従来の直下型LEDバックライトに比べて、約1/100の大きさで高密度に敷き詰められた、Mini LEDバックライトを搭載。プロセッサー「XR」や、ソニー独自のバックライト駆動技術によって従来よりも高コントラストな映像を実現します。
映画の撮影の際に活用されている当社のマスターモニター(業務用モニター)のバックライト制御技術と同様に、XRバックライトマスタードライブはMini LEDバックライトを緻密に制御し、真のコントラストを実現します。
従来の直下型LED部分駆動は、複数個のLEDをブロック単位で駆動させていたため、より細かい範囲でのコントロールができませんでした。Mini LEDバックライト搭載のBRAVIA 9シリーズでは、「XR バックライト マスタードライブ」を搭載。プロセッサー「XR」の精緻な映像分析と、ソニーの培ってきたバックライト駆動技術によって、パネル背面に高密度に敷き詰めたMini LEDバックライトを細かく制御し、鮮烈な輝きと、引き締まった深い黒を緻密に表現します。
LEDバックライトの光を制御するために開発されたソニー独自の光学設計により、広視野角を実現。斜めから見た場合でも鮮やかな映像を楽しむことができます。
人が物事を認識する際、目や耳から入ってくる膨大な量の信号を、脳が横断的に判断しています。従来のテレビのAI技術では、色やコントラストといったような映像信号をそれぞれ個別に処理していますが、プロセッサー「XR」は、人の脳のように、数十万もの映像信号を横断的に分析が可能なので、より自然な美しさで映像を描き出します。
ソニー独自のアルゴリズムに基づき、映像の暗い部分の電流を明るい部分に集中。さらに、プロセッサー「XR」がエリアごとに映像を分析することで、コントラストを向上させます。従来モデルと比較し、ピーク輝度が最大1.5倍、LEDバックライトの分割数が最大3倍向上(*1)したことにより、さらに明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗くすることが可能になり、より自然なコントラストで映像を描き出します。
映像の中で、それぞれの被写体に応じてコントラストを向上させるオブジェクト型の映像処理に加え、プロセッサー「XR」が横断的な映像分析・処理を行うことで、さまざまな映像をHDR相当のコントラストにまでアップコンバートすることが可能に。白飛びや黒つぶれの少ない、明るい空の色合い、浮かぶ雲の立体感、花びらの質感など、まるで目の前にあるかのように描き出します。
人の目に映る色は、たとえば赤といっても、バラ、紅葉、トマト、ワインなど、さまざまな赤の色合いがあります。「XR トリルミナス プロ」では、色再現領域をより一層拡大。さらにプロセッサー「XR」の新アルゴリズムにより、彩度/色相/明度を3次元で検出。その他画質要素と横断的に最適化処理を行うことで、より細部まで忠実で、人の目にとって自然な色を再現することが可能になりました。
ソニー独自の階調変換機能で地上放送やブルーレイディスクなどの8bit映像や、HDR信号などの10bit映像を14bit相当の階調表現にして出力。刻々と変化する夕焼けの赤や紫など、微妙な色合いもリアルに再現します。
地上放送やネット動画など、あらゆるコンテンツを高精細な4K映像に作りかえます。ハイビジョン映像を4Kにアップコンバートするデータベースと、4K映像をさらに高精細化するさまざまな映像に対応したデータベースに加えて、オブジェクト認識と質感再現の複数のデータベースを採用。さらに、プロセッサー「XR」の横断的な映像分析・処理によりリアルな質感での映像の高精細化が可能になりました。
プロセッサー「XR」の横断的な映像分析・処理によって、映像の中のそれぞれの被写体に応じて、最適な超解像処理を加え、細部まで現実に近い質感を表現します。
プロセッサー「XR」が映像のフレームごとに細かく分析を行うことによって、放送波や低解像度のコンテンツに発生するノイズや、速い動きのノイズを除去し、大画面でも見やすく精細な映像を実現します。
従来のテレビでは、ぼやけて見えてしまう動きの速い映像に対して、フレームごとに黒画を挿入(LEDバックライトの発光制御など)し、画面の明るさが暗くなりつつも残像感を低減させていました。ソニーの「XR モーション クラリティー」は、プロセッサー「XR」の横断的な映像分析・処理と、高精度なLEDバックライトの発光エリア制御技術により、映像の色味や精細感、画面の明るさを保ったまま残像感を低減。動きの速いシーンでもくっきりとしたリアリティーのある映像表現を可能にします。
テレビの映像は静止画の連続。つまりパラパラ漫画と同じ原理で枚数が多いほど映像がなめらかに見えます。「倍速」は、1 秒間60コマの映像のコマとコマの間に1コマの新規映像を生成して120コマにする技術。これにより、残像感が低減され動きの速い映像が見やすくなります。
表面に低反射な新素材を採用。太陽光や室内灯などの外光の反射を抑えることで、明るい環境下において、テレビの正面から映像を見た際に、暗いシーンが白っぽくなることや映り込みを防ぎます。
映像を視聴する環境によって、人の認識する色が変わります。「環境光センサー」で視聴環境の明るさと色温度をリアルタイムに検出し、常に適切な画質に自動で最適化します。
HDR10や新4K衛星放送で使用されているHLG(ハイブリッド・ログガンマ)、ドルビービジョンなどのHDR信号に対応(*)。地上放送などで使用されているSDR信号に比べ、広いダイナミックレンジの輝度情報を扱えるようになります。これにより、白飛びしてしまいがちな明るい部分の色味や潰れてしまいがちな暗部の階調も再現し、肉眼で見ているかのような奥行き感や立体感のある映像を創出します。