STR-AN1000に搭載のソニー独自の立体音響技術「360 Spatial Sound Mapping」(サンロクマル スペーシャル サウンド マッピング)は、最新の自動音場補正技術「D.C.A.C. IX」(Digital Cinema Auto Calibration IX)の高精度な音場の測定と補正を組み合わせてスピーカーの設置状況に応じて複数のファントムスピーカーを生成します。ソニー独自の音響技術「モノポールシンセシス」と音場最適化技術の組み合わせにより、複数の実スピーカーからの音波を合成し、理想的な位置に配置されたファントムスピーカーが広大な音場空間を創り出し、新しいサラウンドを体験と圧倒的な臨場感を実現します。
ソニーの自動音場補正機能「D.C.A.C.(デジタル・シネマ・オート・キャリブレーション)IX」は付属の測定マイクロフォンを使い、これまでの各スピーカーの距離、音圧(レベル)、周波数特性に角度も加えて、スピーカー配置を3次元で測定し精密に補正します。31バンドのグラフィックイコライザーで、より精密な周波数特性の補正を行い、さらに「A.P.M.(オートマチック・フェーズ・マッチング)」によって異なったスピーカーの位相を合わせます。最新の音声フォーマット ”Dolby Atmos(R)” ”DTS:X(R)” 等に対応し、「360 Spatial Sound Mapping」または 「スピーカーリロケーション」「ファントム・サラウンドバック」 モード等を加えて、全てのホームシアターにおいて理想的なスピーカー設置環境を構築します。
マルチチャンネル再生はフロント、サラウンド、センターのすべてのチャンネルに同じスピーカーを用いて音圧と位相の両方の周波数特性を一致させておくことが理想です。しかし家庭では、異なるスピーカーを使うケースがほとんどです。自動位相マッチング機能「A.P.M.(オートマチック・フェーズ・マッチング)」は、フロントスピーカーと異なるスピーカーをサラウンドやセンターに使った場合でも、位相特性をフロントの特性に合わせて揃えることでチャンネル間の音のつながりを向上させる技術です。すべてのスピーカーをフロントスピーカーで構築したかのような、つながりのあるサラウンド空間を再現します。フロントスピーカーの特性は変更せず他のスピーカーの位相特性だけを補正するので、フロントの音質への影響なく壁反射による位相の乱れ、ホーン型/コーン型/ドーム型といったスピーカーの形式の違いに起因する位相特性のズレも正確に補正します。
対応するブラビアをセンタースピーカーの一部として駆動する「アコースティックセンターシンク」に対応。お持ちのセンタースピーカーと組み合わせてセンタースピーカーとしてテレビからも音を出すことで、定位感が向上し映像と音の位置が一致することで、より臨場感のある体験が可能です。
「スピーカーリロケーション」は高精度な自動音場補正と、自動位相マッチング機能「A.P.M.」による精度の高いファントム定位によって実現します。スピーカーの音源位置をサラウンド再生の理想とされる位置と角度に再配置することで、定位に優れたつながりのよい音場を再現します。「スピーカーリロケーション」は設置した全てのスピーカーに対応しているので、スクリーンのサイズによりフロントスピーカーの間隔が広すぎる場合や、照明器具を避けて設置した天井のスピーカー位置(*)なども理想的な位置に補正できます。サラウンドスピーカーの左右の位置がずれている場合や部屋の四隅にフロント、サラウンドスピーカーを配置したような場合でも、理想的なスピーカー配置での音場再現ができます。
「ファントム・サラウンドバック」も高精度な自動音場補正と、自動位相マッチング機能「A.P.M.」による精度の高いファントム定位によって実現する機能です。5.1chのスピーカー設置でも、「ファントム・サラウンドバック」を加えた7.1ch相当の音場を再現します。最新の音声フォーマット「Dolby Atmos(R)」「DTS:X(R)」を5.1.2chで再生する場合も「ファントム・サラウンドバック」を加えた7.1.2ch相当のサラウンドの音場を再現します。また、STR-AN1000は7.1chアンプでありながら9.1chのデコード機能を搭載しているので、「ファントム・サラウンドバック」の音声は独立したサラウンド・バックの音声として生成されます。
一般的に画面の下に配置されることが多いセンタースピーカーは、映画のセリフなどのセンターの音が画面の下から聴こえがちです。「センタースピーカーリフトアップ」はフロントハイスピーカーを利用して、センタースピーカーの音像位置を1-10のステップで調整して好みの高さまで引き上げ、映像と音像を一致させることができます。
天井に配置したフロント側の3チャンネルのスピーカーからの音声を、高精度なDSP処理技術により映像の位置まで下げることが可能です。映像に対して音声が天井側に張り付きがちなシーリングスピーカーをお使いの部屋でも、自然なサラウンド再生がお楽しみいただけます。
従来のチャンネルベースに音の位置情報や移動情報(オブジェクト情報)を加えた、最新の音声フォーマット「Dolby Atmos(R)」「DTS:X(R)」に対応しました。前後左右を中心とした従来のサラウンド音場に対して高さ方向の表現力を加えた3次元の立体音響技術により、全方位からの音に包みこまれるリアルな音響空間をお楽しみいただけます。また、ステレオ音源や5.1、7.1チャンネルのマルチチャンネル音源を「Dolby Atmos(R)」「DTS:X(R)」 のスピーカーレイアウトに合わせて処理して再生することができる「Dolby Surround」「Neural:X」にも対応しています。
360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)は、オブジェクトベースのソニーの360立体音響技術を使った新しい音楽体験です。ボーカルやコーラス、楽器などの音源一つひとつに位置情報をつけ、球状の空間に配置。アーティストの生演奏に囲まれているかのような没入感のある立体的な音場を。体感できます。また、ネットワークを経由したNASやUSBストレージメディアからの音楽再生では最大DSD11.2MHz、192kHz/24bitの音源(DSD:11.2MHz/2ch、5.6MHz/5.1ch、WAV:7.1ch、FLAC:5.1ch、AIFF:5.1ch)に対応(*)。
MP3やCD、ストリーミングなどの圧縮音源を、最適にアップスケールします。「DSEE Ultimate」では、膨大な楽曲データを学習しているソニー独自のAI(人工知能)技術により、リアルタイムに分析。サンプリング周波数およびビット深度を拡張しています。楽曲のジャンルや楽器などの情景に合わせて、圧縮により失われた本来の高解像度音源を高精度にアップスケールします。