フロンテッジは、テレビなどのマスメディア、Webサイト、企業発信のコーポレートメディアなど、さまざまなメディアを駆使して企業のブランディングやマーケティング支援を行っている会社です。世界に先駆けて3D映像のCMを制作するなど、最新技術を駆使した先進的な試みに挑戦するのが同社の特徴です。こうした取り組みをPCによって支えるために導入されたのがVAIOでした。
広告代理店
250名
合計:302台
2010年1月より
ポスター印刷にも耐えうる高画質な写真、フルHDの映像、3D映像など、巨大なサイズのデータを扱う広告業界。負荷の高いグラフィック処理を、グラフィックアクセラレーター搭載したハイパフォーマンスのVAIOでスムーズに再生。
災害時などの非常事態にあっても、安全なところに持ち出して、業務を継続できる機器としてノートPCへの移行を推進。モバイル用途だけでなく、デスクワーク専用PCもノートPCに移行。共有データは、セキュリティーの担保されたデータセンターに同期して保存。
フルHD、3D映像をやり取りするスタッフは、保存メディアとしてブルーレイディスクを利用するなど、業務によって求めるスペックに差異がある。担当する顧客のニーズ、扱うデータの種類、スタッフのワークスタイルに合わせて、法人向けカスタマイズモデルで最適なスペックを選択。
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VAIOを導入したのはなぜですか? 広告代理店の御社は、何を基準にPCを選んだのですか?
佐々木
以前はデスクトップPCが主流でしたが、2008年ごろからノートPCへの移行を検討し始めました。インフラやITシステムにトラブルがあった場合、デスクトップPCでは業務が止まってしまう。しかしノートPCであれば、万が一の非常事態が起きても社外に持ち出して仕事を継続できます。当社は広告代理店ですから、何があってもお客様に迷惑をかけることだけは避けたい。だからノートPCへの移行を進めたのです。
では、どういうノートPCが向いているのか? 広告代理店の業務では、CMに使う映像や写真などの大容量データをノートPCに入れて、クライアントであるお客様に伺い、画面を見ながらお話させていただくことが頻繁にあります。つまり、速やかに処理が行える、高機能で高精彩なノートPCが不可欠なのです。そこで導入を決めたのがVAIOでした。またお客様のデータを持ち出すことを考慮して、HDDを暗号化するなどセキュリティーも強化して、情報漏えいなどが起こらないような対策を施しています。
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用途に合わせて、VAIOのさまざまなシリーズを使っていますね?
佐々木
デスクワーク用にSシリーズ、Eシリーズ、モバイル用にGシリーズ、Zシリーズを使っています。
Sシリーズは液晶ディスプレイが13.3型ワイドと、日常的な仕事がしやすいサイズだと思います。Eシリーズは、テレビ局との映像ファイルのやりとりをする内勤社員が使うPCです。大きくて見やすい15.5型ワイド画面を備えているので、高精細な映像を視聴する想定で選んでいます。
Gシリーズは、カーボンファイバーの頑丈なボディと約900gの軽量性から、外勤の多い営業社員が使っています。Zシリーズはお客様に伺って、高画質な映像を見せるプレゼンテーションをする営業社員向けに選びました。お客様の前で映像をスムーズに動かすには、ハイスペックなCPUを備えたモバイルPCが必要です。Zシリーズなら十分対応でき、かつ軽量でもあるということで導入しています。
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法人向けカスタマイズモデルで、いろいろなスペックのVAIOを導入されたのはなぜですか?
佐々木
当社は広告代理店ですから、お客様に合わせた仕事をしています。ですから現場のユーザーからは「自分はブルーレイディスクを頻繁に使うので、ドライブを内蔵してほしい」「外出が多いので大容量バッテリーを」という要望を受けます。それぞれの営業スタイルによってニーズが異なるわけです。そこで法人向けカスタマイズモデルで各ユーザーに最適なスペックを選択して、VAIOを有効に活用してもらっています。
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営業社員の方々は、それぞれどのようにVAIOを活用していますか?
椎葉
私はお客様の商品サイトを担当しています。フルHDの映像を扱うことが多いため、16:9のワイド画面と、高精彩に映像が再現されることが必須です。ブルーレイディスクでデータをやりとりすることもよくあります。Sシリーズは重い動画も軽々と再生でき、色合いなど非常にきれいに見えるので、仕事がスムーズに進みます。
三浦
私はインターネット広告のご提案をしています。お客様に伺ってネット広告をご覧いただきながらプレゼンテーションすることが多いので、13.1型ワイドでパフォーマンスの高いZシリーズを使っています。
私は担当しているお客様が多いので、伺う先のIT環境もさまざま。特に新規のお客様ではネットワークインフラやIT機器環境がよくわからないまま伺うことがあります。時にはプロジェクターがなく、Zシリーズの画面をお客様に見せながらお話することもあります。VAIO1台を持っていけば、どこでも対応できるところが気に入っています。
岸本
私は外を回ることが多いのでGシリーズを使っています。非常に軽く、女性のバッグにも入れやすいので、特に使う予定がなくても気軽に持ち歩いています。外出時にはコンセントのないところで1日中使うこともありますので、バッテリーの持ちの良さはいいですね。仕事でよく使うアプリケーションはオフィス系のもの、それにPhotoshopやIllustratorなども利用します。
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VAIOを使うことで仕事スタイルは変わりましたか?
椎葉
この業界は時間に追われることが多いんですよ、最近は特に(笑)。一方で、フルHDの映像、3Dの映像というようにデータ量も増えています。当然、PCの表示能力も求められます。だからグラフィックアクセラレーターを搭載しているVAIOによって効率が上がったことは助かりますね。
三浦
外出が多い私は、フットワークが軽く、よりアクティブになったと思います。以前は、たとえば企画書などは社内でじっくり腰をすえて作成していました。ところがVAIOにしてからは、お客様の前で打ち合わせをしながら、その場で修正、反映させることも日常的になってきました。広告、マーケティング業界では、いろいろな情報を仕入れ、それをすぐ別の形にしてアウトプットするスピードがとても重要です。今はVAIOを使って仕事をしているのがとても気持ちよい。間違いなく、効率もアップしたと思います。
岸本
確かに、VAIOを導入する前は、会社から外に出てしまうと、PC作業が一切できませんでした。それが今では、外出先でもさまざまな業務を並行して進められます。お客様から「今すぐ確認してください」と携帯にご連絡をいただいた場合、昔なら「申し訳ありません、会社に戻ってから確認します」とお返事を差し上げていましたが、その場ですぐVAIOを開いて対応できるようになりました。
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将来の広告・マーケティング業界を展望したときに、VAIOにどんなことを望まれますか?
佐々木
先ほど言いましたように、当社は今年初めて、世界で先駆けて3D映像のCMを制作しました。今後は3D映像が普及するでしょうから、PCで処理するデータ量はますます増えると思われます。こうした負荷に対応できる処理速度、演算速度を備え、かつ手軽に持ち運べるハイスペックなVAIOに期待したいと思います。
私は別の業界から広告業界に移ってきた人間です。以前は、これ以上PCにパフォーマンスを追及する必要があるのかと思っていたのですが、そんなことはなかったです。この業界は高画質な画像、映像を処理することが多く、PCに高いパフォーマンスを求める傾向が強いと実感しています。次々と生まれる表現手法、新技術に対応していくためにも、パフォーマンスの高いPCが必要だと思います。
フロンテッジ様は、広告業界ということで、雑誌などの紙メディア、ネット、テレビといった媒体ごとに制作物の確認作業が異なるので、現場での使い方もさまざま。またプレゼンテーションで使う機器やブルーレイディスクなど多種多様なデバイスとの接続も考えなくてはいけません。またそこで当社の法人向けカスタマイズモデルを駆使して、ユーザー様ごとに最適な仕様にしてお届けしました。
担当営業 高井 雄亮
ブルーレイディスクは、フルHD映像のような高画質な映像を保存できる、単層25GB、2層50GBの大容量メディア。ブルーレイディスクドライブ内蔵VAIOなら、ブルーレイディスクを読み書き可能。
PUやチップセット内蔵のグラフィック機能とは別に搭載した、高性能なグラフィック機能。Zシリーズに搭載されたダイナミック・ハイブリッドグラフィックスは、内蔵のグラフィック機能とグラフィックアクセラレーターを使用状態に合わせて自動的に切り替えられる。