東京医療保健大学は、医療保健学部(医療情報学科、看護学科、医療栄養学科、助産学専攻科)と東が丘看護学部(看護学科)を持つ4年制大学です。さらに、大学院として医療保健学研究科及び看護学研究科を併設しています。入学時に学生にPCを貸与し、授業やゼミ、就職活動に、また、大学から学生への連絡手段として幅広く学生生活全般に活用しています。学生からのPC障害に関する問い合わせは、各キャンパスにPCサポートセンターを設置し対応しています。
4年制大学
学生数 1,409名(含院生)
教職員 159名
合計:1,647台
2005年4月より
学生貸与用PC
4年間の延長ワイド保証を受けられるセーフティー・パスポートを利用、在学4年間にわたる学生生活でも安心してVAIOを使い続けられるようにサポート。
高解像度で色鮮やかな液晶ディスプレイ(VAIOディスプレイプレミアム搭載)をもつTシリーズ導入、医療機器から読み取った画像の精細に表示に活用。
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2005年の開学以来、学生用PCとしてVAIOを採用していただいていますが、その理由を聞かせてください。
市原
本学では入学時にPCを貸与する制度を取っており、4年間は学業の他、パーソナルにも活用してもらっています。現在採用しているのは11.1型ワイド液晶ディスプレイのVAIO Tシリーズです。私たちが毎年VAIOを継続して採用しているのは、一貫した運用体制を作りたいと考えているからです。購入から修理、4年後の回収の業務をそれぞれ個別の会社に依頼しているといろいろと調整が必要になりますが、ここではソニービジネスソリューションさんを窓口として一貫した体制での運用が可能になっています。
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機種選びのときには何を基準にしたのでしょうか?
市原
医療情報学科からは、医療現場や医療器具の状況、疾患部などを画像で確認したりするので、小さくても解像度が高くリアルに再現できる性能を持つPCが望ましいという意見がありました。医療栄養学科は、食材やサンプル食品などを映すのに、色合いがはっきり表現できる液晶ディスプレイが好まれます。また実験データの分析などでExcelを使用しますが、多くのデータを一覧表示できるワイド画面のほうが効率的です。それに日々持ち歩くので、当然コンパクトな方が望ましい。総合的に考えて、薄型軽量で、かつ高解像度なワイド画面を持つTシリーズが適していました。
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学生全員に配布する場合、台数が多い分、サポートの負担が大きいかと思います。どのような仕組みで効率化を図っていますか?
市原
学生のPC障害に関する問い合わせは、各キャンパスに設置しているPCサポートセンターで対応しています。学生の数が多く、それぞれのPCの設定がバラバラではサポートがし難いので、大学で使用するアプリケーションやセキュリティーソフトを統一し、それらをインストールした状態で納品してもらい、それを学生に配布しています。障害でハードディスクを取り替えた時やWindowsが起動できないという場合は、PCを初期化する作業をよく行いますが、この初期化作業を手動で行うと1〜2日程度掛かっていました。今年から学年毎にPCのマスターイメージを専用ディスクに保存し、これを当該のPCにイメージコピーする方法を採用しました。これにより初期化作業は1〜2時間程度で完了するようになり大変効率化になりました。
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4年間のワイド保証を受けるセキュリティー・パスポートもご利用ですね。
市原
貸与されるVAIOが初めての自分専用のPCという学生も少なくありません。VAIOが軽くて持ちやすいのはいいのですが、中にはPCを精密機械だと認識してない学生もいて、乱暴に扱われる場合もあります。そのため不注意から、落としたり何かにぶつけたりして故障させるといったトラブルが起こります。そこで4年間安心して使用できるように、保証範囲の広いサポートが受けられるセーフティー・パスポートを採用しました。また修理期間中も学生に支障を与えないように、予備のPCも用意しておき修理中に貸出する体制を取っています。
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学生の方々はどのような使い方をしているのですか?
市原
学内には無線LANが網羅されており、どこに居てもネット接続ができるので、学生は常にVAIOを持ち歩いて、授業やゼミに出席したりインターネットで情報収集したり幅広く活用しています。机から電源がとれる教室がいくつかあるので、バッテリーが足りなくなってもその場で充電可能です。また自宅に持ち帰って、課題のレポートをまとめる作業などにも使っています。また、大学から学生への連絡は電子メールやグループウェアを使い行っているので、VAIOがないと素早く情報が得られないという状況が起こります。
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PCサポートセンターにはどのようなトラブルや相談が持ち込まれているのですか?またVAIOを使う学生様の様子はいかがですか?
津野
コンパクトなTシリーズは学生にとっても、軽くて持ち運びやすくて良いという声を聞きます。中にはPCに不慣れな学生もいて、Tシリーズがあまり持ちやすいものですから、液晶ディスプレイをつかんで持ち上げたり、本の上に乗せたVAIOを片手で運んだりと、見ていてはらはらすることを平気でやってしまいます。それで落としたり何かにぶつけたりして壊して持ち込まれることが多いですね。
佐々木
医療情報学科、医療栄養学科のある世田谷キャンパスでは日々レポートの課題が出るので、ワード、エクセル、パワーポイントを使ったデータ連携などの使い方の質問が多いです。
下田
最近のモデルで採用されているアイソレーションキーボードでは、キートップの故障がなくなりましたね。以前のタイプは乱暴に扱ってキートップが外れてしまうトラブルもよくあったので、良いキーボードだと思います。
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今後VAIOの活用を広げる考えはお持ちですか?
市原
現在は、主として課題配布やレポートの作成、連絡手段などにVAIOを活用していますが、今後はもっと学内生活面に活用を広げていくことを検討しています。例えば履修登録や授業の出欠確認に利用できれば効率的になりますし先生や事務の手間も軽減できます。このように学生生活を充実させることにつながるIT活用を広げていきたいと考えています。
東京医療保険大学様では、一貫した運用体制を構築したいということでしたので、納品から保証までお手伝いさせていただいています。ソニーグループでは多岐にわたる業務を扱っておりますので、幅広いご要望を承ることができます。たとえば今回のファイナンス業務は、グループ会社のソニーファイナンスと協力して対応しました。
営業担当 松岡 勝人