赤坂・六本木を結ぶインテリジェントシティ「アークヒルズ」に位置するANAインターコンチネンタルホテル東京。落ち着いた空間と質の高いサービスを求め、世界各国から利用客が訪れるグローバルホテルとして知られています。このANAインターコンチネンタルホテル東京が、宿泊者のために、ビジネスセンターとクラブラウンジに導入したPCがVAIO type L 19型ワイド。国際色豊かなホテルがtype L 19型ワイドを導入したその理由をうかがいました。
IT推進室長
野崎 輝夫さん
コミュニケーションサービス
ビジネスセンター
樋野 昭子さん
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ANAインターコンチネンタルホテル東京様には、2007年11月より宿泊者向けとしてtype L 19型ワイドを導入していただきました。
まず、導入に至るまでの経緯をお聞かせください。
野崎
2007年に、それまでビジネスセンターとクラブラウンジで使っていたPCの更新時期がきました。それまでは、別のメーカーのビジネス用途向けのモデルを使っていたのですが、デザイン的にいまひとつなうえ、PC背面のケーブルも煩雑で見た目がよくないので、私どものホテルで使うPCとしては物足りないと考えていました。次は、ぜひデザイン的にも優れたPCにしたいと考えていました。type Lのデザインは知っていたので、ぜひ導入を検討したいと、まずは電話で購入に関する相談をしました。その後、営業担当の方と会って相談しながら導入しました。
樋野
それまでのPCは、タワー型の本体とディスプレイの組み合わせだったので、かなり場所をとるものでした。ビジネスセンターに勤務するスタッフとしては、もっと書類を広げられるすっきりとしたスペースで、お客様に利用していただきたいと思っていました。せっかくの大理石調のデスクのデザインも生かしたいですし。ですから、インテリアに溶け込むデザインで、設置スペースも少ないPCにかわることは、私を含めたスタッフ一同の要望でもありました。
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導入の検討にあたっては、type L 19型ワイドのほかに、どのようなモデルを検討なさいましたか?
野崎
PC背面のケーブルも美しく収納でき、設置スペースをとらない一体型のPCで、デザイン的にも優れ、インテリアに馴染むことが、導入の条件になったわけですが、正直なところ最初からtype L 19型ワイドにほぼ決定していました。最近では、他のメーカーもPCのデザインに力を入れていますが、私としては、やはりVAIOがPCのデザイン面ではひとつ抜きん出ていると感じるというのが率直な感想ですね。また、今回の選択のなかでは、VAIOの他のモデルは候補には挙がりませんでした。一般のお客様にお使いいただくのにPCとして十分な性能があり、かつ、ホテルのインテリアデザインのなかに溶け込めるデザインということで考えましたから、最初からtype L しかありませんでした。
画面サイズについては、以前の機種のディスプレイが15型だったので、それより大きめのモニターにしたいと考えました。19型ワイドなら、お客様にも満足していただけるだろうということで決定しました。
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すんなりと決定していただいたtype L 19型ワイドですが、導入にあたっては、いろいろと解決すべきこともあったとお聞きしました。
野崎
私どものホテルは外国人のお客様にも多くご利用いただいています。ビジネスセンターを利用するお客様の80%ほどが、外国人の方です。そのため、外国のお客様に対応できるようにしたいと考えましたので、購入後に、自社でアプリ等をインストールする等の工夫が必要でした。そのときにも、ソニーのB2B(法人向け)営業部の営業の方をはじめSE担当の方にも相談にのってもらいました。それができたこともよかったですね。
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優れたデザイン性でANAインターコンチネンタルホテル東京様のご要望にお応えしたtype L 19型ワイドですが、導入後のお客様の反応はいかがでしょうか?
樋野
思った以上にお客様の反応がよいです。こちらから聞くまでもなく、常連のお客様などに「PC、かわったんだね」などと声をかけていただいたり。デザイン的にも好評です。type L 19型ワイドを見た外国のお客様の方のなかには、「ファンタスティック!」と賞賛する人もいらっしゃいました。type Lのベゼル周りの透明フレームに驚かれるようです。これまで数人の方に言われましたでしょうか。PCをそんなふうに表現するので、ちょっと驚きました。不満の声は聞こえてこないですね。
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通常のビジネスで使用するPCと、ホテルの宿泊用のPCでは、求められる要素がかなり異なるようです。
どのような要素が大切なのでしょうか?
野崎
まず、自宅で使っているPCと同じように、違和感なく普通に使えることが大切です。当たり前のことですが、ホテルでお客様に使っていただくPCにも、PCとしての必要過不足ない性能は必要です。お客様には、ベストなコンディションでPCを利用していただきたいのです。次にデザインですね。見た目も気持ちよく使える、ホテルのインテリアに溶け込んでいることを求めました。ホテルの空間のなかで、PCにもプレミアムな印象を抱いていただければと思います。
こうした面とは別に、ホテルのPCにとって重要なことが、保守と個人情報の保護です。365日24時間稼動しているホテルなので、やはり保守はしっかりしたい。そのためにはお客様を待たせないためにも、オンサイト(出張)修理がベストでした。type L 19型ワイドの場合、購入時に保守でオンサイト修理が選択できたので、安心しました。個人情報の面でもお客様が安心してお使いいただけるようにしています。私どものホテルでは客室内でのネット環境にしろ、ビジネスセンターのPCにしろ、お客様に安心して使っていただけるIT環境をつくる。それが最優先だと考えています。