<イントロ> ソニーデジタルオーディオテープコーダー、TCD−D100「声の取扱説明書」 この度は、ソニーデジタルオーディオテープコーダー、TCD−D100(以下DA Tレコーダーと略します)をお買い上げいただき、ありがとうございます。 このDATレコーダーは、音ゆれがせず、周波数特製に優れ、ひずみ、雑音の少ない リアルな録音/再生が可能です。また、高速の早送り/巻き戻しや頭出しなど、操作 性にも優れています。 このテープはDATレコーダーの、基本的な取り扱い方を説明しています。取扱い上 の一般的な注意事項などについては、付属の取扱説明書をお役立ていただくか、また はお客様ご相談センター、お買い上げ店までお尋ね下さい。 お客様ご相談センターの電話番号は、 東京 03−5448−3311 名古屋 052−232−2611 大阪 06−6539−5111 です。 A面では、次の5項目について説明しています。 1.電源を準備する 2. 各ボタンの位置と働き 3. カセットを入れる 4. マイクから録音する 5. 再生する B面では、次の3項目について説明しています。 6. いろいろな録音の仕方 7. いろいろな再生の仕方 8. 電源について このテープには、説明の区切りごとに次のような信号が入っています。(SE:イン デックス音)この音を目安に聞きたいところの頭出しができます。 SE:インデックス音 1. 電源を準備する まず、四方に丸くて平べったいゴムがついている面を下に、大きな回転つまみがある面を 向こう側にして縦長に置いて下さい。通常はこの位置で使います。左面の手前にある外部 電源用ジャックに、付属のACパワーアダプターをつなぎ、コンセントへつないで下さい。 このとき電池が入っていても、自動的に外部電源に切り換わります。ACパワーアダプターで 長時間お使いになると、本体内部の温度が上昇することがありますが、故障ではありません。 SE:インデックス音 2.各ボタンの位置と働き まず、上の面から説明します。一番手前に薄くて丸いボタンが2つあります。左側が レコーディングボタン、右側がポーズボタンです。そのむこうに四角形のざらざらし たボタンが2つあります。左側がストップボタンで、右側がプレイボタンです。 プレイボタンの右手前にはには凸点がついています。そのむこうに横長のざらざらした ボタンが2つあります。左側が巻き戻しボタンで、右側が早送りボタンです。 そのむこうに横長のざらざらしたボタンが2つあり、左側がスタートID切替ボタンで、 右側がスタートID入力ボタンです。その向こうのつるつるした四角い部分が液晶表示窓です。 さらにその向こうのへこんだ部分に、横長のボタンが3つ並んでいます。 一番左側がクロックセットボタンで、時計表示や時計合わせに使用します。 真ん中がカウンターマイナスボタンで、表示時間切り換えや時計合わせに使用します。 右側がリセットプラスボタンで、カウンターセットや時計合わせに使用します。 その右に、小さなつまみのついたスライドスイッチがあります。これはホールドスイッチで、 右側にずらすと他のボタンが働かなくなります。 その手前、右の縁に沿って細長いボタンが2つ縦に並んでいます。 これはボリュームボタンで、手前のボタンを押すと音が小さくなります。 その手前の半円型の薄くへこんだボタンはライトボタンです。 押すと表示窓に照明がつき、もう一度押すと消えます。 また、この面はカセットぶたになっていて、左側が開きます。向こう側の面の左端に 丸い穴があります。これはマイクラインインジャックで、別売りのマイクをつないで 録音することができます。また、別売りの接続コードRK−G129等をつないで、 他の機器の音を録音することもできます。 その右側にある大きなつまみがレコーディングレベルつまみで、録音レベルを 調節します。右に回すと音量が大きくなり、左に回すと小さくなります。 その右側にラインアウトジャックの穴があり、アナログライン出力の時に使用します。 一番右側にリモートジャックの穴があり、付属の液晶リモコン付きヘッドホンや、別売りの ヘッドホンをつなぐときに使用します。左面の一番手前にある穴は外部電源用ジャックで、 そのむこうにあるスライド式の小さなつまみが、カセットぶたをあけるオープンつまみです。 その手前のへこみのある部分が、乾電池ぶたです。 右面の向こう側下の方に、小さなつまみがあります。これはAVLSスイッチです。 手前の面左下のざらざらした部分は、リモートデジタルI/Oジャックです。 別売りの光ケーブルPOC−DA12Pなどを使って、デジタル入出力端子のある機器に つなぐことができます。次に下の面が上に、レコーディングレベルつまみが向こう側に くるように、縦長に置いて下さい。 一番左がSP・LPスイッチで、手前にするとLPモード、真ん中が44.1kHzの SPモード、むこうにすると48kHzのSPモードです。その隣がマニュアル・マイク リミッターオートスイッチで、手前はオート、真ん中はマイクリミッター、むこうは マニュアルです。その隣がマイクラインインスイッチで、手前がラインイン、 むこうがマイクです。一番右側がマイクアッテネータースイッチで、手前が20dB、 むこうが0dBです。 SE:インデックス音 3.カセットを入れる 上の面向こう側の右角にあるホールドボタンを左側にセットし、左面の手前にあるオ ープンつまみを、手前にずらします。するとふたの左側が、ほんの少し開きます。 ジーという音が止まったら、蓋を手で上に押し上げてください。カセットは、真ん中に 2つの丸いへこみがある方を下に、上の面の右側中央に細長い小さなへこみがくるように して、本体に対して水平に入れて下さい。カセットぶたを閉めると、ジーという音がして、 テープが自動的にセットされます。 SE:インデックス音 4. マイクで録音する ここでは、別売りマイクECM−MS957、ECM−MS907などを使った録音 の仕方を説明します。まず向こう側の面の左下にある、マイクラインインジャックに マイクをつなぎます。カセットを入れ、裏面を上にして置いて下さい。付属の液晶 リモコン付きヘッドホンをリモートジャックにつなぎます。 下の面一番左のSP・LPスイッチを向こう側にずらし、SPモードを選びます。 次に左から2番面のマニュアルマイクリミッターオートスイッチを、一番手前の オートにずらします。これで自動的に適切なレベル補正が行われます。 左から3番目のマイクラインインスイッチを向こう側にずらし、マイクにあわせます。 大きい音を録音するときは、一番右のマイクアッテネータースイッチを手前にずらし、 通常の大きさの場合は、向こう側にずらします。裏面の調整ができたら、表面を上に して置いて下さい。使用するボタンは、上の面手前左の薄くて丸いレコーディング ボタン、その右側にあるポーズボタン、レコーデイングボタンの上にある四角い ストップボタン、その右側にあるプレイボタンの4つです。 まずレコーディングボタンとポーズボタンとを同時に押します。次にプレイボタン、 またはポーズボタンを押すと録音が始まります。録音を止めるときは、ストップボタンを 押してください。録音を一時停止するときは、ポーズボタンを押して下さい。 録音一時停止を解除するときは、ポーズボタンまたはプレイボタンを押して下さい。 SE:インデックス音 5. 再生する カセットを入れ、液晶リモコン付きヘッドホンを、向こう側の面の右下にあるリモー トジャックにつなぎます。上面の、下から2番目の右側にあるプレイボタンを押すと、 再生が始まります。音量を調節するには、上の面右端のボリュームボタンを押します。 再生を止めるときは、その左側にあるストップボタンを押して下さい。 再生を一時停止するときは、プレイボタンの手前のポーズボタンを押して下さい。 再生一時停止を解除するときは、ポーズまたはプレイボタンを押して下さい。 音を聞きながら早送りをしたいときは、再生中に、早送りボタンを押し続けてください。 指を離すと再生に戻ります。音を聞きながら巻き戻しをしたいときは、再生中に、 巻き戻しボタンを押し続けてください。指を離すと再生に戻ります。 頭出しは、再生中、早送り中、巻き戻し中の場合は、巻き戻しボタンまたは早送り ボタンを、とばしたい数だけ押して下さい。高速巻き戻しをするには、再生中に プレイボタンと巻き戻しボタンを同時に押して下さい。 高速早送りをするには、再生中にプレイボタンと早送りボタンを同時に押して下さい。 テープB面 SE:インデックス音 6. いろいろな録音の仕方ここでは、 6−1.他の機器から録音する 6−2.録音レベルをマニュアルで調節する 6−3.曲と曲の間に無音部分をつくる 6−4.スタートIDを記録する の4項目について説明します。 6−1.他の機器から録音する 最初にアナログ出力(LINEOUT)端子のある、ステレオ機器やラジカセなどに 接続コードをつなぎ、録音する方法を説明します。 まず、本体の向こう側の面の、左下にあるマイクラインインジャックに、接続コードを つないで下さい。裏面の、右から2番目のマイクラインインスイッチを、手前のライン インに合わせます。次に右から3番目の、マニュアルマイクリミッターオートスイッチ を調節します。一番手前に合わせおくと録音レベルが自動的に調節されます。 録音レベルをニュアルで調節するときは向こう側または真ん中に合わせます。 調節の仕方については6ー2録音レベルをマニュアルで調節するで説明します。 次にSP・LPスイッチで、サンプリング周波数を選びます。 標準録音モードの48kHzは一番向こう側へ、44.1kHzは真ん中へ、長時間録音 モードの32kHzは手前に合わせて下さい。レコーディングボタンとポーズボタンを 同時に押し、右側のポーズボタンか、プレイボタンを押すと、録音を開始します。 そのあとで、音源となる機器で再生を始めて下さい。 次に、デジタル出力端子のあるCDプレーヤー、BSチューナー、DATデッキなど にケーブルをつなぎ、録音する方法を説明します。まず本体手前の面の、左下にある リモートデジタルI/Oジャックに別売りの光ケーブルをつないで下さい。 次にケーブル側の切り換えスイッチをデジタルに合わせます。レコーディングボタンと ポーズボタンを同時に押し、ポーズボタンか、プレイボタンを押すと、録音が始まります。 そのあとで、音源となる機器で再生を始めて下さい。 デジタル接続して録音するときは、録音モードの設定は不要です。 SP・LPスイッチの設定は、32kHzの音源を録音するときのみ、行なって下さい。 向こう側か真ん中のSP側に合わせると、32kHz標準モード、手前のLP側に 合わせると、32kHz長時間モードで録音されます。その他の音源のときは、 SP・LPスイッチの設定にかかわらず、録音音源のサンプリング周波数で自動的に 録音されます。 6−2.録音の便利な機能 マイクロホンやアナログ機器から録音するときは、手動で録音レベルを調節できます 。マニュアルマイクリミッターモードスイッチを、一番向こう側のマニュアルか真ん 中のマイクリミッターにあわせて下さい。次にレコーディングボタンを押し、録音モ ニター状態にして下さい。録音モニターとは録音中の音をヘッドホンやスピーカーで 聞くことです。ヘッドホンの場合はリモートジャックへ、ステレオ機器の場合はライ ンアウトジャックへつないで下さい。音源を再生して音を聞きながら、レコーディン グレベルつまみを回して、録音レベルを調節して下さい。調節が終わったら、レコー ディングボタンを押しながら、プレイボタンを押して、録音を始めてください。 長時間録音をする場合は、SP・LPスイッチを手前に合わせると、録音時間がテー プの長さの2倍になります。長時間モードで録音したテープは、標準モード専用のD ATデッキでは再生できません。 6−3.曲と曲の間に無音部分をつくる 無音録音をする場合は、レックミュート機能をご利用ください。 テープの頭や、曲と曲の間に無音部分が作れます。録音一時停止中にレコーディング ボタンとポーズボタンを同時に押すと、4秒間の無音録音を行ない、自動的に 録音一時停止に戻ります。このときスタートIDは記録されません。 6−4.スタートIDを記録する スタートIDとは曲の頭を示す信号です。この信号を検出することで、頭出しを行な います。録音中に、スタートIDを記録したいところで、表面の液晶画面の右下にあ るスタートID入力ボタンを押して下さい。押した場所にスタートIDが記録されます。 SE:インデックス音 7. いろいろな再生の仕方 ここでは、7−1.他の機器につないで聞く、7−2.再生中の便利な機能、の2項 目について説明します。 7−1.他の機器につないで聞く アナログ機器や、デジタル入力端子のある機器につないで聞くこともできます。再生 のしかたについての詳細は、「4.再生する」をお聞き下さい。アナログ機器につな いで聞く場合は、オーディオ接続コードを、ラインアウトジャックへつないで下さい 。デジタル入力端子のある機器につないで聞く場合は、ケーブルをリモートデジタル I/Oジャックへつないで下さい。どちらの場合も、再生を開始したら、接続した機 器側で音量を調節して下さい。 7−2.再生中の便利な機能 ヘッドホンをつないで、再生中または録音モニター中は、AVLS機能を使用できま す。AVLS機能を使うと、音圧が自動的に制御され、ボリュームを上げても一定の 音量以上は大きくなりません。従って音量の上げすぎによる音もれや、耳への圧迫感 、周囲の音が聞こえなくなるなどの危険が軽減されます。AVLSは本体、リモコン のどちらでも設定できます。右面の向こう側の下にあるスライド式のスイッチが、A VLSスイッチです。通常の音量の場合は、手前に合わせて下さい。一定音量以上大 きくならないようにしたい時は、向こう側にセットして下さい。 SE:インデックス音 8. 電源について ここでは、8−1.充電式ニッケル水素電池で使う、8−2.乾電池で使う、の2項 目について説明します。 8−1.充電式ニッケル水素電池で使う まず、付属の充電式ニッケル水素電池を充電します。付属の充電式アダプターをへこんだ 部分が手前上にくるように縦長に置いて下さい。充電式ニッケル水素電池2本を平らな面が 手前に来るようにして充電アダプターに入れます。充電アダプターの向こう側の面にある 外部電源用ジャックに、ACパワーアダプターをつなぎ、ACパワーアダプターをコンセントに つないでください。充電時間は温度によって多少変わりますが、約2.5時間です。 充電が終わったら、充電池を充電アダプターからとりはずし、DATレコーダーの電池入れに 入れます。右面の手前に楕円形のへこみがあります。それを押しながら手前にずらすと、 電池ぶたがあきます。充電池2本を横向きに入れて下さい。まず平らな面、すなわち マイナス極を左側にして向こう側へ入れて下さい。次に平らな面を右側にして、手前に 入れて下さい。電池ぶたを閉めるときは、右面にそって押しながら向こう側へずらし、 カチッと音がするまで押して下さい。 電池の持続時間は、連続再生時で約3時間45分、連続録音時で約3時間ですが、 使用温度や電池の種類により、極端に短くなることもあります。 8−2.乾電池で使う 別売の単3形乾電池を2本用意してください。入れ方は充電式ニッケル水素電池と同 じです。電池の持続時間は、連続再生時で約2時間30分、連続録音時で約1時間3 0分ですが、使用温度や電池の種類により、極端に短くなることもあります。 以上で、ソニーデジタルオーディオテープコーダー、TCD−D100「声の取扱説 明書」を終わります。