松竹は古くから映画、演劇など、日本のエンターテインメント業界を支えてきたリーディングカンパニーです。映画の製作・宣伝・配給・歌舞伎の製作・興行・地方巡業まで幅広い事業を展開しています。スタッフは地方ロケから海外の映画祭まで年中飛び回り、モバイルPCを用いて制作物確認や商談、コミュニケーションを円滑に進めています。その現場で力を発揮しているのがVAIOです。
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映画製作といったエンターテインメント業界ではVAIOのようなモバイルPCはどのように使っているのでしょうか?
山ア
当社でモバイルPCを活用しているのは、営業、宣伝の部署です。ロケ地や製作現場での確認から海外の4大映画祭での商談まで、常に各地を飛び回っています。
当社の特徴としては、DVDなどのリムーバブルディスクへの書き込みを多用することでしょう。ですから、モバイルPCにもDVDに書き込みする機能は必須なのです。
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そういう現場で使うモバイルPCとしてVAIOを選んだ理由は何ですか?
山ア
常に国内、海外を飛び回るので、軽さ、小ささという携帯性は重要視しています。3年前にいくつかのメーカーから評価機を借りてテストをしたのですが、もっとも評価が高かったのがVAIOのGシリーズでした。他社のものだと、取り付けたPCカードが別のコネクタを覆ってしまったり、薄くても凹凸が大きくてカバンに収納しにくかったりするのが、マイナスポイントでした。その点VAIOは薄型軽量でも使いにくいところがなく、しかも凹凸が少ないのでカバンに入れて持ち運ぶのが負担にならず最適だと評価しました。それで3年前からGシリーズ導入を決定しました。
また当社にとっては「ソニー」「VAIO」というブランドが持つクリエイティブなイメージも重要でした。海外の人と交渉するときにPCを取り出すと、VAIOのロゴが目を引くわけです。当社も映画製作というクリエイティブな会社なので、そういうイメージをスタッフが携帯するPCでも表現したいと思っています。
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2011年4月からはZシリーズの導入に切り替えましたが、その理由は何ですか?
山ア
Zシリーズはパフォーマンスが高いだけでなく、16:9の13.1型ワイド画面、フルHDの解像度、HDMI端子と映画を見るのに適しています。最近大型テレビでも普及してきたHDMI端子は、外部ディスプレイに高解像度で表示するのにも向いています。HDMI端子やフルHDはビジネス向けのモバイルPCでは珍しいと思います。それにインターネットでいろいろなユーザーの評判を確認してみたのですが、「最強のモバイルPC」として評価も高いんですよ。
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営業、宣伝の方々は、どのようにVAIOをお使いなのですか?
山ア
営業、宣伝のスタッフは、頻繁に持ち出しています。海外の映画祭では、海外の映画製作会社と商談をする際に使っていますが、どの映画を公開するかを決めるには、交渉の場で即断しなくてはいけません。そのときVAIOを使って作品をチェックするわけです。そういうときはPCのスピードと映像の表現力が重要ですね。即断が求められるような時間のない中での作業なので、結構雑に扱われているようですが、VAIOはめったに壊れないですね。
西岡
製作現場では、受け取った映像データを加工して、DVDに保存する作業もよく行います。そのDVDは制作物の確認やプロモーションなどに活用しています。エンコードは時間のかかる作業ですが、パフォーマンスの高いZシリーズにすれば相当短縮されるでしょう。高速なCPUが搭載されているだけでなく、SSDやグラフィックアクセラレーターも備えていますから。
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エンターテインメント業界で使うモバイルPCでは、今後どのような機能が求められるでしょうか?
西岡
これからは3D映像なども普及するでしょうから、データの量も増えるし、品質もさらに向上していくのは間違いないはず。基本的なスペックに加えてグラフィック性能でも、負荷の高いデータに耐えうるパフォーマンスを持つPCが必要になってきます。
山ア
特に映画製作にかかわるのは映像のプロですから、画質に対する目がシビアです。映像の細かさ、色合いの再現性などは、普通の人には気が付かない微妙な違いも認識します。
西岡
その点では現場スタッフにとって、ZシリーズのフルHDの解像度やHDMI端子、VAIOディスプレイプレミアムが役立つでしょう。特にAdobe RGB 96%という色再現性の高さは、重要かもしれませんね。
Gシリーズは、松竹様にモバイルに特化したPCとして高い評価をいただいておりました。今回のモデル変更にあたって、Zシリーズを薦めさせていただきましたが、その理由は、Zシリーズが持つ、パフォーマンス、フルHD、ワイド画面という映画業界に適した機能ばかりではありません。Zシリーズが、Gシリーズの薄型軽量、コンパクトさ、堅牢性という特徴を継承していることが、松竹様にとって円滑な移行に必ず役立つと考えたからです。
担当営業 会田 雄治
CPUやチップセット内蔵のグラフィック機能とは別に搭載した、高性能なグラフィック機能。Zシリーズに搭載されたダイナミック・ハイブリッドグラフィックスは、内蔵のグラフィック機能とグラフィックアクセラレーターを使用状態に合わせて自動的に切り替えられる。
1920×1080ドットの解像度。Zシリーズの法人カスタマイズモデルで選択可能な液晶ディスプレイ。