商品情報・ストアコンポーネントオーディオTA-DA5500ES特長

コンポーネントオーディオ

TA-DA5500ES
マルチチャンネルインテグレートアンプ

TA-DA5500ES

商品の特長

マルチチャンネル再生は、フロント、サラウンド、センターの全てのチャンネルに同じスピーカーを用いて音圧と位相の両方の周波数特性を一致させておく事が理想です。しかし家庭では、サラウンドやセンターにフロントと同一のスピーカーを用いることは難しくスピーカーが使われるのが一般的です。
そこで、サラウンドやセンタースピーカーの位相周波数特性をフロントスピーカーの特性に一致させる新技術“A.P.M.”を開発、搭載しました。“A.P.M.”による補正は、ソニー独自の自動音場補正機能“アドバンストD.C.A.C.(Digital Cinema Auto Calibration)”の一部として組み込まれています。

“D.C.A.C.”は、付属の測定マイクロフォンを使うことで、部屋の音響特性を高精度かつ高速に自動で測定・補正できる技術です。従来の“D.C.A.C.”は、距離、レベルの自動設定に加えて、音圧の周波数特性の補正を精密に行ってきました。しかし、異なるスピーカーのクロスオーバーネットワークタイプの違いや、サラウンドスピーカーの異なった設置環境による壁からの反射音、センタースピーカーを画面下に置く事によるフロントスピーカーとの高さの違いなどにより、同一のスピーカーを使って良好なサラウンド環境を得るのは難しいことでした。
“アドバンストD.C.A.C.”では、“A.P.M.”が加わったことにより、こうした設置の制約はもちろん、フロントと全く違うスピーカーを用いた場合でも位相周波数特性をフロントと一致させることができます。これにより、従来はフロントスピーカーとの組み合わせ(相性)に制限があったサラウンドスピーカーとセンタースピーカーが自由に選べるようになりました。

  • *1 マルチチャンネルインテグレートアンプにおいて、フロントスピーカーの位相をリファレンスとして、サラウンド、センタースピーカーの位相特性を合わせることで補正する技術として世界初。2009年9月8日現在、ソニー調べ
    *2 A.P.M.は自動音場補正機能(アドバンストD.C.A.C)に組み込まれているので、A.P.M.を動作させるにはD.C.A.C.を実行してください

ホームシアターの機材に良質なものを使っても得られないのが、映画館という空間が生み出す「映画館らしい音」。それは映画館という環境がもつ反射音や残響音が作り出すものです。その反射音や残響音をともなって、BDやDVDの音は初めて映画の音になります。実際、映画制作者も映画館そのものといえるダビングシアターと呼ばれる環境で映画の音を編集しています。
映画館独特の反射、残響音がない場合、映画の迫力や臨場感はもとより、画面の奥行きや俳優同士の距離感といった、映画に込められた演出の再現も不十分になりがちでした。

この映画館独特の反射、残響音を家庭で再現するソニー独自の技術が「デジタルシネマサウンド」です。この技術を革新的に改良し、ブルーレイディスクのHD音声のクオリティーにまで高めたのが、新搭載の“HD デジタルシネマサウンド(HD-D.C.S.)”です。
基準になったのは、ハリウッドのソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)にある大型のダビングシアター。最新の技術による精密に測定・解析を行なうと同時に、実際に映画の音を編集しているSPEのサウンドエンジニアの協力による詳細な調整を経てHD-D.C.S.を開発しました。HD-D.C.S.を使うことにより「聴き覚えのある映画館独特の音」がリビング空間に蘇ります。

<“HD-D.C.S.”・3タイプ>
HD-D.C.S. は、一つのダビングシアターの反射、残響を再現します。実際の映画館の残響量を再現する標準モードのほかに、残響量を少なくしたモードと残響量を多くしたモードを加えた3モードを装備。

・スタジオ モード…実測値より少ない残響量を付加します。細かい音は聴きとりやすいまま、サウンドエフェクトの迫力を映画館に近づけます。
・シアター モード(標準)…ダビングシアターの実測値と同等の残響量を付加します。一般家庭のシアタールームで、聴き覚えのある「映画館の音」が再現できます。
・ダイナミック モード…実測値より多い残響量を付加します。もともとの部屋固有の残響が多い場合でも、ダビングシアターの広い空間を再現することができます。

近年増加している低音域の充実した音楽作品を高音質再生し、映画の迫力を一層高めるため、シャーシ剛性を飛躍的に高めたメタル・アシスト・ホリゾンタルFB(Frame and Beam)シャーシを搭載。
シャーシ自体のフレーム部を強化する新たな金属製の補強ビームを装備し、FBシャーシ自体のねじれ変形を防止した、新型FBシャーシです。内部の各基板をホールドする金属部品を新設し、従来モデルに比べて基板の保持強度を大幅に向上しました。
こうしたシャーシの大幅な強度アップにより、大きな音圧がかかったときに発生する部品の振動レベルが下がり、音の濁りが防止され、スピード感と量感の両立した低音を実現しました。
例えば、グランカッサやティンパニーの連続強打時に空間に放たれる空気の揺れ、映画の衝撃音、爆発音などの迫力が向上し、音楽性、エンタテインメント性ともに、従来にない良質で強力な再生を実現しました。

HDMI入力端子は6系統搭載。従来1系統だった高音質性能を高めた入力“for AUDIO”を2系統に増設(*1)。また1系統をフロントに配置し、カムコーダーなどの他機器との接続性を高めました。
HDMI出力端子は2系統を装備。従来機が切り換えのみだったものを、2系統同時出力を可能にし、これにより2台のディスプレイを同時に使用することができます。HDMIパススルー機能も搭載し、アンプの電源を立ち上げなくても、HDMI接続しているテレビ等のディスプレイで接続機器を再生できます。
また、HDMI出力OFFも装備しており、映像が必要ない場合に、より良い音質でHDMI機器を使うことが可能となりました。このほか、“x.v.Color(エックスブイ・カラー)”(*2)、“Deep Color(ディープカラー)”(*3)、フルHD・1080pの高精細デジタル映像信号や「ブラビアリンク」(*4)にも対応しています。

  • *1 “for AUDIO”入力端子と、他の入力端子は機能的には同一です
    *2 “x.v.Color”(エックスブイ・カラー):動画色空間規格の国際規格のひとつ「xvYCC」に対応した機器に付す名称としてソニーが提案している商標
    *3 “Deep Color(ディープカラー)”:HDMI 端子の映像信号処理において、転送可能な色数を増やした規格
    *4 「ブラビアリンク」:HDMI機器制御信号を使って液晶テレビ〈ブラビア〉のリモコンで連動操作できるソニー商品の機能名称

DLNA(*1)クライアント機能を搭載しており、同一ホームネットワーク上にあるDLNA準拠のサーバーから配信される音楽や写真コンテンツ(*2)をお楽しみ頂けます。例えば、書斎や寝室にあるDLNA準拠のPC上のコンテンツをリビングにある『TA-DA5500ES』でより高品位な音声で再生することが可能となります。
またインターネットに接続する事により、パソコンを使用することなく、インターネットラジオ(SHOUTcast(*3))をお楽しみいただく事ができます。
さらに、付属ソフト「ES ユーティリティ」を使えば、AVアンプの多機能化・ネットワーク対応により発生するさまざまな設定に必要な各種パラメータをPC上で確認できるだけでなく、編集し、その後本体へ反映することが可能です。またLAN端子からネットワーク経由でのファームウエアアップデートが可能となります。

  • *1 DLNA(Digital Living Network Alliance):PC業界と家電業界の企業により、ホームネットワーク環境でデジタルAV機器同士や、PCを相互に接続することを目的として結成した団体
    *2 対応フォーマット:音楽…リニアPCM、MPEG-1 Layer3、AAC、Windows Media(R) Audio(WMA professionalの全プロファイル除く)。写真…JPEG, BMP, PNG
    *3 「SHOUTcast」は、ロック、ポップ、R&B、ジャズ、クラシックなど10,000局以上のインターネットラジオを網羅したポータルサイトです

DVDやBS/地上デジタル放送で用いる従来の圧縮(ドルビーデジタル、DTS、MPEG-2、AACなど)や、古い録音のCDの音声信号には、本来聴こえないはずの可聴帯域外のノイズがあります。
“D.L.L”は、そのノイズを新たな情報で補ったり、追加せず、可聴帯域外の音質阻害成分を除去し、ソースに納められているオーディオ情報を最大限に取り出すことにより、DVD(ドルビーデジタル、DTS)、BS/地上デジタル放送(AAC)などの音質が向上する技術です。DVD、CDなどの以前から持つ大切なライブラリーを高音質化して楽しめます。

アンプ内のDA変換器の近くにマスタークロックを配置。スーパーオーディオCD/CDプレーヤーをフロー制御により動作させる“H.A.T.S.”をHDMI伝送に搭載しました。
フォーカスや純度感、音場感が改善し、低音の力強さも加わり音楽再生のクオリティーが向上します。スーパーオーディオCD/CDプレーヤー『SCD-XA5400ES』と組み合わせて、DSD信号でも“H.A.T.S.”をかけたハイクオリティなサウンドを堪能できます。

「ドルビーTrueHD」および「DTS-HDマスターオーディオ」は、ともにロスレスコーデックと呼ばれるもので、記録ストリームをデコードするとエンコード前のPCMと同じデータが得られます。したがって原理的にはリニアPCM記録再生と同じデータが得られ、音質も同じになるとされています。しかし実際には、デコード時にDSPが発生する電気ノイズが従来のコーデックよりはるかに大きいため、DA変換回路上に音質に有害なジッタを発生させやすく、音質をリニアPCM記録と同じにすることは難しさを伴います。TA-DA5500ESでは、ジッタを起こしにくいデコードエンジンに進化させ、ロスレスなら同じという固定観念を打ち破る、ソニーならではの高音質ロスレスデコードにより、ハイビジョン時代にふさわしいブルーレイディスクなどに採用されたロスレス圧縮音声の高音質再生が可能となりました。

一般的なアナログアンプでは、トランジスタの温度変化に伴う位相変化により「音像フォーカスが甘くなりがち」「コーラスが濁りがち」「シンバルの音色が単調になりがち」などが指摘されています。そこで、パワーアンプの帯域を広げ位相変化が発生し始める周波数をより高い帯域に移動し、位相変化の影響を極力排除しました。その結果、濁りがなく音像フォーカスに非常に優れたサウンドを実現し、目を閉じるとそこにステージそのものが現れるような臨場感で音楽に身を浸すことができます。TA-DA5500ESは“第3世代 広帯域パワーアンプ”を搭載。リードがないトランジスタに変更することで部品の振動を排除しています。さらに帯域も7%拡大しています。

HDMIやデジタル音声伝送により、デジタル信号から分離したマスタークロックに原理的に含まれるジッタを排除する技術です。この技術により、高いS/N感と美しい音色を再現することができます。ブルーレイディスクの新フォーマット音声のみならず、リニアPCMや従来の圧縮音声を用いるDVDにも有効で、HDオーディオ時代にふさわしい音質の向上を実現しています。

スーパーオーディオCDのDSD信号をPCM信号に変換する際、独自のアルゴリズムにより32bit分解能で変換することで、情報量の欠落がほとんどない高音質を実現。スーパーオーディオCDに記録されている高音質をありのまま再現することができます。

映像処理技術において非常に高い評価を得ているファロージャLSIを搭載し、入力する全てのアナログ映像信号を1080pに変換してHDMI端子から出力します。例えば、ビデオ/フィルム素材を問わず斜め線のジャギーが起こりにくく、滑らかな高画質を楽しむことができます。

TA-DA5400ESの操作しやすく美しいオリジナルGUIを踏襲。再生映像を確認しながらGUIを操作できる好評の「ブレンディング機能」(*)を継続しています。

  • * ブレンディング機能:HDMI接続(1080p)まで対応

デジタルメディアポート端子を使った本機に別売りのデジタルメディアポートアダプターTDM-BT10やTDM-NW10を接続すると、“ウォークマン”(別売)(*)の音楽を高音質で再生可能です。

オーディオ製品の製造において、最も重要なパーツがはんだです。何千箇所にも及ぶ信号経路上の部品を接続するのがはんだであるため、その音質がアンプの性能に大きな影響を与えます。現在はんだは環境に配慮した無鉛はんだが使用されていますが、無鉛はんだを使うと一般的に硬質な音になりがちです。
本機にはソニーで独自に開発した音質専用のはんだを採用。使用する金属材料の微量含有元素に吟味を重ねたもので、鉛入りはんだ時代にも存在しなかった自然で豊かな質感と雰囲気の表現を可能としています。