ユーコープ事業連合は、神奈川、静岡、山梨三県の6つの会員生協から構成された生活協同組合の連合会です。その事務処理、ITシステムを管理する本部では、スタッフが各地の店舗や配送センターを巡回し、情報を共有しながら業務を推進しています。そのスタッフが使用するモバイルPCとして採用されたのが、軽量かつ高い堅牢性を持つVAIOでした。
生活協同組合
職員数 約1,700名
パート・アルバイト 約9,400名
合計:230台
2008年10月より
組織変更による本部スタッフの拠点巡回業務に対応するために、モバイルPCを本格導入。不慣れなユーザーの扱いにも耐えうる堅牢性を持つモバイルPCとしてVAIOを活用。
店舗の空きスペースや配送トラックの助手席での操作を可能にするVAIOのコンパクトさと軽量性。場所を選ばない情報共有が実現。
半年ごとにまとめて納品し、必要になったらユーザーに渡す運用体制に合わせて、計画的に最適な仕様、台数を供給。
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貴組合では、どのようにモバイルPCを活用しているのですか?
神戸
6つの生協から構成されている当組合では、本部が事務処理やITシステムの管理を統括して行なっており、本部の職員は各生協の拠点(店舗や配送センター)を巡回しています。その外回りをするスタッフのためのモバイルPCとして採用しているのがVAIOです。以前はモバイルPCを希望するユーザーがいた場合その都度用意していたのですが、2007年に組織変更を行ない、本部から各事業拠点に出張するユーザーが増加し結果、モバイルPC利用が本格化しました。モバイルPCの標準機を定めたのもその時期からです。
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VAIOを採用した理由は何ですか?
神戸
最初は他社のモバイルPCを採用したのですが故障が頻繁に起こりました。それは私たちのスタッフの使い方にも問題があったと思います。まず持ち運ぶ頻度が高い上に、電子機器の扱いになれていない人が多かったのです。例えば通信カードを挿したままPCをカバンに入れて持ち運んだり。そういう状況ですから、コネクターやキーボード、ヒンジ、スイッチ部分など、人が触れる箇所や可動する箇所の故障がよく起こっていました。そこで「私たちの使い方でも故障しにくいモバイルPCを」と検討した結果、選んだのがVAIOだったのです。
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標準機選定にあたって堅牢性以外にどのような要素を検討されましたか?
井上
まず通信手段ですが、ほとんどの場合通信カードと無線LANで十分ですが、地域によってはアナログモデムを使わざるを得ないホテルも残っています。アナログモデムを外付けすることも可能ですが、内蔵している方が故障しにくくなります。
もうひとつは指紋認証も内蔵していることです。組合員様の個人情報を扱っているので、紛失時、盗難時の予防として指紋認証でセキュリティーを強化しています。VAIOの指紋認証は、パワーオンパスワードやWindowsのログインパスワードとも連動する機能を持っているので、1回のログインでWindowsの起動まで進みますから、ユーザーにとって非常に使い勝手がいいと思います。
そのようにVAIOが、私たちが求める機能をすべて内蔵していたことも、選定の大きなポイントになりました。
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ユーザーの方々は、VAIOでどのような使い方をされているのですか?
神戸
モバイルPCでの主な利用法はグループウェアを用いた情報共有です。メールやお知らせ、掲示板やファイル共有などを、Webブラウザから利用しています。セキュリティーや管理の面から、モバイルPCにはデータをあまり置かずに、サーバーにアクセスして情報を得られるようにしているわけです。
外回りをするユーザーは、移動中の交通機関や拠点の中で主に使用していますが、買い取りや品質保証の場合は海外に行くこともあります。ときには店舗内の狭い空きスペースや配送トラックの助手席で使用することもありますが、そういう狭い空間でも、コンパクトで軽いVAIOは使いやすいと思います。キーの感触が非常に心地よいのも評価が高いですね。日常的に使う場合は、そういった操作の感触も非常に重要だと思います。
井上
VAIOは外回りが多いスタッフにとっては、理想的なモバイルPCといっていいと思います。必要な機能をすべて備えながらも、コンパクトで軽く、書類と一緒にカバンへ入れて持ち出しやすい。画面も見やすく、キーボードの操作性もいい。バッテリーも長時間使えるし、いたわり充電機能があるために劣化も少ない。ACアダプターも小型で、ウォールマウントプラグアダプターはケーブルも邪魔にならない。これまで使ったモバイルPCの中では、VAIOはベストですね。だから当組合ではVAIOファンが多いんです。以前、他社のモバイルPCを渡したときは「VAIOじゃないの」と文句を言われるほどでした。
神戸
情報システム部はITシステム開発も行うので、社に戻るとディスプレイの大きなデスクトップPCを使います。しかし中にはVAIO1台だけを使っているスタッフもいます。VAIOに慣れるとそれだけで十分、2台を使い分けるより1台に集約したほうが効率的なようです。会社にほとんどいないスタッフの場合は、自席を用意していないので、モバイルPCで日常のデスクワークもこなせるVAIOは非常に重宝しています。
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今後、VAIOの利用はさらに広がるのでしょうか?
神戸
今は、外回りをするスタッフだけにVAIOを配布するという、限定的な使い方をしています。それはセキュリティー上、当組合が配布したPC以外からITシステムにアクセスできない仕組みにしているためですが、その代わり社外や自宅からグループウェアを利用できるのはVAIOユーザーだけに限られてしまいます。システム開発は別として、グループウェアにはどこからでもアクセスさせたい。社内の情報共有を進めるためにも、必要とするスタッフ全員にVAIOを配布していきたいですね。
生活協同組合連合会 ユーコープ事業連合様は、必要としたときにその都度VAIOをお求めになるのではなく、計画を立てて半年ごとにまとめてご購入いただいています。ですから、私たちもその計画に沿った形で、PCのスペックや台数を合わせて納品させていただいております。またVAIOを非常に気に入っているという言葉をいただいております。堅牢性、軽量性、セキュリティーや通信機能など、必要とする要望にすべてVAIOが応えられたというのは、担当営業として冥利につきます。
担当営業 吉田 豊