ブイ・テクノロジーは、液晶ディスプレイ(LCD)等のフラットパネルディスプレイのパネルの製造装置および検査関連装置の開発・製造・販売およびサービスを手がける製造メーカーです。同社の製品は、日本やアジア各国のパネル生産工場で導入され、スタッフも各国を飛び回っています。そのスタッフのモバイルPC、開発に用いるPCとして、セキュリティー、モビリティー、安定性を重視して導入されたのがVAIOでした。
装置製造業
194名
合計:63台
2007年より
法人向けカスタマイズモデル(CTO)を活用し、使用用途に応じて構成をカスタマイズしたVAIOを導入。開発設計、一般事務、広報など、部署、業務ごとに最適なスペックのVAIO使用することで業務を効率化。
フルHD液晶、グラフィックアクセラレーター、クワッドSSD、FeliCaカード搭載のZシリーズの導入により、社内での開発設計だけでなく、出張時の持ち出しもデータを移動することなくZシリーズ1台で業務を遂行。
装置のメンテナンス時に、現場に携帯するモバイルPCとして、Zシリーズを使用。PCの安定した動作や稼働スピードにより、現場での迅速なメンテナンス対応に活躍している。
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VAIOを導入した理由は何ですか?
矢田
当社は、液晶パネル生産に必要な装置を扱っています。当社の装置は、日本だけでなく、韓国、台湾、中国などのパネル生産工場でも稼働しており、当社のスタッフは海外出張が非常に多いという傾向があります。そのためノートPCの選定では、持ち運びやすさとセキュリティーを重要視しました。
移動が多いぶん、薄型軽量のVAIOであれば、持ち運びの負担が低くなります。また海外での盗難、紛失は機密情報の漏洩につながる危険がありますから、万が一のことがあっても情報が流出しないような対策が必要です。当社ではFeliCa(ICカード)を使って、社員証を用いた認証システムを構築し、第三者が機密情報にアクセスできないようにしています。
持ち運びやすさ(モビリティー)とセキュリティーから採用したのが、薄型軽量でFeliCaポート搭載のVAIOでした。
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法人向けカスタマイズモデル(CTO)を活用して、さまざまな構成のVAIOを導入されていますが、その理由は何ですか?
矢田
開発設計に携わるスタッフは、設計図を作るCADや機器を制御するソフト開発をするため、一般のスタッフとは利用法が異なり、より高性能なPCが求められます。そこで要望を確認して、CTOで最適なスペックや構成に組んだ上で導入しているわけです。
石井
私は露光機用レーザー光源の開発を担当していますので、CTOを使って高スペックのZシリーズを用意してもらいました。私のVAIOの構成は、OSは64ビット版Windows 7、CPUはCore i7、メモリーは8GB、ストレージはクアッドSSD、液晶ディスプレイの解像度はフルHD(1920×1080ドット)です。今後のモバイルPCはSSDやフルHDへと向かっていくと想像していますので、数年使うことを前提に選んだ結果、こういう構成になりました。ちなみにフルHDのモバイルPCを採用しているのは、VAIOだけでしたね。それから私は大学時代にUNIXに馴染んでいたので、英字配列キーボードを愛用しています。それでこのVAIOも英字配列キーボードにしました。デザイン的にもキレイでスッキリしています。
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スタッフの方々はVAIOをどのように活用されているのですか?
矢田
ほとんどのスタッフは、エクセル、ワードを使って日報を作るなどの事務作業を行い、メールでコミュニケーションを取ることが主な作業になっています。出張が多いわけですが、各地にある当社の拠点からはVPNを通して社内システムにログインすることが可能です。しかし拠点以外からは社内システムにアクセスできないしくみなので、出先では「VAIOだけが頼り」といいますか、VAIOに保存しているデータとメールでのやりとりだけで仕事をすることになっています。
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開発の方はどのように活用されているのですか?
石井
以前は作業効率を重視して、デスクトップPCとノートPCの2台体制で使っていました。普段はデスクトップPCで開発し、出張にはノートPCにデータを移して持っていくという使い方です。ですが、2台の間でのデータの移動や同期が手間でした。
VAIOに切り替えた現在は、これ1台だけで使っています。普段は外部ディスプレイをつないだVAIOを使って開発しています。出張のときは、VAIOをカバンに入れて取引先に持っていき、プレゼンテーションをしたり、資料を閲覧したりします。人によってはその場でソフトウェアのコーディング、デバッグをすることもあります。そういうときはハイパフォーマンスのZシリーズの性能が活きてきますね。
CADはデスクトップPCでないと効率的な作業ができないものでしたが、グラフィックアクセラレーター搭載のVAIOならノートPCでもサクサクCADが動きますし、スペックも画面解像度も高いので使っていてもストレスがありません。また装置の開発では専用の機械と接続しますが、USB接続とLAN接続が主ですから、VAIOだけですべての開発が可能になっています。RS-232C接続の機械の場合は、USB変換ケーブルを介して接続できるので、問題ありません。
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VAIOを使った感想はいかがですか?
石井
高速なCPU、クアッドSSDなどの相乗効果で、OSやアプリケーションの起動が速く、ストレスなく使えるのはいいですね。特に客先では、さっと起動してサクサク動いてくれるので、相手を待たせずに済みます。アイソレーションキーボードは初めてでしたが、違和感もなく、キーも打ちやすいと思います。出張時は特にフルHDの使いやすさを感じています。画面が広く使えるので、CADとエクセルを開きながらメールの読み書きができ、あたかも2台のディスプレイを使っている感覚です。
矢田
解像度の高さは、開発者だけでなく、一般のスタッフからも高い評価を受けています。
河原
広報IR担当の私は、投資家の方々を相手にお話をする機会があります。通常は事前に準備した紙の資料に沿って打ち合わせを行いますが、話の流れによって急遽、ノートPCを立ち上げ、装置のデモを行ったり、補足説明用の資料をお見せすることがあります。以前使っていた別メーカーのノートPCでは、FeliCa認証でトラブルが起こって、ノートPC内の資料をお見せできないことがありました。それでVAIO(Gシリーズ)に替えてもらったのですが、素早く確実に起動してくれるので安心して使えます。VAIOについては安定性、信頼性の高さを一番評価しています。
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製造業で活用するビジネスPCとして、VAIOに求めていることはありますか?
河原
当社は液晶パネル生産に必須の装置を顧客に提供しており、生産そのものや、生産過程の品質管理や生産性向上に大きくかかわっています。液晶パネルの生産ラインは24時間365日稼動しており、装置のメンテナンスの時間が余計にかかるとパネル生産量に影響を与えかねません。ひとつの工場では、一日で何十億円分ものパネルを生産している場合もございますので、メンテナンスに1時間でも余計な時間がかかると、数億円の機会損失が発生する可能性があります。当社の装置をメンテナンスする際に計画された時間内に確実に対応するために、現場作業用PCには確実に動く安定性、迅速に稼働するスピードが要求されます。その点では安定性と高性能を兼ね備え、細かい使い勝手に柔軟に対応してくれるVAIOは当社の業務に合っていると感じています。
矢田
VAIOにはこれからも、持ち運びやすさに加えて、高い信頼性、セキュリティー、安定性と、現場の要望に柔軟に対応できるカスタマイズ性を期待しています。
ブイ・テクノロジー様は、使用する現場にあった構成のPCを常に求めていらっしゃいます。そこで当社の法人向けカスタマイズモデルのサービスを活用していただき、CPUの速いモデル、グラフィック性能の高いモデル、スピードの速いSSD搭載モデル、容量の多いHDDモデルなど、最適な構成のVAIOを提供させていただいています。
担当営業 会田 雄治
プロセッサーやメモリー、ストレージ容量などのハードウェア仕様や、OS、搭載ソフトウェア、法人向け3年保証サービス オンサイト(出張修理)などをCTOで選択できるモデル。
CPUやチップセット内蔵のグラフィック機能とは別に搭載した、高性能なグラフィック機能。Zシリーズに搭載されたダイナミック・ハイブリッドグラフィックスは、内蔵のグラフィック機能とグラフィックアクセラレーターを使用状態に合わせて自動的に切り替えられる。
軽量、耐衝撃性、高速性を併せ持つストレージ。Zシリーズなら、HDDの約6.3倍という高速なクアッドSSDが選択できる。