピピッ」という操作音が鳴ります。
同じ日付のファイルが複数ある場合は、次ボタンを押して次のファイルに進むと「ププッ」と鳴り、前ボタンを押して前のファイルに戻ると「プププッ」と鳴りますが、その日最初に録音されたファイルの頭出しをしたときだけは次ボタンを押したときでも前ボタンを押したときでも「ピピッ」と鳴ります。
全てのファイルの日付が異なる場合は、次ボタンを押したときでも前ボタンを押したときでも常に「ピピッ」と鳴ります。
再生中に早戻し/早送りするには、早戻し/早送りボタンを押し続け、聞きたいところで指を離します。早戻し/早送りボタンは、ボタンの中央にある溝の左側が早戻しボタン、右側が早送りボタンです。
再生中に早戻しボタンを押したままにすると「プププッ」という操作音が鳴って早戻しが始まり、指を離すとそこから再生できます。早戻し中にファイルの最初の部分が来ると「ピッ」という操作音が鳴り、前のファイルに移って早戻しを続けます。最初のファイルのはじめまで早戻しすると「ピピピッ」という操作音が鳴り、再生が始まります。
早送りボタンを押したままにすると「ププッ」という操作音が鳴って早送りが始まり、指を離すとそこから再生できます。早送り中にファイルの最初の部分が来ると「ピッ」という操作音が鳴り、次のファイルに移って早送りを続けます。最後のファイルの終わりまで早送りすると「プー」という操作音が鳴り、再生が止まります。
ファイルは停止中でも再生中でも消去できますが、ここでは再生中のファイルを消去する方法を説明します。
再生中にファイルを消去するには、右側の側面の手前から2番目の、少しくぼんだ部分にある消去ボタンを押します。「ピピーピッ」という操作音が鳴って消去を確認する状態になり、そのファイルを1分間再生します。このとき表示窓には「消去しますか?」という確認の表示と「はい」「いいえ」の選択肢が表示されています。
この1分間の再生の間に前ボタンを1回押すと、「ピッ」という操作音が鳴り、「はい」を選んだ状態になります。この状態で再生/決定ボタンを押します。「ピー」という操作音が鳴り、ファイルが消去されます。
「はい」を選んだか「いいえ」を選んだかが分かりにくいときは、前ボタンを繰り返し押します。前ボタンを押すごとに操作音が「ピッ」「ピピッ」と切り換わりますが、「ピッ」と鳴ったときには「はい」、「ピピッ」と鳴ったときには「いいえ」を選んだ状態になっています。
このICレコーダーでは、メニューを使って「日付整理」「時計設定」「操作音設定」「本体情報」「外部入力選択」「フォーマット」の6つの項目が設定できます。
これから説明する操作では、何も操作しない時間が1分以上経過すると「ピピッ」という操作音が鳴り、メニュー画面が消えて停止状態に戻りますので、前の操作から1分以内に次の操作をするようにしてください。
メニューを使うには、停止中にメニューボタンを押します。
メニューボタンを押すと常に「時計設定」の項目が表示されます。
この状態から次ボタンを押すごとに「ピッ」という操作音が鳴り、メニュー項目が「時計設定」から「操作音設定」「本体情報」「外部入力選択」「フォーマット」の順に切り換わります。さらにもういちど次ボタンを押すと「ピピッ」という操作音が鳴り「日付整理」の項目になります。
「日付整理」を選んでいるときに前ボタンを押すと「フォーマット」「外部入力選択」「本体情報」「操作音設定」「時計設定」の順に切り換わります。さらにもういちど前ボタンを押すと「ピピッ」という操作音が鳴り「日付整理」の項目になります。
メニューの操作を途中でやめるには、停止ボタンを押します。「ピピッ」という操作音が鳴ってメニューの画面が消え、停止状態に戻ります。
では、メニューの項目を順に説明します。
「日付整理」では、ファイルを日付順に並び変えると同時に、メモリーカードのデータ領域を効率的に使用できるようにします。
「日付整理」を行うには、停止中にメニューボタンを押し、前ボタンを1回押したら、再生/決定ボタンを押します。
このとき画面には「日付整理を行います」という確認の表示と「はい」「いいえ」の選択肢が表示されています。前ボタンか次ボタンを繰り返し押すと操作音が「ピッ」「ピピッ」と切り換わりますが、「ピッ」と鳴ったときには「はい」、「ピピッ」と鳴ったときには「いいえ」を選んだ状態になっています。「ピッ」という操作音を確認したら、再生/決定ボタンを押します。「ピー」という操作音が鳴り、「日付整理」が行われます。
この操作は処理を中止することはできませんのでご注意ください。
「時計設定」では、録音した日時を記録するために時計を合わせます。
「時計設定」を行うには、停止中にメニューボタンを押し、再生/決定ボタンを押します。時計の設定方法は「4. 時計を合わせる」で説明した方法と同じです。
「操作音設定」では、操作したときの確認音を設定します。出荷時には「オン」に設定されていて、操作確認音やエラー音が鳴る状態になっています。
「操作音設定」を行うには、停止中にメニューボタンを押し、次ボタンを1回押します。「ピッ」という操作音を確認したら、再生/決定ボタンを押します。
この状態で次ボタンを繰り返し押すと、操作音が「ピッ」「ピピッ」と切り換わりますが、「ピッ」と鳴ったときには「オフ」、「ピピッ」と鳴ったときには「オン」を選んだ状態になっています。操作音を鳴らないようにするには、「ピッ」と鳴ったことを確認して再生/決定ボタンを押します。
操作音を目安にすると操作しやすいことが多いので、「操作音設定」は「オン」のままでお使いいただくことをおすすめします。
「操作音設定」を再び「オン」にするには、画面を見ながら操作していただく必要があります。その操作が難しい場合は、どなたかに設定してもらってください。
「本体情報」では、ICレコーダーの型名や本体ソフトウェアのバージョンを画面に表示します。「本体情報」を表示するには、停止中にメニューボタンを押し、次ボタンを2回押したら、再生/決定ボタンを押します。もういちど再生/決定ボタンを押すと、メニュー選択の画面に戻り「本体情報」が選ばれた状態になります。
「外部入力選択」では、外部機器をマイクジャックにつないで録音するときの入力を切り換えます。出荷時には「マイク入力」に設定されています。
「外部入力選択」を行うには、停止中にメニューボタンを押し、次ボタンを3回押したら、再生/決定ボタンを押します。「外部入力選択」の設定方法は「5. 録音する」で説明した方法と同じです。
「フォーマット」では、ICレコーダーに挿入されているメモリーカードを初期化します。メモリーカード内のすべてのデータが消去されます。一度消去した内容は元に戻すことはできませんのでご注意ください。
「フォーマット」を行うには、停止中にメニューボタンを押し、次ボタンを4回押したら、再生/決定ボタンを押します。このとき「ピッ」という操作音が鳴り、画面には「全てのデータを消去しますか?」という確認の表示と「はい」「いいえ」の選択肢が表示されています。この状態で次ボタンを繰り返し押すと、操作音が「ピッ」「ピピッ」と切り換わりますが、「ピッ」と鳴ったときには「はい」、「ピピッ」と鳴ったときには「いいえ」を選んだ状態になっています。フォーマットするには、「ピッ」と鳴ったことを確認して再生/決定ボタンを押します。「ピー」という操作音が鳴り、メモリーカードが初期化されます。初期化が終わると、メニュー選択の画面に戻り「フォーマット」が選ばれた状態になります。
なお、このICレコーダーで使うメモリーカードは、パソコンではなく必ずこのICレコーダーでフォーマットしてください。
メニューを閉じるには、停止ボタンを押します。「ピピッ」という操作音が鳴って、メニューの画面が消え、停止状態に戻ります。