ソニー ステレオICレコーダー TCM-IC100 「声の取扱説明書」
この度は、ソニー IC/カセットコーダー TCM-IC100(以下「ICテレコ」)と略します)をお買い上げいただき、ありがとうございます。
この「声の取扱説明書」は、ICテレコの主な機能、使い方を説明したもので、付属の取扱説明書の内容をすべて網羅しているものではありません。
その点をご理解・ご了承いただいた上で、ご使用の前に付属の取扱説明書も併せてご確認くださいますよう、お願い申し上げます。
また、この「声の取扱説明書」の内容は、2009年4月現在のものです。
このICレコーダーには、次のような特長があります。
・ICレコーダー機能で長時間録音できるので、たっぷりと録りだめができます。
・ICレコーダー機能で録音した内容を本体操作だけでテープへ簡単にダビングできます。
・録音したい音声を、ICとテープに同時録音できます。おけいこの内容など、友人などに頼まれた録音も、そのテープを渡すだけなので便利です。
・ ICとテープでそれぞれ専用の操作ボタンが設けられているので、迷わずに操作ができます。
この「声の取扱説明書」では、次の9項目に分けて説明しています。
1. 各部の位置と働き
2. 電源を準備する
3. ICメモリーに録音する
4. ICメモリーの録音内容を聞く
5. テープに録音する
6. テープを聞く
7. ICメモリーの録音内容を消去する
8. ICメモリーからテープへダビングする
9. ICメモリーとテープに同時録音する
そのほかの項目については、付属の取扱説明書をお役立ていただくか、またはお客様ご相談センター、お買い上げ店へお問い合わせください。
お客様ご相談センターへのお問い合わせは、「使い方相談窓口」フリーダイヤル0120-333-020へお電話ください。携帯電話、PHS、一部のIP電話ではフリーダイヤルをご利用いただけないため、0466-31-2511へお問い合わせください。
電話がつながると、音声ガイダンスが流れます。最初のガイダンスが流れている間に、「304」を押し、次に「#(シャープ)」を押すと、直接、担当窓口へおつなぎします。
では、基本的な取り扱い方を、9項目に分けて説明します。
1. 各部の位置と働き
最初に箱から取り出すと、本体はシステム手帳のようなキャリングケースがついた状態になっています。キャリングケースは取り外すこともできますが、ついた状態で説明します。
キャリングケースの平らな方を下にして持ちます。差し込み式のベルトを外してキャリングケースを開き、左側に3cm四方のざらざらした面がある面を上に向けて、ベルトが下側に来るように置きます。この状態で、上に向いている面から説明します。
上に向いている面には、ICレコーダーの操作ボタンが並んでいます。
左側のざらざらした面がスピーカーです。その左下にある横長のスイッチが、ICホールドスイッチです。右側にずらすと、ICレコーダー部の誤操作を防ぐことができます。このスイッチには突起が4つ横並びについており、滑り止めになっています。
ICホールドスイッチから2cmほど右に、丸いボタンが横一列に4つ並んでいます。左から順に、IC一時停止ボタン、再生ボタン、停止ボタン、録音ボタンです。
左から2番目の再生ボタンには、小さな突起がついています。右端の録音ボタンは、少しくぼんでいます。操作時の目印としてお使いください。
録音ボタンのすぐ上に、小さな丸いボタンが横に2つ並んでいます。これが用件選択+/−ボタンで、ICレコーダーに録音した用件を選ぶときに使います。左が−、右が+ボタンで、−ボタンを押すと前の用件へ戻り、+ボタンを押すと次の用件へ進みます。
用件選択+/−ボタンの左に、幅3cmほどの横長のバーのようなものがあり、真ん中で2つに区切られています。左側が巻戻し/レビューボタン、右側が早送り/キューボタンです。
巻戻し/レビューボタンと早送り/キューボタンの上のつるつるした面が、表示窓です。
その右上に、小さな丸いボタンが横に2つ並んでいます。左側が日時表示/設定ボタン、右側が区切りボタンです。
左側の日時表示/設定ボタンは、時計を合わせたり、表示窓の表示を切り換えるときに使います。
右側の区切りボタンは、録音した用件を区切りたいときに使います。録音中、または再生中に区切りたいところで押すと、押したところから新しい用件になり、区切りボタンの2cmほど下にある用件選択+/−ボタンですばやく探せるようになります。
用件の数が99件になるまで、区切ることができます。
ただし、いったん区切りを入れた用件は元に戻せませんので、ご注意ください。
区切りボタンの1cmほど上の天面との境に、縦長の溝が3本ついた内蔵マイクがあります。
次に、手前側の、飛び出したボタンがたくさんある面を説明します。これらのボタンは、主にカセットコーダーの操作ボタンです。
一番左側の角のくぼみには、市販のハンドストラップを取り付けることができます。
そのすぐ右側に、横長で、小さな丸い突起が2つとその間に縦長の突起があるスイッチがあります。IC/テープ録音再生モードスイッチです。左側にすると「標準モード」になり、右側にすると「2倍モード」になります。
「標準モード」側には、スイッチの左横にも小さな突起がついています。操作時の目印としてお使いください。
ICレコーダー、カセットコーダーとも、録音するときに「2倍モード」にすると、録音可能時間が「標準モード」のときの約2倍になります。ただし、「標準モード」に比べると音質は劣化しますので、音楽の録音にはおすすめしません。
IC/テープ録音再生モードスイッチの右横に、操作面から飛び出したボタンが5つ並んでいます。これらはカセットコーダーの操作ボタンです。
左端の2つくっついているボタンの左側が早送り/キューボタン、右側が巻戻し/レビューボタンです。
そのすぐ右側が再生ボタン、その右上にあるのが停止ボタンです。停止ボタンの右下にあるのが録音ボタンです。
録音ボタンの右上1cmほどのICレコーダー操作面との境に、ギザギザが入った横長のスイッチがあります。これはテープ一時停止スイッチで、テープを一時停止するときに左側にします。一時停止を解除するときは、右側に戻します。停止ボタンを押しても、一時停止を解除することが出来ます。
次に、左側面を説明します。
一番手前にある突起のついている横長のバーが、VOR入/切スイッチです。手前側にすると「入」になり、向こう側にすると「切」になります。
このスイッチを「入」にすると、音がしたときに自動的に録音を始めます。音が小さくなると、録音が自動的に止まります。
VOR入/切スイッチの向こう側にある横長の小さなボタンが消去ボタンです。ICメモリーに録音した用件を消すときに使います。詳しくは、「5. ICメモリーの録音内容を消去する」で説明します。
消去ボタンの向こう側にある直径3mmほどの穴は、DC IN 3Vジャックです。ここに付属のACパワーアダプターをつなぐと、壁のコンセントに差し込んで使うことができ、長時間録音をする場合などに便利です。
その奥には、1cm×2cmくらいの大きさの電池入れのふたがあります。指があたる部分には三角の刻印とOPENの文字が刻印されています。電池の入れかたは、「2. 電源を準備する」で詳しく説明します。
次に、右側面を説明します。
一番手前にある横長のダイヤルが、音量つまみです。向こう側へ回すと音量が大きくなり、手前側へ回すと小さくなります。音量が大きくなる側に、小さな突起がついています。操作時の目印としてお使いください。
音量つまみの向こう側に、直径3mmほどの穴が2つ横に並んでいます。手前側がマイクジャックで、向こう側がイヤホンジャックです。マイクジャックには、小さな突起がついています。操作時の目印としてお使いください。
マイクジャックには、別売りの外部マイクをつなぎます。お使いいただけるマイクは、ソニー製エレクトレットコンデンサーマイクロホンECM-C10(タイピン型)、ダイレクトインタイプのECM-DM5P、ズームマイクのECM-CZ60です。
イヤホンジャックには、別売りのイヤホンをつなぎます。
イヤホンジャックの向こう側にある横長のくぼみはテープカウンターで、その向こう側の小さな四角いボタンは、テープカウンターリセットボタンです。テープカウンターを使うと、録音後のテープの頭出しのときなどに便利です。
テープカウンターは、カウンター表示を見ながらの操作となりますので、ここでは詳しい説明を省きます。ご了承ください。
最後に、テープの入れかたと、キャリングケースの取り外しかたを説明します。
左上にざらざらとしたスピーカー面のあるICレコーダー操作部を下に向け、キャリングケースのベルトがついている側を右側に開きます。このとき、ICレコーダー部の誤操作を防ぐために、ICホールドスイッチを右側にずらしておくことをおすすめします。
この状態で上に向いている一面が、テープを入れるカセットぶたです。
カセットぶたを開けるには、カセットぶたの上下側面左側にある幅1cmほどの突起部に手をかけて、引き出します。ふたを閉めるときは、軽く押してください。
テープは、録音したい面をカセットぶた側にし、テープが見えている方を手前にして入れます。
キャリングケースは、右側の面に直径8mmほどの2本のネジで固定されています。
ネジ頭にはマイナスネジのようなくぼみがあります。コインなどを使って回し、キャリングケースを取り外します。
2. 電源を準備する
まずは、付属のアルカリ乾電池の入れかたを説明します。
左上にざらざらとしたスピーカー面のあるICレコーダー操作部を上に向け、キャリングケースのベルト部を手前にしたときの左側面の一番奥に電池入れがあります。
この左側面が、手前になるように置いてください。この向きで説明します。
左端にある1cm×2cmくらいの大きさの板の部分が、電池入れのふたです。指があたる部分には、三角形の刻印とOPENの文字が刻印されています。
指の腹で強く押しながら、左側へスライドさせると、ふたの右側はくっついた状態で左側が扉のように開きます。このとき、中に電池が入っていると、電池が飛び出してくることがありますので、ご注意ください。
ふたを開けたら、付属の単4形アルカリ乾電池を、2本ともマイナス面を奥側へ向けて入れます。
電池を入れたら、電池を強く押し込んだ状態でふたを閉め、さらにふたを右側にカチッと音がするまでスライドさせて閉めます。
付属のアルカリ電池の持続時間は、ICメモリー録音時、ICメモリー再生時、テープ録音時、テープ再生時、ダビング時、同時録音時で異なります。また、IC/テープ録音再生モードによっても異なります。
ICメモリー録音時は、「標準モード」で約8時間、「2倍モード」で約15時間です。ICメモリー再生時は、「標準モード」で約7時間、「2倍モード」で約8.5時間です。
テープ録音時は、「標準モード」、「2倍モード」とも約10時間で、テープ再生時は、「標準モード」、「2倍モード」とも約8時間です。
ダビング時は、「標準モード」、「2倍モード」とも約3時間で、同時録音時は、「標準モード」で約4時間、「2倍モード」で約6時間です。
ただし、再生音量などによっても電池の持続時間は異なりますので、あくまでも目安としてお考えください。
次に、付属のACパワーアダプターのつなぎかたを説明します。
電池入れのふたの右側にある直径3mmほどの穴が、DC IN 3Vジャックです。付属のACパワーアダプターのピンジャック側を差し込み、もう片側の電源プラグを壁のコンセントに差し込みます。
長時間の録音やダビング、ICレコーダーとカセットコーダーへの同時録音などの場合は、電池消耗の心配のないACパワーアダプターを使うことを、おすすめします。
3. ICメモリーに録音する
左上にざらざらとしたスピーカー面のあるICレコーダー操作部を上に向け、キャリングケースのベルト部を手前にして置きます。
録音の前に、ホールドが解除されていることと、音がしたときに自動的に録音するVOR機能が「切」になっていることを確認してください。
ホールドの解除は、スピーカーの下側にあるICホールドスイッチを左側にします。
VOR機能を「切」にするには、左側面手前のVOR入/切スイッチを向こう側にします。ただし、音がしたときに自動的に録音したいときは、VOR入/切スイッチを手前にして、「入」にします。
まず、録音モードを選びます。
手前側の面の左寄りにある、横長で突起があるIC/テープ録音再生モードスイッチを使います。左側にすると「標準モード」になり、右側にすると「2倍モード」になります。
「標準モード」側には、スイッチの左横にも小さな突起がついています。操作時の目印としてお使いください。
録音可能時間は、「標準モード」で約7時間20分、「2倍モード」で約14時間40分です。
「2倍モード」にすると、録音可能時間が「標準モード」のときの約2倍になりますが、「標準モード」に比べると音質は劣化しますので、音楽の録音にはおすすめしません。
ここまで行ったあと、上に向いた面の右下にある、直径1cmほどの丸いくぼんだ録音ボタンを押すと、録音が始まります。
録音を止めるには、録音ボタンの左側にある停止ボタンを押します。
録音を止めて、今録音した音を聞くときは、停止ボタンの左側にある再生ボタンを押します。再生ボタンには、小さな突起がついています。操作時の目印としてお使いください。
録音を一時停止するには、再生ボタンの左側にあるIC一時停止ボタンを押します。
もう一度押すと、一時停止が解除されて録音を再開します。一時停止前に録音した用件に続けて録音できます。
4. ICメモリーの録音内容を聞く
左上にざらざらとしたスピーカー面のあるICレコーダー操作部を上に向け、キャリングケースのベルト部を手前にして置きます。
再生の前に、ホールドが解除されていることを確認してください。
今録音したところを聞くときは、右下に横一列に4つ並んでいる丸いボタンの、左から2つめの再生ボタンを押します。再生ボタンには、小さな突起がついています。操作時の目印としてお使いください。
用件を選んで聞くときには、4つ並んでいる丸いボタンの右端の録音ボタンの上にある、用件選択+/−ボタンを押します。小さな丸いボタンが横に2つ並んでおり、左がマイナス、右がプラスボタンです。マイナスボタンを押すと前の用件へ戻り、プラスボタンを押すと次の用件へ進みます。選んだ用件番号は表示窓に表示されます。
次に再生ボタンを押して、再生を始めます。
用件選択は、表示窓を見ながらの操作となりますが、どうぞご了承ください。
音量は、右側面の一番手前にある音量つまみを回して調節します。向こう側へ回すと音量が大きくなり、手前側へ回すと小さくなります。音量が大きくなる側に、小さな突起がついています。操作時の目印としてお使いください。
再生を止めるには、右下に4つ並んでいる丸いボタンの、右から2つめの停止ボタンを押します。
再生を一時停止するには、4つ並んでいる丸いボタンの左端のIC一時停止ボタンを押します。一時停止を解除するには、もう一度IC一時停止ボタンを押します。
再生中の用件の頭出しをするには、用件選択マイナスボタンを短く1回押します。
早送り/巻戻しをするには、用件選択+/−ボタンの左側にある、幅3cmほどの横長のバー状のボタンを使います。巻戻しをするときは、停止中に、左側の巻戻し/レビューボタンを、早送りをするときは、右側の早送り/キューボタンを押します。
音を聞きながら巻戻し(レビュー)、早送り(キュー)をするときは、再生中に巻戻し/レビューボタン、または早送り/キューボタンを押し続け、聞きたいところで指を離します。
録音されている一番最後の用件の再生が終わると、「ピピピッ」という音がします。
5. テープに録音する
はじめにカセットテープを入れます。録音には、ノーマルテープ(TYPE T=タイプワン)をお使いください。クローム(TYPE U=タイプツー)、メタル(TYPE W=タイプフォー)では正しく録音できないことがあります。
左上にざらざらとしたスピーカー面のあるICレコーダー操作部を下に向け、キャリングケースのベルトがついている側を右側に開きます。このとき、ICレコーダー部の誤操作を防ぐために、ICホールドスイッチをホールド側にしておくことをおすすめします。
この状態で上に向いている一面が、テープを入れるカセットぶたです。
カセットぶたの左側の上下側面にある幅1cmほどの突起部に手をかけて、カセットぶたを開けます。テープは、録音したい面をカセットぶた側にし、テープが見えている方を手前にして入れます。カセットぶたを押して、閉めます。
テープを入れ終わったら、ICレコーダー操作部を上に向け、飛び出したボタンがいくつか並んでいるテープコーダー操作部を手前にして置きます。
録音の前に、音がしたときに自動的に録音するVOR機能が「切」になっていることを確認してください。VOR機能を「切」にするには、左側面手前のVOR入/切スイッチを向こう側にします。ただし、音がしたときに自動的に録音したいときは、VOR入/切スイッチを手前にして、「入」にします。
まず、録音モードを選びます。
手前側の面の左寄りにある、横長で突起があるIC/テープ録音再生モードスイッチを使います。左側にすると「標準モード」になり、右側にすると「2倍モード」になります。
「標準モード」側には、スイッチの左横にも小さな突起がついています。操作時の目印としてお使いください。
「2倍モード」にすると、録音可能時間が「標準モード」のときの約2倍になります。例えば60分テープを使うと、「標準モード」では両面で約60分間の録音ができますが、「2倍モード」では約120分間の録音ができるということです。
ただし、「標準モード」に比べると音質は劣化しますので、音楽の録音にはおすすめしません。
次に、手前側の面の右端にある録音ボタンを押し込みます。左側の再生ボタンも同時に押し込まれ、録音が始まります。
録音を止めるには、録音ボタンの左上にある停止ボタンを押します。テープの終わりまでくると、録音は自動的に止まります。
録音を一時停止するには、録音ボタンの右上のICレコーダー操作面との境にある、横長でギザギザがついているテープ一時停止スイッチを、左側にします。右側にすると、一時停止が解除されて録音を再開します。一時停止前に録音した内容に続けて録音できます。
6. テープを聞く
聞きたいテープを入れたら、左上にざらざらとしたスピーカー面のあるICレコーダー操作部を上に向け、キャリングケースのベルト部を手前にして置きます。
まず、再生モードを選びます。録音したときと同じモードに設定してください。市販の録音済みテープを再生するときは、「標準モード」を選びます。
再生モードを選ぶには、手前側の面の左寄りにある、横長で突起があるIC/テープ録音再生モードスイッチを使います。左側にすると「標準モード」になり、右側にすると「2倍モード」になります。
「標準モード」側には、スイッチの左横にも小さな突起がついています。操作時の目印としてお使いください。
次に、手前側の面の右から3つめにある再生ボタンを押し込みます。再生が始まります。
再生ボタンには、小さな突起がついています。操作時の目印としてお使いください。
再生を止めるには、手前側の面の右から2つめの停止ボタンを押します。テープの終わりまでくると、再生は自動的に止まります。
再生を一時停止するには、録音ボタンの右上のICレコーダー操作面との境にある、横長でギザギザがついているテープ一時停止スイッチを、左側にします。右側にすると、一時停止が解除されます。停止ボタンを押しても、一時停止を解除することが出来ます。
早送り/巻戻しをするには、再生ボタンの左側にある早送り/キュー、巻戻し/レビューボタンを使います。早送りをするときは、停止中に左側の早送り/キューボタンを、巻戻しをするときは、右側の巻き戻し/レビューボタンを押し込みます。
早送り/巻戻しをした後は、必ず停止ボタンを押してください。停止ボタンを押さずにそのままにしておくと、電池を消耗します。
音を聞きながら早送り(キュー)、巻戻し(レビュー)をするときは、再生中に早送り/キューボタン、または巻き戻し/レビューボタンを押し続けます。
7. ICメモリーの録音内容を消去する
左上にざらざらとしたスピーカー面のあるICレコーダー操作部を上に向け、キャリングケースのベルト部を手前にして置きます。
停止中の場合は、用件選択+/−ボタンを押して消去したい用件番号を選び、表示窓に表示させ、左側面の手前から2つめの消去ボタンを、1秒以上長押しします。または、消去したい用件の再生中に、消去ボタンを短く押します。
そうすると、表示窓に用件番号と「消去」の文字が点滅し、消去したい用件のはじめと終わりの5秒が10回ずつ再生されます。この再生中に、もう一度消去ボタンを押すと、その用件は消去されます。
途中で消去を止めるときは、再生中に、停止ボタンを押します。
すべての用件を一度に消去することもできますが、表示窓を見ながらの操作となりますので、ここでは説明を省きます。ご了承ください。
8. ICメモリーからテープへダビングする
テープを入れたあと、左上にざらざらとしたスピーカー面のあるICレコーダー操作部を上に向け、キャリングケースのベルト部を手前にして置きます。
まず、ICメモリーに録音した用件を再生します。
右下に4つ並んでいる丸いボタンの右上にある用件選択+/−ボタン、または4つ並んでいる左から2つめの小さな突起のある再生ボタンを使います。
次に、ダビングしたいところで、手前側の面の右端にあるカセットコーダー部の録音ボタンを押し込みます。用件が2秒前に戻ったところから、ダビングが始まります。
スタート位置を合わせてシンクロダビングをするときは、再生中にダビングしたいところで、上向きの面の右下に4つ並んでいる丸いボタンの左端のIC一時停止ボタンを押します。
そのあと、手前側の面の右端にあるカセットコーダー部の録音ボタンを押し込むと、IC一時停止が解除され、ダビングが始まります。
ダビングを停止するには、カセットコーダー部の右から2つ目の停止ボタンを押します。
ダビングを一時停止するには、カセットコーダー部の停止ボタンの右上にある、テープ一時停止スイッチを左側にします。一時停止の間、ICレコーダー部は、録音ボタン以外は操作することができます。ダビングしたい内容を再確認したり、選び直すときに便利です。
9. ICメモリーとテープに同時録音する
カセットコーダー部の録音ボタンを押し込んでから、ICレコーダー部の録音ボタンを押します。
同時に押しても録音はできますが、カセットコーダー部の録音ボタンを押すときの操作音がICメモリーに録音されてしまうため、カセットコーダー部の録音ボタンを先に押すことをおすすめします。
以上で、IC/カセットコーダー TCM-IC100「声の取扱説明書」を終わります。